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  • ホットリードの抽出とインサイドセールスのフォローによって、リードの興味関心度を徹底的に引き上げて、効率的に受注率を向上させていくイメージはつきましたか?

    最後のステップでは、マーケティング工程だけではなく、各部門の成果さらには会社全体の成果を最大化させていくための方法についてご紹介します。
    SMPをSFAやCRMと連携することにより、マーケティング情報・営業情報・リード情報を一元管理して、豊富な情報を次のアクションに活かしましょう。

    01マーケティング情報・営業情報・リード情報を一元管理する目的

    MAはリードへのアプローチから行動履歴を取得するところまでを行えますが、
    営業部門に引き渡した後の商談の結果は営業部から情報をもらう必要があります。営業担当者がどのようなアプローチをして実際に自分たちが引き渡したリードはどのくらい受注まで到達したのかは運用に一工夫が必要です。
    また、SFAの役割も営業担当者のアクションや商談フェーズの管理という点にあり、商談までの顧客の行動履歴は持っていません。そのため、前工程での情報を取得するためには関係者間での連携が必要です。
    CRMは、お問い合わせや購入の履歴情報含めた顧客情報を管理することに優れていますが、MAのようにトラッキング履歴を取得したりリードへアクションを行うことには向いていません。

    このように考えると、MA・SFA・CRMは各々の役割で独立しているもののように見えるかもしれませんが、実際MA・SFA・CRMの活用フェーズは以下の図で示しているように1つにつながっているものです。

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    お互いの弱い部分を保管しつつ強みを活かしあうことで、マーケティング部門と営業部門を相乗的に成功させていくことができます。

     

    02SFA・CRM連携のメリット

    メリット1:生産性が向上する

    マーケティング部門は営業部門の、営業部門はマーケティング部門の顧客情報に常時アクセスできるようにすることでより豊富な情報を次のアクションに活かすことができます。

    たとえば、MAでウェビナーへの新規申込者の情報を得たとき、そのリードにはSFAの取引履歴や商談履歴があり全くの新規リードではない可能性があります。 情報が連携されていれば、各リードに対してどの部門からアプローチをするべきかをすぐに決定できるでしょう。

    また、契約が失注した顧客をMAへ引き渡す、商談が長期化している顧客でWebアクセス履歴があったアラートをSFAに渡す、といった連携ルールによりチャンスを増やすことが可能です。 両部門ともより優先順位の高い行動が可能になり、生産性が向上します。

     

    メリット2:企業のデータマネジメントを最適化できる

    MAのリード情報とSFA/CRMの顧客情報を一元的に管理することで、企業が持つデータ全体の精度が上がります。 精緻なデータの整備は管理部門など他部門にもメリットがあり、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を促進します。

     

    メリット3:より精度の高い効果測定や検証が可能になる

    マーケティング部門から営業部門に引き渡したホットリードが、その後商談~契約へと順調に進んでいく場合もあれば、初回の商談で失注となってしまうこともあります。

    営業部門で得られた結果を定量化してマーケティング部門にフィードバックすることにより、マーケティングチームはホットリードを判断する基準となるスコアリングの精度を検証できます。


    メリット4:各部門のメンバーのスキルが上がる

    マーケティング部門と営業部門で十分な情報共有ができていない、あるいは、人的な連携がうまくいっていないといった悩みを抱える企業もあります。 MAとSFA/CRMのデータ共有によりお互いの部門の状況が可視化され、コミュニケーションの機会も増えます。

    マーケティング部門が営業部門にホットリードを引き渡す作業もスピーディーになるでしょう。 環境を整備することで両部門のチーム力がアップします。

     

    03SMP連携の特徴

    シャノンは、CRM、SFA、広告、ソーシャルメディア、ビッグデータ解析など、広範なパートナー製品・ツールと、SMPを連携させるプラットフォーム「シャノンコネクト」を提供しています。
    シャノンコネクトをご利用いただくことで、SMPをご利用いただく方は個別に開発することはなく、SMPと様々なツールを連携することが可能になります。

    他社のコネクタサービスと比較したときのシャノンコネクトのメリットは、
    連携できるCRM/SFAサービスが豊富であること、連携サービスが国内シェアの高いものであることになります。
    主に、kintone、salesforce、eセールスマネージャーとの連携が可能です。


    04SMPとSFA/CRMを連携した場合の流れ

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    上記は連携したときのイメージ図になります。
    リード獲得~リード育成~ホットリードまでをMAで一気通貫して実行します。
    ここで蓄積された情報をもとに、インサイドセールスがリードアプローチをおこない、アポイント取得情報をSFAに登録します。
    営業担当者はSFAから商談情報を確認し、受注を目指しますが、そのプロセスの中で失注してしまうリードが出現します。
    時期尚早や今は優先度が低いなどの理由から失注したリードは、長期的にアプローチしたらもう一度商談フェーズに転化する可能性が高いため、情報をMAに渡し、リード育成フェーズでリテンション対象とします。
    また、MAで取得している商談フェーズに至るまでのリード情報をSFAに渡してあげることで、営業担当者は商談時に的確なアプローチを行うことができます。

    CRMでは、MAやSFAで取得しているリード情報も含め、すべての情報を統合管理し、分析するブレーン的な立ち位置にあります。
    リードデータを分析した末に抽出できた「受注傾向の高い優良リードのデータ」をMAに還元してあげることで、マーケティング活動がより精度が高く、後方フェーズにつながるものとなるのです。

     

    05シャノンが提供するSFA・CRM連携サービス

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    5-1.設定編

    連携の設計方法については、以下資料をダウンロードして資料に書かれている内容に従って実行してください。
    ※難易度の高い設定が含まれます、是非シャノンの連携設定サービスもご検討ください

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    5-2.運用編

    連携の運用方法については、以下資料をダウンロードして資料に書かれている内容に従って実行してください。

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    5-3.セルフ設定が難しかった方へ

    ご自身での設定が難しい場合は、以下資料をダウンロードして、シャノンの連携設定代行サービスをご検討ください。

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    06まとめ

    ステップ1~ステップ10まではこれにて終了です。
    最終振り返りチェック項目を確認しましょう。
    以下の内容を「クリアすることができた!」と自信をもって言うことはできますか?

    ▢前半ステップ(ステップ1~5)基本的なマーケティング業務プロセスを作成し、業務の改善と課題の発見のPDCAを実行できる状態になった。
    ▢後半ステップ(ステップ6~10)マーケティング部門と営業部門の連携により、ステップ記事実践前と比較して商談率・受注率を向上させることができた。
    ▢今までは何をやったらいいかわからなかったが、次は何が必要で、何を目標とすべきか道筋が見えている。

    ステップ1~10までを実行したあなたには、次の目標が見えているのではないでしょうか?
    今後も課題の解決や、ゴールを達成するための方法を検討する際、サポートサイトをご活用いただけますと幸いです。


    SFA/CRMを連携しよう

  • スコアリング機能を活用して購買ピラミッドをベースとしたホットリードの抽出ができたら、次に直面する課題はホットリードからの商談化率になると思います。
    マーケティング部門が時間と手間をかけて引き上げたホットリード。
    営業部門に引き渡した後にできるだけ多くが商談化され、最大限に活かされるようにするためには「インサイドセールス」による最後の一押しが必要になります。

    本ステップでご案内するインサイドセールスの実行には実行リソースの問題など、運用開始までにクリアすべき課題が多くあります。しかし、SMPで成果を出すためには最も重視すべき運用であることも事実です。ここまでのステップで開始した運用を確実に実行しつつ、商談化・受注までの最後のひと押しとして是非体制の構築をご検討ください。

     

    01インサイドセールスはなぜ必要なの?

    必要な理由①フィールドセールスが商談化しやすい状況を作るため
    インサイドセールスの主な役割は、「ホットリードの商談化率を高めること」になります。
    スコアリング機能により、購買ピラミッドの各フェーズにおけるリードの温度感を判別できるようになりましたが、営業担当者としては購買ピラミッドと数値としての優先度だけ引き継がれても、定性的な情報に欠けるため、リード個別のアプロ―チには活かしにくい状況にあります。

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    そこで、営業部門が必要な情報をヒアリングして営業部門に引き継ぐインサイドセールスが必要になってくるのです。

    インサイドセールスがいると、ホットリードはまずインサイドセールスに引き渡され、その後フィールドセールスにパスされます。インサイドセールスを介することで、ホットリードの確度を上げることができます。

    必要な理由②フィールドセールスの負担軽減

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    これまでの売り切りモデルであれば、営業部門の活躍の場は商談のみでした。
    しかし、現在は商材を販売したあとの継続利用のためのサポート、年間の契約更新、順次追加される新機能の学習等、これまで以上にフィールドセールスの負担が大きくなっています。
    これらすべての長期プロセスをフィールドセールスのみで対応するとなると、ホットリードへの対応が遅れたり漏れてしまったりというトラブルが発生し、商談の機会損失に繋がる可能性もあります。

    そのため、購買ピラミッドフェーズは高いところにあるがスコアの低いリードをインサイドセールスが巻き取り、フィールドセールスと分業体制を築くことにより、フィールドセールスの業務負荷を軽減し、同時に商談化の質も高めることができるのです。

    02営業部門にとって不可欠な「BANT条件」をヒアリング

    インサイドセールスがリードからヒアリングする情報としておさえておきたい項目は、「BANT」、あるいは「BANTCH」などと呼ばれます。その内容は以下の通りです。

    • B…Budget 予算
    • A…Authority 決済権
    • N…Needs 必要性
    • T…Timeframe 導入時期

    これに、以下の2つを合わせて「BANTCH」と呼ぶこともあります。

    • C…Competitor 競合
    • H…Human resources 社内人材

    このなかでNeedsだけは、MAによってかなり把握できています。 AuthorityやHuman resourcesについては、多少の情報は得られますが不十分です。 BudgetとTimeframe、それにCompetitorは営業部門にとって非常に重要な情報ですが、MAではほぼ入手できていません。インサイドセールスがいればこうした情報をヒアリングすることができるので、フィールドセールスに渡す段階ではかなり確度の高いホットリードとなっています。

    03シャノンでのインサイドセールスの運用例

    シャノンではマーケティング部門の中でインサイドセールス部を運用しています。
    当初はわずか3名のマーケティングメンバーでインサイドセールスを立ち上げ、初年度で昨年対比171%を達成、次年度はアポ獲得数を205%達成しました。
    シャノンがいかにしてここまでインサイドセールス立ち上げに成功したのかについては、以下をご参照ください。

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    04インサイドセールスを実行するためのSMP設定例

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    それでは、インサイドセールスがどのようにSMPを活用していけばいいのか、一緒に確認していきましょう。

    4-1.構築/運用編

    以下の記事に記載ある設定手順を参考に、インサイドセールスの構築と運用を実行しましょう。

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    05まとめ

    インサイドセールスのメリットについてご理解いただけましたでしょうか?
    ここまでの内容を理解しているかどうかを、以下のチェックリスト項目で確認しましょう。

    ▢インサイドセールスとはなにか理解することができた
    ▢インサイドセールスが必要な理由が理解できた
    ▢インサイドセールスの運用例について理解し、自社で運用していくイメージがもてた

    インサイドセールスの働きかけは、商談化率を高めるために非常に有効ですが、リード数が多いと、定性的な情報を営業部門に引き継ぐ作業は簡単なことではありません。
    そこで有効なのが、MAとSFAのデータ連携です。 営業部門はホットリードに関するMAに蓄積された履歴を自ら確認して、リードのバックグラウンド情報を営業活動に役立てることができます。

    続いての『ステップ10:SFA/CRMを連携しよう』では、マーケティング部門→インサイドセールス→フィールドセールス部門の分業を効率的にまわして成果を最大化させるための連携ツールをご紹介します。

    インサイドセールスの運用を検討してみよう

  • ここまでで、リードを獲得する土壌の準備と簡易的な成果測定を実施して施策のPDCAを回せる状態になったと思います。ステップ6以降の後半ステップでは、SMPを活用してマーケティング部門と営業部門を連携することにより、受注率を向上させる方法についてお伝えしていきます。

     

    01現状課題とゴールについて整理しよう

    マーケティング部門として、一定のリード数を営業部門に引き渡せるようになったら、次に直面するのが「営業部門に引き渡したリードが受注につながっているのかいないのかがわからない」という課題です。

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    いくらマーケティング部門から営業部門に引き渡すリード数が多くなろうと、受注につながらないリードがたくさんあるようであれば、ただ営業の業務に負荷を与えてしまうだけになります。
    また、営業フェーズでのリードの動きがマーケティング部門に還元されないことで、マーケティング部門としてもどのようなリードが受注につながるのかわからず、自身のノルマを達成するためだけにいつまでも受注につながらないリードを送客してしまうという悪循環が発生します。
    後半ステップでは、営業部門とマーケティング部門の連携をスムーズにすることでこれらの課題を解決し、受注率を向上させていきましょう。

     

    02受注率を向上させるポイント

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    ポイント①ホットリードの抽出
    営業部門に引き継ぐ前の段階で、興味関心度の高いリードとそこまで興味が高くないリードの判別ができていれば、営業部門が膨大なリード量を精査し優先度判断を行う手間を省くことができ、営業活動の効率化につながります。

    ポイント②インサイドセールスの活用
    ただリードを引き継ぐだけではなく「このリードは、過去にこういう資料をダウンロードしていてこういう理由で今回お問い合わせをしてくれた」などという詳細情報を併せて営業部門に提供することができれば、商談材料のネタとして使うことができ、適切で多角的なアプローチを行うことができます。

    ポイント③SFA/CRM連携
    ここまではマーケティング部門→営業部門への働きかけでしたが最後のポイント③は営業部門→マーケティング部門への働きかけです。
    営業フェーズでどのようなリードが受注し、失注してしまったのかをマーケティング部門に情報として提供することができたらそのデータをもとにポイント①②の精度を上げて、受注率の向上につなげることができます。

    後半ステップでは上記のポイント①~③を軸に、マーケティング部門と営業部門の連携を成功させていきましょう。

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    03施策を実行していこう!

    ここまでで、後半ステップを一緒に進めていく心の準備はできましたか?
    それでは、次のステップから受注率をアップさせていくための施策を実行していきましょう。

     

    マーケティング部門と営業部門を連携させて受注率をアップさせよう

  • 本章『ステップ4:獲得したリードを営業に共有しよう 』では、ステップ3で獲得したリードを営業部に引き継ぎ、商談化まで進めていくプロセスをご紹介します。

     

    01営業アプローチ

    ステップ3でリードを格納した見込み顧客リストを、マーケティング部から営業部へ引継ぎます。
    リストを引き継いだあとの営業担当者の対応フローは以下のようなイメージです。

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    図:営業対応フロー

    以降ではそれぞれのフェーズにおける具体的な対応方法について説明していきます。

     

    1-1.リスト確認

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    図:リスト確認

    営業担当者はアカウントを発行し、SMPにログインして顧客リストに格納されているリードの履歴情報を確認します。

    ▼営業担当者はSMPにログイン次第以下のマニュアル手順に従ってリスト検索を行ってください。
    [SMPマニュアル]リスト一覧画面でのリスト検索

    ※アカウント数が不足している場合、弊社営業担当者までご相談ください。

     

    注意事項

    営業担当者用のアカウントを発行していない場合は、マーケティング担当者がリスト内容をCSVとして出力し、営業担当者に直接共有しましょう。
    ただし、この場合はリード基本情報しか取得することはできません。行動履歴(過去にどのような資料をダウンロードしたのか・どのようなキャンペーンに申し込んだのか、など)はダウンロードすることができないため、
    マーケティング担当者はエクセルシートにリード情報をエクスポートし、行動履歴を記入してあげるという工程が発生します。

     

    ▼以下マニュアルに記載されている手順に従ってCSVをダウンロードしましょう。
    [SMPマニュアル]CSVダウンロード




    1-2.優先度判断

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    図:優先度確認

    営業担当者は見込み顧客リストに格納されているリード情報を確認することができたら、履歴情報をもとにアプローチの優先度判断をしていきます。

    優先度を判断する際の指標はいくつかありますが、例えば「従業員数が商材にマッチしている」「成長企業である」「担当者に裁量権がある」などのアトリビュート(特性)で判断する方法があります。

    ▼MAのスコアリング機能と行動履歴や属性をもとにしたクラスタリングの手法の詳細については以下ブログ記事をご参照ください。
    [シャノンのブログ]クラスタリングの手法をスコアリングに活用したら、「先読み力」がアップ



    1-3.アプローチ

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    図:アプローチ

    優先度の高いものから積極的にアプローチをしていきます。
    このフェーズでは電話やメールでアポイントをとり、顧客と対面接触で話合いができる場を確保することを目指します。


    1-4.商談化

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    図:商談化

    無事アポイントを獲得することができたら商談フェーズへと進みます。

     

    02まとめ

    ここまでの内容を理解しているかどうかを、以下のチェックリスト項目で確認しましょう。

    ▢営業担当者に見込み顧客リストを共有することができた。
    ▢営業担当者がリストをもとに優先度の判断・アプローチを実行することができた。
    ▢マーケティング部と営業部のつながりを理解することができた。


    続いて『ステップ5:成果を測定するための考え方 』では、ここまで実施した施策についての成果の確認を行っていきます。

     

    ステップ4:獲得したリードを営業に共有しよう