この記事ではマーケテイング活動促進を目的としたスコアリング機能の概要と活用方法についてご紹介します。
1.スコアリング機能とは
弊社システム(以下、SMP)に蓄積されているリードの履歴情報と属性情報に対して、ルールに基づくスコア計算を行うことで、リードに対する数値評価、管理者へのメール通知が可能になる機能です。本機能を活用いただくことで、リードに対する数値評価に基づくマーケティング施策の実現が可能です。
2.活用の流れ
下記の図では、スコアリング機能の利用から顧客フォローまでをどのようにに行っていけばいいのかを表した運用イメージ図になります。
図1:運用イメージ図(全体) |
各リードの属性・行動に応じて付与するポイントのルールを下記のように設定します。また、付与されたポイントが特定の条件に達成したリードを営業担当者に自動メールで通知します。
リードの行動・属性 | 付与するポイント |
---|---|
問い合わせ/資料請求を行った | +30 |
リードの基本項目「企業規模」が「個人」のリード | -100 |
販促セミナーに参加した | +10 |
上記運用イメージ図のように、付与された合計スコアポイントが、一定を超えたリードをHOTリードとして自動メールで検知し、フォローすることでアポイント・商談化する確率を高めていきます。今回は、スコアルールの設定から、スコアのポイント合計が一定を超えたリードを営業担当者に自動メールで通知するまでの活用イメージをもとに実装手順について解説します。
図2:スコリング機能活用イメージ |
3.実装手順
実装手順は次の通りです。
3.1.スコアルールの設定をする
このステップでは、スコアを付与するリードの条件、付与するスコア値を設定する方法を解説します。
実装手順は次の通りです。
3.1-1 スコア値、スコア増分値の保存先を作成する
リードにスコアを付与するにあたり、スコア値、スコア増分値の保存先を作成します。スコア値は付与されたスコアを反映する項目です。スコア増分値はスコアに変動があった場合に1つ前のスコアからどれだけスコアが変動したかを反映する項目になります。各保存先の作成はリードの基本項目の作成から行います。リードの基本項目の作成方法については、以下ユーザマニュアルをご参考ください。
対象の記事
注意
- スコア増分値の保存先の作成は必ず必要な項目ではありません。
- スコア値、スコア増分値の保存先の作成する基本項目のフォームの種別は「数値」にします。
- フォームに作成した項目が表示されないよう基本項目作成時、「表示/非表示」の項目は「管理者側のみ表示」にします。
図3:スコア値の保存先(リード基本項目)の作成例 |
図4:スコア増分値の保存先(リード基本項目)の作成例 |
3.1-2 スコアルールを設定する
スコアを付与するリードの条件と付与するスコア値を設定します。
設定手順は次の通りです。
[手順]
[全キャンペーン]≫サイドメニュー≫[スコアリング]≫[スコアリング設定]
- [全キャンペーン管理モード]>サイドメニュー>スコアリング>[スコアリング設定]リンクをクリックします。
- 画面左側にある[新規登録]ボタンをクリックします。
- ルールの名称記載し、前項で登録したスコア値、スコア増分値の保存先をプルダウンより選択します。
- ルールブロックを追加し、リードの条件と付与するスコア値を設定します。
ルールブロックの詳細はマニュアルの「ルールの登録・編集」を参考に登録してください。
図5:スコアルールの設定例
上記のスコアルールの設定例の詳細は以下の通りです。
ブロック | リード条件 | 付与するポイント |
---|---|---|
1.キャンペーン申込履歴 | キャンペーンID:1(問い合わせフォーム)、またはキャンペーンID:2(資料請求フォーム)に申込したリード | +30付与 |
2.リード | リードの基本項目「企業規模」が「個人」のリード | -100付与 |
3.キャンペーン申込履歴 | キャンペーンID:3(販促セミナーフォーム)に申込したリード | +10付与 |
- 問い合わせ、資料請求用のキャンペーンが作成されている事が前提となります。
- 「企業規模」というリードの基本項目が利用されている事が前提となります。
- 販促セミナーフォームが作成されている事が前提となります。
3.2.通知設定を行う
このステップでは、前項で作成したスコアリングの条件で、付与されたポイントが特定の条件に達成したリードを担当者に自動メールで通知する設定を行います。
今回は、合計スコアが40ポイントに達したリードを担当者に通知する設定をご紹介します。
3.2-1.担当者E-mailアドレスの基本項目を作成する
リード毎に異なる担当者へメールで自動通知を行いたい場合、事前に担当者のE-mailアドレスを格納するリードの基本項目を作成しておく必要があります。また、その基本項目にあらかじめに担当者のE-mailアドレスを登録しておきます。
リードの基本項目の作成方法、担当者E-mailアドレスを基本項目に登録する方法については、以下ユーザマニュアルをご参考ください。
注意
フォームに作成した項目が表示されないよう担当者E-mailアドレスの基本項目作成時、「表示/非表示」の項目は「管理者側のみ表示」にします。
3.2-2.スコアリング通知設定を登録する
[手順]
[全キャンペーン]≫サイドメニュー≫[スコアリング]≫[スコアリング通知設定]
- [全キャンペーン管理モード]>サイドメニュー>スコアリング>[スコアリング通知設定]リンクをクリックします。
- 画面左側にある[新規登録]ボタンをクリックします。
- 前項で作成したスコアリングの設定を「ルール」のプルダウンより選択します。
- 対象ルール、通知条件、宛先、メール設定を行います。
スコアリング通知設定の詳細はマニュアルの「スコアリング通知設定の登録」を参考に登録してください。
図6:スコアリング通知設定設定例 |
上記のスコアリング通知設定例の詳細は以下の通りです。
通知条件 | スコア値が一定以上になったとき 「40」 |
---|---|
宛先 |
リード項目のメールアドレス「担当者E-mailアドレス」 |
送信者E-mailアドレス | 任意のメールアドレス |
タイトル | 任意のタイトル |
本文 |
[% VisitorData.company_name %] [% VisitorData.name1 %]様の スコア値が[% VisitorData.attributeXXX %]となりました。※1 |
送信タイミング | 検出時 |
注意
※1 [% VisitorData.attributeXXX %]は、「3.1-1 スコア値、スコア増分値の保存先を作成する」で作成したスコア値の基本項目を差込項目として利用します。
3.2-3.スコアリング通知設定を有効化する
[手順]
[全キャンペーン]≫サイドメニュー≫[スコアリング]≫[スコアリング通知設定]
- [全キャンペーン管理モード]>サイドメニュー>スコアリング>[スコアリング通知設定]リンクをクリックします。
- 通知設定一覧より、「自動送信」列の「OFF」リンクをクリックし、通知設定を有効化「ON」にします。
図7:通知設定を有効化「ON」にする
3.3.設定したスコアルールを実行する(有効化)
スコアルールの設定、スコアリング通知の設定が完了したら、設定したスコアルールを有効化します。
[手順]
[全キャンペーン]≫サイドメニュー≫[スコアリング]≫[スコアリング設定]
- [全キャンペーン管理モード]>サイドメニュー>スコアリング>[スコアリング設定]リンクをクリックします。
- スコアリング設定一覧より、「有効化」列の「OFF」リンクをクリックし、該当行のスコアリング設定を有効化「ON」にします。
図8:スコアルールの有効化「ON」にする
3.4.手動集計を行う
スコアリング設定の有効化前に、既にスコアが付与される条件を満たしているリードについては、スコアが付与されていません。このようなリードにスコアを付与する場合は、手動集計を行いスコアを再計算後、スコア値を反映する必要があります。
手動集計を行う手順は次の通りです。
[手順]
[全キャンペーン]≫サイドメニュー≫[スコアリング]≫[スコアリング設定]
- [全キャンペーン管理モード]>サイドメニュー>スコアリング>[スコアリング設定]リンクをクリックします。
- 「手動集計対象ルール」のプルダウンより、該当のスコアリングルールを選択します。
- 「スコアリングの開始」ボタンをクリックします。
- 下記ポップアップが表示されます。
既にスコアが付与される条件に満たしているリードを担当者に自動メールで通知したい場合は「OK」を、そうでない場合は、スコアリング通知設定を「OFF」にした後に手動実行を行います。
図9:ポップアップイメージ
図10:手動集計の実行
4.まとめ
このガイドでは、スコアリング機能を利用し、スコアのポイント合計が一定を超えたHOTリードを営業担当者に自動メールで通知する方法についてご紹介しました。スコアリング機能に関する詳細につきましては、下記関連コンテンツをご確認下さい。