メール本文で特殊文字やHTMLタグが利用されているか、送信者と受信者側の文字コードが異なっている場合に、受信環境で文字化けする可能性があります。
この記事では、SMPで送信したメールが文字化けしてしまう原因と対処方法についてご説明します。
1.原因
SMPで送信したメールが文字化けする原因は、大きく分けて3つあります。
[文字化けする原因]
(1).機種依存文字や半角カナ、記号が含まれている
送信内容に下記のような機種依存文字と呼ばれる特殊文字、半角カナや記号が含まれている場合は、文字化けする恐れがあります。
特殊文字名 |
表示文字(例) |
---|---|
著作権記号・商標記号 |
©(丸C)®(丸R)™(トレードマーク) |
半角カナ・記号 |
ァィゥェォャュョッアイウエオカキクケコサシスセソタチツテトナニヌネノハヒフヘホマミムメモヤユヨラリルレロワヲン。「」、・ |
旧字体漢字 |
﨑 髙 |
丸囲み文字 |
①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑪⑫⑬⑭⑮⑯⑰⑱⑲⑳ |
ローマ数字 |
ⅠⅡⅢⅣⅤⅥⅦⅧⅨⅩ |
省略文字 |
№㏍℡㊤㊥㊦㊧㊨㈱㈲㈹㍾㍽㍼㍻ |
単位 |
㎜ ㎝ ㎞ ㎎ ㎏ ㏄ ㍉㌔ ㌢ ㍍㌘ ㌧ ㌃ ㌶ ㍑ ㍗ ㌍ ㌦ ㌣ ㌫ ㍊ ㌻ |
(2).送信者と受信者側で設定された文字コード、使用言語が異なる
国によって使用する言語が異なるように、使用される文字コードも国や地域によって異なります。
日本では、日本語を含む以下文字コードが使用されています。
また、SMPのメールの文字コードは、ISO-2022-JP(JIS)がデフォルト設定です。
[日本語を含む文字コード一覧]
- Shift_JIS
- ISO-2022-JP(JIS)
- EUC-JP
- UTF-8
例えば、送信したメールテンプレートの文字コードが ISO-2022-JP(JIS)で、メールを送信したリードの使用言語が、「簡体字中国語」の場合、文字コードとリードの使用言語が異なるため、文字化けに繋がる恐れがあります。
図1:文字コードと使用言語が異なり、文字化けが発生するイメージ |
文字化け発生の設定パターン例
リードの使用言語 |
言語設定 |
メール文字コード |
文字化けの発生 |
---|---|---|---|
簡体字中国語 |
日本語(ISO-2022-JP) |
送信対象者の言語(自動検出)(※1) |
する(※3) |
簡体字中国語 |
簡体字中国語 |
送信対象者の言語(自動検出)(※2) |
しない(※4) |
簡体字中国語 |
簡体字中国語 |
日本語(ISO-2022-JP) |
する(※3) |
簡体字中国語 |
日本語(ISO-2022-JP) |
簡体字中国語 |
しない(※4) |
(※1)自動検出により言語設定の日本語(ISO-2022-JP)が設定されます。
(※2)自動検出により言語設定の簡体字中国語が設定されます。
(※3)リードの使用言語とメール文字コードが異なる為、文字化けが発生します。
(※4)リードの使用言語とメール文字コードが一致する為、文字化けが発生しません。
注意点
- リードの使用言語は、多言語設定を行うことで選択肢が増やせます。
- 多言語設定を行うことで、メールテンプレートの文字コードの変更が可能です。
- 多言語設定が行われていない環境では、メールテンプレートの編集画面には「文字コード」の項目自体が表示されません。
- メールテンプレートの文字コードを(送信対象者の言語(自動検出))で設定している場合は、言語設定画面([設定] > [言語設定])より「管理者デフォルト」で設定している「メール文字コード」に従います。
- 多言語設定が行われていない環境では、SMPから送信するメールの文字コードは言語設定画面([設定] > [言語設定])より「管理者デフォルト」で設定されているメール文字コードに従います。
多言語設定の詳細は、下記ユーザマニュアルをご参照ください。
(3).HTMLタグを使用している
メールは、テキスト形式ではなくHTML形式での記述も可能です。
メールをHTML形式で記述する場合、HTMLタグを使用します。
しかし、HTML形式で作成したメールの送信を行っても、受信者側の環境がHTML言語に対応していない場合は、HTMLタグがそのまま表示されたり、メールの文字が意図しない記号で表示されるなどの文字化けが発生します。
2.対策
(1).機種依存文字や半角カナ、記号が含まれている
送信したメールの内容に機種依存文字や、半角カナ、記号が含まれている場合、その文字の使用を避けることや、別の文字で代用することで文字化けを回避できる場合があります。メール内容を修正の上、文字化けが発生しないかご確認ください。
(2).送信者と受信者側で文字コード、使用言語が異なる
送信したメールテンプレートの文字コードと、送信したリードの使用言語が適切かご確認ください。
また、言語設定のメール文字コードを「UTF-8」に変更することで文字化けが発生しなくなる可能性があります。変更方法は(3).HTMLタグを使用している場合の対策方法をご参照ください。
メールテンプレートの文字コード確認方法
全キャンペーン>メール>テンプレート一覧>該当メールの[編集]
- 全キャンペーン管理より、メール>テンプレート一覧をクリックします。
- 該当のメールテンプレートの[編集]リンクをクリックします。
- 基本情報タブをクリックします。
- 文字コードを確認します。
図2:メールテンプレートの文字コード確認方法イメージ |
リードの使用言語の確認方法
全キャンペーン>リード>リード一覧>該当リードの[編集]
- 全キャンペーン管理より、リード>リード一覧をクリックします。
- 該当リードの[編集]リンクをクリックします。
- 使用言語を確認します。
図3:リードの使用言語の確認方法イメージ |
(3).HTMLタグを使用している
HTML形式でメール送信して文字化けしている場合は、
メールの形式をテキスト形式にしてメール送信することで、文字化けを回避できることがあります。
注意点
一度作成したメールテンプレートの形式は後から変更ができません。
変更するにはメールテンプレートを新しく作成する必要があります。
メールテンプレートの作成方法の詳細については、下記マニュアルをご参照ください。
また、HTMLタグで使用する文字のほとんどは、「UTF-8」という文字コードで文字入力されます。そのため、メール文字コードを「UTF-8」に変更することで文字化けが発生しなくなる可能性があります。
メールの文字コードの変更方法
- 全キャンペーン管理(青画面)より、サイドメニューの[設定]リンク>[言語設定]リンクをクリックします。
-
[編集]ボタンをクリックし、日本語の[メール文字コード]プルダウンメニューから、
[Unicode(UTF-8)]を選択し、[登録]をクリックします。
図4:言語設定変更イメージ |
注意点
- メール文字コードを[Unicode(UTF-8)]に変更した場合、別の箇所で文字化けが発生する可能性があります。
- 言語設定でメール文字コードの変更した場合、全てのメールテンプレートの文字コードが変更されます。
※ただし、多言語設定を行っている環境でメールテンプレートの文字コードを、送信対象者の言語(自動検出)以外に設定しているメールテンプレートは除きます。