この記事ではマーケティング活動促進を目的とした埋め込みフォーム機能の概要と活用方法についてご紹介します。
1.埋め込みフォーム機能とは
SHANON MARKETING PLATFORM (以降、SMP) のリード登録フォームを任意の Web サイトに設置するための機能です。
既に管理・運用している Web サイトがあれば、すぐにフォームを公開してリード登録の受け付けを開始することができます。
本機能をご活用いただくことにより、WEBサイトの構築工数を削減し、リードジェネレーションを行うことが可能になります。
2.利用シーン、活用事例
2-1.利用シーン
本機能の利用シーンは、主に、資料請求サイト、アンケートフォーム等などがあげられます。
既存の商品紹介ページに新たに資料請求フォームから資料を請求したり、商品に対するアンケートフォームを追加し、その商品の評価を確認することが可能です。
2-2.活用事例
ここでは、「1.埋め込みフォーム機能とは」でご説明したWEBサイトの構築工数を削減し、リードジェネレーションを行うための活用例をご紹介します。
埋め込みフォーム機能を活用することにより、既存の自社サイトなどに資料請求フォームを追加して、SMP へダイレクトにリード情報を格納しつつ、完了メッセージとともに資料ダウンロード URL を表示することで新たにSMP上でフォームを構築しなおすことなく、見込み顧客を獲得することができます。
図:活用事例イメージ |
3.活用の流れ
前項で解説した活用例の具体的な活用方法・実装手順について解説します。
下記の運用イメージ図の、「埋め込みフォームの設定」~「顧客フォロー」までのフローの中で、埋め込みフォーム機能の活用イメージをご説明いたします。
図2:運用イメージ図(全体) |
今回の場合、既存のWEBサイトに関連する資料がダウンロードできる資料請求フォームを埋め込みフォーム機能で作成し、姓・名・メールアドレスを入力すると、申込が完了し完了画面に資料URLが表示され、資料をダウンロードすることができるというフローで設定します。
既存のサイトに作成した資料請求フォームの埋め込みフォームを設定し、公開しましたら、実際にサイトに訪問したお客様がお申込みを行います。
埋め込みフォームに入力されたリードデータはSMPに直接蓄積され、貴重なデータとして一括管理することができます。
SMPでは、お申込みをしたキャンペーンの履歴が残るので、何の資料をいつダウンロードしたのかをリード履歴より分析し、それらの顧客データをもとに、顧客の興味関心に合わせたフォローコールや、メールフォローを実施することができます。
今回は、上記運用フローの黄色い四角で囲った、埋め込みフォームの設置からフォローまでの活用イメージについて詳しく説明していきます。
図:埋め込みフォームの設置からフォローまでの活用イメージ |
埋め込みフォーム機能をご利用いただく際の注意事項
埋め込みフォームに利用できる環境や申込の種類には制限があります。①サブキャンペーン申込型や有料申込のキャンペーンの場合は、ご利用いただけません。
また、キャンペーンが公開中に設定されており、申込可能な状態に設定されている必要があります。
②ダブルオプトインが有効 の場合、埋め込みフォームは利用できません。
システム設定で自動マージが有効で、ID・パスワードを入力するようにリード基本項目を設定したキャンペーンの場合、自動的にダブルオプトインが有効になりますが、そのキャンペーンで設定した埋め込みフォームは動作しません。
③埋め込みフォームを作成したSMPのサイト全体にBasic認証が有効 の場合、埋め込みフォームは表示されません。
埋め込み先のサイトだけにBasic認証がかかっている場合、また、キャンペーン全体や、該当キャンペーンに割当てられているフローにBasic認証がかけられている場合は問題なく埋め込みフォームは表示されます。
サンドボックス環境も同様の理由で利用制限がかけられます。
その他にも埋め込みフォーム機能には制限がありますので、 詳細についてはSMPマニュアルの「埋め込みフォームを利用する」の制限事項・FAQ・トラブルシュートをご参照いただき、制限に該当しない範囲でのご利用をお願い致します。
▼対象の記事
・[マニュアル] 埋め込みフォームを利用する
埋め込みフォームに関する制限事項・FAQ・トラブルシュートになります。
4.埋め込みフォームの設定
まず、既存のWEBサイトに埋め込みフォームを設置します。
「図3:埋め込みフォームの設置からフォローまでの活用イメージ」の①のステップで行う作業は以下3点になります。
埋め込みフォームを表示する既存のサイトとフォームに表示するリード項目の設定・確認手順をご紹介します。
4.2 キャンペーン毎の設定
埋め込みフォームとなるキャンペーンの設定を行います。
4.3 埋め込みフォームタグの設置と表示確認
設定した埋め込みフォームのタグを既存サイトに設置して表示及び申込が可能かの確認行います。
4.1.システム共通設定
このステップでは、埋め込みフォームを表示する既存のサイトとフォームに表示するリード項目の設定・確認手順をご紹介します。
実装手順は次の通りです。
4.1-1.リクエストを受け付ける外部ドメインと、許可する外部ドメインのリクエストメソッドの設定
埋め込みフォームを設置するページのドメインを設定します。
システム設定の編集権限を持つ管理者でログインし、システム設定一覧画面([設定] > [システム設定一覧])より設定します。
- [設定] > [システム設定一覧]より、[編集]へ進みます。
- リクエストを受け付ける外部ドメインを見つけます
- フォームの埋め込み先となるドメインを設定します。
既に設定されているドメインがあるなど、複数のドメインを指定する場合は、セミコロン(;)区切りで複数指定します。 - 許可する外部ドメインのリクエストメソッドを見つけます。
- 「GET;POST」を選択します。
※許可するメソッドが「GET」だけでは埋め込みフォームからの登録が正しく動作しません。埋め込みフォームを利用する場合は、必ず「GET;POST」を指定ください。
埋め込みフォームを利用するドメインと、それ以外に「リクエストを受け付ける外部ドメイン」に指定しているドメインとで、許可するメソッドを別々に設定することはできません。
▼システム設定の変更手順
4.1-2.リード項目の確認
全キャンペーン管理モードの基本項目設定画面([リード] > [基本項目設定])より、必要なリード項目が揃っていることを確認します。
今回必要なリード項目は、以下になります。
項目名 |
フォーム名 |
フォーム種別 |
---|---|---|
姓 |
name1 |
テキスト |
名 |
name2 |
テキスト |
Emailアドレス |
|
テキスト |
資料送付・各種情報案内を希望しますか |
permission_type_master_id |
チェックボックス |
図:リード項目確認手順 |
必要なリード項目がそろっていない場合は以下のマニュアルに沿って、項目を追加してください。
4.2.キャンペーン毎の設定
このステップでは、埋め込みフォームとなるキャンペーンの設定を行います。
実装手順は次の通りです。
4.2-1.キャンペーン作成
埋め込みフォームのフローを設定するキャンペーンを作成します。
以下のマニュアルをご参考にしてキャンペーンを作成して下さい。
図:キャンペーン作成手順 |
4.2-2.リード基本項目の設定
埋め込みフォームで表示するリード項目の設定を行います。
以下のマニュアルをご参考にしてリード項目の設定を行って下さい。
図:リード基本項目の設定手順 |
4.2-3.埋め込みフォーム用フローの割当
埋め込みフォーム用のフローをキャンペーンに割り当てます。
- フロー画面([キャンペーン] > [フロー])に遷移します
- 検索欄の「種別」から、「キャンペーン埋め込みフォームテンプレート」を選択し、検索します
- フローの種類を選択します。
・キャンペーン申し込み([ユーザー情報]) …リード項目のみのフォームを作成する場合
・キャンペーン申し込み([ユーザー情報/アンケート]) …リード項目に加えてアンケート項目も含むフォームを作成する場合
上記のいずれかを選択します。
今回は、キャンペーン申し込み([ユーザー情報]) を登録します。 - 埋め込みフォームに必要な設定を登録します。※1の表参照
- 埋め込みフローの割り当てが完了しました。
▼埋め込みフォーム用フローの割当手順
【埋め込みフォームに必要な設定】※1
設定項目 |
設定内容 |
説明 |
---|---|---|
名前 |
任意の名称を設定します。 |
埋め込みフォームの名前を入力します。申込側には表示されません。 |
申込登録完了時の挙動 |
指定の完了メッセージを表示 |
登録完了時に、ページ遷移せずにフォーム表示部分に完了メッセージを表示します。こちらを選んだ場合、「申込完了時に出力するメッセージ」に完了メッセージを入力します。 |
申込完了時に出力するメッセージ |
例) 資料ダウンロードの申込が完了しました。<br>以下のURLより資料をダウンロードしてください。<br><a href= "https://XXXXXX/public/file/document/download/1" >資料ファイル1</a> |
完了メッセージには HTML タグを記載できます。 ここにダウンロードする為の資料URLのリンクを設定します。 |
reCAPTCHAの有効化 |
無効 |
有効にすると、埋め込みフォームに reCAPTCHA 画像が表示されるようになります。「reCAPTCHAのサイトキー」を合わせて設定します。 |
完了画面に表示する資料URLには、SMPの公開資料を利用することが可能です。
公開資料につきましては、以下のマニュアル、FAQをご参考にして下さい。
4.3.埋め込みフォームタグの確認
前項で設定した埋め込みフォームのタグを既存サイトに設置して表示及び申込が可能かの確認行います。
実装手順は次の通りです。
4.3-1.埋め込みフォームタグの確認
既存サイトに設置する埋め込みフォームタグの確認方法について説明します。
- キャンペーン詳細画面に遷移します
- キャンペーン詳細画面のフロー一覧に先ほどフローを割り当てた埋め込みフォームが表示されます。
- フローの[詳細]リンクをクリックして、詳細画面を表示します
- 詳細画面に埋め込み用のタグが表示されます。
このタグを任意のサイトの HTML ソースコード内に埋め込むことで、埋め込みフォームを表示することができます。
▼図:埋め込みフォームタグの確認手順
4.3-2.任意のサイトにタグを設置
以下のように、前項で確認した埋め込みフォームのタグをコピーして既存サイトに設置します。
図:任意のサイトにタグを設置する手順 |
4.3-3.埋め込みフォームの表示確認
前項で設置した埋め込みフォームを表示してリードが申込ができるかを確認する手順を説明します。
- 実際に埋め込んだ既存サイトを表示します。
- 埋め込みフォームが表示されますので、リード基本項目に記載します。
- 登録ボタンクリックして登録します。
- 資料ダウンロードページに遷移しますので、そのページの資料URLをクリックしてファイルをダウンロードします。
- 埋め込みフォームのフロー設定を行った個別キャンペーン管理画面のリード一覧を開きます。
- 先ほど申し込んだリードが登録されていることが確認できました。
図:埋め込みフォームの表示確認手順
注意事項
埋め込みフォームのフローを設定したキャンペーンは、公開状態にして申込が行える状態にします。
5.フォローの実施(関連資料の送付)
このステップでは前項で設置したフォームに申込をしたリードに対してフォローを行います。
「図3:埋め込みフォームの設置からフォローまでの活用イメージ」の④のステップで行う作業は、以下になります。メール送信手順は次の通りです。
5.1.資料送付・各種情報案内を希望されたリードの抽出条件の作成
申込されたリードの中から資料送付・各種情報案内を希望されたリードをフォローメールの送信対象とします。
- 埋め込みフォームのフローを設定したキャンペーンの[管理開始]をして個別キャンペーン管理モードに遷移します。
- リード一覧画面([リード] > [一覧])をクリックしてリード一覧画面を開きます。
- 一覧上部の検索ブロックより、以下の設定を行います。
申込/キャンセル 「申込」にチェックします。
DM許可 「希望する」にチェックします。 - 「検索」ボタンをクリックしてリード一覧画面で結果を確認します。
- 検索条件を保存します。
- 画面右上のプルダウンメニューから「検索条件を保存」を選択します。
- 「検索条件の保存名称を入力してください」のダイアログが表示されますのでテキストボックス任意の検索条件名を記載して保存します。
以上で資料送付・各種情報案内を希望したリード一覧の検索条件が保存できました。
5.2.資料送付・各種情報案内を希望されたリードへのメール送信
前項で作成した検索条件を使用してメール送信を行います。
- 送信ウィザード画面([メール送信] > [送信ウィザード])をクリックして送信ウィザード設定画面を開きます。
- 送信条件を設定します。※2の表参照
- 「次へ」ボタンをクリックして即時送信、予約送信の設定画面にて送信設定を行います。
▼図:リードの抽出条件作成・メール送信手順
【送信条件】※2
設定項目 |
設定内容 |
---|---|
送信対象者の検索条件 |
※前項で作成した検索条件 |
送信済の人も含めて送信する |
しない |
DM許可 |
希望する |
送信者指定方法 |
検索条件指定 |
テンプレート |
※関連資料やキャンペーン情報を記載したメールテンプレート |
※上記以外の項目設定は、必要に応じて設定します。
6.まとめ
このガイドでは、既存のサイトに埋め込みフォームを設置することでWebサイト構築の工数をかけずにリードジェネレーションを行う方法についてご紹介しました。
埋め込みフォーム機能に関する詳細につきましては、下記関連コンテンツをご確認下さい。