株式会社シャノン
最終更新日 2023年1月26日
このガイドラインでは、SMPからのメール配信における迷惑メール対策について記載してあります。
01SMPメール送信におけるSPF/DKIMの設定について
1.1 背景
昨今のコロナ情勢の影響もあり、メールを大量送信するニーズが高まっています。
SMPのメール送信サーバーは、お客様間で共有するため、特定のお客様ご利用環境から信頼性の低いメールを大量に配信してしまった場合、SMPから送信されるメールの信頼性が低下してしまいます。
その場合、SMPから送信するメールが迷惑メールと判断されてしまい、メール到達率の悪化が懸念されます。
SMPでは、迷惑メール対策として一般的なSPF/DKIMの設定を推奨します。
SPF/DKIMを設定を行わなければ、今後SMPを利用するにあたり不達メールが増加する可能性があります。
しかし、設定を行った場合は、SMPから送信するメールを信頼性の高いものとし、メールの到達率の改善を見込むことも可能です。
そのため、ぜひSPFとDKIMの設定を行ったうえでSMPをご利用ください。
1.2 シャノンの取り組み
シャノンではSPF/DKIM推奨するにあたり、DKIM(作成者の署名)につきましては、以前はメール送信のオプションとしてご利用の際に料金が発生していましたが、今後は本機能の無償提供を行います。
対応項目 |
対応内容 |
適用 |
---|---|---|
DKIM設定(作成者署名)の無償化の実施 |
お客様がご利用しやすいように、DKIM設定を無償化し有効状態をデフォルトとします。 |
適用済み |
また、DKIM無償化の他にSMPからのメール送信の到達率の向上のため、以下の取り組みも行います。
取り組みの詳細及び、画面仕様の変更詳細については、以下のリンクからご確認ください。
対応項目 | 適用 |
---|---|
メール送信者E-mailアドレスのSPF定義チェック機能の追加 |
適用済み |
DKIM(作成者署名)設定画面の変更 | |
メールテンプレート作成画面の変更 | |
永続的な配信不能エラーが出てしまったE-mailアドレスの無効化 |
02お客様に事前に確認していただきたいこと
まずは、現在のお客様の環境がSPFとDKIMの設定が行われているか以下手順にて確認します。
2.1 SPF設定状況の確認
送信元ドメインごとにSPFの設定を行うため、SPF設定が行われているドメインはどれかを認識し、SPF設定を行う必要があるドメインを抽出しましょう。
SPF設定を行っていないアカウントにつきましては、SPF設定実施の検討をお願いします。
工程 |
概要 |
---|---|
オートリプライメールや、現在使用しているメールテンプレートを確認し、自社で使用している送信元ドメインを確認します。 | |
送信元ドメインにSPF設定が行われているかを、コマンドプロントを使用し確認します。 |
2.2 DKIM設定状況の確認
DKIMは作成者署名と第三者署名の二種類の設定があります。
現在のDKIMの設定確認を行い、
設定が行われていない場合は送信元ドメインに合った設定の判断を行いましょう。
工程 |
概要 |
---|---|
自社で使用している送信元ドメインを確認します。 オートリプライメールや、現在使用しているメールテンプレートを一括ダウンロードし確認し、現在メール送信に使用している送信元ドメインと紐づいているDKIMを確認します。 |
|
現在使用している送信元ドメインに対して、作成者署名形式と第三者署名形式のどちらの設定を行うのか確認します。 |
「作成者署名」「第三者署名」の違いについては以下の表を参考ください。
種類 |
作成者署名 |
第三者署名 |
---|---|---|
対応機能 |
|
|
説明 |
メール本文やヘッダーが改ざんされていないかチェック及び送信元の正当性をチェック可能 |
メール本文やヘッダーが改ざんされていないかチェック可能 |
表にもありますように第三者署名では、メール本文やヘッダーが改ざんされていないかのチェックは可能ですが、なりすましチェックには効果がありません。
作成者署名を使用する方がメール到達率は向上しますが、第三者署名でも問題ありません。
03SPF/DKIM設定を行う全体の流れ
SPF/DKIMはすべてお客様側での操作設定を行っていただきます。
以下の工程でご対応いただけますようお願いいたします。
※一部工程はSPF/DKIMを設定する担当者を対象としています。
そのため、SMP管理者側で行えない設定については、自社のセキュリティ担当者にご依頼いただきますようお願いします。
3-1.SPF設定の流れ
工程 | 概要 | 担当 | 作業内容 |
---|---|---|---|
1.事前準備 | 送信元ドメインを決める | SMP管理者 | メールアドレスの送信元e-mailアドレスで利用されている送信元ドメインを決めます。 |
2.登録 | DNSサーバーにSPFレコードを登録する | セキュリティ担当者 | 送信元メールアドレスで利用されている、送信元ドメインを決定し、DNSサーバーにSPFレコードを登録します。 |
3.確認 | DNSサーバーにSPFが登録されているか確認する | SMP管理者 |
Windowsのコマンドプロントを使用し、DNSサーバーにSPFが登録されているか確認します。 |
3-2.DKIM設定(作成者署名)の流れ
SMPでは第三者署名はデフォルトで備わっており、設定が不要のため、作成者署名の設定を行う場合の流れを記載します。
工程 | 概要 | 担当 | 作業内容 |
---|---|---|---|
1.事前準備 | DKIM設定の有効化 | SMP管理者 | 管理画面のシステム設定より、「DKIM作成者署名」を「1」(有効)に設定します。 |
2.登録 | DKIMの作成 | SMP管理者 | 管理画面のメール>[DKIMの設定]より、DKIMレコードの作成を行います。 |
お客様のDNSサーバーに、TXTレコードを登録 | セキュリティ担当者 | お客様のDNSサーバーに、[DKIMの設定]から確認できる「FQDN」「DKIMレコード」の値をDNSサーバーに登録します。 | |
送信ドメインとDKIMを紐づける | SMP管理者 | 管理画面のメール>[送信ドメイン]より、設定したDKIMとドメインの紐づけを行います。 | |
3.検証 | DKIMの検証 | SMP管理者 |
Windowsのコマンドプロントを使用し、DNSサーバーにDKIMレコードが登録されているか確認します。 |
04関連コンテンツ/よくある質問
新機能についての関連コンテンツ
運用検討時によくある質問
変更履歴
項番 | 変更日 | 変更内容 |
---|---|---|
1 | 2022/12/26 |
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2 | 2023/01/04 |
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3 | 2023/01/13 |
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4 | 2023/01/20 |
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5 | 2023/01/26 |
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