お客様は、名刺やセミナーなどで獲得した顧客データをどのように管理していますか?
表計算ソフトなどでデータを大量に所持し、顧客データの管理やマーケティング活動に苦戦していないでしょうか。
表計算ソフトにて膨大な顧客データを管理をしていると、データを誤って削除してしまったり、データを見失い、見つけるまでに時間がかかってしまったりなど、管理面でコストがかかってしまいます。
また、複数のツールでばらばらに顧客を管理すると、情報が分散してしまい、正しい分析を行うことができず、正しい意思決定や正しいマーケティング施策を行うことができません。
結果、見込みの高いリードを逃してしまい、効果的な成果を生み出すことができません。
このような課題を解決するために、SMPにリード情報を集約し、リードの行動履歴やマーケティング活動履歴を一元管理する必要があります。
一元管理を行うことで、管理コストを抑え、効率的かつ効果的なマーケティング施策を行える状態にします。
本章では「既存顧客リスト( ハウスリスト )をSMPに取り込む」方法について紹介します。
図1.既存顧客リストをSMPに取り込むイメージ |
01既存顧客リスト登録のための基礎知識
1.1SMPへ既存顧客リストを登録するメリット
SMPへ既存顧客リストを登録することで、「リード」として一元管理が可能となります。
複数のツールでばらばらに顧客を管理していたものを集約することで、申込履歴・トラッキング履歴・資料ダウンロード履歴などのリードの行動履歴、また、メール配信履歴・活動履歴などのマーケティング活動履歴を一連で管理することが可能になります。
また、1つに集約することはセキュリティ上の問題の解決や、管理コストの縮小にもつながります。
登録した既存顧客リストのデータは、SMP上から編集、更新はもちろん、詳細も確認することができます。
また、特定の「リード」のみを抽出し、CSVデータで必要な情報をダウンロードすることも可能です。
1.2既存顧客リストの登録手段
既存顧客リストをSMPへ登録する方法は3つあります。
「リード」の一括登録
既存顧客リストのデータを「リード」データとして一括でアップロードさせることができます。
大量の既存顧客リストが存在する場合は、一括で登録することで手間を省くことができます。
詳細な設定方法は、下記で別途説明いたします。
「リード」の新規作成
既存顧客リストのデータを「リード」として一人ひとり登録できます。
リード>[一覧]ページの右上にあります[新規登録]ボタンから新規作成が可能です。
SMPへ「名刺」情報を取り込む
名刺情報をSMPへ読み込ませることで、登録することができます。
SMPへ名刺情報を読み込ませるためには、「 アスデジ 」や「 シャノン名刺 」といった機能を活用します。
詳細な設定方法は下記マニュアルをご参照ください。
02既存顧客リストの登録方法
既存顧客リスト登録のための3つの工程
既存顧客リストのデータを、「リード」としてSMPに一括登録する際の大まかな流れとなります。
図2.「既存顧客リスト」登録のための3つの工程 |
既存顧客リストを一括で登録するためには、CSVアップロードで登録を行う方法があります。
- 事前準備
- 登録
- 確認
CSVアップロードを行うために、
はじめにアップロード用の「ベースファイル」をダウンロードする必要があります。
- 全キャンペーン管理画面(青色の画面)>リード[一覧]をクリックします
- 右上の[アップロード]をクリックします
- [アップロード]内にある項目「CSVファイル」の「ベースファイルダウンロード(SHANON MARKETING PLATFORM)」のリンクをクリックします
- ベースファイルがダウンロードされます
- 事前準備
- 登録
- 確認
工程①(事前準備)でダウンロードしたベースファイルに、
所持している既存顧客リストのデータをベースファイルに入力します。
工程①(事前準備)でダウンロードしたベースファイルに、
所持している既存顧客リストのデータをベースファイルに入力します。
データアップロードの際には「 更新キー 」を基準に既存リードと新規リードの判別を行っています。
そのため、更新キーを確認する必要があります。
- 工程①(事前準備)で用意したベースファイルに、用意している既存顧客リストのデータを、同じ意味を持つ項目名の3行目以降より入力します
※更新キーとなるデータ項目および、その他更新したい項目は必ず入力してください。
※更新キーの入力は「リードの新規登録」の場合はその限りではありません。 - 更新が必要のない項目に関しては列ごと削除を行います
※空白のまま登録すると空白で上書きされますのでご注意ください。 - データを追記したベースファイルを保存します
データ入力時の注意点
以下表のように、既存リードの 基本項目 にはじめから値が入っている項目を空白の状態で一括登録した場合、空白で上書きされます。
リード項目 | 更新前データ | CSV一括登録用データ | 一括登録後データ |
---|---|---|---|
会社名 | シャノン | 空白 | 空白 ※1 |
test@shanon.co.jp | test@shanon.co.jp | test@shanon.co.jp |
※1)会社名:「シャノン」は会社名:「空白」で上書きされる。
今回の例では、データの空白での上書き更新を避けるため、CSVファイルのデータに空白の値がない状態にしています。また、不要な項目は列ごと削除し、空白の値がないようにファイルを作成しています。(CSVファイル上に存在しない列の項目の値は一括登録後は上書きされません。)
登録ファイルを作成後は、SMPにアップロードを行います。
- 全キャンペーン管理画面(青色の画面)>リード[一覧]をクリックします
- 右上の[アップロード]をクリックします
- 必要項目を入力します
名称 必須 値 説明 更新キー 〇 リードに登録完了メールを送りますか? 〇 ・送らない
・送るCSV登録と同時に申込登録のお知らせメールを送信する有無を選択します。 登録モード 〇 ・新規+キーに一致したものはマージ
・キーに一致したものだけマージ登録モードを新規登録またはマージで選択します。
更新キーに一致したリードに対しては更新キー以外の項目が上書きされます。必須チェック チェックする 基本項目設定の必須設定をした項目に対して、入力チェックをする、またはしないを選択します。 基本項目のデータ型チェック ・基本項目設定(なし)
・基本項目設定(日本語)
・基本項目設定(英語)エラー種別(全角のみ、半角数字のみ、E-mailアドレスのみなど)の形式チェックの有無を選択します。 複数選択肢の区切り文字 基本項目設定のフォーム種別がチェックボックスの項目の場合において、複数選択肢を指定する際の選択肢を区切る文字を指定します。 - 項目名「CSVファイル」に、2-1で作成したCSVファイルを登録します
- すべての項目に入力完了後は[登録]をクリックします
- 実行結果が表示されます
- 実行後はリード[一覧]画面から、新規登録を行ったリードが追加されているのか
確認を行います
一括登録画面上にエラーメッセージが表示される場合があります。
エラーが表示された場合は、以下マニュアルからエラーメッセージを確認し、
対処方法を参考に操作を行ってください。
- 事前準備
- 登録
- 確認
アップロード後は登録が問題なくできているか確認を行います。
新規リード登録の場合、全キャンペーン>リード[一覧]を確認すると、
アップロード分のリードが増加したかを確認することが可能です。
また、アップロードを行ったファイルはダウンロードができます。
必要に応じて該当ファイルのダウンロードを行い、正常に完了したデータ・エラーとなってしまったデータを確認します。
- 全キャンペーン管理画面(青色の画面)>リード[一覧]をクリックします
- 右上の[アップロード]をクリックします
- 上部にある[CSV一括登録履歴]をクリックします
- CSVアップロード結果一覧が表示されるため、
「登録完了データファイルダウンロード」または「エラーデータファイルダウンロード」から
必要ファイルを[CSV][XLSX]のリンクからダウンロードします
エラーデータファイルのダウンロードを行うと、エラーメッセージの確認ができます。
以下マニュアルから、該当エラーメッセージを確認し、対処方法を参考に操作を行ってください。
03まとめ
既存のデータをSMPに取り込むためには、1件ずつデータを取り込むことも可能ですが、CSVを使った一括でのアップロードが便利です。
また、入手した名刺の情報を1件ずつ手で入力していくことや、名刺入力代行を安価で依頼することも可能です。
MAの利用で最初に行うべきは、リード数を増やすことです。
これらの手段を利用して既存のリードを上手に活用しましょう。