この記事では、SHANON MARKETING PLATFORM(以下、SMP)の運用開始初期のお客様を対象に、
リード(セミナーの申込者・マーケティングの見込み顧客) の獲得と管理をするために、リードの今後のデータ運用方法と必要な項目の追加方法を解説しています。
この記事で紹介する4つのポイントをおさえていただければ、リードインポートや施策を行う前の準備が整います。
機能一覧
今回の説明する機能の一覧は以下の通りです。
[リード]>[基本項目設定]
[設定]>[システム設定一覧]
[設定]>[マージ設定]
1. データ運用方法を決定しよう
SMPではデータ運用方法としてリード情報を統合管理としてデータの取り扱いをどのようにするかを検討しましょう。事前にデータの取り扱いを決めておくことで、重複データを防ぎ、今後のリードの管理や施策実施の運用を円滑に進めるためです。
- 統合管理する
- 統合管理しない
以下の項目に当てはまっている場合は、「1.統合管理をする」で運用をおすすめしております。
- リード情報の行動履歴を一元で管理が必要
- SMP内の一定のルールに基づくことが可能
以下の項目が1つでも当てはまっている場合は、「2.統合管理をしない」で運用をします。
- リード情報を行動履歴を一元で管理が不要
- SMP内の一定のルールに基づくことが不可能
運用方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
統合管理する | リードが統合管理できるため、継続的な履歴の蓄積ができます。 | 事前に自動マージの設定が必要です。ログインID・パスワードと自動マージの併用時にはダブルオプトインが必須となります。 |
統合管理しない | 重複データ有無にかかわらず、すべて新規リードとして扱うことができます。 | リードの統合管理や継続的な履歴を蓄積ができません。 |
「1.統合管理をする」の導入手順
統合管理をするために、自動マージ(設定したマージキーに合致した複数のリード情報を統合する)機能を有効化およびマージキーを設定します。
自動マージの設定方法は以下の通りです。
自動マージの詳しい設定方法は「自動マージを利用する」に記載しておりますので合わせてご確認ください。
- 自動マージ機能の有効化
- 自動マージ設定
自動マージ機能の有効化
- 全キャンペーン(セミナー)管理モード>[設定]タブ>[システム設定一覧]メニューを開きます。
- システム設定項目「マージ機能の使用」から、現在の設定値を確認します。
- 設定値を変更したい場合には、画面上部の[編集]ボタンをクリックします。
- 設定値を変更して、[登録]をクリックします。
[全キャンペーン]≫[設定]≫[システム設定一覧]メニュー≫[編集]ボタン≫マージ機能の使用
図3:マージ機能の使用の有効化 |
自動マージ設定
自動マージは設定したマージキーに合致した複数のリード情報を統合するため、そのマージキーを設定します。
どのキーに一致した方をリードとして統合したいのかを検討のうえ、ご設定ください。
- 全キャンペーン(セミナー)管理モード>[設定]タブ>[マージ設定]メニューを開きます。
- 自動マージ設定から、現在のマージキーを確認します。
- マージキーを変更したい場合には、画面上部の[編集]ボタンをクリックします。
- マージキーを選び変更して、[登録]をクリックします。
[全キャンペーン]≫[設定]≫[マージ設定]メニュー≫[編集]ボタン
図4:自動マージのキー設定 |
一括登録時の更新キーとは
自動マージと一括登録時の更新キーを合わせた設定をおすすめいたします。
一括登録時の更新キーを自動マージの設定キーと同一にすることで、複数のリード情報を統合の際の条件を合わせることができるためです。
「一括登録時の更新キーの初期設定変更方法」の詳しい設定方法は「更新キーについて」に記載しております。
2. SMPでのリード(見込み顧客)データの管理を理解しよう
今後のリードデータの構成を確認したうえで、リードの個人情報項目を設定していきましょう。
リードの情報は、大きく2つのデータの構成があり、組み合わせて管理します。
今回はAのリードの属性情報について主に、説明いたします。
A.リードの属性情報
B.リードの履歴情報
項目名 | 情報 | 説明 |
---|---|---|
A.リードの属性情報 | リードの基本項目/追加項目 | 上書きして更新されるデータです。属性情報と呼ばれます。例えば、リードの役職や会社名、取引ステータスなど情報が更新され、最新の情報に意味のあるデータはリード項目へ登録がおすすめです。 |
B.リードの履歴情報 | アンケート/活動履歴 | 追加/蓄積されるデータです。 例えば、「セミナー参加目的」「架電結果」等の情報は、アンケート・活動履歴等の履歴項目へ登録することがおすすめです。 |
図1:リードと履歴の概念図 |
A.リードの属性情報
A.リードの属性情報は、以下の2つの機能があります(図2)。
- 管理用項目
- お客様への表示項目
図2:A.リード属性情報の個人情報取得項目の機能 |
A.リードの属性情報の種類
A.リードの属性情報には、以下の2つの種類があります。
項目名 | 説明 |
---|---|
A-1.リードの基本項目 | SMPには、リードの基本項目として、初期項目を用意しています。例えば、氏名や会社名、部署、役職、Emailアドレス、住所、メモなどの30個の項目が存在しています。基本項目は編集できます。 |
A-2.リードの追加項目 | リード情報の基本項目として初期で設定されている項目以外に追加で任意の項目を登録や編集、削除することができます。 |
リードの情報の作成ポイント
上記の情報を基に、リードの情報の作成するためのポイントは以下の3点となります。
- 自社の必要な情報や項目を洗い出すために、 「リード項目設計シート」をご利用ください。
- ①のデータ管理の構成として属性情報か履歴情報のどちらが適切か検討します。
- 項目の「フォーム種別」及び「選択肢」を決めます。
A-2.リードの追加項目方法は「4. 定義した項目を設定する」に記載しております。合わせてリードの追加項目マニュアルもご確認ください。
3. リードに必要な項目を定義しよう
最初に全体設計をした上で運用をすることで、リードの項目の順序やリード情報、重複データの登録を予防することができます。
リード項目追加の際によくいただく問い合わせ例 | 対応方法 |
---|---|
リードの項目のデータベース項目としての並び替えをすることはできないですか。 | はい。リードのデータベース項目としての並び順は登録順となり、並び替えることはできません。そのため、本記事内の「2. SMPでのリード(見込み顧客)データの管理を理解しよう」のリード項目設計シートを活用し、必要な情報を整理し、追加すべき項目をどんな順序で準備するかをご検討ください。WEBフォームへのリードの項目は並び替え可能です。 |
リードの追加項目を登録したところ、沢山のリード項目を管理しきれなくなりました。リード項目は削除できますか。 | はい。リードの項目は削除可能です。削除前に回答いただいたデータをすべてダウンロード行いましょう。そのうえで、本記事内の「2. SMPでのリード(見込み顧客)データの管理を理解しよう」のリード項目設計シートを活用し、必要な情報を整理し、リードの項目を追加または既存項目の選択肢等に登録をしましょう。項目追加に、回答データを移行しましょう。その方法はリードインポートをご確認ください。 |
重複データの登録を防ぎたいのですが、どうしたらよいですか。 | 重複データの登録を予防するためには、本記事内の「1. データ運用方法を決定しよう」からデータの取り扱いについてを検討しましょう。 |
今回は、以下のような例を基に属性管理をしてみましょう。
項目 | 具体例 |
---|---|
A-1.リードの基本項目 | 以下の項目を表示へ編集する。 「氏名」、「会社名」、「部署」、「役職」、「Emailアドレス」 それ以外の基本項目は非表示に編集する |
A-2.リードの追加項目 |
以下の項目を非表示で追加する |
4. 定義した項目を設定する
それでは上記で例で定義した項目を設定しましょう。
ここでは、例でご紹介した以下の2つの手順を記載いたします。
A-2.リードの追加項目の詳しい設定方法は「項目を追加する」を合わせてご確認ください。
- A-2.リードの追加項目(選択肢型)
- A-2.リードの追加項目(テキスト型)
A-2.リードの追加項目(選択肢型)
- 全キャンペーン(セミナー)管理モード>[リード]タブ>[基本項目設定]メニューを開きます。
- 項目を追加する場合には、画面上部の[新規項目追加]ボタンをクリックします。
- 定義した項目を入力します。
- フォーム種別、必須の可否、表示/非表示を入力します。
- 選択肢を入力します。
- [登録]をクリックします。
[全キャンペーン]≫[リード]≫[基本項目設定]メニュー≫[新規項目追加]ボタン/[編集]リンク/[削除]リンク
図5:リード項目の選択肢型項目追加 |
A-2.リードの追加項目(テキスト型)
- 全キャンペーン(セミナー)管理モード>[リード]タブ>[基本項目設定]メニューを開きます。
- 項目を追加する場合には、画面上部の[新規項目追加]ボタンをクリックします。
- 定義した項目を入力します。
- 表示/非表示、フォーム種別、必須の可否を入力します。
- [登録]をクリックします。
図6:リード項目のテキスト型項目追加 |
5. まとめ
ここでご紹介した4つのポイントを理解することで、リードインポートや施策を行う前の準備が整えることができるようになります。
もちろん、SMPにはたくさんの機能がありますが、何かわからないことが出てきたらその都度調べていきましょう。 この記事を参考に、SMPのデータ管理や運用、リード項目などをうまく活用していきましょう!
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