メールマーケティングは、顧客の状況に合わせた情報をメール送信することで顧客の反応率を高めることができます。
また、顧客の反応率を高め、集めたリードを営業に送客することで、営業部がホットリードの行動を捉え、最適なアプローチ方法を検討できるため、実際の商談、売上に繋げることができます。
ここでは、SMPを活用したセグメントメールの設定方法についてご紹介します。
セグメントメールのメリットやデメリット、施策の設計例などは「STEP03. 送客実績を作る」をご覧ください。
01セグメントメールの運用例
メールマーケティングでは、顧客の状況に合わせた情報をメール送信することで顧客の反応率を高めることができます。
また、顧客の反応率を高め、集めたリードを営業に送客することで、営業部がホットリードの行動を捉え、最適なアプローチ方法を検討できるため、実際の商談、売上に繋げることができます。
図1.メールマーケティングのイメージ |
例えば、資料請求を行った顧客でも「興味があまりない顧客」と「課題解決を行う手段を探している顧客」では有用な情報は全く異なります。
そのため、メール送信の際に顧客をセグメントごとにあらかじめ分けておき、それぞれの顧客の状況に合わせたメールを送信することで、顧客にとって興味のある情報をピンポイントで届けることができます。
つまり、セグメント分けを行う目的は、顧客の状況に合わせた情報をメールで送信することで、顧客の反応率の向上を高めることが目的となります。
ほか、セグメントメールのメリットやデメリット、施策の設計例などは下記コンテンツをご参照ください。
02SMPでセグメントメールを送信する方法
セグメント分けを行った後は、主に以下の流れでメールの送信を行っていきます。
今回は下記項目に記載した設計例に従った設定をご説明します。
図2.セグメント分け後のメール送信までの流れ |
工程1.検索条件の作成
セグメント分けを行ったリードを検索し、セグメントごとの検索条件を保存します。
検索条件を保存することで、メール送信時に検索条件ごとにメールを送信することが可能です。
まずはセグメントごとに、どの条件の検索条件を取得するのかを考えます。
今回は「役職」「アクセスページ数」を参考にセグメント分けを行っています。
しかし「役職」に関しては、リードがテキスト形式で自由に入力できる項目のため、表記ゆれなどで正確にデータが取れず検索漏れが発生する場合があります。
そのため、クレンジング機能の「役職付与」を使用し、役職を統一させることを推奨します。
クレンジングと役職ランク の付与については以下マニュアルとFAQを参考にしてください。
補足
役職ランクと役職ランク名 は主に以下のように振り分けられます。※以下役職ランク名と付与文言が一部異なるものもございます。
役職ランク | 役職ランク名 | 対象となる役職(例) |
---|---|---|
0 | 0.社長、会長 | 社長、副社長、会長、代表、CEO、頭取、オーナー、都道府県知事、市区町村長、学校長 |
1 | 1.役員、執行役員 | 取締役、執行役員、COO、CIO、CFO |
2 | 2.監査役、顧問 | 監査役、顧問、相談役 |
3 | 3.部長、マネージャー | 部長、支社長、店長、編集長、ディレクター、エグゼクティブ、マネージャー |
4 | 4.課長、リーダー | 次長、課長、グループリーダー |
5 | 5.担当者 | 係長、主任、コンサルタント、エンジニア |
6 | 6.専門職 | アシスタント、秘書 |
7 | 7.職種名 | 議員、師匠 |
8 | 8.役職なし | ※役職の記載がないもの |
9 | 9.不明 | ※役職がランクに当てはまらないもの |
また、サイト訪問数についてはトラッキング機能を利用し、リードの行動情報を管理できる状態にします。
そのため、トラッキングの設定を行う必要があります。
トラッキングの設置については以下のマニュアルを参考に設定を行ってください。
事前準備が完了後は以下条件で複合検索を作成します。
※今回は役職ランクが4以上のリードを「役職アリ」とします。
セグメント | 条件 | 複合検索 |
---|---|---|
セグメント01 | 役職アリ(役職ランク4以上) サイト訪問10ページ以上 |
式:1 AND 2 AND 3 1. リード 検索種別:すべての条件に一致 項目名:役職ランク 条件:次の文字列と一致する 入力値:0,1,2,3,4 2. トラッキング 検索種別:いずれかの条件に一致 項目名:URL 条件:次の文字列で始まる 入力値:http://www.shanon.co.jp 項目名:URL 条件:次の文字列で始まる 入力値:https://www.shanon.co.jp 3. トラッキング 検索種別:すべての条件に一致 項目名:閲覧ページ数 条件:>= 入力値:10 |
セグメント02 | 役職アリ(役職ランク4以上) サイト訪問10ページ未満 |
式:1 AND 2 AND 3 1. リード 検索種別:すべての条件に一致 項目名:役職 条件:次の文字列と一致する 入力値:0,1,2,3,4 2. トラッキング 検索種別:いずれかの条件に一致 項目名:URL 条件:次の文字列で始まる 入力値:http://www.shanon.co.jp 項目名:URL 条件:次の文字列で始まる 入力値:https://www.shanon.co.jp 3. トラッキング 検索種別:すべての条件に一致 項目名:閲覧ページ数 条件:< 入力値:10 |
セグメント03 | 役職ナシ(役職ランク5以下) サイト訪問10ページ以上 |
式:1 AND 2 AND 3 1. リード 検索種別:すべての条件に一致 項目名:役職 条件:次の文字列と一致しない 入力値:0,1,2,3,4 2. トラッキング 検索種別:いずれかの条件に一致 項目名:URL 条件:次の文字列で始まる 入力値:http://www.shanon.co.jp 項目名:URL 条件:次の文字列で始まる 入力値:https://www.shanon.co.jp 3. トラッキング 検索種別:すべての条件に一致 項目名:閲覧ページ数 条件:>= 入力値:10 |
セグメント04 | 役職ナシ(役職ランク5以下) サイト訪問10ページ未満 |
式:1 AND 2 AND 3 1. リード 検索種別:すべての条件に一致 項目名:役職 条件:次の文字列と一致しない 入力値:0,1,2,3,4 2. トラッキング 検索種別:いずれかの条件に一致 項目名:URL 条件:次の文字列で始まる 入力値:http://www.shanon.co.jp 項目名:URL 条件:次の文字列で始まる 入力値:https://www.shanon.co.jp 3. トラッキング 検索種別:すべての条件に一致 項目名:閲覧ページ数 条件:< 入力値:10 |
例えば、「役職有×サイト訪問10ページ以上」の複合検索を設定した場合に、以下のような検索条件の表示がされます。
図3.「役職有×サイト訪問10ページ以上」の複合検索 |
検索後は、検索条件の保存を行います。
その他複合検索の条件や、検索条件の保存方法については以下マニュアルをご確認ください。
工程2.メールテンプレート作成
複合検索作成後は、セグメントごとに送信するメールを用意します。
- 自社製品に興味を持っていただき、お問い合わせ数・資料請求数を向上させるために
メール本文には資料DLフォームのURLを記載しましょう。
以下マニュアルを参考に、セグメントの数だけ、テンプレートの作成を行います。
工程3.メールの送信
メールの送信には送信ウィザードを使用し、作成した検索条件に対して、それぞれメールテンプレートを送信します。
以下マニュアルを参考に、メールの送信を行ってください。
工程4.送信結果の確認
メール送信後は、ウィザード利用履歴から送信結果の確認を行うことができます。
確認方法については以下マニュアルを参考にしてください。
ウィザード利用履歴では「開封率」「クリックカウント」「停止率」等が、送信したウィザードごとに確認が可能です。
送信結果から改善点を見つけ出し、次回セグメントメールを送る際に、目的と必要な情報を再度見直すことも、次につなげるうえで大切です。
03まとめ
この記事では、SMPを活用したセグメントメールの設定方法についてご紹介しました。
メールマーケティングには様々な役割が存在します。
リードの育成はもちろん、休眠しているリードの掘り起こしなども可能です。
SMPに登録されたリードとメール機能を掛け合わせて、効率的にマーケティング業務を行っていきましょう。