Webパーソナライズ機能を利用することで、ウィジェットパーツのコンテンツを特定のリードへ表示したり、Webサイトへの訪問回数等を条件としたコンテンツの動的表示を行うことができます。
またこの機能を活用することで、表示するコンテンツの簡易なABテストを行うことも可能です。
設定内容と活用方法
Webパーソナライズ機能を利用することで、特定のサイト訪問者宛にポップアップや申込フォームを任意のWebページに表示させることが可能になります。
また、挿し込んだポップアップや申込フォームは訪問者の状況や期間、曜日・時間帯などで表示をコントロールしたり、訪問者の特性によりコンテンツを出し分けることにより、サイトの訪問者にとって、どのコンテンツを表示させることが最適かどうかをパターン別にテスト(ABテスト)することができます。
ここでは、Webパーソナライズ機能を利用して、ターゲットをパターン別に分けてコンテンツを表示させる方法と、ABテストの実行結果確認方法についてご紹介します。
手段
Webパーソナライズ機能は以下の3つの要素で構成されており、それぞれの機能は下記になります。
- パーソナライズドウィジェット
Webパーソナライズ機能のコントローラーとして機能します。 - ウィジェットターゲット
ウィジェットを表示する対象となるWeb訪問者の条件を指定します。 - ウィジェットパーツ
実際に表示させるコンテンツを作成します。画面上でテンプレートを選択し、そのテンプレートに要素を埋めることでコンテンツを作成することができます。
なお、ABテストの実行結果については、パーソナライズドウィジェット詳細画面より、[使用中ウィジェットパーツ]から確認が可能です。
詳細については、下記のパーソナライズ機能についてまとめたチュートリアル動画をご参照ください。
設定方法
WEBパーソナライズ機能を使用する際の事前準備については、下記マニュアルを確認し、設定いただくようおねがいいたします。
ABテストを目的としたパーソナライズドウィジェットの設定手順
1.[WEB]タブ>サイドメニューの[パーソナライズドウィジェット]をクリックし、パーソナライズドウィジェットの一覧ページが表示されたら左上にある[新規登録]ボタンをクリックします。
図:パーソナライズドウィジェット画面 |
2.「作成するパーソナライズドウィジェットタイプを選んでください」と表示されるので、[ポップアップ]か[埋め込み]を選択します。
図:パーソナライズドウィジェット登録画面 |
ポップアップの場合
ポップアップウィジェットを作成します。
図:ポップアップウィジェットの作成方法 |
埋め込みフォームの場合
埋め込みウィジェットを作成します。
図:埋め込みウィジェットの作成方法 |
3.ウィジェットの作成が完了し、[パーソナライズドウィジェット詳細]画面に遷移したら、[新規ウィジェットターゲットを作成して追加]をクリックします。
図:パーソナライズドウィジェット詳細画面 |
4.ウィジェットターゲット登録画面に遷移したら、ABテストの対象となるターゲットを設定します。
今回は、「リードに対して、AとBのコンテンツを出し分けて、反応の違いをみる」というテストを行うために、下記の設定を行います。
■パターンA
対象範囲 |
項目 |
項目名 |
条件 |
価 |
---|---|---|---|---|
リードのみ |
リード |
リードID |
偶数 |
- |
■パターンB
対象範囲 |
項目 |
項目名 |
条件 |
価 |
---|---|---|---|---|
リードのみ |
リード |
リードID |
奇数 |
- |
ウィジェットターゲットを設定する際の注意点については下記マニュアルをご参照ください。
注意事項
検索条件は、「トラッキング」「リード」「リスト」のブロックから設定することが可能ですが、匿名者はSMP上で管理されていないので、「リード」「リスト」情報を持ちません。
また、「両方(匿名およびリード)」を選択した場合でも、「匿名」が含まれるので、同じく「リード」や「リスト」で検索条件の設定を行った場合、条件を満たすことができない可能性があります。
そのため、匿名ユーザーを対象にして、デモグラフィック属性や、地理的属性を条件にテストを行うことはできません。
匿名ユーザーを対象にする場合は、トラッキングブロックでの条件指定を推奨しています、詳細については下記FAQをご参考にしてください。
・【FAQ】ウィジェットターゲットを「匿名のみ」に設定した場合、条件設定をしなくても訪れたすべてのユーザーに表示されるか?
5.ウィジェットターゲットを設定したら、それぞれのターゲット宛に表示させるコンテンツ[ウィジェットパーツ]の作成をします。
[WEB]タブ>サイドメニューの[ウィジェットパーツ]
図:ウィジェットパーツ一覧画面 |
6.[ウィジェットパーツ一覧画面]の左上にある[新規登録]ボタンをクリックし、登録情報を設定します。
ウィジェットパーツを表示させたいターゲットは、4で設定したAとBになるので、AとBのそれぞれのターゲットに紐づけた2つのウィジェットパーツを作成します。
ウィジェットパーツの編集とターゲットとの紐づけを行う方法については下記のマニュアルをご参照ください。
注意事項
※登録情報の[使用するウィジェットターゲット]ではABテスト対象のウィジェットターゲットを設定してください。
※ABテストの対象のターゲットごとのウィジェットパーツを作成する際は、登録情報の[キャンペーン]に共通のキャンペーンを設定するようにしてください。
※ウィジェットパーツ選択画面では、作成するウィジェットパーツの用途と種別を選択します。この画面は、新規登録時のみに表示されます。
ウィジェットパーツ選択画面の設定内容により、登録情報の設定フォーマットが変わります。それぞれの画面詳細については下記マニュアルをご参照ください。
7.[パーソナライズドウィジェット]>[詳細]>[タグ取得]より、タグを取得し、表示させたいサイトに挿入します。
タグの挿入位置については、ページの<body>の最下部付近を推奨しています。
図:パーソナライズドウィジェット詳細画面 |
なお、上記の設定をしたにも関わらず、ページに表示されない場合の対処法等については下記マニュアルをご確認ください。
実行結果
1.[WEB]タブ>サイドメニューの[パーソナライズドウィジェット]をクリックし、パーソナライズドウィジェットの一覧ページが表示されたら、アクセス状況を見たいパーソナライズドウィジェットの[詳細]をクリックします。
図:パーソナライズドウィジェット画面 |
2.パーソナライズドウィジェット詳細画面が表示されたら、一番下にあるブロック[使用中ウィジェットパーツ]を確認します。
各項目の意味については以下のとおりになります。
図:使用中ウィジェットパーツ |
項目 |
内容 |
---|---|
ウィジェットパーツID |
ウィジェットパーツのIDです。システムが自動で発番します。 |
ウィジェットパーツ名 |
管理者が任意で命名することができるウィジェットパーツの名前です。 |
用途 |
ウィジェットパーツの用途です。「ポップアップ」か「埋め込み」のいずれかになります。 |
種別 |
ウィジェットパーツの種別です。「HTMLページ」または「申込フォーム」のいずれかになります。 |
有効 |
ウィジェットパーツが表示されるかどうかのステータスが表示されます。リンクをっクリックすることで有効・無効を切り替えることができます。編集でウィジェットパーツの紐付けを外すことができますが、外した場合はこの一覧の実績に表示されなくなりますので、ご注意ください。 |
表示回数 |
そのウィジェットパーツを表示した回数です。 |
表示者数 |
そのウィジェットパーツを表示した人数です。 |
表示リード数 |
そのウィジェットパーツを表示したリード数です。 |
URLクリック数 |
(HTMLページのみ)HTMLページにURLリンクがあった場合、そのURLリンクをクリックした回数です。 |
URLクリック者数 |
(HTMLページのみ)そのウィジェットパーツのURLリンクをクリックした人数です。 |
URLクリックリード数 |
(HTMLページのみ)そのウィジェットパーツのURLリンクをクリックしたリード数です。 |
申込数 |
(申込フォームのみ)そのウィジェットパーツから申込が行われた回数です。 |
申込者数 |
(申込フォームのみ)そのウィジェットパーツから申込が行われたリード数です。 |
3.「レポート期間」を入力し、適用ボタンをクリックすることで、表示回数や表示リード数などの集計項目について指定した期間の実績に絞り込にで表示させることが可能です。
初期状態では全期間の実績が集計されています。
注意事項
・ウィジェットパーツは1つのパーソナライズドウィジェットにのみ紐付けることができます。他のパーソナライズドウィジェットで使用しているウィジェットパーツは使用することはできません。使用したい場合はウィジェットパーツ画面でコピーをして紐付けしてください。
・使用中のウィジェットターゲットを他のパーソナライズドウィジェットに使用することはできません。使用したい場合はウィジェットターゲット画面で対象のウィジェットターゲットをコピーをしてからパーソナライズドウィジェットに紐付けを行ってください。