ここでは、Webページを修正するための「デザインテンプレート」の概要について紹介させていただきます。
目次
1-1. デザインテンプレートができること
SMPではリードのデータ管理やメールなどの施策管理だけでなく、CMSとしてマイページや申込画面のコンテンツを管理することが可能です。中級編をマスターしていただくと、SMPで作成するページのコンテンツ・レイアウト・動きを、皆様の運用に合わせてカスタマイズすることができます。このコンテンツ・レイアウト・動きを決めているのが「デザインテンプレート」です。本編では、これをカスタマイズする方法をご紹介します。
1-2. デザインテンプレートの構成要素
図1:デザインテンプレート内のファイル |
テンプレートの中には以下のファイルが含まれています。
・HTMLファイル:ページの見出し・本文・構造を決める
・CSSファイル:ページ内の色や配置などのレイアウトを決める
・javascriptファイル:ユーザーの閲覧や操作に応じてポップアップやデータの授受などの動きを決める
・画像ファイル:ページで表示する画像を決める
1-3. デザインテンプレートで編集できるページ
SMPでは下記図に示すページをご用意しています。これらのページ全てをSMPのデザインテンプレートで編集することができます。
図2:SMPサイトマップ(サイト構成/画面遷移図) |
拡大版ダウンロード:【標準デザインテンプレート】SMPサイトマップ(サイト構成/画面遷移設計図)
大きく分けると以下の画面があります
・キャンペーン詳細、申込フォーム
・キャンペーン一覧(ポータルページ)
・マイページ
・ログイン
・そのほかエラーや配信停止
1-4. デザインテンプレートの種類
図3:デザインテンプレートのダウンロード画面 |
デザインテンプレートには以下2種類あり、それぞれ適用範囲が異なります。
・全キャンペーン管理画面(青色の画面)から取得・登録する「システムテンプレート=system.zip」
・個キャンペーン管理画面(オレンジ色の画面)から取得・登録する「キャンペーンテンプレート=seminar.zip」
■「システムテンプレート」の適用範囲
システムテンプレートの編集内容は、全てのキャンペーンの、全て画面(サイトマップ参照)に反映されます。
■「キャンペーンテンプレート」の適用範囲
キャンペーンテンプレートの編集内容は、そのキャンペーンの、ピンク領域の画面(サイトマップ参照)にのみ反映されます。
MEMO≫ 適用範囲の違いについて
サイトマップのピンク領域に含まれる画面は、個々のキャンペーン毎に用意されています。それに対してピンク領域以外は「マイページ」や「ログイン画面」など特定のキャンペーンに依存しない画面(システムに共通する1つの画面)なので、「システムテンプレート」でのみ編集可能です。
MEMO≫「キャンペーンテンプレート」で編集した画面を「システムテンプレート」で編集すると更新されるか?
この場合は更新されません。前提として、デザインテンプレートの適用優先度は以下です。
「キャンペーンテンプレート」>「システムテンプレート」
キャンペーンテンプレートを既に適用している場合、その後システムテンプレートを登録しても、そのキャンペーンに反映されません(反対に、システムテンプレート登録によるデザイン変更後、キャンペーンテンプレートを登録すると、デザインは適用されます)。
図4:デザインテンプレートの適用優先度 |
1-5. デザインテンプレートのフォルダ構成
図5:フォルダ構成 |
■テンプレートの構成
・キャンペーンテンプレートの中にはapplication,unsubscribeなどのフォルダがあり、これらの中にキャンペーン詳細画面、申込画面などのHTMLファイルが含まれています。また、Sharedの中にCSS,JS,画像ファイルが存在します。
・システムテンプレートの中にはlogin,mypageなどのフォルダがあり、これらの中にログイン画面やマイページ画面のHTMLファイルが含まれています。また、seminar_beseというフォルダがありますが、これは個別キャンペーンにまだキャンペーンテンプレートを適用していない場合にデフォルトで適用されるデザインです。実際にseminar_baseフォルダの中身を見ると構成がSeminar.zipと同じ(上記図参照)となっていますが、これは個別キャンペーンのデフォルトデザインだからです。
1-6. 画像・CSS・jsの編集方法
図6:ファイルパス指定 |
■ファイルの設置方法(フォルダの階層)
sharedの中に画像・CSS・JavaScriptのフォルダ・ファイルが用意されているので、これらの中に各種ファイルを設置してください。
■ファイルパス(相対パス)の指定方法
画像,CSS,jsが含まれるsharedフォルダは、キャンペーンテンプレートにもシステムテンプレート(seminar_beseフォルダ内)にも存在します。通常の運用であまり意識することはないですが、どのようなファイルパスを宣言するかによって、キャンペーンテンプレートのsharedフォルダ(画像,CSS,js)を読み込むか、システムテンプレートのsharedフォルダ(画像,CSS,js)を読み込むかを決めることができます。
具体的には、ファイルパスを
href="__base_system_path__/shared/css/***.css"
と書いた場合、それを宣言したHTMLファイルが仮にキャンペーンテンプレートのものであったとしても、システムテンプレートからファイルを読み込んできます。
href="__base_seminar_path__/shared/css/***.css"
と書いた場合、それを記載したHTMLファイルがシステムテンプレートのものであったとしても、キャンペーンテンプレートからファイルを読み込んできます。
MEMO≫ パスとは?
Webページで画像・CSS・JavaScriptを読み込むためには、その画面に対応するHTMLが読み込まれた際、そのHTMLからさらに画像・CSS・JavaScriptファイルを読み込む必要があります。その場所を指定するための宣言がファイルパスです。
1-7. 変数($FORM)の特徴
■変数とは
キャンペーンのタイトルを変更したいとき、あるいはフォームの入力項目の表示非表示を切り替えたいなどというとき、わざわざHTMLを書き替えるのは面倒ですよね。SMPでご用意している「変数」を予めHTMLに埋め込んでおけば、後の運用では管理画面から設定を少し変えるだけで、ページに出力される様々な内容を変えることができます。
■変数の仕組み
例として、管理画面で変更したキャンペーンタイトルがWebページに表示される仕組みは以下のようになっています。
1. サイト訪問者がブラウザでWebページ(キャンペーン詳細画面)を読み込む=HTMLが読み込まれる
2. HTML内に埋め込んだ変数(例:$FORM{title})が読み込まれる
3. 変数に格納されているSMP設定項目の値(例:(キャンペーンタイトル))が読み込まれる
4.SMP設定項目の値(例:(キャンペーンタイトル))がWebページに表示される
このように、変数が管理画面の設定値を読み込み、その情報をページ上に表示してくれるため、HTMLを書き替える必要がなくなります。
図7:変数 |
MEMO≫ 変数($FORM)の入れ子構造
一部の変数では、上記のように管理画面の設定値を読み込むために使われるのではなく、別のHTMLファイルの内容を出力するためのものがあります。例えば、確認画面のHTMLである「confirm/index.html」ファイルには$FORM{cart}があります。この変数には下右図のように別のHTMLファイル「confirm/cart.html」が格納されています。これにより、確認画面を読み込む際は、下左図の$FORM{cart}部分に「confirm/cart.html」の内容が挿入される形で表示されることになります。
図8:変数($FORM)の入れ子構造 |
この変数はHTMLの内容を分類整理するために使われる変数です。HTML編集を行う際は知っておくと便利ですので、覚えておきましょう。