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「今アプローチすべきリードが分からない」
こうした課題は、多くのマーケティング担当者や営業担当者が抱える悩みではないでしょうか。
顧客の検討タイミングを捉え、タイムリーにアプローチすることは成果に直結しますが、日々の業務の中でそれを実現するのは容易ではありません。
前回の記事では、Webアクセス情報をもとに営業担当へ自動通知を送る運用の事例についてご紹介しました。
この記事では、その「Webアクセス通知」をあなたのSMPで実現するための具体的な設定方法を、ステップバイステップで詳しく解説します。
01Webアクセス通知をSMPで実装しよう
Step0.準備 - 通知ルールを明確にしよう
設定をする前に、どのようなルールで通知を送るかを具体的に決めておくことが重要です。
まずは、以下の点を整理しましょう。
図1:設定をする前に検討すべき3つのポイント |
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通知条件を決める
通知対象Webサイト(料金ページ、製品詳細ページなど)や通知対象リードなど、通知条件を検討しましょう。
例:自分が担当するリードが製品詳細ページに訪れたら通知する -
通知後のアクションを決める
通知が届いた後の具体的なアクションルールを決めておきましょう。これにより、担当営業は迷わず迅速に対応できます。
例:料金ページへのアクセス通知は即時架電、事例ページへのアクセス通知は関連資料を送付するなど
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通知内容を決める
通知メールに含めたい情報を洗い出します。担当営業が次のアクションを取りやすくするために、アクセスしたリードの「名前」「会社名」「リード詳細ページ」へのリンクなどを含めると効果的です。
- 事前にフォロー体制まで決めておくことで、通知設定の効果を最大化できます。
営業部門と連携し、効果的なルールを検討しましょう。
Step0の準備が完了したら、SMPの設定を行います。
以下の設定の流れを参考にしながら、Step1から順番に進めましょう。
図2:「Webアクセス通知」設定の流れ |
Step1.「担当営業Email用」リード基本項目の作成
まず、通知メールの宛先となる担当営業のメールアドレスを格納するための「リード基本項目」を作成します。
作成方法は以下マニュアルよりご確認ください。
※すでに対応する項目がある場合は、このステップは不要です。
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この作成した項目には、事前に各リードに紐づく担当営業のメールアドレスが登録されている必要があります。データインポートや個別編集で登録しておきましょう。
※「クレンジング機能」をご活用いただくことで、より効率的にリードに対して自動的に情報を付与いただけます。機能の詳細に関しましてはこちらをご参照いただけますと幸いです。 - リード基本項目は「全キャンペーン管理画面(青色画面)」でのみ新規作成が可能です。
- 他の項目と区別しやすいように、項目名は「担当営業Email」など分かりやすい名称にすることを推奨します。
Step2.通知対象となるリードの検索条件の保存
次に、「どのリードからのWebアクセスを通知対象とするか」という検索条件の保存を行います。
対象リードを検索する
対象リードの検索は「リード一覧画面([リード] > [一覧])」で行います。
例えば、「営業担当Aさんが担当しているリード」の抽出を行う場合は、リード一覧画面の[担当営業Email用]の項目にAさんのメールアドレスを入力し、検索を行います。
※営業担当の管理項目が別である場合は、そちらを使用し検索をかけても問題ございません。
詳細な検索方法は、下記マニュアルをご確認ください。
検索条件を保存する
検索後は、検索条件の保存を行います。
保存することで、その他のメール配信などの運用にも応用することが可能です。
検索条件の保存方法は、下記マニュアルをご確認ください。
- 検索条件の保存は「[検索条件を保存(全ユーザ使用可)]」にて保存を行ってください。
※ステップメールの検索条件設定では、「検索条件を保存(全ユーザ使用可)」で保存された検索条件のみが利用できます。 - 検索条件は、通知を受け取りたい担当営業ごとに作成・保存する必要があります。
(例:営業担当Aさん用の検索条件⇒保存、営業担当Bさん用の検索条件⇒保存) - 複数の条件を持つリードを検索したい場合は「複合検索機能」がおすすめです。
Step3.通知用メールテンプレートの作成
Webサイトへのアクセスがあった際に、営業担当へ自動で通知が飛ぶメールの文面を作成します。
メールテンプレートの作成手順は、以下マニュアルをご確認ください。
また、テンプレートを正しく設定し、さらに効果的に活用するために、以下の2つのポイントもあわせてご確認ください。
【必ずチェック!】通知宛先の設定
メールテンプレート編集画面内にある「基本情報タブ」の「宛先E-mailアドレス」はデフォルトでリード宛にメールが送信されるように設定してあります。
そのため、リード毎の営業担当宛に通知メールが送信されるように、「Step 1」で作成したリード基本項目の差し込み項目の値(担当営業Email用)に設定値を変更するようにしましょう。変更手順は以下[図3]をご確認ください。
※メールアドレスが固定の場合は、[宛先用の項目]の差込み項目値を指定せずに、直接メールアドレスを入力いただくことも可能です。
図3:「宛先E-mailアドレス」変更手順 |
【おすすめ!】通知をもっと便利にするポイント
受信した営業担当者が「すぐに内容を理解してスムーズに行動できる」ように、以下の工夫を取り入れてみましょう。
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件名で差をつける!
件名に【Webアクセス通知】など定型文を入れると、受信した担当営業が何のメールか判別しやすくなります。
また、「会社名」や「名字」の情報もあわせて記載することで、件名のみで誰からのアクセスなのかをすぐに確認することができます。
※「会社名」などの記載は差し込み項目を使用することで、リード毎の情報が自動で表示されます。差し込み項目の確認方法はこちらをご確認ください。 -
次のアクションをスムーズに!
メール本文内に「 リード詳細URL」を記載することで、通知からワンクリックでSMP上のリード情報を確認でき、スムーズなアクションに繋がります。
▼「 リード詳細URL」記載方法[% Domain.url %]/public/admin/login?page=auth&return_path=/multivisitor/view/[% VisitorData.id %]
メール文面サンプルはこちら
Step4.Webアクセスをトリガーにした「ステップメール」の設定
これまでの設定を組み合わせてステップメールを設定し、Webアクセス通知を有効化します。
ステップメールの設定方法は以下コンテンツよりご確認ください。
ステップメールの設定ガイドはこちら
- ステップメールを設定する際には、「Step 2」で作成した検索条件と「Step 3」で作成したメールテンプレートを使用してください。
- ステップメールは、通知を送りたい担当営業ごとに設定を行う必要があります。
- 最初はテスト用の検索条件(自分自身のみが対象など)で設定し、意図通りに通知が届くか確認してから本番の条件に切り替えることをお勧めします。
02まとめ
SMPのステップメール機能(全キャンペーン管理モード)を活用すれば、「Webアクセス通知」の設定は意外と簡単に行えます。
この仕組みを導入することで、見込み顧客の検討タイミングを逃さず、担当営業はより効率的かつ効果的なアプローチを適切なタイミングで実施できるようになります。
今回ご紹介したステップを参考に、ぜひあなたのSMPでWebアクセス通知の設定にチャレンジしてみてください。
データに基づいたタイムリーなアクションが、営業成果の向上に繋がるはずです。