この記事では、DKIMレコードの文字数が長くなり登録できない場合に、
Windows標準搭載の PowerShell を利用した秘密鍵・公開鍵の作成手順をご案内しています。
また、本記事でご案内する方法は「文字数を短くする=セキュリティ品質を下げる」こととなります。
上記をご了承いただいた上でご設定いただきますようお願いいたします。
設定後、発行されたDKIMレコードの値をDNSサーバーのTXTレコードに登録することで、DKIMを登録できるようになります。なお、作成した鍵は、漏れないように大切に保管してください。
迷惑メール対策の設定に関しては、
「SMPからメール送信をはじめる前に必要な迷惑メール対策の設定について」をご確認ください。
目次
01PowerShell を利用した秘密鍵・公開鍵の作成手順
1.1 鍵作成用ツール( PowerShell )の立ち上げ方法について
まず初めに「Windows PowerShell」を起動します。
「Windows PowerShell」は Microsoft が開発したコマンド シェルです。
PowerShell に関しては、 Microsoft の公式サイトをご参照ください。
PowerShell の立ち上げ手順
- お使いのPCのタスクバーにあるWindows
アイコンを右クリックします。
- 「 Windows PowerShell(I) 」をクリックすることで以下キャプチャのようなウィンドウが起動します。
※「Windowsキー」をクリックし「Windows PowerShell」と検索することで PowerShell を立ち上げることも可能です。
1.2 PowerShellで秘密鍵・公開鍵を作成する
起動した PowerShell にコマンドを入力し、秘密鍵と公開鍵を作成します。
秘密鍵の生成手順
- PowerShell に以下のコマンドを入力します。
ssh-keygen -m PKCS8 -t rsa -b 1024 -f privete_key
- コマンド入力後、以下のようにパスワードの入力を求められますが、何も入力せずに enter キーを押します。
Enter passphrase (empty for no passphrase):
- 改めて以下のようにパスワードの入力を求められますが、手順2と同様に何も入力せずに enter キーを押します。
Enter same passphrase again:
- 以下キャプチャの赤枠部分のようなテキストが出力されると、秘密鍵の生成は完了しています。
※「privete_key」がファイル名になります。
※お使いのPCの「C:\Users\ユーザー名の直下」に privete_key が作成されます。 - PowerShell を開いたまま、次の「公開鍵の生成」を行います。
公開鍵の生成手順
- PowerShell に以下のコマンドを入力します。
ssh-keygen -f privete_key.pub -m PKCS8 -e > public.pem.pub
- 以下キャプチャの赤枠部分のようなテキストが出力されると、公開鍵の生成は完了しています。
※「public.pem.pub」がファイル名になります。
※お使いのPCの「C:\Users\ユーザー名の直下」に public.pem.pub が作成されます。
1.3 生成した秘密鍵・公開鍵をSMPの[DKIMの設定]に登録する
生成した秘密鍵(privete_key)・公開鍵(public.pem.pub)をメモ帳などのテキストエディタで開き、値をSMPの[DKIMの設定]に登録していきます。
それぞれの詳細な手順は下記をご参照ください。
SMPの[DKIMの設定]を開く
- 全キャンペーン管理画面(青い画面)サイドメニュー[メール]>[DKIMの設定]をクリックします。
- 右上の[新規登録]をクリックします。
- [セレクタ]と[ドメイン]に任意の値を登録します。
※[セレクタ]は任意の半角文字列となります。
※[ドメイン]はお客様が利用のメールドメイン(@以降の文字列)を設定してください。 - [鍵の生成方式]は[手動登録する]を選択します。
- 秘密鍵と公開鍵を登録します。
秘密鍵と公開鍵の確認方法は下部の手順をご参照ください。
生成された秘密鍵をコピーしSMPの[DKIMの設定]に登録する
- お使いのPCの「C:\Users\ユーザー名の直下」を開きます。
- 「privete_key」ファイルを右クリックし、「プログラムから開く」からメモ帳などのテキストエディタを選択し、ファイルを開きます。
※メモ帳が見つからない場合、[その他のアプリ]や[別のプログラムを選択]から見つけ出すことができる場合もあります。 - ファイルを開くと、「-----BEGIN RSA PRIVATE KEY-----」から始まる文字列が表示されます。
全て(-----BEGIN RSA PRIVATE KEY-----から-----END RSA PRIVATE KEY-----まで)をコピーします。 - 「SMPの[DKIMの設定]を開く」手順で開いているSMP管理画面の[秘密鍵]部分に、手順3でコピーした値をすべてそのまま張り付けます。
- 次に下部の公開鍵の入力手順に進みます。
生成された公開鍵をコピーしSMPの[DKIMの設定]に登録する
- お使いのPCの「C:\Users\ユーザー名の直下」を開きます。
- 「public.pem.pub」ファイルを右クリックし、「プログラムから開く」からメモ帳などのテキストエディタを選択し、ファイルを開きます。
※メモ帳が見つからない場合、[その他のアプリ]や[別のプログラムを選択]から見つけ出すことができる場合もあります。 - ファイルを開くと、「-----BEGIN RSA PUBLIC KEY-----」から始まる文字列が表示されます。
全て(-----BEGIN RSA PUBLIC KEY-----から-----END RSA PUBLIC KEY-----まで)をコピーします。 - 「SMPの[DKIMの設定]を開く」手順で開いているSMP管理画面の[公開鍵]部分に、手順3でコピーした値をすべてそのまま張り付けます。
- 下部の[登録]をクリックし、SMPへのDKIMの設定は完了となります。
1.4 DNSサーバーへDKIMレコードを登録する
SMPへ手動で秘密鍵・公開鍵を登録した後、[DKIMの登録]にて該当のDKIM設定の[詳細]をクリックすることで、DKIMレコードを確認することができます。
生成された[DKIMレコード]の値を、お使いのDNSサーバーのTXTレコードへ登録をお願いいたします。
※DNSサーバーの設定方法はサーバー管理者様へご確認いただきますようお願いいたします。