自社サイトに訪問してくれたユーザや獲得したリードが、どのページ・コンテンツに興味を持ってくれたか把握できていますか?質の良いWebページ、コンテンツを作成しても、ユーザやリードの行動(傾向)から課題を把握し改善を行わないと効果的なマーケティングを実施する事ができません。
結果、リード獲得が思うようにできなかったり、見込みの高いリードを逃す事になります。
シャノンでは、このような課題を解決し、
獲得したリードの行動・傾向(ページ離脱状況など)を取得・管理できる機能として、
トラッキング機能を提供しています。(図1)
ここでは、「SMPトラッキング」と「GA(Googleアナリティクス) 」の違いや、
獲得したリードの行動履歴を取得するための「SMPトラッキング」の設定方法について紹介します。
図1.トラッキングとGAの差分イメージ |
01トラッキングの基礎知識
1.1 SMPのトラッキング機能とは
トラッキング機能は、SMPに登録されたリードの行動履歴を取得する機能です。
SMPに登録されていないリードの履歴の取得はできません。
SMPで発行した トラッキングタグ を、履歴を取得したいWebページに埋め込むことで、リードのWeb上の行動履歴を取得することが可能になります。
1.2 SMPトラッキングとGA(Googleアナリティクス)の特徴・違いについて
GAは、Webサイトに訪問した匿名ユーザアクセス解析を行えるツールになります。SMPトラッキングとGAの違いを理解し、目的に合わせたデータ取得・分析が必要になります。
役割の主な違いは以下になります。
トラッキング取得対象 | 役割 | |
---|---|---|
SMPトラッキング | SMPのリード |
SMPに格納されたリードの行動履歴を取得する事ができます。 取得できる行動履歴は、 また、行動履歴をリードに紐づけるには、SMPフォームでのコンバージョンが必要など、 詳細は、マニュアル「トラッキング同期」をご参照ください。 |
GA | 匿名ユーザ |
自社サイトや特定ページにアクセスした全てのユーザの履歴を取得・分析する事ができます。 |
02トラッキングの設定方法
ここでは、自社サイト(特定ページ)でリードの行動履歴を取得するための
SMPトラッキングの設定・設置手順について説明いたします。
図2.トラッキングのための4つの工程 |
- 対象ドメインの決定
- トラッキングタグの発行
- トラッキングタグの確認
- トラッキングタグの設置
行動履歴を取得したサイトのドメインを決定します。
どういった導線で行動履歴を取得するかの設計を行ってから、ドメインを決定しましょう。
- 自社で運用しているWebサイトを洗い出す。
- トラッキング取得したいWebサイトドメインを決める。
- 対象ドメインの決定
- トラッキングタグの発行
- トラッキングタグの確認
- トラッキングタグの設置
対象ドメインが決まりましたら、管理画面よりドメインを登録してトラッキングタグを発行します。
- 全キャンペーン管理モード>設定>システム設定一覧メニューをクリックします。
- システム設定一覧画面が表示されます。
- [編集]ボタンをクリックして編集画面を開きます。
- 以下の項目にトラッキングを取得するドメインを設定します。
- 登録ボタンをクリックして設定を保存します。
「トラッキング利用ドメイン」
設定例:(お客様のドメイン名);(トラッキング取得したいWebサイトドメイン)
demo-support-newui.smktg.jp;demo.shanon-service-test.jp
※ ;(セミコロン)を使用して複数のドメインを設定します。
図3.トラッキングタグの発行 |
- 対象ドメインの決定
- トラッキングタグの発行
- トラッキングタグの確認
- トラッキングタグの設置
SMP管理画面より発行されたトラッキングタグを確認します。
※登録したドメインが記載されているか確認しましょう。
- 全キャンペーン管理モード>設定>トラッキングタグメニューをクリックします。
- タグ情報画面が表示されます。
図4.トラッキングタグの確認 |
- 対象ドメインの決定
- トラッキングタグの発行
- トラッキングタグの確認
- トラッキングタグの設置
発行したトラッキングタグをコピーして、お客様のアクセス経路となるページに設置します。
※SMPの申込フォームには、専用の変数($FORM)を設置します。
お客様ポータルサイト(SMP申込ボタン)→SMP申込フォーム→申込(トラッキングの同期)
上記のアクセス経路のアクセスログを取得して、最終的に申込を行ってリードと同期するようにします。
【SMPの申込フォームに設置する場合】
デザインテンプレートには、各ページへデフォルトで変数値$FORM{Common.page_vars}が設置されており、当該変数値より管理画面で発行したトラッ キングタグが自動出力されます。
以下の変数がデザインテンプレート内に存在する場合は、自動的にトラッキングタグが展開され設置されます。
$FORM{Common.page_vars}
上記の変数を利用しない場合は、以下の管理画面で設定することで全ページにトラッキングタグを設定することができます。
図5.ヘッダーフッター編集画面設定 |
【お客様ポータルページに設置する場合】
発行したトラッキングタグを各Webページに設置します。
設置場所は、ヘッドの閉じタグ(</head>)の直前を推奨します。
図6.トラッキング設置場所例 |
03トラッキングのテスト方法
トラッキングの動作検証前に下記 2点をご確認ください。
3.1 動作検証で使用するブラウザのCookieの削除
SMPによるトラッキング機能は、Cookieを利用しています。
古いCookieの履歴が残っていると、正しいテスト結果を得られない可能性があります。
そのため、テスト開始前に該当ドメインのCookieを一度削除してください。
3.2 トラッキングタグの埋め込み確認
トラッキングタグが設置されていることをご確認ください。
トラッキングタグを埋め込んだページにアクセスして以下をご確認ください。
1.cam3.jsが読み込まれているか
トラッキングの動作はcam3.jsで行います。同ファイルが読み込まれている事をご確認ください。
2.https://tracker.smartseminar.jp/tracker/register?* にアクセスしているか
* 箇所は各種パラメータが付与されます。
ご確認には、ブラウザのディベロッパーツール >ネットワークタブをご利用ください。
以下の画面は、Chromeを利用した場合の例です。
図7.ディベロッパーツール画面例 |
3.3 トラッキングの動作検証 (申込登録時による確認)
- ランディングページにアクセスします。(お客様ポータルページ)
タグを埋め込んだページにアクセスしてください。 - 上記画面のリンクより申込フォームへ遷移します。(SMP申込画面)
登録フォームに従って登録を行なってください。 - 登録完了(SMP申込完了画面)
※これによりトラッキングデータが申込をしたリードと同期されます。
トラッキング情報の同期確認時 注意点
管理画面にログインしているブラウザでは、トラッキングは同期されないため、管理画面をログアウトした後、動作検証で使用するブラウザのCookieの削除後、 Webページにアクセスしてください。
04トラッキングの確認方法
取得したトラッキングデータの確認方法は、以下があります。
4.1 特定のリードのトラッキング情報の確認方法
特定のリードのトラッキング情報の確認方法は、以下になります。
- [全キャンペーン]>[リード]>[一覧]メニュー>各リード[詳細]リンクをクリックします。
- 対象のリード詳細画面が表示されます。
- リード詳細画面の[ユーザアクセスログ]の一覧から確認したい訪問日時のレコードの[詳細]リンクをクリックします。
- ユーザアクセスログの詳細画面が表示されます。
アクセス元のIPアドレスや利用ブラウザ、画面遷移、滞在時間などを確認することができます。
図8.リード詳細画面 |
4.2複数のリードのトラッキング情報の確認方法
複数のリードのトラッキング情報の確認方法は、以下になります。
- [全キャンペーン]>[リード]>[履歴ダウンロード]メニューリンクをクリックします。
- 履歴ダウンロード画面が表示されます。
- ダウンロード対象プルダウンメニューより[トラッキング履歴]、[トラッキングセッション履歴]を選択します。
- 取得範囲は[リードの検索条件]及び[期間]を指定して絞りこみを行います。
- ダウンロードするファイルのファイル形式を指定します。
- [ダウンロード]ボタンをクリックしてデータをダウンロードします。
- ダウンロードデータファイルの生成が完了し、ファイルをダウンロードします。
図9.履歴ダウンロード画面 |
05まとめ
トラッキング情報を取得することで、顧客がどんな情報を欲しているのかがわかるようになります。
例えば、自社サイトや特定ページへのアクセス履歴やメールからのトラッキング情報から
獲得したリードが何に興味を持っているのか分析可能になり、購入意欲を引き上げる施策の実行に対する強力な武器となります。
トラッキング機能は、 デジタルマーケティング の実行の土台になる機能ですので、成果の向上のために確実に設定を行いましょう。