01移行の概要
2025年3月以降、クレジットカード決済のセキュリティ強化が義務化されます。
これは、お客様の大切なカード情報を守り、安心して決済していただくための対策です。
この変更に伴い、SMPでクレジットカード決済を利用しているお客様は、設定の変更が必要 になります。
本記事では、Veritrans4G を利用した決済をご利用のお客様へ、3Dセキュア2.0に対応するSMPの設定方法 をご案内いたします。
クレジットカード決済のセキュリティ強化に関する詳細については、経済産業省のサイト(クレジットカード・セキュリティガイドライン)をご確認ください。
本記事を読んでみても、対応が必要かわからない場合や、進め方が分からないという場合は、
カスタマーサポートまたは担当営業までお気軽にお問い合わせください。
02対応が必要なお客様
SMPを利用した有料会員の受付や、有料セミナーなどを開催されている方の内、
「Veritrans4G」を利用したクレジットカード決済を有効にしているお客様が対象です。
本記事の対象であるか確認したい場合は、以下の手順に沿ってご確認ください。
- SMPにログインします。
- [設定]タブ[システム設定]を確認します。
- [外部接続一覧]ブロックの「登録情報 (VeriTrans 4G用)」が[有効]になっているか確認します。
図1:VeriTrans 4Gの設定確認画面 - 有効になっている場合は、今回の対応の対象となります。
本記事を続けてご確認いただき、対応をお願いします。
注意点
システム設定で[無効]の場合でも、個別キャンペーン内で[有効]になっている可能性があります。
その場合は、本件の対応対象となります。
そのため、下記「▼確認内容」もお読みいただき、ご確認をお願いします。
▼確認内容
有償セミナーを実施している個別キャンペーン(オレンジ色画面)にログインし、
[キャンペーン]タブ[外部接続設定]に遷移します。
その後、「登録情報 (VeriTrans 4G用)」が[有効]になっているか確認します。
03申込画面への影響
3Dセキュア対応を実施すると、以下のような流れでクレジット決済を行う申込が進みます。
※カード不正利用のリスクが高い場合は「本人認証」の画面が表示されるようになっております。
※「クレジットカード与信・決済方法」の設定により、本人認証画面が表示されるタイミングが異なります。
図2:クレジットカード決済による登録の流れ |
04事前準備
具体的な移行作業に入る前に、3Dセキュアの認証方法 をお客様社内で検討をお願いします。
SMPでは、クレジットカード与信を実施をする条件として「完全認証」と「通常認証」の2つの認証方法を準備しています。
2つの認証設定の違いは、以下になります。
-
通常認証・・・
カード会社が認証が認証成功、もしくは みなし認証成功と判定した場合、カード与信を実施 -
完全認証・・・
カード会社が認証成功と判定した場合のみ、カード与信を実施
通常認証では、3Dセキュア認証が成功しなくても決済処理が進むため、取引のスムーズさが優先される一方で、セキュリティ面ではリスクが高くなります。逆に、安全性を重視する場合は、3Dセキュア認証が成功した取引のみを許可する完全認証の導入を検討することが推奨されます。
設定方法については、「工程②公開中キャンペーンの設定変更」に記載しております。
05移行の流れ
基本的な移行の流れは、以下の2つのSTEPです。
まず、テストキャンペーンで事前検証を行った上で、公開済みキャンペーンの設定変更を行っていきます。
今回の移行作業において、誤った設定を行った場合、リードはクレジットカードの決済ができず、申込を完了させることができないということがございます。
そのため、すべての工程を確認して設定変更を行っていただいたあと、クレジットカード決済が正しくできるかどうか、必ず検証を行っていただけますようお願いします。
まず、3Dセキュア2.0移行テスト用のキャンペーンを作成し、変更内容が正しく設定できるか確認してください。
図3:事前検証の流れ |
具体的な検証手順については以下の「検証手順はこちら」ボタンよりご確認ください。
検証を行いクレジット決済の疎通確認ができたら、公開中のキャンペーンにて設定変更を行っていきます。
図4:公開キャンペーンへの適用の流れ |
注意点
- 基本的な流れは、テスト用キャンペーンでの事前検証と同じですが、お客様の環境により一部手順が異なる場合がございます。手順内容をよくご確認の上、設定変更対応をお願いします。
設定変更が必要なキャンペーンが分からない場合は、カスタマーサポートまたは担当営業までお気軽にお問い合わせください。 -
公開中キャンペーンへ設定変更を行う際は、申込が少ない時間帯に行うことを推奨しています。
設定変更が反映されるまでに時間がかかる場合があり、リードの申込登録に影響を与える可能性があるためです。
工程① 全キャンペーン管理モード(青色画面)で設定を変更する
工程①は本件対象のお客様全員、設定変更が必要となります。
システム設定(外部接続設定)の変更
- SMPにログインします。
- [設定]タブ[システム設定一覧]をクリックします。
- 「編集」ボタンをクリックします。
- 外部接続一覧ブロックにある「登録情報 (VeriTrans 4G用)」に情報を入力します。
※登録方法の詳細は、こちらのマニュアルをご参照ください。
- 「クレジットカード決済で3Dセキュア2.0を使用する」を「使用する」に変更します。
- 「VeriTrans 4G 決済サービスオプションタイプ」を検討しておいたものに変更します。
- 「登録」ボタンをクリックします。
system.zipの変更
※設定前にご確認ください※
デザインテンプレートの変更を行う場合、HTMLエディタでの編集が必要です。
デザインをカスタマイズしている場合は、デザイン崩れが生じる可能性がありますので、
弊社担当営業もしくはカスタマーサポートまでご連絡ください。
画面共有サポートにて一緒に画面を確認しながらご案内させていただきます。
エディタ編集が難しいという方もお気軽にご相談くださいませ。
- [WEB]タブ[テンプレート変更]をクリックします。
- [デフォルトダウンロード(system.zip)]ボタンをクリックしてZipファイルをダウンロードします。
- ダウンロードしたファイルの下記パスのフォルダ配下に
「カード情報入力画面のHTMLファイル(index_with_3ds20.html)」を格納します。
—---------------------
ファイルパス:system/seminar_base/application/application_flow_master_id/payment/
—---------------------
※「カード情報入力画面のHTMLファイル(index_with_3ds20.html)」を取得する場合は
こちらをクリックしてください。 - ファイルを保存し、Zipファイルに圧縮します。
- SMPの「手順1」で開いていた管理画面に戻り、「新規登録」ボタンをクリックします。
- 保存したZipファイルを登録します。
工程② 公開中キャンペーンの設定を変更する
次に、すでに公開している個別キャンペーンの設定の変更を行います。
注意点
お客様のドメイン環境や個別キャンペーンの設定状況により手順が異なります。
クレジットカード決済を利用しているすべてのキャンペーンで、以下の手順をご確認ください。
個別キャンペーンでの外部接続設定の変更
- 全キャンペーン管理モードで[キャンペーン]タブ[一覧]をクリックします。
- 該当キャンペーンの[管理開始]リンクをクリックし、個別キャンペーン(オレンジ色画面)にログインします。
- [キャンペーン]タブ[外部接続設定]をクリックします。
※以下のような画面が表示された場合は、「個別キャンペーンでの外部接続設定」は不要です。
次の「seminar.zipの変更」へ進みます。
- 「編集」ボタンをクリックします。
- 外部接続一覧でテスト用の外部接続設定を行います。
※登録方法の詳細は、こちらのマニュアルをご参照ください。
- 「クレジットカード決済で3Dセキュア2.0を使用する」を「使用する」に変更します。
- 「VeriTrans 4G 決済サービスオプションタイプ」を検討しておいたもの検討したものに変更します。
- 「登録」ボタンをクリックします。
seminar.zipの変更
- [キャンペーン]タブ[キャンペーンテンプレート]をクリックします。
- 該当キャンペーンにseminar.zipがアップロードされているか確認します。
※以下のようにアップロードファイルが0件の場合は、「seminar.zipの変更」は不要です。
次の「クレジット決済の疎通確認」へ進みます。 - アップロードされている最新のファイルをダウンロードし、zipファイルを解凍して、編集エディタで開きます。
※アップロードされているファイルはすべてバックアップをとっておいてください。 - 「手順3」でダウンロードしたファイルの下記ファイルパスのフォルダの配下に
「カード情報入力画面のHTMLファイル(index_with_3ds20.html)」を格納します。
—---------------------
ファイルパス:seminar/application/application_flow_master_id/payment/
—---------------------
※「カード情報入力画面のHTMLファイル(index_with_3ds20.html)」を取得する場合はこちらをクリックしてください。 - ファイルを保存し、Zipファイルに圧縮します。
- SMPの「手順1」で開いていた管理画面に戻り、「新規登録」ボタンをクリックします。
- 保存したZipファイルを登録します。
工程③ クレジット決済の疎通確認
- SMPにログインした状態(代理登録の状態)で、該当キャンペーンの申込フォームを開きます。
- 該当キャンペーンの認証設定が「完全認証」の場合、このままの手順に沿って進めます。
※認証設定が「通常認証」の場合は、手順7へ進んでください。 - 3Dセキュア2.0用のクレジットカード番号(3711-1111-1111-114)を入力し、[次へ]ボタンをクリックします。
- 以下のような3Dセキュアのチャレンジ認証画面が表示されることを確認します。
- チャレンジ認証画面で[OK]ボタンをクリックします。
- [支払方法登録]ステップの画面に戻り、以下の画像のように「カード番号と有効期限をもう一度お確かめください」というエラーメッセージが表示されることを確認します。
- テスト用クレジットカード番号(2222-2222-2222-2224)を入力し、[次へ]ボタンをクリックします。
※完全認証の設定でもエラーが発生しないテストカード番号になります。 - 以下のような3Dセキュアのチャレンジ認証画面が表示されることを確認します。
- チャレンジ認証画面で[OK]ボタンをクリックします。
- 次のフロー画面へ遷移します。
※設定したクレジットカードの与信・決済方法の流れで、与信・決算の処理が行われます。 - 完了画面まで遷移し、申込みを完了させます。
- SMPの管理画面で該当キャンペーンを開き、[リード]タブ[一覧]をクリックします。
- 登録したリードの[詳細]をクリックします。
- [申込履歴]ブロックの[詳細]をクリックします。
- 「クレジットカード・コンビニ決済データ」代理登録の結果を確認します。
- 以下の設定ができていれば設定完了です。
注意点
公開中のキャンペーンはすべて、以下の手順でクレジット決済の疎通確認を行ってください。
個別キャンペーン毎の設定においてヒューマンエラーが出ることや、カスタマイズが影響して
想定通りに挙動しない可能性があるためです。
06FAQ
利用しているドメインのSMP環境が今回の対象であるか分かりません。
お客様のSMP環境へのログイン許可をいただけましたら、対応が必要であるかどうか、カスタマーサポート担当が確認させていただきます。お気軽にお問い合わせくださいませ。
代わりにシャノンに設定してもらうことは可能ですか?
有償保守をご契約のお客様は、工数消化でご対応が可能です。
ご契約されていないお客様は、カスタマーサポートまでお問い合わせくださいませ。
チャレンジ認証画面に遷移せず、申込完了できました。問題ありませんか?
3Dセキュア認証において、不正利用のリスクが低いと判定された場合は、チャレンジ認証画面に遷移せず、そのまま決済へ進むことができます。
07関連情報
関連マニュアルにつきましては、下記をご確認ください。