Webパーソナライズ機能は、顧客の興味の傾向にあわせてWebページ上に情報を出し分けて表示する機能です。
例えば、過去に商品Aのページを複数回見ている人には商品Aの ウェビナー の案内を、商品Bを複数回見ている人には商品Bの詳細を記載した資料のダウンロードページを、といった形で、訪問者の情報から表示するコンテンツを出し分けることが可能です。
この機能を利用することで、自社に興味関心があるリードを逃がさず、特定のコンテンツへ誘導させることができます。
本章では「Webパーソナライズ機能の設定・設置方法」について紹介します。
では、具体的に設定方法を見ていきましょう。
図1:Webパーソナライズ機能 活用イメージ |
01Webパーソナライズ機能の基礎知識
Webパーソナライズ機能は、外部ページに申込フォームや広告のポップアップ表示をさせることができる機能です。Webパーソナライズを使用する場合、表示するだけではなく「ターゲット層」の絞り込み、「表示回数」・「クリック数」などの分析を行う事ができます。
- 訪問者に無意識・意識的に欲しいと感じている情報を的確に届ける事ができる
- 表示回数、 ポップアップ
のクリック数などを把握しマーケティング成果分析が出来る
- 管理画面から設定し簡易に自社サイトや特定ページに表示可能
WEBパーソナライズ機能は、HTMLコンテンツポップアップや申込フォームを簡易に設定・設置できるためユーザーに情報発信するための有効なツールとなります。
図2:Webパーソナライズ機能でできること |
02WEBパーソナライズ機能の設置例
自社サイトやランディングページなど特定のページにポップアップや申込フォームを設置できます。
2.1 HTML形式のコンテンツをポップアップを表示させる
図3:HTMLコンテンツのイメージ画像 |
2.2 申込フォームを表示させる
図4:申込フォームのイメージ画像 |
03Webパーソナライズ機能のポップアップ設定手順
本項目では、Webパーソナライズ機能を使用し、「02設置例>2.1 HTML形式のコンテンツをポップアップを表示させる」ための手順説明を行います。
図5:操作活用イメージのフロー図 |
- 事前準備
- 登録
- 設置
- 検証
- 確認
Webパーソナライズ機能を使用するための事前準備を行います。
Webパーソナライズ機能を使用する場合は、まず初めにロール設定にて権限設定を行う必要があります。
権限を付与したい管理者に紐づいている グループ に設定しているロールを編集します。
変更を行った場合は、同じグループに紐づいている管理者にも影響があることをご留意の上、操作を行ってください。
- 全キャンペーン(青色の画面)>設定[ユーザ設定]をクリックします
- 権限付与したい管理者の[詳細]をクリックします
- 管理者[詳細]に記載してある「グループ」を確認します
- 設定[グループ設定]をクリックします
- 3で確認したグループの[詳細]をクリックします
- 「役割一覧」にロールが記載してありますので、該当ロールの[詳細]をクリックします
- 詳細画面上部の[編集]ボタンをクリックします
- ブラウザの検索機能などで「webwidget」と検索し、「パーソナライズドウィジェット」の項目すべてにチェックを入れます。
- 一番下にスクロールし[登録]をクリックします
Webパーソナライズ機能を利用するにあたり、システム設定にて表示させたい外部サイトのドメインの設定を行う必要があります。
- 全キャンペーン(青色の画面)>設定[システム設定管理]をクリックします
- 上部に記載してある[編集]をクリックします
- 以下の項目を確認、または編集します
※以下の表は一例になります。
項目名 説明 リクエストを受け付ける外部ドメイン Webパーソナライズ機能で発行されたタグを埋め込むWebサイトのドメインを登録してください。 許可する外部ドメインのリクエストメソッド GET;POSTに設定してください。 トラッキングの利用(推奨) トラッキン機能を利用できるようになります。
0: 無効
1: 有効トラッキング利用ドメイン(推奨) トラッキングを行うドメインを指定します。 - 画面一番下へスクロールし、[登録]をクリックします
- 事前準備
- 登録
- 設置
- 検証
- 確認
SMPにポップアップを表示させるために、「 ウィジェットパーツ 」「 ウィジェットターゲット
」をパーソナライズドウィジェットに紐づけを行います。
ウィジェットパーツ:ポップアップに表示させるHTMLコンテンツ
ウィジェットターゲット:ウィジェットを表示する対象となるWeb訪問者の条件
実際に表示させるコンテンツの設定を行います。
- 全キャンペーン(青色の画面)>WEB[ウィジェットパーツ]をクリックします
- 右上に記載してある[新規登録]をクリックします
- 登録情報が出てくるため、以下設定で[選択]をクリックします
項目名 用途 ポップアップ 種別 HTMLページ - 以下の項目に値を入れます。
※以下の表は一部項目のみ記載しております。
項目名 値 説明 ウィジェットパーツ名 管理者が任意で命名することができるウィジェットパーツの名前です。 使用するウィジェットターゲット名 ウィジェットパーツと紐づける、ウィジェットターゲットを選択します。
今回は、まだウィジェットターゲットを作成していないため何も選択しません。表示位置 ・右上
・中央
・右下表示させる箇所を選択します。 表示タイミング ・即時
・スクロール(指定した画面の長さ(px)を移動)
・スクロール(指定した画面の割合(%)を移動)
・クリック(指定したhtml classをクリック)
・ディレイ(訪問後、指定した秒数を経過)
・カスタム(埋め込み先ページのJavaScriptで実行)表示を行うタイミングを選択します。 閉じた時の動作 ・非表示(再表示なし)
・最小化(次回は再ポップアップ)
・最小化(次回も最小化)リードがポップアップを閉じた場合の、ポップアップの動作を選択します。 テンプレート コンテンツの表示順を定めたテンプレートを選択します。なお、どのテンプレートを選んだ場合でも要素を埋めない場合、その要素はスキップされます。
選択したテンプレートに沿った、表示になるため「タイトル文」や「説明文」「キービジュアル(画像)」などの項目も入力します。 - 項目の入力が完了後、画面下部にある[プレビュー]ボタンをクリックし、確認します
- 確認後問題なければ、最下部にある[新規登録]をクリックします
ウィジェットパーツの設定の詳細や、申込フォームを選択した場合の操作手順については、以下マニュアルをご参考ください。
設定したウィジェットを表示する対象となるWeb訪問者の条件を指定します。
・ウィジェットターゲット設定手順
- 全キャンペーン(青色の画面)>WEB[ウィジェットターゲット]をクリックします
- 右上に記載してある[新規登録]をクリックします
- 以下項目を入力します
- [登録]をクリックします
ターゲット設定例
ターゲット設定例をパターンに分けていくつか紹介します。
1.地理的属性
パターン1:東京在住の人が訪問したときのみ、特定のコンテンツを表示させたい
対象範囲 | 項目 | 項目名 | 条件 | 値 |
---|---|---|---|---|
リードのみ | リード | 都道府県 | 次の値を選択している | 東京 |
2.行動属性
パターン2:アクセス回数が1回の人とリピーターとで、コンテンツを出し分けたい。
下記のウィジェットターゲットを作成する。
ブロックを複数追加したい場合は、「検索対象ブロック」の追加から可能です。
今回の場合は、[AND][リード]を選択し追加を行います。
対象範囲 | 項目 | 項目名 | 条件 | 値 |
---|---|---|---|---|
両方(※1) | トラッキング | アクセス回数 | > | 1 |
両方 | リード | リードID | 奇数 | - |
(※1)の項目が「トラッキング」の場合は、対象範囲は「匿名のみ」「両方」を指定することが可能です。
詳しくは下記FAQをご参照ください。
パーソナライズドウィジェットの新規作成を行い、
作成を行ったウィジェットパーツとウィジェットターゲットの紐づけを行います。
パーソナライズドウィジェットでは、表示頻度、期間、曜日や表示時間帯などを設定、コンテンツターゲットの組み合わせ、タグ発行を行えます。
・パーソナライズドウィジェットの新規作成
- 全キャンペーン(青色の画面)>WEB[パーソナライズドウィジェット]をクリックします
- 右上に記載してある[新規登録]をクリックします
- 今回の場合は「ポップアップ」を選択します
- 以下項目を入力します
※一部項目のみ記載しています
項目 値 説明 名前 管理者がつけることができる名前です。 有効 ・有効
・無効ウィジェットが有効のときのみ表示されます。 表示頻度 ・アクセスごと
・1セッションに1回
・1訪問者に1回「アクセスごと」:Web訪問者がアクセスするたびに表示。
「1セッションに1回」:Web訪問者のセッション中の最初のアクセス時に表示。
「1訪問者に1回」:同じWeb訪問者に最初のアクセス時のみ表示。 - 他必要項目を入力し、[登録]をクリックします
・ウィジェットパーツとウィジェットターゲットの紐づけ
- 全キャンペーン(青色の画面)>WEB[パーソナライズドウィジェット]をクリックします
- 2-3-1で作成したパーソナライズドウィジェットの[詳細]をクリックします
- ページの中心あたりにある「作成済みウィジェットターゲットを追加」のボタンをクリックします
- 作成したウィジェットターゲットにチェックを付け、[登録]をクリックします
- 使用中ウィジェットターゲット内にある「作成済みのパーツを追加」のボタンをクリックします
- 作成したウィジェットパーツにチェックを付け、[登録]をクリックします
- 事前準備
- 登録
- 設置
- 検証
- 確認
表示させるウィジェットの準備が完了後は、設置のためのタグを取得し、設置までを行う必要があります。
- 全キャンペーン(青色の画面)>WEB[パーソナライズドウィジェット]をクリックします
- 作成したパーソナライズドウィジェットの[タグ取得]をクリックします
- タグが表示されるため、コピーなどを行い、タグを取得します
外部サイトに設置する場合は、3-1で取得したタグを該当サイトに挿入することで
設定されたウィジェットパーツを表示させることができます。
タグの挿入位置については、ページの<body>の最下部付近が推奨されています。
ページの例 | 挿入例 |
---|---|
<!-- END .footer -→ |
<!-- END .footer -→ |
※パーソナライズドウィジェット機能による、意図しないCSSの上書きが発生した場合には
優先させたいCSSが適切に当たるよう、お客様にて位置などの調整をお願いします。
- 事前準備
- 登録
- 設置
- 検証
- 確認
タグ設置後は、埋め込んだページを開いていただき、ポップアップの表示が問題なく行えるかの確認を行ってください。
表示がされない場合は、エラー原因の確認を行います。
エラー確認方法・エラー時の対処法に関しては、以下FAQとマニュアルをご参考ください。
- 事前準備
- 登録
- 設置
- 検証
- 確認
公開後は、クリック数や表示回数などの確認を行うことが可能です。
以下手順にてWebパーソナライズ機能の確認を行ってください
- 全キャンペーン(青色の画面)>WEB[パーソナライズドウィジェット]をクリックします
- 該当パーソナライズドウィジェットの[詳細]をクリックします
- 一番下へスクロールし、「使用中ウィジェットパーツ」を確認すると、ウィジェットパーツごとの履歴の確認を行うことが可能です。
04まとめ
お客様の行動履歴や役職などの情報から表示するコンテンツを出し分けるには、本機能の他に顧客の行動や ペルソナ の設計が何よりも必要になります。
シャノンのウェビナーなどでポイントを学び、確実にリードの獲得につなげましょう。