https://www.shanon.co.jp/blog/entry/ma_customer_journey/
マーケティング基礎知識
-
カスタマージャーニーとは、顧客がある製品やサービスに出会い、興味を持ち、検討し、購入し、使用し、その後評価や共有に至る一連の過程や体験のことを指します。なぜカスタマージャーニーが重要かというと、マーケティング施策を進めるうえで、顧客をより深く理解することが欠かせないからです。今回は、カスタマージャーニーとは何か、そしてその重要性を理解し、カスタマージャーニーマップの作り方もわかりやすく解説。その後、カスタマージャーニーを施策に展開するときに役立つ「購買ピラミッド」についても紹介します。目次Toggleカスタマージャーニーの基本を解説カスタマージャーニーとは?カスタマージャーニーマップとは?カスタマージャーニーマップを作る目的カスタマージャーニーマップを作成するメリットと注意点カスタマージャーニーマップの作り方購買行動のモデルを再確認カスタマージャーニーマップを作成する手順BtoBマーケティングにおけるカスタマージャーニーマップの有効性シャノンおすすめ、カスタマージャーニーを補完する「購買ピラミッド」とは?適切なツールの選択と活用がポイントシャノンが提案する「購買ピラミッド」とは購買ピラミッドを使用するメリットまとめカスタマージャーニーの基本を解説カスタマージャーニーとは何か、なぜ重要なのかについてわかりやすく解説します。カスタマージャーニーとは?カスタマージャーニーとは、「商品を知り、興味を持ち、購入したいと考え、購入にいたる」といった顧客の購買行動の全体像を指します。「広告」「SNS投稿」「店舗」などのさまざまなタッチポイントに立ち寄ったり、ときには前に戻ったりするところを旅の行程になぞらえて、こう呼ばれます。以下はBtoBのカスタマージャーニーのイメージ図です。図に示されているように、デジタル、アナログを含めて、顧客との多くのタッチポイントがあります。カスタマージャーニーマップとは?カスタマージャーニーを分析するときは、「カスタマージャーニーマップ」を作成します。以下は、BtoCのカスタマージャーニーマップの例です。フェーズ認知Attention興味Interest検索Search購買Action共有Share行動商品を知るさらに情報を受け取る自分から情報を検索する購入する感想を共有タッチポイント広告SNSGoogleECサイトSNS感情困りごとを解決したいこの商品が役立ちそう商品をくわしく知りたい買ってみたらよかった他人にもおすすめしたい施策例Web広告SNS広告WebサイトメールマーケティングSNSアカウント運用このように、カスタマージャーニーマップでは一番上の項目で顧客の行動をフェーズごとに分けて、それぞれのタッチポイントを整理します。これにより、顧客行動に合わせた抜けモレのないマーケティング施策を立案できます。また、カスタマージャーニーマップは「顧客行動モデル」に基づいて作成されます。上の例でいうと、横軸にフェーズとして「AISAS」(Attention、注意→Interest、関心→Search、検索→Action、購買→Share、共有)をとり、各フェーズについてそれぞれ分析していきます。縦軸には上記に示した「行動」「タッチポイント」「感情」などのほかに、顧客の考えを深く理解するための「インサイト」や、具体的な施策展開を検討するための「コンテンツ」「対策」などを並べてマップを作成することもあります。BtoBのカスタマージャーニーマップは作成例とともに後半で紹介します。カスタマージャーニーマップを作る目的カスタマージャーニーマップを作成する目的は、主に以下の2点です。多様化・複雑化する顧客行動を理解する購買にいたるまでの顧客の行動は多様で、さまざまなタッチポイントを経ながら進んでいきます。広告をクリックしてWebサイトを閲覧した人がそのまま購買に進むこともありますが、そうではない場合も多く、SNSで再度情報を見たり、自ら検索したり、しばらく自分で考える時間を要したりします。そんな顧客の行動をできるだけ詳細に理解するために、カスタマージャーニーが有効です。施策の抜けモレをなくすカスタマージャーニーマップにより、顧客が広告で見た商品に興味をもっているとき、SNSで再度商品の情報を目にすることでさらに購買意欲が高まると分析される場合を考えます。施策として広告やWebサイト運用はあるがSNSでの情報発信をしていなかったら、多くの人が購買へと進まない可能性が出てきます。このような施策の抜けモレをなくし、シームレスに顧客をフォローすることが目的です。カスタマージャーニーマップを作成するメリットと注意点カスタマージャーニーを作成するメリットとして、以下が挙げられます。1)複雑化しているユーザーの行動を見える化できるBtoC、BtoBを問わず、顧客の購買プロセスは多様化・複雑化しています。Webページ、SNS、動画サービスなどデジタルのチャネルが増え、ユーザーが自ら、日常的に多くの情報を得られるようになったことがその一因です。カスタマージャーニーマップを作成することにより、多様で複雑でありながらもそこに一定のパターンがある見込み客や顧客の行動を、見える化して理解することができます。2)OnetoOneマーケティングのシナリオ設定に役立つAさんは商品を認知したばかり、Bさんは商品に対して興味・関心を高めている段階、というように見込み客ごとに異なる立ち位置を、カスタマージャーニーマップのなかでプロットすることにより、全体を俯瞰でとらえ、それぞれの顧客に対して最適な、次にとるべき施策を明確にすることができます。つまり、顧客ごとに異なるアプローチをするOnetoOneマーケティングの実践に役立ちます。参考:OnetoOneマーケティングとは?MAで効率化できる具体的手法を解説一方、カスタマージャーニーの注意点は以下です。1)ユーザー行動を適切に反映しきれない場合もある顧客行動を理解するためのカスタマージャーニーマップですが、多様で複雑なすべての顧客をカバーすることは難しいといえます。カスタマージャーニーから外れた行動パターンをとる人のなかに有力な見込み客が含まれていて、見落とされる可能性もないとはいい切れない現状があります。2)運用面で煩雑さ・難しさがある商品ごとのカスタマージャーニーマップの作成、それをもとにした施策の決定とKPIの設定、さらにその後の運用までを含めると、多くの作業量となり、手間がかかりすぎることがあります。なお、カスタマージャーニーマップを作成したうえで施策を展開するにあたり、マーケティング初心者でも参考にしやすい概念として、シャノンでは「購買ピラミッド」を提案しています。購買ピラミッドについては後半のシャノンが提案する「購買ピラミッド」とはで紹介します。カスタマージャーニーマップの作り方BtoBにおけるカスタマージャーニーマップの事例を示しながら、カスタマージャーニーマップの作成方法や考え方を解説します。購買行動のモデルを再確認いくつかの「購買行動モデル」については、マーケティングのフレームワークのひとつとして今までにも紹介してきましたが、カスタマージャーニーマップの最上段の「フェーズ」を決める際にも活用されています。AISASインターネット時代の基本的な購買行動モデルです。購買を検討するときには「検索」、購買後には「共有」というプロセスが一般化しました。A:Attention(認知)I:Interest(興味)S:Search(検索)A:Action(行動)S:Share(共有)現代は情報を得る手段が多様化しているので、AISASから進化したいくつかの購買行動モデルが活用されています。BtoCの商品でSNSによって情報を得る顧客が多い場合は、以下のフレームワークなどが用いられますULSSASU:UGC(認知)L:Like(いいね!)S:Search1(SNS検索)S:Search2(Google・Yahoo検索)A:Action(購買)S:Spread(拡散)SEAMS®S:Surf(回遊)E:Encounter(遭遇)A:Accept(受容)M:Motivation(高揚)S:Share(共有)ULSSAS、SEAMS®を含むBtoCの購買行動モデルについては、以下の記事でくわしく紹介しています。BtoCマーケティングとは?2024年の最新事情をふまえ、これからのBtoCマーケティングを考えるほかに、BtoCだけでなくBtoBのカスタマージャーニーマップでもよく使われるモデルとして「AISCEAS」があります。AISCEASAISCEASは、前述した「AISAS」のなかにC(比較)、E(検討)というプロセスを位置づけます。A:Attention(認知)I:Interest(興味)S:Search(検索)C:Comparison(比較)E:Examination(検討)A:Action(行動)S:Share(共有)CのComparisonは、現在使用している商品や競合他社製品と比較するフェーズです。インターネット上の比較サイトを見ることもあります。EのExaminationは、詳しく検討することです。BtoCであれば口コミサイトを見たり、友人の意見をきいたりします。BtoBの場合はウェビナーに参加したり、営業担当者の説明を受けたりする段階です。また、BtoBでは最後のSにShareに代えてSatisfaction(満足)を設定し、アフターフォローに着目することもあります。カスタマージャーニーマップを作成する手順カスタマージャーニーマップを作成するときの主な手順は、以下の通りです。1)ペルソナを作成するまず、典型的な一人の顧客像であるペルソナを設定します。カスタマージャーニーの主体としてのペルソナをできるだけ詳細に設定することが、カスタマージャーニーマップの精度を高めます。BtoCの場合、顧客の年代、職業、家族構成、消費性向などが主な設定項目となります。BtoBの場合のペルソナには所属する企業、役職などが追加されます。以下は、BtoBのペルソナの一例です。このようなペルソナの作成方法とペルソナの基礎知識は、以下の記事で詳しく解説しています。ペルソナマーケティングとは?設定するメリットや作成方法、具体例を紹介2)フェーズ(横軸)を決めるカスタマージャーニーマップの横軸には購買行動のフェーズを設定します。前述したように、BtoBの購買フェーズとしてAISCEASが適用されることが多いですが、そのほかに、「購買」の後のフェーズを追加することもあります。たとえば、サービスの「導入・活用」「継続・再購入」などです。3)顧客の行動・感情、タッチポイント、自社のコンテンツなどの項目(縦軸)を決める縦軸の項目としてまず顧客の「行動」「思考(または感情)」などを設定します。次に、顧客と企業の接点となる「タッチポイント」、続いて企業側の「コンテンツ」「施策」などを設定することが多いです。また、BtoBの特徴として、顧客が一人ではないという点があります。最初に対象となるのは企業の担当者一人だけですが、具体的な検討が始まれば担当者の上司、担当部署の他のメンバーなどが参加するようになり、製品導入後はその製品を使う全員が関わってきます。4)縦軸の最後の項目で、具体策を整理するマップ全体の項目を埋めていき、縦軸の最後の項目として重視する施策や対応策を整理します。以上のような手順による、BtoBのカスタマージャーニーマップの作成例は以下のようになります。BtoBマーケティングにおけるカスタマージャーニーマップの有効性カスタマージャーニーマップは、BtoBマーケティングにとって以下の点で有効です。長期にわたる見込み客の行動をフォローできるBtoBではBtoCに比べ、購入までに要する期間が長くなる傾向にあり、商品やサービスの購入を決定するまでに通常で半年~1年、長いときにはそれ以上かかります。企業は1年単位で予算を決めていること、担当者だけでなく上司も含めた社内の意思決定に時間を要することなどが要因です。したがってBtoBでは見込み客を長期にわたってフォローし続けることになります。見込み客の状況を上長や他部門に報告するとき、マーケティング担当者が交替して情報を引き継ぐときなどに、カスタマージャーニーを用いて確認すれば便利です。見込み客を顧客へと引き上げるマーケティング活動のことを「リードナーチャリング」といいます。リードナーチャリングにはメールマーケティングのほかセミナー/ウェビナーの実施、電話フォローなどすべてのマーケティング施策が含まれます。リードナーチャリングを最適なシナリオに沿って進めるためにカスタマージャーニーを使用することもあります。リードナーチャリングとは?成果を出す7つの手法や成功事例を紹介社内のチームでマーケティングの全体像を共有できるBtoBの商材を扱う企業では、マーケティング部門が見込み客の獲得(リードジェネレーション)、見込み客の長期フォロー(リードナーチャリング)を行い、商談可能な見込み客となった時点で営業部門に引き渡し、その後、営業部門が商談から成約までを担当します。また、マーケティング部門のなかでもセミナー/ウェビナー担当、メールマーケティング担当などが分かれている場合もあるでしょう。このように複数のチームが作業を分担しているとき、カスタマージャーニーは全体での意識の共有に有効です。各部門のメンバーは、全体の方針なかでどの部分を自分が担当しているのか、その目的は何か、いつ・どの部門に連携が必要なのか、などが明確になります。シャノンおすすめ、カスタマージャーニーを補完する「購買ピラミッド」とは?適切なツールの選択と活用がポイントカスタマージャーニーマップは顧客理解を深め、マーケティングの方向性を可視化するという点で有効ですが、項目が細分化されているため、そのあとの施策への展開と運用、検証や改善といった段階においてはやや複雑になりがちです。そこで、マーケティングの全体像を把握するためのフレームワークとして、シャノンでは「購買ピラミッド」を提案しています。シャノンが提案する「購買ピラミッド」とは購買ピラミッドは、顧客の行動と期間に応じて、「認知」「興味」「関心」「比較・検討」「商談」の各フェーズで定義・管理するフレームワークです。企業ごとに顧客の購買フェーズの分類は変わってきますが、シャノンでは5つのフェーズに分けています。たとえば、最初は見込み客を「認知」に位置付け、半年以内にWebアクセスがあった場合は「興味」、半年以内に資料請求・デモの申込があれば「検討」など、上のフェーズへと移行していきます。分類されたフェーズごとに、適切なマーケティング施策を実施していきます。購買ピラミッドを使用するメリット購買ピラミッドは、以下のようなメリットがあります。1)自社のマーケティング状況を俯瞰して把握できるピラミッドであれば、顧客の認知から、目標である商談にいたるまでの各フェーズの状況を管理しやすく、直観的に把握できます。今、自社の見込み顧客が、どの段階にあるのか。それぞれの段階の顧客がどのぐらいの数で、その中でのスコアの状況がどのようになっているかがわかりやすく、企業の中での課題を共有しやすいといったメリットがあります。2)フェーズごとの分布と推移が分かる特にBtoBでは購買までに検討期間が長い傾向にあり、マーケティングにおいて顧客の興味関心度を引き上げていくことは欠かせません。自社のリードに対し何らかの施策を実施したら、結果をもとに見込み客のフェーズは上がる、現状維持、下がる、のいずれかに再分類されます。そのフェーズごとの分布と推移が分かることが、購買ピラミッドを活用するメリットです。購買ピラミッドを使って、フェーズごとの分布と推移を知るというのは、具体的には以下のようなことです。●メルマガ配信を許可している認知フェーズの層は、20,000人いるが、ここ数ヶ月減少傾向にある●興味フェーズの層は、4,000人で横ばい傾向である●関心層は400人いて、比較・検討層に引き上がる層もいる。●比較・検討層は100人で、商談への引き上げも増加している。フェーズの判定については、MAを使用することで自動化が可能です。ペルソナやカスタマージャーニーマップを作成して顧客の購買行動を理解、確認した後、各フェーズの施策を展開していく作業においては、購買ピラミッドを活用するのもひとつの方法です。ただし、どのようなフレームワークが適しているかは業種や商品・サービスによって異なります。多様なツール・フレームワークを試しながら、自社に合う方法を選びましょう。購買ピラミッドについては、「自社のマーケティングの全体像をつかむフレームワーク「購買ピラミッド」とは」の記事でくわしく解説しています。また、シャノンの購買ピラミッド運用事例を「刈り取り広告を2年間続けて気づいた、デジタルマーケティングの落とし穴」でご覧いただけます。まとめ本稿のポイントは以下です。1. カスタマージャーニーとは、「顧客が商品を認知してから検討を経て購入する」といった購買のプロセスのことです。カスタマージャーニーマップによって可視化されます。2. カスタマージャーニーマップを作成する目的は、主に以下の2点です。・多様化・複雑化する顧客行動を理解する・施策の抜けモレをなくす3. カスタマージャーニーマップを作成する手順は以下の通りです。1)ペルソナを作成する2)フェーズ(横軸)を決める3)顧客の行動・感情、タッチポイント、自社のコンテンツなどの項目(縦軸)を決める4)縦軸の最後の項目で、具体策を整理する4. マーケティングの全体像を把握するためのフレームワークとして、4つのフェーズに分ける「購買ピラミッド」も選択肢のひとつです。本記事の後半では購買ピラミッドの概要をご紹介しましたが、「マーケティングオートメーションのはじめかた」という資料で、購買ピラミッドを使った具体的な施策の整理と実行についてご紹介しています。ぜひ、お手元へダウンロードして業務にお役立てください。最後に、シャノンのマーケティングオートメーションでは、データの一元管理による効率的なリード獲得とナーチャリングが可能です。また、シャノンコンテンツアシスタントでは、主にセミナー集客メールのタイトルと内容、記事集客メールのタイトルと内容、記事本文の生成が可能です。⇒マーケティング専用生成AIクラウドのサービスサイトはこちら
-
現在、インサイドセールスに求められている業務はマーケティング部門が獲得した見込み顧客の中から商談可能な顧客を「見つける・引き上げる・フィールドセールスにパスする」ことによって商談を効率的に増やすことです。その中でも、今回はインサイドセールスが架電から商談を増やすための考えかたと、シャノンが実際に実践して成果がでた施策をご紹介します。インサイドセールスの役割や導入するメリットについての詳細は下記の記事をご参考ください。【2024最新版】インサイドセールス完全ガイド|売上アップのポイントと導入から運用まで目次Toggleインサイドセールスの役割と営業活動での立ち位置を確認シャノンのインサイドセールスの業務フローインサイドセールスが商談を増やすためのポイントシャノンのMAで!商談が増やせる架電リストのつくりかたシャノンが実践!応答率とアポ率が上がった施策3選まとめインサイドセールスの役割と営業活動での立ち位置を確認インサイドセールスの役割は、企業の営業活動において、顧客との最初の接点となり、顧客のニーズを把握して商談に繋げることです。シャノンの営業活動は以下のように分けることができ、その中でもインサイドセールス部門は主にハウスリストに対して商談をつくるための活動に取り組んでいます。◆各部門の業務内容マーケティング部門あらゆるマーケティング施策を用いて、リード(見込み顧客)の獲得とハウスリスト(既存の見込み顧客)に継続的なアプローチを行いナーチャリングを行うインサイドセールス部門マーケティング部門が獲得した新規リード、ハウスリストの中から商談に近いリードを見分け、メール・DM・架電などあらゆる施策を用いて商談のアポを獲得する営業部門自身で獲得した、もしくはインサイドセールスからパスされた商談から受注・契約を獲得するシャノンのインサイドセールスの業務フローシャノンのインサイドセールスは、新規獲得したリード(新規リード)とハウスリストにいる既存リードの双方にアプローチし、商談化を目指しています。ここでは、それぞれのリードに対してどのようにアプローチしているかご紹介します。◆新規リード・既存リード双方にアプローチするための前提についてシャノンのインサイドセールス部隊はKPIに商談獲得数と受注数を設定しています。KPIは月ごとに目標数値を獲得経路別に設定し、目標達成するためにどういった施策を行っていくか決めています。◆新規リードへのアプローチについて新規リードへのアプローチは獲得方法で2種類に分けて考えています。まずは、どのように獲得方法が分けられるかご紹介します。<新規リードの獲得方法>1.定常的な新規リード獲得方法:自社のWebサイト経由での資料請求やセミナー申込、自社以外の比較サイトなどに掲載いただいている資料請求(シャノンでは外部媒体と読んでいます)から獲得2.短期での新規リード獲得方法:共催セミナーや展示会出展などのイベントに参加して一回に多くのリードを獲得それぞれの獲得方法に対して、次のようにアプローチしています。<獲得方法ごとのアプローチ方法>1.定常的な新規リード:インサイドセールス組織の中で「自社経由で獲得したリード」「外部媒体で獲得したリード」の2つにわけ、各当番(当番は日ごとに交代)がアプローチします。特に、Webサイトからの資料請求のような自社経由で獲得したリードは商談に繋がりやすいので、メンバー全員が同じ頻度でアプローチできるようにしています。2.短期での新規リード:こちらは、展示会など開催日が決まっているため、リードが獲得できる日と量が予め推測できるので、月次単位でアプローチ計画を立てます。予め計画を立てることで、展示会が終ってから短期間で全リードにアプローチできるようにしています。◆既存リードへのアプローチについて既存リードのアプローチは、月単位で何件ほどアプローチできるかを考え、計画を立てていきます。まずは、インサイドセールスが上記の新規リードを除くと何件アプローチできるのか週単位で計算します。例えば、展示会などのイベントが月の中旬にある場合は展示会へ参加、会期後の一定期間は獲得した大量のリードのフォローに専念するので既存リードへアプローチできる余裕はありませんが、逆に月初・月末は新規の獲得予定がなくアプローチできる余裕があるなど確認します。アプローチできる件数を見込んだ次は架電する対象を検討します。シャノンでは、これまで成果が高かったリストや、受注した企業の課題などからどういったリストに架電すると成果がでるのか、仮説を立ててからアプローチをしています。インサイドセールスが商談を増やすためのポイントインサイドセールスの商談獲得数は以下の計算式で考えることができます。架電数×応答率×商談化率=商談獲得数それぞれの要素は、以下のように分解することができます。架電数=架電リストの在庫数、架電数応答率=架電リストの質、架電前後のアプローチ商談化率=架電対象への仮説立て、対話スキルこの中だと特に、「架電リストの質」は改善がしやすく、改善ができるとチーム全体の成果に繋がる重要なポイントです。リストの質で成果が変わるかどうかをシャノンがこれまで作成してきた様々な架電リストとそのアプローチ結果をもとにご紹介します。◆シャノンがこれまでアプローチしてきた様々な切り口の架電リストとその成果上記表はそれぞれのリストで応答率、対話率がどのように違ったかを示しています。リストの種類は大きく「白地リスト」と「ハウスリスト」で分け、「ハウスリスト」の中でもどのようなターゲットで絞ったリストなのか紹介しています。アプローチの成果、次のような特徴が得られました。◆「白地リスト」より「ハウスリスト」のほうが成果が高い白地リストの応答率・商談化率は、ハウスリストより大きく下回る数値でした。ここから、アプローチする際には、過去に何らかの接点がありバイネームで情報が取れているかが重要と言えます。◆ターゲットの絞り方は部署・役職で絞ったリストの成果が最も高い今回紹介した3つの切り口の中では、部署・役職でターゲットを絞ったリストへアプローチすると最も効果が高かったです。なぜ成果が高かったのか、リストによってアプローチの仕方どう変わるかを業務プロセスごとに分けて考えました。上のフローから考えると、部署や役職で絞る場合はバイネームでアプローチできる上に、ターゲットの課題仮説立て:部署からリストで共通した課題が推測がしやすい架電:役職を決定権のあるかたに直接つながることができるというメリットがあるため、結果として成果に繋がったと考えています。用語メモ:リストの種類について白地リスト:これまで接点がなく、初めて代表電話やメールアドレスへアプローチするリストハウスリスト:過去に接点があり、顧客情報を保有している見込み顧客のリストシャノンのMAで!商談が増やせる架電リストのつくりかたリストの質を上げるためにはターゲットを絞ることが重要ですが、ターゲットを絞ったリストをつくるためには何が必要か、そしてどのようにリストをつくるのでしょうか。◆質の高いリストをつくるために必要なこと質の高いリストをつくるためには、ハウスリストで様々な情報を管理している必要があります。例えば、前章で紹介したリストでは次のような情報を使ってハウスリストからターゲットを絞っています。行動履歴(セミナー参加者)で絞ったリスト:セミナーの開催履歴と参加時期名刺交換済の中で休眠状態のリードに絞ったリスト:展示会などでの名刺交換履歴と顧客との最終接点時期部署・役職で絞ったリスト:ターゲットの属性情報である部署(マーケティング関連部署)、役職(課長以上)こういった顧客の情報は以下のように分類でき、それぞれ次のようなツールで管理できます。シャノンは、上表のツールにあるMAツールを提供しており、社内でもシャノンのMAツールを使ってリストをつくっています。◆質の高いリストのつくりかた続いて、シャノンのMAツールでは、どのようにしてリストをつくっているかシャノンのMAツールの画面を見せながらご紹介します。<シャノンのMAツールを使ったアプローチリストのつくりかた>1.「複合検索機能」でハウスリストからターゲットの絞り込み絞り込みはMAで管理している情報をもとに、「AND」「OR」「NOT」「XOR」検索を組み合わせて自由に絞込みできます。管理している情報としては、属性情報(部署・役職・所在地など)や行動履歴(Webアクセス・イベント参加・アンケート回答など)などがあります。詳細は、こちらからご確認いただけます。2.複合検索機能で絞り込んだリードをリスト化複合検索の結果、条件にあったリードが一覧表示されます。その画面から「リストへ追加」というボタンを押すことで任意のリードに追加することができます。3.作成したリストはメール送信やCSVでダウンロードして活用作成したリストはMAの他の機能で活用することができます。例えば、メールやDM送信の検索条件として、指定することが可能です。外部サービスを利用する時の宛先リストにしたい場合でも、リストはCSVでダウンロードができるので対応できます。シャノンのMAなら、このように簡単にリストが作ることができます。シャノンが実践!応答率とアポ率が上がった施策3選ここでは、シャノンが実践した施策の中で成果が出た架電リスト以外に関する施策を紹介していきます。その1:資料請求編製品資料やホワイトペーパーなどをWebに掲載し、資料請求やお問い合わせをいただけるよう取り組んでいる会社は多いかと思います。シャノンの実績では、資料請求やお問い合わせは、フォーム登録されてから電話をするまでの時間で応答率が変わることがわかっています。具体的には、応答率が当日以内:80.2%。翌日以降:65.9%です。中でも当日1時間以内に電話をした場合の応答率は88.9%なので、1時間以内に架電をすることが重要になります。1時間以内の架電を実現するには、資料請求があったタイミングで営業担当が把握できる仕組みが必要です。シャノンのMAでは、お問い合わせやWebアクセスなどがあると、営業やインサイドセールスなど担当者に自動でメールを配信することができるので、勤務時間内での即対応が実現できます。その2:休眠の掘り起こしーWebアクセス優先フォローシャノンでは休眠の掘り起こしについて、「Webにアクセスがあった」見込み顧客を優先してフォローすることで架電の応答率・商談化率があがった実績があります。<WEBアクセスを優先した場合の成果>※比較対象は、FY24に実施した休眠掘り起こし施策平均の数値⇒Webアクセスのあったかたを優先フォローをした場合の数値その3:休眠の掘り起こしー架電予告メールの前にDM送付シャノンでは、これまで休眠の掘り起こし時に、架電前にメールを送る架電予告メールを送信していたのですが、ここに+1アクションとしてメールを送る前に紙DMを送るDM施策を実施しました。<紙DM郵送を追加した場合のフローと成果>紙DMを先に送信すると、・紙DMを送るリードは到着したタイミングでフォローしなければならないので、架電数がコントロールしやすい・架電予告メールからの架電をする際に、紙DMをフックにできるので対話時の説明がしやすいDM送付のアリナシの成果を比較すると、応答率を14.0%から20.0%、商談化率を3.6%から5.3%へUPしました。ただ、紙DMはDM作って郵送するためのリストを用意して…と郵送ができるまでに手間が多いように感じる方もいるかもしれません。シャノンでは自社のMAでDM郵送とメール配信ができる機能があるので、MAの中でターゲットリストを作るとそのまま流用でき、DM郵送用の資料データさえあれば、メールと同じ感覚で郵送することができます。DMやメールに関する詳しい機能を知りたいかたはこちらからご確認ください。まとめ今回はインサイドセールスの成果をあげる方法についてご紹介しました。本記事のまとめは以下の通りです。インサイドセールスの役割は、企業の営業活動において、顧客との最初の接点となり、顧客のニーズを把握して商談に繋げることインサイドセールスは新規獲得リードと既存のハウスリストどちらにもアプローチして商談をつくる新規獲得リードの内、資料請求やお問い合わせは、フォーム登録されてから電話をするまでの時間で成果が変わる既存リードは、アプローチするリストの質で成果が変わる質の高いリストをつくるには、ハウスリストで様々な情報を管理できることが必要また、インサイドセールスについては以下の記事でもっと詳しい内容を紹介していますので、ぜひご参考ください。【2024最新版】インサイドセールス完全ガイド|売上アップのポイントと導入から運用まで反響型インサイドセールス「SDR」のメリットやBDRとの違い、導入のポイントを解説その他に、休眠掘り起こしについてもっと知りたいかたは以下の記事もあわせてご一読ください。休眠顧客の掘り起こしはなぜ必要?おすすめのアプローチ方法を紹介!また、MAについてもっと詳しく知りたいかたは以下もご覧ください。マーケティングオートメーション(MA)とは?導入すべき理由、機能紹介から成功事例まで徹底紹介!マーケティングオートメーションツールを使ってできることとは?マーケティングオートメーション(MA)について学べるおすすめの本を紹介 最後に、シャノンのマーケティングオートメーションでは、データの一元管理による効率的なリード獲得とナーチャリングが可能です。また、シャノンコンテンツアシスタントでは、主にセミナー集客メールのタイトルと内容、記事集客メールのタイトルと内容、記事本文の生成が可能です。⇒マーケティング専用生成AIクラウドのサービスサイトはこちらhttps://www.shanon.co.jp/blog/entry/insidesales_ma2024/
-
「マーケティングとは?」といわれると、意外と簡単には答えられません。それはなぜかというと、マーケティングの対象がとても幅広いからです。今回は、前半でマーケティングの定義や歴史、マーケティングとは具体的に何をするのか、BtoBのマーケティングの特徴などについて解説したあと、後半では実践編として、シャノンが実践している「マーケティングのコツ」をいくつかご紹介していきます。シャノンのMA製品資料のご案内シャノンのMA機能の詳細がわかる資料はこちらからご確認ください。目次Toggleマーケティングとは? 意外と答えづらい「マーケティングの基本」いくつかあるマーケティングの定義を確認マーケティングとセリングの違いマーケティングとは具体的に何をするのかマーケティングでよく使われるフレームワークコトラーの「マーケティング1.0~5.0」にみる、マーケティングの歴史マーケティングの始まりは20世紀初頭コトラーの定義にそって歴史をたどる「マーケティングでセリングを不要にする」を唱えたドラッカー現代のBtoBマーケティングにはどんな特徴があるのかBtoBのマーケティングは、ネットとスマホで激変「デジタルマーケティング」がBtoBで重要な理由マーケティングを成功させるコツは? シャノンの成功事例から紹介重要な施策を確実に実施するための、年間活動計画を作成購買ピラミッドを使い、フェーズごとに施策を整理するまとめマーケティングとは? 意外と答えづらい「マーケティングの基本」マーケティングは幅広く企業活動の全体にかかわります。その広義と狭義の意味について知っておきましょう。いくつかあるマーケティングの定義を確認マーケティングの定義はいくつかありますが、日本マーケティング協会では以下のように定めています。マーケティングとは、企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動であるマーケティング発祥の国であるアメリカの、アメリカマーケティング協会では以下の通り。マーケティングとは、顧客、依頼人、パートナー、社会全体にとって価値のある提供物を創造・伝達・配達・交換するための活動であり、一連の制度、そしてプロセスであるこれらは厳密な定義すぎてイメージしにくいかもしれません。一方、“近代マーケティングの父”と称されるフィリップ・コトラーの定義はマーケティングとは、標的市場を選択し、優れた価値の創造、伝達、提供を通じて、顧客を獲得、維持、育成する技術であるピーター・ドラッカーの以下の言葉も有名です。マーケティングの目的は販売を不要にすることだ日本のビジネス・スクール「グロービス」はこう述べています。マーケティングとは、継続的に売れる仕組みを作るすること以上、いくつかの定義を並べてみると、マーケティングとは「売れる」ことに関連した幅広い活動を指していることがわかります。マーケティングとセリングの違い「モノやサービスを顧客に売って利益を得る」というのが企業活動の基本の形ですが、「売ること」と「マーケティング」の違いを明らかにしておきます。販売、営業などの行為を「セリング」といい、顧客に対して直接売り込むことを意味します。具体的には、「ハンバーガーを買う人に、『ご一緒にポテトはいかがですか』とすすめる」「『今から全商品20%引』というタイムセール」などがセリングです。「売り手が主体」となっています。一方、マーケティングは「SNSで評判になっている『ハーブが香る』フライドポテトを購入したい」「前回購入したら使い心地がよかったティッシュペーパーをリピート買いしたい」のように、「買い手=顧客が主体」です。マーケティングとは具体的に何をするのかマーケティングとは、顧客が「買いたい」と思ってくれる仕組みをつくるための企業活動全般です。下図左の表記は、コトラーが5つのステップで示したマーケティングの流れです。R(Research)…市場調査や分析STP(Segmentation、Targeting、Positioning)…ターゲットの絞り込みMM(MarketingMix)…4P(Product、Price、Place、Promotion)を決定 I(Implementation)…マーケティング戦略の実施 C(Control)…成果を管理して効果測定図にあるように、どんな商品が売れるのか?を調査・分析するニーズに合う商品・サービスを企画する店舗や通販など流通方法を決める広告宣伝などの方法で商品について知らせるなどがマーケティング活動に含まれます。商品・サービスを市場に出してみた結果、何が売れて何が売れなかったのかといったデータは調査部門にフィードバックされ、ふたたびRから始まります。さらに、図に示した業務だけでなく、たとえば「人材採用」や「CSR活動」なども、「よりよい商品・サービスを顧客に提供するため」という目的に沿って行われます。したがって、広い意味ではマーケティングの一環と位置づけることもできます。「マーケティング」は企業活動全般にかかわっていて、上の図のすべてがマーケティングの対象です。しかし一方で、日本の企業では上図のうち「プロモーション」や「調査」の業務を行う部署を「マーケティング部」としていることが一般的です。「マーケター」という職種も専門職です。このように、マーケティングには企業活動全般を指す「広義のマーケティング」と、企業の慣習として使われる「狭義のマーケティング」がある、と認識しておきましょう。マーケティングでよく使われるフレームワークマーケティングでは様々な分析手法が使われます。先ほどの図で「Research」「STP」「MM」という販売までのステップを示しましたが、それとリンクした形で、使用される主なフレームワークをまとめたのが以下の図です。それぞれの分析手法については、以下の記事で解説しているのでご覧ください。市場分析の手法にはどんなものがある?種類や活用法を知っておこう「STP」「AIDMA」など、知っておきたいマーケティング分析手法や考え方を一挙に紹介コトラーの「マーケティング1.0~5.0」にみる、マーケティングの歴史マーケティングとは何か?の定義も時代とともに変化しています。コトラーの著書などで歴史をたどってみましょう。マーケティングの始まりは20世紀初頭マーケティングの始まりは1900年代のアメリカ、フォード社とされています。同社は1908年に初めての大量生産モデルである「T型フォード」を従来よりも低価格で発売しました。自動車はそれまで富裕層のものでしたが、「T型」は初めての大衆車として世界に普及し、一車種のみで時代のニーズをとらえ、約20年の間に1500万台を売りました。日本では約50年遅れて、1957年に公益社団法人日本マーケティング協会が創設され、欧米で浸透しているマーケティングを企業経営に取り入れる動きが具体化しました。ただし、日本においてマーケティングは「江戸時代に始まっていた」という説もあります。ピーター・ドラッカーは著書『マネジメント(1974年)』のなかで、1650年頃、越後屋の三井高利がマーケティングを始めたとして、いくつかの手法を紹介しました。江戸のマーケティングについては、コピーライターの川上徹也氏が2021年に刊行した『400年前なのに最先端!江戸式マーケ』で読むことができます。三井高利だけでなく、紀伊國屋文左衛門、髙津伊兵衛などの商人の成功についても現代マーケティングの視点から解説しています。コトラーの定義にそって歴史をたどるフィリップ・コトラーの近著は2022年の『マーケティング5.0 デジタル・テクノロジー時代の革新戦略』です。コトラーは今までに、時代に合わせたマーケティングについて1.0から4.0として発表してきました。コトラーが説くマーケティング1.0~5.0を知ると、マーケティングの歴史がわかります。マーケティング1.0 (1900年~1960年代頃まで) 製品志向の時代製品が主体のマーケティング。低価格の製品を大量生産して、マスメディアにより情報を届ける手法が一般的でした。前述した「フォードT型」の例がこれにあたります。日本では戦後「三種の神器」(洗濯機、冷蔵庫、白黒テレビ)、3C(カラーテレビ、クーラー、自家用車)があこがれの製品とされました。必要なものを低価格で供給すれば売れましたが、そのなかでも、価格の割に高品質の製品を提供した企業が残っていきました。マーケティング2.0 (1970年代~1980年代半ば) 顧客志向の時代商品やサービスがいきわたり、人々の生活は豊かになりました。衣食住が足りたうえで、より価値があり満足を得られる消費が重視されていきます。企業から顧客の側に主導権がうつった時代でもあります。日本ではファッションなどで「ブランド」が注目され、ソニー「ウォークマン」がヒットし、80年代後半には「ケータイ」が登場しました。マーケティング3.0 (1990年代~2000年代) 価値志向の時代インターネットが本格普及したミレニアム時代、従来は企業から一方的に情報発信されていたのが、消費者自ら情報を得られるようになり消費のスタイルはさらに変化しました。商品やサービス自体で得られる満足だけでなく、環境に対する取り組み、ブランドコンセプトといった企業価値に対する共感が欠かせないものになります。「iPhone」を購入するAppleファンの存在が象徴的です。マーケティング4.0 (2010年代~2020年) 自己実現の時代「マーケティング4.0」の副題は「スマートフォン時代の究極法則」。今や、個人が自由に情報にアクセスできるだけでなく、顧客が情報を発信するメディアにもなる時代です。ときには消費者のほうが豊富な知識を持っている今、消費者の自己実現欲求にそった「顧客を推奨者にする」戦略が重視されています。マーケティング5.0 (2020年代~) テクノロジーと人間性の両立の時代AI、IoT、AR/VR、ロボティクスなどのテクノロジーを組み合わせて社会課題の解決や価値提供をしていくにあたり、今まで以上に人間性を重視して一人一人の顧客の満足度を上げていく方向性が示されています。「マーケティングでセリングを不要にする」を唱えたドラッカー経営学者ピーター・ドラッカーは現代経営学の父と呼ばれ、多くの著作を残しました。1974年初版の名著『マネジメント』は今でも経営のバイブルとされ、マーケティングを「販売を不要にすること」と定義したことでも有名です。企業の目的は顧客の創造であると位置づけ、さらに「企業の2つの基本的機能はマーケティングとイノベーションである」と続けます。顧客が何を求めているかを知るマーケティングと、よりよい価値を創造するイノベーションの両輪を進めることで企業は成長できるという主張です。現代のBtoBマーケティングにはどんな特徴があるのか前述したコトラーのマーケティングに関する考え方は、主にBtoCを対象としています。BtoBでは違った側面もあるので、最新のBtoBマーケティングについてまとめます。BtoBのマーケティングは、ネットとスマホで激変BtoBマーケティングの変化の波は、BtoCマーケティングより遅れて訪れました。マーケティング1.0から2.0に移行するとき、BtoCでは消費者の購入スタイルが変化しました。たとえば、初めて買う車で得られるのは車がもたらす利便性ですが、2台目を買うときは色やデザイン、機能でより満足できる車を選びます。しかし、BtoBにおいてはこうした違いは小さなものだったため、営業担当者が見込み顧客へ個別にアプローチするスタイルが変わらずに維持されました。しかし、マーケティング2.0から3.0および4.0への移行は、BtoBマーケティングに大きな変化をもたらします。以下のように、変化の要因はインターネット、PC、モバイルデバイス、ソーシャルメディアです。BtoBビジネスにおける顧客環境の変化2000年代(マーケティング3.0)・ひとり1台のPC・インターネットの普及・携帯電話の普及2010年代・スマートフォンやタブレットの普及・ソーシャルメディアがBtoBへ拡大これにより、BtoBの企業と顧客の関係は変化しました。ネットが普及する前は、顧客の購買行動は「営業マンに会う」ことから始まりました。それが最速で情報を得る手段だったからです。しかし現在は、営業担当者に会う前に「自分で調べる」から始まり、「比較検討」まで進みます。昔は営業マンと顧客が最初に会い、説明を受けたあとで顧客は「検討」を開始しました。しかし今、企業と顧客が最初に出会う「商談」の場面では、顧客はほぼ購入する/しないの意思を固めています。つまり、BtoCではマーケティング2.0で起きた「顧客主導への移行」が、BtoBではマーケティング3.0以降で本格化したといえます。「デジタルマーケティング」がBtoBで重要な理由2000年以降で重視されるようになったBtoBマーケティング。インターネットの普及はBtoBビジネスに変革を迫っていますが、同時に恩恵ももたらしています。その一つはオウンドメディアです。BtoCではTVCMや新聞広告などで幅広く商品の情報を届ける「マスマーケティング」という方法がありました。一方、BtoB企業のターゲットは少数の企業で、マス広告にはなじみません。そのため、BtoB企業が見込み顧客を探すときは、営業マンがターゲットの企業リストに電話をかけるといった方法でした。しかし現代では、顧客の側が「こんなサービスはないか」と考えたときはネット検索して、希望する商品やサービスの情報を取得できます。BtoB企業の側はオウンドメディアで自社の商品・サービスの情報を発信することで、見込み顧客との接点を持つことができます。オウンドメディアによる発信は、マス広告のように経費をかけることなく必要とする人にアプローチできるので、BtoBマーケティングの有効な手段となっています。二つめは、マーケティングのデジタル化です。前述したように、顧客は企業の営業担当者と接することなく比較・検討を進めることが可能です。しかし、ネットで得られる情報が多すぎるがゆえに、自社に最適な選択を決めるのに時間がかかるというデメリットもあります。そこで、「興味・関心」を抱いたリード(見込み客)に「貴社の課題をこのように解決できます」といった情報を届けて、「比較・検討」にかかわるコミュニケーションをとる方法が有効になります。見込み客に対してメールで有用な情報を継続的に届けたり、Webサイトへアクセスした行動履歴を記録して、有力な見込み客にタイミングを外さずアプローチしたりといったことが可能になりました。マーケティングを成功させるコツは? シャノンの成功事例から紹介マーケティングを成功させるコツとして、シャノンが成功している事例から2点ご紹介します。1点めは、日常のタスクが多くても目標にコミットできる「年間活動計画」の作成、2点めは、購買ピラミッドによるフェーズ管理です。重要な施策を確実に実施するための、年間活動計画を作成シャノンでは、やるべき施策を着実に実践して成果を上げるため、1月や4月などの期初に年間活動計画を作成しています。たとえば、年間に実施したい主要な施策が「展示会」「資料請求フォームの改善」「ウェビナーの定期的な実施」の3つだとします。作成する手順として、まず、年に2回予定している展示会とその準備のスケジュールを確保します。次に、Webページの資料請求フォームを改善するためのミーティングやWeb実装の予定を入れます。PDCAを回すので3回分確保します。これらの予定を入れたあと、毎月の時間的余裕を考えながらウェビナーの予定をできるだけ毎月2回、入れていきます。ウェビナーは興味・関心層と購買意欲の高い層のターゲットを分け、それぞれ「関心ウェビナー」「製品ウェビナー」として予定を組んでいきます。作成されたのが以下の活動計画です。全体の計画を作成したら、次に、ウェブ改善の3回のMTGはどんな内容で実施するか、毎月のウェビナーはどんなテーマで行うかについても計画を詰めていきます。このような活動計画により、着実に戦略を実現するマーケティング活動を進めていくことができます。購買ピラミッドを使い、フェーズごとに施策を整理する近年では、マーケティングオートメーション(以下、MA)を活用し見込み顧客の興味・関心度に合わせた施策を実施する企業が増えてきました。こういった施策を「OnetoOneマーケティング」といいます。参考:OnetoOneマーケティングとは?MAで効率化できるその具体的手法を解説しかし、すべての見込み顧客一人ひとりに合わせて異なる方法でOnetoOneマーケティングを実施するというのは現実的ではありません。まず顧客を一定の属性でセグメントしたうえで、適切な施策を行っていきます。そこで効果的なフレームワークが「購買ピラミッド」です。以下の図の右にある「購買ピラミッド」で、リードのフェーズを分類しています。「興味・関心層向け」と、「比較・検討層向け」で分けて、それぞれに適した施策を実施します。まだ購買意欲が高くない「興味・関心層」にはホワイトペーパーや課題解決ウェビナー、商談の可能性がある「比較・検討層」は購買へのアクションをとらえるためのWebトラッキング、最終的な判断をするための製品ウェビナーなどでアプローチします。購買ピラミッドを活用するマーケティングについては、以下の記事でくわしく紹介しています。参考:自社のマーケティングの全体像をつかむフレームワーク「購買ピラミッド」とはまとめ本稿のポイントは以下の4点です。マーケティングとは、商品やサービスの提供にかかわる企業活動全般の戦略、戦術などをいいます。「売れる仕組みを作ること」ともいえます。マーケティングの考え方は1900年代に始まり、時代とともに顧客が変化するのでマーケティングの戦略も変わってきます。コトラーによれば1.0から5.0まで変遷してきました。BtoBマーケティングは長く営業担当者が直接営業するスタイルでしたが、ネットの浸透で大きく変わりました。今は、デジタルマーケティングが欠かせません。マーケティングを成功させるコツとして、年間活動計画の作成、購買ピラミッドを使ったフェーズごとの施策の整理が挙げられます。最後に、シャノンのマーケティングオートメーションでは、データの一元管理による効率的なリード獲得とナーチャリングが可能です。また、シャノンコンテンツアシスタントでは、主にセミナー集客メールのタイトルと内容、記事集客メールのタイトルと内容、記事本文の生成が可能です。⇒マーケティング専用生成AIクラウドのサービスサイトはこちらhttps://www.shanon.co.jp/blog/entry/ma_marketing/
-
企業が目標を達成しながら成長していくために、KPIが欠かせません。しかし、効果的なKPI設定のしかたや運用について、頭を悩ませている担当者も多いのではないでしょうか。本記事では、はじめに企業で活用されているKPIとは何か、なぜ重要かを示し、関連用語のKGIやKSF、OKRについて、KPIの設定と運用で成果を上げるコツも解説していきます。後半では、KPIを見直して成果を上げた事例と、実際に使えるKPI作成シートをご紹介。Excelシートをダウンロードして、KPI活用にぜひお役立てください!目次Toggle事業目標達成に欠かせないKPIとは?KGI、KSF、OKR、CSFについても解説KPIとは?KPIと合わせて覚えたいKGI、KSF、OKRとは?KPIの設定の手順KPIを設定・運用する4つのメリット企業活動やBtoBマーケティングのKPIの具体例を紹介企業活動で使われるKPIの種類と実例BtoBマーケティングの施策ごとに使用するKPIの実例BtoBマーケティングのKPI設定と運用の注意点KPIマネジメントとは、KPIを管理してKGI達成を目指すことMAツールはKPIマネジメントに有効KPI設定の見直しで成果を上げた事例を紹介!ExcelのKPI作成シート付【事例】KPI設定を変更してマーケティング施策起点での受注件数が264%アップシャノンがKPI設定を全面的に見直した過去の事例を紹介個別KPIと全体KPIをExcelで簡単作成!「KPI作成シート」まとめ事業目標達成に欠かせないKPIとは?KGI、KSF、OKR、CSFについても解説KPIとは何か、なぜ重要なのかを確認し、KPIと関連するKGIなどの用語についても解説していきます。KPIとは?KPIは「KeyPerformanceIndicators」の略です。日本語では重要業績評価指標、重要経営指標などと訳されます。Performanceには実績、業績などの意味があり、業績達成度を知るための指標です。KPIは個人や施策ごとについて設定されることもあれば、事業部門や企業全体のKPIもあります。たとえばマーケティング部門で設定するKPIとして、以下のようなものがあります。獲得リード数検索UU数ホワイトペーパーダウンロード数広告のCTR(クリック率)、CVR(コンバージョン率)ウェビナーの申込者数購買フェーズ・関心引き上げ比率インサイドセールスのアポイント率このように、設定すべきKPIは各施策の現場レベルから部門全体にかかわる指標までさまざまです。KPIと合わせて覚えたいKGI、KSF、OKRとは?KPIを理解するために、関連用語についても知る必要があります。KGI、KSF、OKRについて解説します。KGI(KeyGoalIndicators)KGIは「重要目標達成指標」と訳され、KPIの上位にある指標です。KGIとは「Goal」の言葉通り、目指すゴールの数値目標のことです。売上高営業利益業界シェアなどが該当します。まず最終目標であるKGIを決め、それを実現するためにKPIなど他の指標を決めていくという流れになります。KGIを達成するためのプロセスを可視化する中間指標として、KPIが位置づけられます。KSF(KeySuccessFactor)KSFは「重要成功要因」と訳されます。似た表現でKFS(KeyFactorforSuccess)があり、同じ意味で使われます。また、CSF(CriticalSuccessFactor、重要成功要因)もほぼ同じ意味で使われる用語ですが、KSF、KFSよりも短期的で対象を絞った要因のことをいいます。KSFは、「KGIやKPIの達成の要因」となる具体的な戦略・戦術です。「KGIを達成するためには、何(What)をするか」という定性的な項目になります。マーケティング部門の場合でKSFの具体例を挙げると、以下のようになります。ウェビナー開催や広告による、リード獲得数アップインサイドセールスによる、見込み客の引き上げ強化オウンドメディアやクリエイティブ改善による、ブランドイメージ向上KSFを特定するには、外部環境・内部環境を理解して分析を行う必要があります。「3C分析」「SWOT分析」などのデータ分析を行うこともあります。※3C分析、SWOT分析などの市場分析の手法については、以下の記事でくわしく解説しています。市場分析の手法にはどんなものがある?種類や活用法を知っておこう特定したKSFに人や資金などのリソースを集中させることにより、KGIの達成を目指します。しかし、もしKSFが間違っていた場合には、KGIを達成することが難しくなります。特定したKSFがKGI達成に寄与しているかをチェックするためにも、KPIを設定して常にモニタリングすることが重要です。KGI、KSF、KPIの関係性は以下のようになります。まずKGIが決められ、次に、「目標達成のために何をするか」をKSFとして特定します。KSFの各項目に対して、各部門、チーム、個人が「いつまでにどんな成果を出すのか」の指標を設定するのがKPIです。部門の担当者にとっては、KPIを達成することが日々の業務の目標となります。OKR(ObjectivesandKeyResults)OKRは日本語に訳すと「目標と主な結果」で、O(目標、Objectives)とKR(主な結果、KeyResults)の2つで構成されます。IntelやGoogleがOKRを導入して実績を上げて広まりました。OKRはKPI、KGI、KSFとは別に設定される、「こうなりたい」というチャレンジングな数値指標です。企業、部門、個人それぞれに設定されます。OKRを達成するためには従来通りのやり方ではなく、行動の変革が必要です。KGI・KPIの指標は100%達成すべきであるのに対して、OKRは達成度を問いません。また、OとKRは社会環境に応じて柔軟に変更されます。KGI/KPIとOKRのちがいを、以下にまとめます。KGI/KPIとOKRのちがいKGI/KPIOKR目標設定必達を前提に設定チャレンジングに設定目指す達成率必ず100%を目指す100%を目指すが50%でも可評価反映される原則反映しない運用のしかた堅実に運用柔軟に運用KGI、KPI、KFS、OKRについてまとめたのが以下です。KGI、KPI、KFS、OKRの比較KGIKFSKPIOKRKeyGoalIndicatorsKeySuccessFactorKeyPerformanceIndicatorObjectivesandKeyResults名称重要目標指標重要成功要因重要業績評価指標目標と主な結果意味事業部や企業が目指す最終ゴール目標達成のための戦略、戦術目標達成度をモニタリングするための指標チャレンジングな目標タイプ数値目標要因数値目標数値目標期間長期(1年)長期(1年)短期(1日~)短期(1~3か月)例売上高、市場シェアウェビナーの集客アップ見込み客の引き上げ強化ウェビナーの集客数資料ダウンロード件数新サービスを投入して1年で収益化これらのなかで最も基本となるのがKPIです。まずKPIの設定と運用を適切に行うことを目指しましょう。KPIの設定の手順KPI設定はKGI→KSF→KPIの順で設定することが一般的です。ステップ1:最終目標(KGI)を明確にするKPIを設定する前に、まず企業や部門の最終目標であるKGIを明確にします。KGIは達成すべき大きなゴールを示し、以下のようなものが該当します。売上高営業利益市場シェアKGIが明確になれば、それを達成するための具体的なプロセスやアクションを特定することができます。ステップ2:成功要因(KSF)を特定する次に、KGIを達成するために必要な成功要因(KSF)を特定します。KSFは、目標達成のために行うべき重要な戦略や戦術を示します。具体的には、以下のような項目が含まれます。リード獲得のためのマーケティングキャンペーン顧客満足度のためのサービス改善新製品の市場投入計画ステップ3:具体的なKPIを設定する最後に、KSFに基づいて具体的なKPIを設定します。KPIは、KSFを実行するための具体的な数値目標であり、達成度をモニタリングするための指標です。KPIの設定には以下のポイントを考慮します。測定可能であること(数値化できる)達成可能であること(現実的な目標設定)具体的であること(曖昧でない)時間軸が明確であること(いつまでに達成するか)例えば、マーケティング部門のKPIとしては以下のようなものがあります。獲得リード数:月間●件ウェビナー申込数:四半期ごとに●件ホワイトペーパーダウンロード数:月間●件これらのKPIを設定し、定期的にモニタリングしながらPDCAサイクルを回していくことで、KGIの達成に向けた進捗を確認し、必要に応じて改善策を講じることができます。マーケティング部門の場合のKPIの全体像は以下のとおりです。KPIを設定・運用する4つのメリットKPIを設定・運用することは、事業目標の達成と企業の成長のために欠かせません。そのメリットとして、以下4点が挙げられます。1.KGIへの道筋が明確になる仮にKGIが売上目標「今期1億円」だった場合、営業部門やマーケティング部門はそれを達成するためにどうすべきかをKSFとして設定し、その達成度を可視化できるKPIを設定します。売上をつくる部門だけでなく、人事・総務・財務部門などもKGIをふまえてKPIを設定します。こうして、KGIに照準を合わせた全社的な企業行動が明確になります。2.目標達成度を可視化できるKPIとして数値化することで、時系列での達成度の変化が明確になります。「ひと月前からKPIが達成できていない」というように問題を把握し、その原因がどこにあるのかを分析します。対前年比較部門間比較目標達成率比較など、定量的な数字があればさまざまな分析ができます。3.早期に改善を図り、PDCAを回せるKPI不達成のときは改善策を実行します。早期の課題発見、対策というPDCAを短いサイクルで回すことで、KPI達成への軌道に戻ることができます。4.社内・部門内で意識を共有できるKPIを基準に、社内・部門内では「今何をすべきか」が明確になり、それぞれ別の業務を担当しながらも同じKPIを目指しているという方向性を共有できます。人事評価の明確な基準になり、個人のモチベーションを上げる効果もあります。企業活動やBtoBマーケティングのKPIの具体例を紹介実際にはどんな数値がKPIとして設定されているのでしょうか。KPIの具体例を紹介します。企業活動で使われるKPIの種類と実例企業が使用するKPIとして、たとえば以下のようなものがあります。部門KPIの例セールス部門・売上高・営業担当者1人あたり売上高・新規顧客獲得数・受注率・LTV(顧客生涯価値)マーケティング部門・CPA(CostPerAcquisition)・CAC(CustomerAcquisitionCost)・WebサイトUU数、PV数など・資料ダウンロード数・CVR(ConversionRate)・ホットリード数人事・労務部門・離職率・新卒/中途採用数・従業員満足度・従業員1人あたりの教育投資額会計・財務部門・利益率・自己資本比率・固定費・FCF(フリーキャッシュフロー)・ROIC(投下資本利益率)・株価実際にはさらに多くの指標があり、各事業は固有のKGIやKSFに基づいてKPIを設定します。BtoBマーケティングの施策ごとに使用するKPIの実例BtoBマーケティングではさまざまな施策を実施します。そのなかでどうKPIを設定するかは悩むところです。まず考えられることは、個人やチームが意識できる個別施策のKPIの設定です。それに加えて、マーケティング部門全体で共有するKPIを設定する方法がおすすめです。以下は、BtoBマーケティングの施策ごとのKPIの例です。このようなKPIをマーケティング部門の全員が共有することで、日々の業務がKGI、つまり最終目的から外れないようにします。BtoBマーケティングの各施策におけるKPIWebサイト運用と資料請求指名検索数会社名、ブランド名検索からのWebサイト訪問者数UU数Webサイト訪問者数CV数、CVR訪問者のうち資料ダウンロードしたリード数、その割合フォロー数、フォロー率リードのうち電話でフォローした数、割合応答数、応答率電話したリードのうち応答数、割合アポ数、アポ率電話したリードのうちアポイント数、割合メールマーケティング開封率メルマガの開封率CTRメルマガ内のURLをクリックした人の割合CV数、CVRクリック先のLPでアクションした数、割合配信停止率メルマガを配信停止した割合Web広告CTR広告を見たユーザーのうちクリックした割合CV数、CVRクリック先のLPでアクションした数、割合CPA(CostPerAction)CV1件あたりにかかった広告費ウェビナー申込者数ウェビナーに申し込んだ人の数視聴率申込者のうち視聴した人の割合次回申込数、申込率製品を検討するウェビナーの申込者数、割合満足度アンケートから分かる満足度マーケティング部門全体ホットリード数営業部門にホットリードとして引き渡した数商談化数、商談化率ホットリードのうち商談化した件数、割合受注率ホットリードのうち受注した件数、割合表の最後に記載しているマーケティング部門全体のKPIは、連携する営業部門の成果につながる指標となっています。KPIの数が多く管理が難しいと感じるかもしれません。そんな方が活用できるよう、施策ごとのKPIを入力すればKPIの運用・管理がしやすいExcelシートを本記事の最後で提供しています。シャノンが実際に使用しているファイルです。BtoBマーケティングのKPI設定と運用の注意点KPIの設定と運用が順調に進まないこともしばしばです。以下に注意点をまとめます。1) KPI計測とPDCAはスピードが重要企業活動のスピードは加速化し、週単位や日単位のKPI管理が一般化しています。可能な限り早く問題を見つけ出して軌道修正をするためのKPIですから、早く正確に計測し、社内で共有することが重要です。そのためには日々の成果のインプットも含めて、ワンストップで効率化する必要があります。2)部門内や部門間の合意形成が大切部門の担当者にとって、KPIを比較的容易に達成できることもあれば、困難と感じることもあります。担当者が自分のミッション達成に難しさを感じたとき「このKPI設定がそもそも違うのでは」と思ってしまうことがあれば業務を進めていくことができません。マーケティング部門内、そして営業部門など関連する部門の全員が納得して取り組めるKPIであることが重要で、KPIを決める立場にある管理者は、KPI設定についての合意形成をはかる必要があります。3)KPIにあてはまらない価値も見落とさない「件数」や「割合」などの数値で表すことで目標達成への動きを効率化できることがKPIのメリットですが、効率重視には注意が必要です。たとえば、「検討に時間を要する見込み客」を考えてみます。時折Webページへの訪問がありますが、なかなか興味・関心レベルを引き上げることができません。架電をして「来年度に検討します」と言われるケースもあります。しかし、1年以上かけて検討したうえで受注に至る顧客もBtoBビジネスでは一定割合存在します。したがって、直近で成果が出る施策以外にもきちんと取り組めるよう、評価する必要があります。目先の数字や効率を意識しすぎると、中長期のリードのフォローが十分でなくなる可能性があることに注意しましょう。長期的な検討で顧客の興味を引き上げていく方法については、以下の資料でくわしくご紹介しています。リードナーチャリングのはじめかた4) KPIの見直しが必要となる場合もある企業風土や業種によっても最適なKPIは異なります。1年前までは順調に運用できていたKPIが環境変化により有効でなくなることもあります。また、「上場を目指す」「シェア争いに注力する」などの企業フェーズの変化により、KPIを変更することもあるでしょう。ほかに、「KPIは達成したがKGIは未達成」というのもKPIを見直すべきケースです。後半で、KPIを見直して成果を上げることができた具体的事例を紹介しています。KPIマネジメントとは、KPIを管理してKGI達成を目指すこと今まで述べてきたような方法でKPIを設定・運用し、最終目標であるKGIを達成することを、KPIマネジメントといいます。KGIが最終目標であるのに対して、KPIは中間目標と位置づけられます。中長期的な目標であるKGIへ近づくための行動を日々管理するために、短期的で細かい施策ごとに設定されるKPIで達成度を測り、PDCAを回していきます。日本でも営業部門などでは従来、数値目標を設定・管理してきましたが、現代の企業ではすべての事業部門や職種にそれぞれKPIを設定して見える化し、改善をしながら企業全体で目標達成を目指していきます。MAツールはKPIマネジメントに有効KPIマネジメントでは、マーケティング施策それぞれの成果を見える化すること、「どの施策が効果を上げているか」を知るために同じ条件のもとで一元的に管理することが重要です。多くの施策を同時に行うマーケティング業務のKPI運用にはMAツールが有効です。「KPIの設定と管理」の効率化を一番の目的としてMAツールを導入する企業も少なくありません。シャノンのマーケティングオートメーションは、KPI測定、レポート作成、施策の評価など、「ゴール達成」のための機能を備えています。KPI設定の見直しで成果を上げた事例を紹介!ExcelのKPI作成シート付最後に、企業がKPIを見直して成果を上げた事例と、シャノンが現在使用しているExcelのKPI作成シートをご紹介します。【事例】KPI設定を変更してマーケティング施策起点での受注件数が264%アップ3PLの大手、ロジスティード株式会社(東京都中央区)は、EC事業者向けに従量課金型の「シェアリング自動倉庫」サービスを提供しています。2020年、シャノンのMAを導入。MA導入から1年経過したころ、KPIをそれまでの「営業コンタクト数」から、マーケティングチームで工夫できる余地がある「ホットリードの創出数」へと変更。資料請求ページやお問い合わせフォームの改善や、シナリオ機能を活用した複数商材の購買フェーズ管理体制を整え施策を充実させました。その結果、2021年度から2022年にかけての実績で、マーケティング施策で創出したホットリード数 前年比113%マーケティング施策起点での受注件数 前年比264%という成果を上げることができました。定量的な成果とともに、定性面では、これまで接点のなかった顧客層を開拓できたこと、顧客理解が進んだことで営業の生産性も向上したことなどが成果として挙げられます。ロジスティードの事例について、くわしくは以下で紹介しています。マーケティング施策起点での受注件数は前年比264%に増加。商材ごとの購買フェーズ管理を実現したMA活用方法とはシャノンがKPI設定を全面的に見直した過去の事例を紹介2015年頃、シャノンのマーケティング部門では「資料ダウンロード数」をKPIに設定していたことがあります。「資料ダウンロード」の強化により、購入意思が高い見込み客を獲得するというKSFに基づいています。KPIを最大化すべく、以下のような施策をとりました。デジタル広告体制を強化SEO対策を強化A/Bテストで広告LPを改善その結果、資料ダウンロード数は基準年と比較して次年度2.5倍、翌々年度3倍以上まで上昇しました。KPI達成率は申し分ありません。しかし、会社の売上に結びつきませんでした。こうしたKPIと業績の乖離はなぜ生じてしまったのか。マーケティングチームが検証した結果は以下です。資料ダウンロードをする見込み客は、すでに自らの企業課題が明確で、そのソリューションとしてのMAツールを検討中。なかには、資料ダウンロード以前に競合他社さんのMAツールを検討済みという方もいたようで、購買へと結びつかなかったという事実がありました。つまり、「資料ダウンロード」はKPIとして適切ではなく、「潜在顧客」や「興味・関心段階」の見込み客を獲得して、購買フェーズを引き上げる活動がより重要と、結論づけました。このような経験をふまえ、シャノンのマーケティングチームのKPI・KGIは以下となりました。KPI:インサイドセールスが獲得した商談アポイント数「商談、受注に結び付くマーケティング」で合意を形成したKPIとなっています。その後現在にいたるまで、このKPIを運用しています。以上の事例からわかるように、KPI設定は、ときには見直すことが必要です。※この経緯は以下の記事でくわしく紹介しています。マーケティング予算の配分は、目標から逆算した『正確な計算』が必要?この事例からもわかるように、自社に最適なKPIの設定は難しい作業です。しかしMAツールがあれば、日々の業務を効率化するとともに「KPI達成度の測定」「施策の評価」などをスピーディーに行い、KPI不達のときもリカバリを可能にできます。※シャノン・マーケティングプラットフォームはKPIの達成率の測定、予実管理、素早いPDCAによる軌道修正を可能にします。また、精緻な行動履歴管理によって興味・関心が低いリードのインサイト(潜在意識)をキャッチし、適切なフォローで引き上げることが可能です。くわしくは、「シャノンのマーケティングオートメーション」を参照してください。※その他の参照記事マーケティングオートメーション時代に必要な15のKPIマーケティング部門にも予実管理を。シャノンが実践する、MAとSFAの予実管理の連携とは個別KPIと全体KPIをExcelで簡単作成!「KPI作成シート」MAツールを導入すれば、KPIの管理と運用が容易になります。しかし、KPIの数値はチームや担当者がひとつひとつ、根拠を持って設定しなくてはなりません。そして施策ごとのKPIと部門全体のKPIとの整合性がとれるよう、適切に設定することもポイントです。この作業を効率化するために作成した「KPI作成シート」が以下です。「ウェビナー」「メール」など個別施策のKPIと、全体のKPIとをこのシートに入力して管理します。企業が今までに活用してきたKPIを再点検したい場合にも有効です。▼KPI作成シートのダウンロードはこちら以下のページより、KPI作成シートの活用方法を紹介したセミナーのアーカイブ「BtoBマーケティングのKPI再確認セミナー~施策別のポイントから改善のコツまで~」を視聴できます。 まとめ本稿のポイントは以下の4点です。1. KPI(重要業績評価指標)は企業の成長に欠かせない数値目標です。2. 関連する用語として、以下があります。KGI:企業や事業の最終目標KSF:最終目標を達成するための戦略、戦術KPI:KGIを達成するために、KSFを進めていく具体的な数値目標OKR:チャレンジングな目標で、達成することより変革することを重視します。3. KPIを設定・運用するメリットは以下です。1) KGIへの道筋が明確になる2) 目標達成度を可視化できる3) 早期に改善を図り、PDCAを回せる4) 社内・部門内で意識を共有できる4. BtoBマーケティングのKPIは、施策ごとの具体的なKPIとマーケティング部門全体で共有できる1つのKPIを設定して運用することがおすすめです。最後に、シャノンのマーケティングオートメーションでは、データの一元管理による効率的なリード獲得とナーチャリングが可能です。⇒製品資料と特典資料4点の無料ダウンロードはこちらまた、シャノンコンテンツアシスタントでは、主にセミナー集客メールのタイトルと内容、記事集客メールのタイトルと内容、記事本文の生成が可能です。⇒マーケティング専用生成AIクラウドのサービスサイトはこちらhttps://www.shanon.co.jp/blog/entry/ma_kpi/
-
コンバージョン(CV)は、マーケティングの重要な指標です。CVは、「購入」「会員登録」など、企業がマーケティング活動の目的としている顧客行動がどれだけあったかを示す数値で、ECサイト運営、Webマーケティング、広告施策などの効果測定に欠かせない指標です。今回は、CVとは何かをあらためて確認し、CVの種類、CVと合わせて活用される指標であるコンバージョン率(CVR)、活用方法などについて解説していきます。シャノンのマーケティングオートメーションとは?⇒製品資料とお役立ち資料4点を無料でダウンロードする目次Toggleコンバージョンとは何か、あらためて確認コンバージョンの意味CV、CVR、CPAとはコンバージョンの重要性コンバージョンの具体例と種類コンバージョンの具体例コンバージョンの種類CV、CVRを改善する手順と方法【事例紹介】CVとCVRを上げる方法Webサイトのファーストビューに「資料請求」を設置してCVRアップテキスト表現の改善でメルマガのCVRを向上まとめコンバージョンとは何か、あらためて確認コンバージョンとは購入や会員登録のことだと知っている人は多いと思いますが、正確な意味と重要性について確認します。コンバージョンの意味英単語Conversionの元の意味は、「変換」「転換」です。一般名詞のConversionは、通貨交換や画像ファイルの形式の変換にも用いられます。マーケティング分野では省略してCVと表記されることが多く、その意味は、「一般ユーザーから、見込み客や顧客への転換」あるいは、「見込み客から顧客への転換」です。CVは1つではなく、マーケティング活動全体に対して設定することも、個別のマーケティング施策について設定して同時に見ていくこともあります。それぞれの施策で、自社が「顧客に対して望む、最終的な成果」を設定します。具体的なCVの例として、以下があります。BtoCECサイトで、閲覧したユーザーが商品やサービスの「購入ボタン」を押したBtoBWebサイトを訪れたユーザーが資料請求のため「資料ダウンロード」ボタンを押した上記のように、ユーザーがWeb上でボタンを押すアクションを終えた時点でCVが計測されます。CVの基準となるボタンのことを、CTA(CalltoAction)といいます。CVとして設定されるアクションの種類はほかにもあり、ユーザーのアクセス経路や行動パターンによってもコンバージョンを区分することがありますが、詳細については後述します。CV、CVR、CPAとはCVとは、すでに述べたように、自社で設定する「購入件数」「会員登録件数」などの数値です。CVRはConversionRateの略で、施策対象となるユーザーのうちでCVに至ったユーザーの割合、つまりコンバージョン率です。たとえば、Webサイトを訪問したユーザー数が200名、うち購入したユーザー数が5名であれば、ECサイトのCVR計算方法5(CV、購入件数) / 200(訪問ユーザー数) = 0.025(CVR)このときCVは5、CVRは2.5%です。上記の数式で訪問ユーザー数を増やして分母を200から300へと増やすことができればCVが増えて売上がアップします。また、訪問ユーザー数が一定でもCVRをアップさせてCVと売上を増やすことが可能です。つまり、売上を増やすためには、CVとCVR、両方を向上させることが重要です。CVRはメルマガ施策などでも指標となります。メルマガでウェビナーの案内を送信した場合、CVを「ウェビナー申込」、分母は「メルマガ配信数」としてCVRを算出します。もうひとつ覚えておきたい指標として、CPAがあります。CPAとは、CostPerActionの略で、CV1件あたりにかかったコストの指標です。CPA = Cost(マーケティング施策コスト) / CVCVが増えて売上が上がったとしても、CPAが高すぎれば収益性が下がります。CPAを適正な程度に抑えるためには、有効なマーケティング施策によりCVRを向上させることが重要です。コンバージョンの重要性コンバージョンはマーケティング活動に欠かせない重要な指標です。CVと合わせてCVR、CPAを計測・分析することにより、マーケティング活動の成果を定量的に評価し、改善を図ることができるからです。たとえば、一定量のWeb広告を配信しているのにCVもCVRも上がらないという場合、Web広告施策の改善が必要です。改善ポイントは、配信メディア、ターゲット設定、クリエイティブのうちどれなのか、どのように改善すればいいのかは、仮説を立てながら一つ一つ検証していきます。結果としてCVが向上すれば、改善できたと評価ができます。このほか、メルマガの改善、Webページの改善にもCVとCVRが役立ちます。具体例については、後半で紹介します。コンバージョンの具体例と種類CVとして設定されることが多い具体例と、詳細な計測をする場合に使い分けるCVの種類を解説します。コンバージョンの具体例Webサイトの機能や施策によりCVとして設定される内容は異なります。以下のような具体例がありますメディア・施策CVに設定する具体例ECサイト購入ランディングページ(LP)購入、申込など(LPでアクションを促している内容による)企業サイト資料請求ダウンロードお問い合わせ、見積依頼、無料体験申込オウンドメディアメールマガジン登録、会員登録広告広告クリック経由での購入や会員登録、実店舗への来店スマートフォンアプリダウンロード、会員登録SNS友達登録、投稿人材採用サイト会員登録、採用エントリーCVは複数設定することもありますが、多すぎても管理の手間が増えて効率が悪いので、重要な内容を1~3つ程度選び、設定しましょう。コンバージョンの種類コンバージョンには以下のような種類があります。総コンバージョンとユニークコンバージョン総コンバージョンとは、すべてのコンバージョンをカウントした総数です。CVが商品購入であったとき、1人の顧客が3点の商品を購入すればCVは3となります。一方、ユニークコンバージョンは、1人の顧客が3点の購入をした場合のCVを1とするので、新規に獲得できた顧客数を知る目安となります。一般的にCVといえば総コンバージョンのことを指しています。ECサイトで総コンバージョンが高くユニークコンバージョンが低い場合はリピート購入やまとめ買いが多い状況、その逆である場合は品揃え不足の可能性があります。直接コンバージョンと間接コンバージョン直接コンバージョンとは、「広告をクリック(タップ)→Webサイト訪問→購入」「検索エンジンで検索→Webサイト訪問→購入」のように、Webサイトを初訪問したときに離脱なくCVに至ることをいいます。一方、間接コンバージョンとは、「Webサイト訪問」までは同じですが、その時点では閲覧のみで離脱し、後日再度Webサイトを訪れてCVに至ります。直接CVとなることは少なく、多くの場合は間接CVの経過をたどります。間接コンバージョンは、Google広告経由であればGoogleアナリティクスのアクセス解析により計測できます。クリックスルー・コンバージョンとビュースルーコンバージョンクリックスルー・コンバージョン、ビュースルーコンバージョンは広告施策における2つのCVです。ユーザーが広告をクリック(タップ)した後、CVに至ることをクリックスルー・コンバージョンといいます。上記で説明した直接CV、間接CVのどちらの場合もあります。一方、ビュースルーコンバージョンはクリックすることなく、ユーザーが見ているブラウザに表示されたのみで、その後CVとなった場合です。広告をクリックするという行動がなくても一定の広告効果があることを示す指標です。マイクロコンバージョンマイクロコンバージョンとは、CVまでに経由するWebページ上でのユーザー行動を細分化して、CVにはならなかったがCV目前で離脱してしまったユーザーの数を測定することです。たとえば、ECサイトのマイクロコンバージョンを設定する場合、以下の枠内のユーザーを測定します。CVの手前のマイクロコンバージョンに到達していたユーザーは、その時点では購入の意欲があったにもかかわらず、何らかの理由で購入完了しませんでした。仮に「マイクロCV2」での離脱率が高かった場合、購入フォームのページに入力のわかりづらさ、欲しい情報の不足などが生じている可能性があります。BtoBの資料請求ページ、ウェビナー申込ページでも同じようにマイクロコンバージョンの設定が有効です。マイクロコンバージョンを設定してユーザーの行動を詳細に調査し、理解することで、離脱時点のユーザー行動を推測し、Webサイトの該当箇所を改善します。マイクロコンバージョン活用により、CVを向上させやすくなります。CV、CVRを改善する手順と方法マーケティング活動ではCV、CVRを向上させるため、常にCVやCVRの数値をチェックして、目標に届かない場合にはマーケティング施策を改善し続けていく必要があります。CV、CVRの改善は、以下のような手順で進めます。1.CV、CVRの数値を分析して、課題を明確にするCVやCVRに関する課題とは、たとえば以下のようなものです。・CVの総数が足りない・広告、メルマガ、ウェビナーなど、特定の施策でCVやCVRが低い・従来通りのマーケティング施策を実施しているが、CVやCVRが前年比で下がっている・コストをかけているのにCVやCVRが向上しない細かいものまで入れると多くの課題が見つかると思われますが、そのなかで、これから取り上げる個別課題を決めます。2.仮説を立てるCVやCVRが低いのには何か理由があります。たとえばECサイトの場合なら、以下のような仮説を立てます。「Webサイト訪問者数は増えているのに、商品購入に到達するCVRがあまり増えていない。商品購入ページをわかりやすいレイアウトにして、かつ顧客の不安を解消する説明を追加することでCVRとCVの改善ができるのではないか」3.仮説の内容を「ABテスト」で検証する仮説の検証はABテストで行うことが一般的です。仮説の内容を具体的な改善案に落とし込み、従来のパターンと改善したパターンをそれぞれA、Bとして、ABテストを行います。上の例の場合だと、従来通りのWebページとわかりやすさを重視した改善レイアウト案を同時期に運用して比較します。4.結果をもとに施策を改善する有意な結果が得られた場合は、改善レイアウトを採用してWebサイトを改善します。もしA、Bに明確な差が表れなかった場合、仮説から組み立てなおして次のテストを行います。参考:ABテストとは?メリットやおすすめツール、具体的な事例を紹介!次に、ABテストで実際に施策を改善し、CVやCVRを向上させた事例を紹介します。【事例紹介】CVとCVRを上げる方法シャノンのマーケティングチームが実践してきたCVとCVRを向上させる施策のなかから、「Webサイト」「メルマガ」の事例をご紹介します。Webサイトのファーストビューに「資料請求」を設置してCVRアップ以下は、現在のシャノンのWebサイトトップページ()です。ページの中央と右上の2か所に「資料請求」ボタンを設置しています。このレイアウト案は、以下のABテストを経てWebサイトに反映されました。『上司の指示を受けた担当者は、「まずは資料が欲しい」という考えでWebサイトを訪問し、効率よく資料を集めようとするのではないか』 という仮説のもとで実施したABテストです。「資料請求ボタン」を最も目立つ位置に設置したA案は、「シャノンのMAを確認する」という文言のボタンを設置したB案より265%CVRが高いという結果が得られました。テキスト表現の改善でメルマガのCVRを向上メルマガのクリック率を上げるには、メールを読んでみようと思わせられるよう、メールタイトルのテキスト表現を改善します。そこで、メルマガのタイトル文案についてABテストします。成功推しか、失敗推しかメルマガのタイトルでは「成功させる~」「失敗させない~」などの文言を使うことがありますが、どちらの方が読まれ、CVRが高いでしょうか。シャノンがテストした結果、クリック率はほぼ同じ、CVRであるウェビナー申込率は失敗推しのほうが高いという結果でした。権威付けは必要?メルマガのタイトルにダウンロード数などの具体的な数字を入れたほうがいいか?のテストです。結果は、「特になし」のB案のCVRがA案の約3倍でした。指摘型か、提案型かA案が「指摘する」、B案が「提案する」という立ち位置のタイトルを比較しました。提案型のBのほうが申込率が高かったためB案を採用という結論になりました。ただし、指摘型のA案のほうがクリック率は120%高いという、相反する結果になりました。今回ご紹介した事例を含む、ウェビナーアーカイブ動画3本を現在公開中です。以下よりご覧いただけます。※失敗しないリード獲得の実践方法※【集まれメルマガ担当者】クリックされるBtoBメールタイトル検証会※メルマガ担当者の「知りたい」を検証|1ヶ月間毎日メールを送ってわかったABテストの結果一挙公開まとめ本稿のポイントは以下です。コンバージョン(CV)とはマーケティング施策の最終的な成果のことです。BtoCでは「購入」、BtoBでは「資料ダウンロード」「ウェビナー申込」などをCVに設定します。CVRはコンバージョン率です。ECサイトを例にとると、CV/訪問ユーザー数=CVRです。CPAはCV1件あたりにかかったコストです。CVには購入、申込、資料請求、メルマガ登録、アプリダウンロード、SNS投稿などがあります。コンバージョンの種類には、「総CV/ユニークCV」「直接CV/間接CV」「クリックスルーCV/ビュースルーCV」などがあります。マイクロコンバージョンの設定は、購入完了ページや資料請求ページの改善に役立ちます。CVとCVR改善の手順は、以下の通りです。CV、CVRの数値を分析して、課題を明確にする仮説を立てる仮説の内容を「ABテスト」で検証する結果をもとに施策を改善する最後に、シャノンのマーケティングオートメーションでは、データの一元管理による効率的なリード獲得とナーチャリングが可能です。また、シャノンコンテンツアシスタントでは、主にセミナー集客メールのタイトルと内容、記事集客メールのタイトルと内容、記事本文の生成が可能です。⇒マーケティング専用生成AIクラウドのサービスサイトはこちらhttps://www.shanon.co.jp/blog/entry/conversion/
-
こんにちは。シャノンマーケティング部の安倍です。日々、マーケティング業務に取り組む中で、「画像」「動画」「ホワイトペーパー」「Webページ」など様々なクリエイティブを制作されていると思いますが、クリエイティブの制作は自身で行う、社内・社外のかたに依頼するなど色々な方法があります。今回は、「社外のかたに依頼する時(以下、外注)」についてご紹介します。社外のかたへのクリエイティブ制作を外注されたご経験があるかたは、いざ初稿を確認すると「そもそもの方向性が違う」「修正指示が一度で伝わらない…何回、修正を繰り返すんだ!」など、期待とのギャップを感じたことありませんか。私も幾度となく経験があるのですが、こちらは「外注する先の選定基準を見直す」「依頼の仕方を変える」ことでギャップが起きることが大幅に減らすことができましたので、今回は「広告画像」「動画」の2点を例に、外注をする際のポイントをご紹介します。シャノンは、顧客獲得から引き上げ、商談まで一元管理できる統合型プラットフォームであるMAやイベントの運営管理の効率化・最適化ができるシステムなどを提供して、企業のマーケティング活動を支援しています。目次Toggle外注する時は解決したい要素にあった外注先を探す画像、動画制作依頼のよくあるお悩み広告画像制作依頼時のよくあるお悩み広告画像制作依頼時の流れ動画制作依頼時のよくあるお悩み動画制作を依頼する時の流れまとめ外注する時は解決したい要素にあった外注先を探すまず、クリエイティブの外注先についてです。外注先は、企業、フリーランスなど現在は無数の中から選んでお願いすることができます。その中でどういったかたを探すべきか?と悩まれるかもしれません。その時はシンプルに「外注で解決したい要素は何か?」で選ぶことをオススメします。私の経験から、外注で解決したい要素は大きく次の3つだと思います。工数デザインデザインディレクションそれぞれの要素でできることは次のとおりです。工数:正確に指示通りに作業してくれる人デザイン:提供した情報の中から、伝えたい情報を形にしてくれる人デザインディレクション:制作物の意図を汲み取って、伝えたい情報の整理と提案、そこから伝えたい情報を形にしてくれる人次に、これらの人にお願いする際に必要な情報は次のとおりです。工数:マニュアル、相手に考える余白のない手順と作業するための素材デザイン:企画書と参考書デザインディレクション:アウトプットイメージの方向性や、本作業で解決したい課題の共有これらを読んでもらうと分かるとおり、解決したい要素によって、こちらから提供する情報の質と量が変わり、下に行けば行くほど高度な業務となるので費用も高くなる傾向があります。たとえば、ただアウトプットをつくるだけでなく、最善な方法まで提案をしてほしい場合はディレクションが必要になるので、デザイナーにお願いしたくともそこまでのスキルを持つかたは極めて少数です。そのため、ディレクションができるディレクターが必要ですが、こちらもレベルによっては案件の進行管理しかできないかたも多くいます。ぜひ、この辺りを踏まえてどのようなスキルを持ったかたに外注すべきか参考にしていただければと思います。画像、動画制作依頼のよくあるお悩み外注先の選び方についてご紹介した次は、いよいよ依頼する時の方法についてご紹介したいと思います。広告画像制作依頼時のよくあるお悩み色々な施策で使われる画像ですが、今回は資料ダウンロードを誘導するためのLP用の広告画像の制作依頼を例にご紹介します。広告画像を制作依頼して、できあがった画像を確認する際に次のようなお悩みを抱えたことはありませんか?製品や会社に対する理解がない入れてほしい要素が入っていないブランドイメージにトンマナが合わない実は、これらのお悩みは依頼する時の情報提供で、大幅に減らすことができます。広告画像制作依頼時の流れ続いては、依頼する時に情報提供する内容を紹介します。まず、依頼する時にどのような素材が揃っているかですが、一般的に広告画像の依頼をするのは、資料請求を誘導するためのLPでのバナー画像制作は資料やLPができてからになることが多いです。そのため、広告画像を作るタイミングには以下のような素材が揃っています。広告画像を作るための素材企画書ダウンロード用資料LP上記素材をもとに、私が広告画像の依頼時に添付した指示書の1ページがこちらです。制作スケジュールや予算感などは別ページにまとめているので、そういった情報は掲載していません。こちらで重視しているポイントは2点です。アウトプットのイメージを共有する入れてほしい素材を漏れなく伝えるアウトプットのイメージを伝える際には、近づけたいイメージのバナー画像を数点「どういうところがいいと思うか」の一言を添えて添付したページも用意しています。このケースでは、オンラインMTGの中で参考画像を共有しながら、テキストや画像の中でどういった意図を出したいのかなど補足情報を伝え、外注のかたに提案してもらう範囲と絶対に守ってもらう内容を確認しました。指示書の画像が見づらい方向けに、資料には以下のような要素を記載しています。<依頼資料の掲載内容>画像イメージ構成案の手書き参考とする画像の添付(具体的なモノがある場合は)使用してほしいカラー(イメージカラー)シャノンだとロゴの青とオレンジをそれぞれシャノンブルー、シャノンオレンジと呼び、決まったカラーコードを使っていますので、そちらを指定しました。バナーのサイズサイズ1種類の場合の例縦〇px×横〇px複数サイズある場合の例横長(4:3):横400px,200pxの2種 正方形(1:1):横600px,200pxの2種バナーの要素テキスト(入れたい文言すべて。優先順が分かるように)CTA(ある場合)ロゴ画像やイラスト(商品画像や人物など)デザインの参考(トンマナ)※今回の資料では別ページのためデザインの雰囲気を伝える近づけたい、参考にしたいバナー画像+写真のどういうところがいいかをテキストで補足参考画像と参考テキストの一例「シズル感のある焼いたお肉の写真」←シズル感出したい「営業マンが握手している写真」←商談から連想できるイメージ入れたいこういった情報を資料にまとめて伝えることで、「CTAボタンがないんだけど!」「ここのテキストは変えないでって言ったのに…」「今回のは配色変えて雰囲気変えたかったのに、いつもの配色じゃん」のような行き違いが起きる可能性が減ります。動画制作依頼時のよくあるお悩み動画を制作依頼して、できあがった動画を確認する際に次のようなお悩みを抱えたことはありませんか?お願いしたのと違う雰囲気になっている入れてほしい要素が入っていないブランドイメージにトンマナが合わない実は、これらのお悩みは依頼する時の情報提供で、大幅に減らすことができます。動画制作を依頼する時の流れ続いては、動画制作を依頼する時に情報提供する内容を紹介します。動画にも色々な種類がありますので、今回は3分程度のYouTube動画を依頼する場合で考えます。Youtube動画制作のタスクは、企画台本(絵コンテ)撮影編集納品に分かれますが、今回は「撮影編集納品」を依頼すると想定します。依頼は台本作成が終わったタイミングなので、次の項目が決まっている状態です。<動画撮影依頼時の状況>企画が決まっているターゲット動画による視聴者に求めるアクションコンテンツ動画タイトル概要(大筋、テーマ)台本(絵コンテ)動画の全体時間時間ごとの詳細セリフ画面テロップなど必要な要素動きのイメージ強調したい内容撮影編集納品を依頼する際に必要となる台本(絵コンテ)については、以下のような内容で作成しています。絵コンテで重視しているポイントは2点です。画面イメージからどういった内容を伝えたいかを表現する入れてほしい素材を漏れなく伝える動画もアウトプットのイメージを伝える際には、近づけたいイメージの動画URLを共有して、どういったところを真似したいかを伝えます。しかし、アウトプットをどうしていいか思いつかないケースもあるので、その場合は外注するかたに企画の概要を伝えて、「このケースだとこういう動画が近いと思います」など、まずは提案してもらい、その参考動画をもとにアウトプットのイメージを共有していくことをオススメします。<絵コンテの構成>カット映像の順番を記載します画面イメージ画面をどういう構成にしてほしいか最低限入れたい要素セリフ、動画の動き補足セリフ画面の参考になる素材があれば共有必要な要素テロップ効果音、BGMなどロゴなど提供素材時間こういった情報を資料にまとめて伝えることで、「雰囲気が違う!」「ロゴに勝手なアニメーションつけないで!..」「え?伝えてたカット、撮影できてないの?」などの行き違いが起きる可能性がかなり減ります。まとめ最後に今回の画像、動画依頼時のポイントをまとめてご紹介します。<画像、動画依頼時のポイント>解決したい要素にふさわしいスキルを持った外注先を探す依頼する内容を正しく伝えるために必ず資料を用意する外注先とアウトプットイメージがずれないように共有するシャノンは、顧客獲得から引き上げ、商談まで一元管理できる統合型プラットフォームであるMAやイベントの運営管理の効率化・最適化ができるシステムなどを提供して、企業のマーケティング活動を支援しています。最後に、シャノンのマーケティングオートメーションでは、データの一元管理による効率的なリード獲得とナーチャリングが可能です。また、シャノンコンテンツアシスタントでは、主にセミナー集客メールのタイトルと内容、記事集客メールのタイトルと内容、記事本文の生成が可能です。⇒マーケティング専用生成AIクラウドのサービスサイトはこちらhttps://www.shanon.co.jp/blog/entry/order_point/
-
営業メールの件名は、受信者がメールを開封するかどうかを決定する重要な要素です。効果的な件名を作成することで、開封率を大幅に向上させることができます。本記事では、営業メールの件名を効果的に作成するための基本的なポイントから、受信者のニーズに合わせたパーソナライズ、営業状況に応じた件名の工夫、そして本文に使えるフレームワークについて詳しく解説します。日本のマーケ専用生成AI、シャノンコンテンツアシスタントなら、セールスレターを生成AIを使いながら作成することが可能です。日本のマーケ専用生成AIシャノンコンテンツアシスタント目次Toggle効果的な営業メール件名の基本短く・冒頭に重要な要素を配置する開封率を高めるための言葉選び件名に必要な要素とパーソナライズ受信者の注意を引く件名要素受信者のニーズに合わせた件名のパーソナライズ営業状況に合わせた件名初めての連絡の場合過去のロスト案件のフォローアップ定期的な情報提供営業メールの本文に使えるフレームワークその他参考記事効果的な営業メール件名の基本効果的な営業メール件名の作り方の基本について解説します。ここでは、営業メール件名を最適化するための基本ルールと、開封率を高めるための言葉選びを紹介します。短く・冒頭に重要な要素を配置する営業メールの件名には、いくつかの基本的なルールがあります。これらのルールを守ることで、受信者がメールを開封しやすくなり、効果的なコミュニケーションが期待できます。簡潔にする件名は簡潔にまとめ、受信者が一目で内容を把握できるようにしましょう。理想的には20文字以内で要件がわかることを目指しましょう。件名全体が20文字を超えても構いませんが、20文字で要件が分かるように工夫することが重要です。メリットや興味を引くポイントを冒頭に記載受信者にとってのメリットや興味を引くポイントを件名の冒頭に記載しましょう。これにより、受信者がメールを開封する動機づけになります。末尾に記載すると、気づいてもらえない可能性が高くなるため注意が必要です。開封率を高めるための言葉選び営業メールの件名において、言葉選びは非常に重要です。適切な言葉を選ぶことで、受信者に対する印象やメールの開封率に大きな影響を与えます。以下のポイントに注意しましょう。丁寧な言葉づかい受信者に敬意を表し、信頼感を築くためには、丁寧な言葉づかいを心がけることが重要です。商談で使う言葉遣いかどうかを自問自答し、礼儀正しい表現を使用することで、プロフェッショナルな印象を与えることができます。過度なセールスフレーズを避ける過度なセールスフレーズは、受信者がメールをスパムと認識する可能性が高まります。控えめでありながら魅力的な表現を選びましょう。ポジティブな言葉を使用するネガティブな言葉遣いは避け、ポジティブな印象を与える言葉を選びましょう。これにより、受信者の関心を引き、メールの開封率を高めることができます。件名に必要な要素とパーソナライズ営業メールの件名は、受信者の心を掴むための重要な要素です。適切な件名を設定することで、メールの開封率を大幅に向上させることができます。以下では、受信者の心理に働きかけるための具体的な技術について解説します。受信者の注意を引く件名要素受信者の注意を引くためにはいくつかの重要な要素があります。これらの要素を活用することで、開封率を大幅に向上させることができます。希少性人は希少なものに価値を感じやすい傾向があります。件名に「限定」や「残りわずか」といった言葉を控えめに入れることで、受信者に「今すぐ開封しなければならない」という緊急感を与えることができます。社会的信頼要素人は他人が行っていることに影響を受けやすいです。件名に「具体的な事例企業名」や「顧客満足度98%」といった社会的証明を含めることで、信頼感を高めることができます。具体性・数字具体的な数字やデータを含む件名は、受信者に対して信頼性を感じさせます。「クリック率が32%アップした実績」といった具体的な情報を提供することで、受信者の興味を引きます。受信者のニーズに合わせた件名のパーソナライズ営業メールの件名をパーソナライズすることは、受信者の関心を引き、メールの開封率を高めるために非常に重要です。パーソナライズされた件名は、受信者に対して「このメールは自分にとって価値がある」と感じさせる効果があります。以下に、受信者のニーズに合わせた件名のパーソナライズ方法について詳しく説明します。受信者の関心や課題に触れる受信者が現在抱えている課題や関心事に直接触れる件名を作成します。例えば、「展示会後にサンクスメールだけではナーチャリングできないとお感じでは有りませんか」といった件名です。過去のやり取りや行動履歴を活用する過去に受信者とやり取りした内容や、受信者がウェブサイトで閲覧したページ、ダウンロードした資料などの行動履歴を基に件名を作成します。例えば、「先日のウェビナーにご参加いただきありがとうございます。内容を踏まえたご提案をさせください」といった具合です。地域や業界に特化した情報を提供する受信者が属する地域や業界に特化した情報を件名に含めることで、より具体的で関連性の高い内容に感じさせます。例えば、「東京エリア限定の特別セミナーのご案内」や「IT業界向け最新トレンドレポート」といった件名が考えられます。緊急性や限定性を強調する受信者にとって重要な情報や限定的なオファーを件名に含めることで、メールを開封する動機を強化します。例えば、「本日限りの特別オファー」や「限定10名様に無料トライアル提供」といった件名です。受信者の名前を使用する受信者の名前を件名に含めることで、個別に対応している印象を与えます。例えば、「山田様、特別なご提案があります」といった具合です。名前を使うことで、受信者は自分に向けられたメッセージだと感じやすくなります。ただし、この方法はすでに広く利用されているため、関係性ができていない相手に対しては効果が薄くなる可能性があるため、注意が必要です。これらの方法を活用することで、営業メールの件名が受信者の注意を引き、メールの開封率を向上させることができます。件名はメールの第一印象を決定づける重要な要素であり、慎重に設計することが求められます。営業状況に合わせた件名営業メールでは営業状況により必要な件名が異なります。それぞれのフェーズで注意すべき点をまとめましたので、チェックリストとしてご活用ください。初めての連絡の場合初めての連絡を行う際の営業メールの件名は、受信者にとって非常に重要です。以下のチェックリストを参考に、効果的な件名を作成しましょう。短く簡潔に件名は20文字以内で要件がわかるようにする受信者が一目で内容を理解できるようにする。メリットを明示件名に受信者にとってのメリットを含める。具体的な数字や実績を入れる数字や具体的な実績を入れることで信頼性を高める。緊急性や限定性を示す緊急性や限定性を示すことで、開封率を上げる。スパムっぽいフレーズを避ける「無料」「お得」などのスパムフィルターに引っかかりやすいフレーズは避ける。「無料お試し」ではなく「初回限定の特別価格」などに言い換える。 過去のロスト案件のフォローアップ過去のロスト案件をフォローアップする際には、以下のチェックリストを参考にして、効果的な営業メールを作成してください。過去のやり取りの振り返り最初の段落で過去のやり取りや提案内容を簡潔に振り返る例:「前回のご提案では〇〇についてお話ししましたが、その後いかがでしょうか?」新しい提案や改善点の提示前回の提案からの改善点や新しい提案を具体的に示す例:「今回、新たに〇〇の機能を追加し、よりご要望に沿った提案が可能となりました」相手の現状確認相手の現状やニーズが変わっていないか確認する質問を含める例:「前回、春頃に検討再開と仰っていたので状況確認のメールです」 定期的な情報提供営業メールの件名を効果的にするためには、定期的な情報提供が重要です。以下のチェックリストを参考に、注意点を確認してください。一貫性のある件名毎回異なる件名ではなく、シリーズ化した件名を使用することで、受信者に親しみやすさを感じさせる。例:「株式会社シャノン担当営業村尾からのお知らせ–2023年10月号」価値のある情報を提供受信者にとって有益な情報を定期的に提供することで、メールの開封率を高める。例:業界の最新トレンド、成功事例、役立つヒントなど。適切な頻度過剰な頻度でメールを送ると、受信者に迷惑をかける可能性があるため、適切な頻度を保つ。例:月に1回、または四半期に2回など。明確な目的件名にメールの目的を明確に示すことで、受信者が内容を予測しやすくする。例:「新製品リリースのお知らせ–2023年10月」営業メールの本文に使えるフレームワークせっかく素晴らしい件名をつけても、メールの本文が良くなければ効果が半減してしまいます。それを避けるためには、適切なフレームワークを選ぶことをおすすめします。以下に、営業メールでよく使用されるフレームワークを紹介します。フレームワーク要素説明PASONAProblem(問題)Agitation(煽り)Solution(解決策)Narrowing(絞り込み)Action(行動)顧客の問題を強調し、解決策と限定的なオファーを提示して行動を促す新PASONAProblem(問題)Affinity(親近感)Solution(解決策)Offer(提案)Narrowing(絞り込み)Action(行動)PASONAに共感を加え、顧客の感情に寄り添い信頼関係を築くAIDAAttention(注意)Interest(興味)Desire(欲求)Action(行動)注意を引き、興味を喚起し、欲求を高めて行動を促すFABFeature(特徴)Advantage(利点)Benefit(利益)特徴、利点、利益を説明し、製品やサービスの具体的な価値を伝えるSTARSituation(状況)Task(課題)Action(行動)Result(結果)現在の状況、課題、解決のための行動、結果をストーリーテリングで伝えるQUESTフレームワークQualify(資格)Understand(理解)Educate(教育)Stimulate(刺激)Transition(移行)資格確認、問題理解、解決策教育、行動刺激、行動への移行を段階的に行うこの表を参考にして、適切なフレームワークを選び、営業メールの効果を最大化しましょう。営業メールの件名は、開封率を左右する重要な要素です。効果的な件名を作成するためには、基本的なポイントを押さえつつ、受信者のニーズに合わせたパーソナライズや営業状況に応じた工夫が求められます。また、本文に使えるフレームワークを活用することで、より効果的なコミュニケーションが可能となります。これらの要素を総合的に考慮し、実践することで、営業メールの成功率を高めることができるでしょう。読者の皆様がこの記事を参考に、より効果的な営業メールを作成し、ビジネスの成果を上げる一助となれば幸いです。日本のマーケ専用生成AI、シャノンコンテンツアシスタントなら、セールスレターを生成AIを使いながら作成することが可能です。日本のマーケ専用生成AIシャノンコンテンツアシスタントその他参考記事PASONAの法則の意味と活用方法は?ChatGPT×PASONAの文章作成手順も紹介!ChatGPTを活用!新PASONAの法則を使ったセールスレターの作成方法とは?最後に、シャノンのマーケティングオートメーションでは、データの一元管理による効率的なリード獲得とナーチャリングが可能です。また、シャノンコンテンツアシスタントでは、主にセミナー集客メールのタイトルと内容、記事集客メールのタイトルと内容、記事本文の生成が可能です。⇒マーケティング専用生成AIクラウドのサービスサイトはこちらhttps://www.shanon.co.jp/blog/entry/salesmail_title/
-
目次Toggleはじめにメルマガタイトルの重要性とその影響メールマーケティングの現代的課題受信者の心理と開封率への影響メルマガタイトルを成功に導く基本原則4Uの原則の詳細解説人間心理の三原則とメルマガの関係開封率を高めるメルマガタイトルの作成テクニック冒頭の文字に注目:最初の10~15文字の重要性パワーワードと数字の効果的な使用法感情を引き出す言葉選びと質問形式の活用目立たせるための記号や絵文字の使用成功事例から学ぶ:開封率の高いメルマガタイトル実際の成功事例とその分析クリエイティブなアイデアと実装のヒント失敗事例から学ぶ:避けるべきメルマガタイトルの失敗例とその理由一般的な失敗例とその分析営業過多なメルマガタイトルのリスクメルマガタイトルの改善と最適化のステップメルマガタイトル要素の見直しと改善方法A/Bテストによる最適化開封率の効果測定と分析メールマーケティングの最新トレンドと情報の活用まとめ主要ポイントの再確認はじめにはじめに、メールマガジン(以下、メルマガ)のタイトルは、非常に重要な役割を果たします。メルマガタイトルは、受信者がメールを開封するかどうかを左右する最初の接点であり、そのためには受信者の注意を引き、関心を喚起する必要があります。現代のメールマーケティングでは、受信者のメールボックスが日々多数のメールで溢れているため、メルマガタイトルは一層の差別化が求められます。この記事では、メルマガタイトルの重要性とその影響、メールマーケティングの現代的課題、受信者の心理と開封率への影響を深く掘り下げます。また、各見出しについても詳しく解説します。受信者がメルマガタイトルから何を期待しているのか、どのようなタイトルが開封率を高めるのかを理解することで、より効果的なメールマーケティング戦略を構築することができます。メルマガタイトルの重要性とその影響メルマガタイトルは、メールマーケティングにおいて最も重要な要素の一つです。タイトルが受信者の注意を引き、関心を持たせられるかどうかで、メールが開封されるか否かが決まります。開封率が高ければ、それだけ多くの人にメッセージを届けることができ、結果的に商品やサービスの販売促進につながります。そのため、メルマガタイトルは受信者にとって魅力的で、かつ内容を正確に伝えるものでなければなりません。メールマーケティングの現代的課題現代のメールマーケティングは、情報過多の時代にあるため、受信者の関心を引くことが一層困難になっています。受信者は毎日多くのメールを受け取るため、メルマガタイトルが目を引かなければ、他のメールと同様に無視される可能性が高いです。このような状況下で、メルマガタイトルは受信者の注意を引き、開封を促すための重要な役割を果たします。受信者の心理と開封率への影響受信者の心理を理解することは、メルマガタイトルを効果的に作成する上で不可欠です。受信者は、メルマガタイトルを見ただけで、その内容が自分にとって有益かどうかを瞬時に判断します。そのため、メルマガタイトルは受信者の興味や好奇心を刺激し、かつ信頼性があることを示す必要があります。開封率を高めるためには、メルマガタイトルに有益性、緊急性、具体性、独自性を盛り込むことが効果的です。これらの要素は、受信者の心理に訴えかけ、メールを開封させるための鍵となります。メルマガタイトルを成功に導く基本原則メルマガタイトルの成功は、受信者の関心を引き、メールを開封させることに直結します。成功への鍵は、タイトルが持つ魅力と関連性です。タイトルは、受信者にとっての価値提案を簡潔に伝え、好奇心を刺激する必要があります。この基本原則に従うことで、メルマガの開封率とエンゲージメントを高めることが可能になります。4Uの原則の詳細解説4Uの原則は、メルマガタイトルを作成する際に考慮すべき4つの要素を指します。これには「有益性(Utility)」、「緊急性(Urgency)」、「具体性(UltraSpecific)」、「独自性(Uniqueness)」が含まれます。有益性は、メールから得られるメリットを明示します。緊急性は、メールを受け取った相手がすぐ行動すべき理由を示します。具体性は、具体的な数字や事例を記載して、信憑性を高めます。独自性は、他では見られない特別なオファーや独自の情報で興味を引きます。これらの原則を適切に組み合わせることで、効果的なメルマガタイトルを作成することができます。人間心理の三原則とメルマガの関係メルマガタイトルの作成において、人間心理の理解は不可欠です。人間は好奇心、自己関心、そして新奇性に強く反応します。好奇心を刺激するメルマガタイトルは、受信者が内容を知りたくなるように促します。自己関心は、メルマガタイトルが受信者自身の利益や関心事に直接関連していることを示す必要があります。新奇性は、受信者に新しい情報や視点を提供することで、注意を引きます。これらの心理的原則を理解し、メルマガタイトルに適用することで、受信者の関心を引き、開封率を高めることができます。開封率を高めるメルマガタイトルの作成テクニックメルマガタイトルを作成する際には、開封率を高めるためのいくつかのテクニックがあります。これらのテクニックは、受信者の好奇心を刺激し、メールを開封させるために効果的です。冒頭の文字に注目:最初の10~15文字の重要性メルマガタイトルにおいて、最初の10~15文字は特に重要です。多くのメールクライアントやスマートフォンの通知では、メールの件名が全て表示されないことがあります。そのため、最初の数文字で受信者の注意を引き、関心を持ってもらう必要があります。この部分でメルマガの内容の魅力や価値を簡潔に伝えることが、開封率を高める鍵となります。パワーワードと数字の効果的な使用法パワーワードとは、受信者の感情に訴えかける強力な言葉のことで、これをタイトルに含めることで、メルマガの魅力を一層引き立てることができます。また、数字を使用することで、具体性や信憑性を伝えることが可能になります。例えば、「5つの簡単なステップで…」や「24時間限定!」といった表現は、受信者の好奇心を刺激し、開封率を向上させる効果があります。感情を引き出す言葉選びと質問形式の活用受信者の感情に訴えかける言葉選びは、メルマガタイトルをより魅力的にするための重要な要素です。喜び、驚き、好奇心など、ポジティブな感情を引き出す言葉を選ぶことで、受信者の関心を引きつけることができます。また、質問形式のメルマガタイトルは、受信者に直接話しかけているような印象を与え、自然と内容を確認したくなるような動機付けになります。目立たせるための記号や絵文字の使用メルマガタイトルに記号や絵文字を適切に使用することで、他のメールと差別化し、受信箱の中で目立たせることができます。ただし、使用する記号や絵文字は、メルマガの内容やブランドイメージに合ったものを選び、過度な使用は避けることが重要です。適切に使用された記号や絵文字は、視覚的な魅力を高め、開封率の向上に寄与します。成功事例から学ぶ:開封率の高いメルマガタイトルメールマーケティングにおいて、メルマガタイトルは受信者の関心を引き、メールを開封させるための最初のステップです。開封率の高いメルマガタイトルを作成することは、メッセージが読まれる可能性を高め、最終的にはコンバージョン率の向上につながります。この記事では、実際の成功事例を分析し、クリエイティブなアイデアと実装のヒントを提供します。実際の成功事例とその分析成功事例を分析することで、開封率を高めるメルマガタイトルの共通点や効果的な戦略を理解することができます。例えば、緊急性を感じさせるタイトル、受信者の好奇心を刺激する質問形式のタイトル、具体的な数字や結果を含むタイトルなどがあります。これらのメルマガタイトルは、受信者の注意を引き、メールを開封させる動機を提供します。クリエイティブなアイデアと実装のヒント開封率の高いメルマガタイトルを作成するためには、クリエイティブなアイデアと実装のヒントが必要です。まず、ターゲットオーディエンスを明確にし、関心やニーズに合わせたメルマガタイトルを考えます。次に、「メルマガタイトルを成功に導く基本原則」で説明しました4Uの原則(有益性、緊急性、具体性、独自性)を活用して、メッセージの価値を最大化します。また、メルマガタイトルの先頭にキーワードを配置し、短くて読みやすいメルマガタイトルを心がけることも重要です。さらに、A/Bテストを行い、異なるタイトルの効果を比較することで、最も効果的なタイトルを見つけ出すことができます。成功事例から学ぶことで、開封率の高いメルマガタイトルを作成するための具体的な戦略とクリエイティブなアイデアを得ることができます。これらの知見を活用し、受信者の関心を引き、メールマーケティングの成果を最大化させましょう。失敗事例から学ぶ:避けるべきメルマガタイトルの失敗例とその理由メルマガタイトルは、受信者がメールを開封するかどうかを左右する重要な要素です。そのため、タイトルの作成には細心の注意が必要です。ここでは、メルマガタイトルを作成する際に避けるべき一般的な失敗例とその理由について解説します。一般的な失敗例とその分析内容が不明瞭なタイトル 受信者がメルマガタイトルを見ただけで内容が何か分からない場合、関心を持ってもらうことは難しくなります。メルマガタイトルは具体的で分かりやすいものでなければなりません。過度に長いメルマガタイトルメールの件名はスペースが限られています。特に携帯電話では表示スペースがさらに限られるため、短くてインパクトのある内容が求められます。誇大広告を含むメルマガタイトル誇大広告を含むメルマガタイトルは一時的に開封率を上げるかもしれませんが、長期的には受信者の信頼を失う原因となります。現実と乖離した期待を抱かせるメルマガタイトルは避けるべきです。営業過多なメルマガタイトルのリスク営業メッセージが過度に含まれたメルマガタイトルは、スパムと見なされるリスクがあります。また、受信者が宣伝を避けたいと感じる場合、メールを開封する動機が減少します。営業を前面に出すのではなく、受信者にとってのメリットや価値を伝えるアプローチが効果的です。営業過多なメルマガタイトルは、受信者との信頼関係を築く上で逆効果になることが多いため、バランスの取れたメッセージを心がけることが重要です。メルマガタイトルの改善と最適化のステップメルマガタイトルの改善と最適化は、受信者の関心を引き、開封率を高めるために不可欠です。このプロセスは、メルマガタイトルの要素を見直し、A/Bテストを通じて最適化し、開封率の効果を測定・分析することで構成されます。また、メールマーケティングの最新トレンドと情報を活用することも重要です。これらのステップを踏むことで、メルマガのパフォーマンスを向上させ、受信者とのエンゲージメントを深めることができます。メルマガタイトル要素の見直しと改善方法メルマガタイトルの要素を見直し、改善することは、受信者の注意を引き、メッセージを開封させるための第一歩です。本記事の「4Uの原則の詳細解説」で説明しました有益性、緊急性、具体性、独自性の4Uの原則を基に、メルマガタイトルが受信者にとって魅力的かつ関連性が高いものであることを確認します。不要な要素を削除し、言葉遣いやフレーズを最適化することで、より効果的なメルマガタイトルを作成できます。A/Bテストによる最適化A/Bテストは、異なるメルマガタイトルの効果を比較し、どちらがより高い開封率を達成するかを測定する手法です。このテストを通じて、最も効果的なメルマガタイトルの要素を特定し、メルマガの成果を最大化することができます。A/Bテストは、継続的な改善プロセスの一環として定期的に実施することが推奨されます。開封率の効果測定と分析メルマガタイトルの効果を測定する主な指標は開封率です。開封率のデータを分析することで、メルマガタイトルのどの要素が受信者に響いているのか、またどのような改善が必要かを理解することができます。この分析を基に、メルマガタイトルの改善点を特定し、より効果的なメルマガを展開するための戦略を立てることができます。メールマーケティングの最新トレンドと情報の活用メールマーケティングの世界は常に進化しており、最新のトレンドや情報を取り入れることは非常に重要です。新しいテクノロジーの活用、消費者の行動変化への対応、競合他社の戦略の分析など、最新の情報を活用することで、メルマガタイトルをより魅力的にし、受信者の関心を引き続けることができます。まとめ主要ポイントの再確認4Uの原則の適用メルマガタイトルには、有益性、緊急性、具体性、独自性の4つの要素を含めることが推奨されます。これらは受信者の関心を引き、開封率を高めるための基本的なガイドラインです。タイトルの冒頭部分の最適化受信者はメルマガタイトルを一瞥するだけで開封するかどうかを決めるため、冒頭の数文字は特に重要です。力強い言葉選びや数字の使用が効果的です。受信者の心理を理解するメルマガタイトルを考える際には、受信者の心理や興味、関心を深く理解することが重要です。受信者が何を求めているのか、どのような言葉に反応するのかを考慮することで、より関心を引くメルマガタイトルを作成できます。メルマガタイトルのテストと改善最適なメルマガタイトルを見つけるには、複数のタイトルをテストし、開封率やクリック率などの指標を用いて効果を測定することが有効です。このプロセスを通じて、最も効果的なメルマガタイトルを特定し、継続的に改善していくことが重要です。メルマガタイトルの最適化は、受信者の注意を引き、メールの内容に興味を持ってもらうための第一歩です。上記のポイントを踏まえ、受信者にとって魅力的で価値のあるメルマガタイトルを作成することが、メールマーケティングの成功につながります。最後に、シャノンのマーケティングオートメーションでは、データの一元管理による効率的なリード獲得とナーチャリングが可能です。⇒製品資料と特典資料4点の無料ダウンロードはこちらまた、シャノンコンテンツアシスタントでは、主にセミナー集客メールのタイトルと内容、記事集客メールのタイトルと内容、記事本文の生成が可能です。⇒マーケティング専用生成AIクラウドのサービスサイトはこちらhttps://www.shanon.co.jp/blog/entry/mailmagazine/
-
こんにちは、シャノンの村尾です。SEOを意識した記事作成でウェブサイトに集客することは非常に重要ですが、「検索キーワードのネタが切れて辛い」と感じたことはありませんか?そんなみなさまのために、今回はChatGPTを使って、業界メディアを分析し、検索キーワードのネタを見つけるプロンプトをご紹介します。この記事を参考にぜひ業界メディアからみなさまの集客に役立つキーワードを探していただければ幸いです。日本のマーケ専用生成AI、シャノンコンテンツアシスタントなら、見つけ出した検索キーワードを使い生成AIと一緒に記事を作ることができます。。日本のマーケ専用生成AIシャノンコンテンツアシスタント目次ToggleメディアのURLを指定するだけのシンプルプロンプトプロンプトプロンプトの解説出力結果トレンド分析して検索キーワードを見つけるプロンプトプロンプトプロンプトの解説出力結果読者分析をして検索キーワードをみつけるプロンプトプロンプトプロンプトの解説出力結果ChatGPT関係のおすすめ記事メディアのURLを指定するだけのシンプルプロンプトまずは、業界メディアのURLを指定するだけで検索キーワードを出力してみましょう。シャノンのお客様はマーケティング業務に携わる方が多いため、今回はマーケティング専門メディアの「マーケジン」さんを例にプロンプトを紹介します。プロンプトでは、早速ご紹介するプロンプトはこちらです。下記のメディアページにアクセスしてSEO検索キーワードの案を出してください。検索キーワード:プロンプトの解説このプロンプトでは、シンプルにメディアページにアクセスして検索キーワードを出力させています。出力結果 キーワードを見た感想としてはビッグワードが多く、すこし厳しそうと感じました。ただ、「メタバースマーケティング」などは弊社の製品との親和性も高いので候補に入れたいと思います。トレンド分析して検索キーワードを見つけるプロンプト次は、ChatGPTに業界メディアの内容をトレンド分析をさせてから検索キーワードを出力させてみましょう。プロンプトあなたのタスクは、下記のメディアページのトレンド分析をして、SEOキーワードを考案することです。#実施手順*まず、下記にアクセスしてメディアを理解してください。*メディア内で新着記事やランキング記事を探して、トレンド分析を3つ出力してください。**トレンド分析には解説もつけてください。*3つのトレンド分析結果をもとに、それぞれSEO検索キーワードを5つ出力してください。#メディアサイト制約事項・トレンド分析と検索キーワードをグループとして出力してください。トレンド分析名:トレンド分析の解説:トレンド分析に対応するSEO検索キーワード:プロンプトの解説まず、メディア内の新着記事やランキング記事を使ってトレンド分析をさせています。その後、分析した内容をつかって検索キーワードを考えるようにしています。出力結果結果はどの程度変わったでしょうか?※クリックすると別ウィンドウで原寸大の画像が開きます。はい、シンプル版とは大きく変わり、業界メディアからわかるトレンド情報を基にしたキーワードが出力されています。このプロンプトの良いところは、新着記事やランキングを元にしているので定期的に違うキーワードを調べられる点です。ネタ切れに悩んでいるときは非常にありがたいプロンプトです。読者分析をして検索キーワードをみつけるプロンプト最後に紹介するのは、メディアページを見る読者像をChatGPTに分析させてから、検索キーワードを出力させる方法です。プロンプトあなたのタスクは、下記のメディアの読者を分析して、その人達を獲得することができるSEOキーワードを出力することです。#実施手順*まず、下記にアクセスしてメディアを理解してください。*このメディアの読者像を3パターン考えて出力してください。**読者像の解説も出力してください。*それぞれの読者が興味・関心をもつ領域を分析してください。*読者の興味・関心領域を中心にSEOの検索キーワードを5つ出力してください。#メディアサイト制約事項・読者像、検索キーワードはグループとして出力してください。読者像:読者像の解説:読者が興味を持つSEO検索キーワード:プロンプトの解説SEOキーワードを考える際には、ターゲット読者を明確に設定することが大切だと言われています。この教えに従って、メディアページから読者像を分析して、その読者の興味・関心に基づいた検索キーワードを出力しています。出力結果※クリックすると別ウィンドウで原寸大の画像が開きます。この結果を見てわかるように、これまでの2つと違った視点のキーワード候補が得られます。実際にマーケジンさんの読者としているのかはさておき…… 「中小企業経営者」の項目は使えそうです。 いかがでしたでしょうか?検索キーワードのネタに困っているみなさまのお役に立てそうでしょうか?ちなみに生成AIの特徴として、プロンプトはそのままで「再生成ボタン」をクリックしても異なるキーワードが得られる可能性が高いです。上記のプロンプトを活用するときは、そこもぜひお試しください。この記事が、みなさまのSEOキーワードのネタ切れのお役に立てれば幸いです。日本のマーケ専用生成AI、シャノンコンテンツアシスタントなら、見つけ出した検索キーワードを使い生成AIと一緒に記事を作ることができます。。日本のマーケ専用生成AIシャノンコンテンツアシスタント ChatGPT関係のおすすめ記事ChatGPTのなんか違うを解消、「自己批判・改善プロンプト」とはChatGPTで業務効率化しよう!今すぐ使えるシャノンオリジナルプロンプトも紹介ChatGPTを活用!新PASONAの法則を使ったセールスレターの作成方法とは? 最後に、シャノンのマーケティングオートメーションでは、データの一元管理による効率的なリード獲得とナーチャリングが可能です。また、シャノンコンテンツアシスタントでは、主にセミナー集客メールのタイトルと内容、記事集客メールのタイトルと内容、記事本文の生成が可能です。⇒マーケティング専用生成AIクラウドのサービスサイトはこちらhttps://www.shanon.co.jp/blog/entry/chatgpt_media_keyword/
-
SNSをチェックするとき、一覧画面に出てくる投稿や広告は、過去に自分自身が「いいね!」やコメントをした履歴をもとに、興味を持ちそうなコンテンツが優先的に表示されています。ニュースアプリや一部のECサイトでも同様です。これらが「パーソナライズ表示」です。個人の興味・関心に沿ったコンテンツがタイミングよく表示されるため、ユーザーはゼロから検索する手間を省くことができ、効率よく情報や商品を入手できます。BtoBのマーケティングにもパーソナライズが活用されています。本記事ではパーソナライズについて、定義、重視される理由、具体的な施策例と進め方を解説します。シャノンのMAを見てみる顧客の興味度合いに合わせたアプローチを自動で実施できるMAとは?シャノンのマーケティングオートメーションを見てみる目次Toggleパーソナライズとは?パーソナライズとは何かパーソナライズとカスタマイズの違い、セグメントとの使い分けパーソナライズが重視される背景パーソナライズのメリット、デメリットパーソナライズ施策の種類と進め方パーソナライズ施策の5つの種類「だれに」「いつ」「どんな」を設定パーソナライズ施策のためのツールシャノンの「Webパーソナライズ」機能とはシャノンのWebパーソナライズ機能とは新規顧客と獲得済リードでポップアップを出し分け、異なるコンテンツへ誘導まとめパーソナライズとは?パーソナライズとは何か、なぜ重視されるようになったのかを解説します。カスタマイズ、セグメントなどの似た用語との意味の違いも確認しましょう。パーソナライズとは何かパーソナライズ(personalize)とは、person=人という言葉が入っていることからもわかるように、ひとりひとりに合わせるという意味です。マーケティングにおけるパーソナライズは、ユーザーの行動履歴、購入履歴、属性などのデータをもとに、ひとりひとりに個別最適化したアプローチをすることです。パーソナライズと対照的なアプローチは、「マスマーケティング」です。マスマーケティングは多くの人に同じ情報を届けることで、テレビCM、看板広告などが代表例です。一方、パーソナライズとはひとりひとりに異なる情報を届けることで、Web広告や個別メール、レコメンデーション(おすすめ商品の表示)などがあります。具体例からわかるように、パーソナライズ施策の多くは、デジタルな手法です。デジタルマーケティングの進化とともに、マーケティングに欠かせない施策となってきています。パーソナライズとカスタマイズの違い、セグメントとの使い分けパーソナライズと似た用語にカスタマイズがあります。両者の違いを確認しておきましょう。以下のように、パーソナライズは企業が行い、カスタマイズは顧客自身が行うという違いがあります。パーソナライズ企業が情報や商品について、顧客に合わせて最適化して提供することカスタマイズ顧客自身が情報や商品について希望通りに最適化すること多くのデジタルサービス(ニュース、ネットショップ、アプリなど)は「カスタマイズ機能」を備えていて、個人が自分自身の好みに合わせてジャンルを選んだり、表示させないものを指定したりできます。しかし、日々受け取る情報の種類と量は非常に多いため、自らすべてにカスタマイズ設定をすることは難しいです。一方、情報や商品を届ける企業の側はAIなどを駆使してパーソナライズ機能を自動化しています。今や、、おすすめ商品、ニュース、SNS投稿、広告など、個人がデジタルで受け取る情報のほとんどが、パーソナライズされています。パーソナライズと似た用語である「セグメント」との違いも確認します。パーソナライズとは、顧客ひとりひとりの好みや行動履歴に合わせて施策を最適化することです。一方セグメントとは、顧客の属性、行動履歴などで顧客を分類し、それぞれのグループに最適化した施策を行うことです。パーソナライズはひとりの顧客が起点であるのに対して、セグメントは顧客を細分化していきますが、対象は「特定の条件で絞り込んだ顧客グループ」であるというアプローチ方法の違いがあります。ただし、結果的にパーソナライズ施策とセグメント施策が同じものになることはあります。「商品AのWebサイトを見たユーザーに対して、別のWebページを見たタイミングで商品Aの広告を表示させる」といった施策は、パーソナライズとセグメント、どちらの枠組みでも実施されます。パーソナライズが重視される背景マスマーケティングに代わり、パーソナライズが重視されるようになったことには、以下のような背景があります。デジタルマーケティングの進化デジタルマーケティングにおいて、顧客の購買やWeb閲覧の履歴データが蓄積・分析され、それらに基づいて最適化した情報を提供できるようになりました。パーソナライズが浸透した背景には、それを実現可能にした技術の進展があります。顧客の多様化・複雑化への対応現代はモノやサービスがあふれていて、その中から何を選択するかという顧客の選択は、ひとりひとりの価値観や好み、さらには本人も気づかない潜在意識(インサイト)に基づいています。多様化・複雑化する顧客の好みや行動に最適な情報をベストなタイミングで届けるために、パーソナライズが役立ちます。パーソナライズのメリット、デメリットパーソナライズのメリットは以下です。コンバージョン率(CVR)の向上パーソナライズにより、顧客はすぐに自分が欲しい情報や商品を見つけることができます。検索や検討に時間を使うことがないため離脱率は下がり、CVRが上がる可能性が高まります。顧客体験(CX)の向上現代の顧客はモノやサービスの購入を決めるとき、体験を重視する傾向にあります。顧客体験(カスタマーエクスペリエンス、CX)とは、商品を選んだり、検討したり、接客されたりするすべての体験をいいます。顧客は自分の好みに合う情報がタイミングよく届いたら、満足度が高くなります。逆に、好みに合わない、あるいは不要な情報が多いとき、購買行動には至らないでしょう。企業はパーソナライズされた接客により、CXを向上させることができます。参考:カスタマーエクスペリエンス(CX)とは?向上する4つのメリットや成功の具体例を紹介潜在顧客にリーチできる広告やレコメンドでおすすめ商品が表示されたとき、顧客が直観的にそれを気に入り、購入することがあります。そこには、顧客自身も気づいていない潜在ニーズがあったと考えられます。パーソナライズ表示されることがなければ、顧客自らが検索する方法では見つけられなかった商品かもしれません。このように、潜在顧客にリーチできることもパーソナライズのメリットです。参考:潜在顧客とは?顕在顧客、見込み顧客との違いやアプローチ方法、企業事例を解説マーケティング施策の費用対効果が高くなるパーソナライズにより、マーケティング施策の精度を高めることができます。たとえば、パーソナライズされたWeb広告は、ランダムに表示された広告よりもCV率が上がり、広告施策の費用対効果が高くなります。一方、パーソナライズのデメリットとして、以下が挙げられます。間違っている可能性があるパーソナライズは過去に蓄積されたデータから顧客が好む可能性が高い情報を表示させる技術ですが、顧客の好みを100%反映するわけではありません。「すでに車を購入したのにいつまでも車の広告が表示される」「今、求めている情報が探しづらい」といった不適合ケースがあります。顧客の好みが日々変化しているのに対応できないことも考えられます。パーソナライズは効率のよい施策ですが、他のアルゴリズムも取り入れてバランスをとることも大切です。個人情報の取扱いに注意が必要パーソナライズ広告では個人のWeb閲覧履歴を活用しますが、その履歴のひとつであるサードパーティークッキーはGoogleが2025年から段階的に廃止予定です。現時点でもサードパーティークッキーやその他の個人情報の取り扱いには注意が必要です。パーソナライズ施策の種類と進め方パーソナライズの具体的な施策の種類と、その実施方法について解説します。パーソナライズ施策の5つの種類パーソナライズ施策の種類として、以下があります。パーソナライズドメールメルマガなどのパーソナライズはかなり前から実施されてきました。最もシンプルな例は「〇〇様」という宛名の差し込みです。他に件名やコンテンツを出し分けする場合もあります。さらに、1通目のメールAをクリックしたユーザーに対しては3日後にメールB、クリックしなかったユーザーに対しては1週間後にメールCを送信、というように、ユーザーの行動履歴に応じて異なるメール施策を設定により自動で実施する「シナリオメール」もパーソナライズドメールの一種といえます。以下の記事で紹介している「シナリオ機能」では、メール配信だけでなく、見込み客情報の更新、リスト登録などのアクションも組み合わせたパーソナライズ施策を紹介しています。シナリオメールを実施したいと思ったら「シナリオメール」は、シャノンのMAで簡単に実施が可能です。詳しくはこちらシャノンのマーケティングオートメーションとは参考:MAのシナリオ機能とは?シナリオを作成するメリット、手順、シャノンが実践しているシナリオ事例も多数紹介!WebサイトのパーソナライズWebサイトのレイアウト、コンテンツなどの表示をパーソナライズする施策です。クリックしたURLの情報や見込み客の属性に基づいてWebサイト表示を出し分けします。Webサイトのレイアウトはそのままで、ポップアップ表示をいくつか用意して出し分ける方法も活用されています。レコメンドECサイトや動画配信サイトでは、購入履歴や閲覧履歴をもとに、ユーザーが好みそうなコンテンツを「おすすめ」として表示させるレコメンドが活用されています。以下は、代表的なレコメンド表示方法です。レコメンデーションの分類方法具体例ルールベース一定のコンテンツ群から勧めるAを購入した人にBを勧めるコンテンツベース一定のコンテンツ群から勧めるAと同じ商品群のA´を勧める協調フィルタリング多数のユーザーの購入履歴から勧めるAを購入した人は、Cも購入していますベイジアンネットワーク購入履歴やユーザー属性、その他の条件をもとに「次に購入する可能性」を計算して勧めるあなたへのおすすめはXです パーソナライズド広告ユーザーがWebサイトを閲覧した履歴、属性情報などに基づいて広告を表示させるのが「パーソナライズド広告」です。広告のコンテンツに興味・関心を持つ可能性が高いユーザーのみに広告を配信することができます。パーソナライズド広告ではサードパーティークッキーを使用するので、今後については注意が必要です。参考:以下は、シャノンが提供する、サードパーティークッキーに依存しない「ダイナミックリターゲティング広告」機能「SHANONアドクラウド」です。くわしくはこちらをご覧ください。アナログなパーソナライズ施策パーソナライズ施策はデジタル技術により広く一般化しましたが、非デジタルのパーソナライズ施策もあります。たとえば、資料ダウンロードなどの一定のアクションを起こした見込み客に対して、インサイドセールスによる電話ヒアリングを実施する例があります。特定の見込み客に紙のDMを送付して、到着後にインサイドセールスから架電する施策も行われています。ABM(アカウントベーストマーケティング)では、ターゲット企業に特化したDM、架電などのパーソナライズ施策を実施することもあります。参考:【2024最新版】インサイドセールス完全ガイド|売上アップのポイントと導入から運用まで参考:ABMとは?実践ステップとおすすめツールを解説BtoBまたはBtoC企業が実施するパーソナライズ施策として、上記5例を紹介しました。このほかに、冒頭で紹介したような、SNSやニュースメディアでみられるユーザーごとに異なるコンテンツ表示や、検索エンジンで表示される検索順位のユーザー最適化も、BtoCのパーソナライズ施策の一種です。「だれに」「いつ」「どんな」を設定パーソナライズ施策では、「だれに」「いつ」「どんな」コンテンツを表示するのかを設定します。だれに「だれに」の対象となるユーザーは、まずアノニマスか、リード(見込み客)が考えられます。アノニマスとは匿名、つまり個人が特定できていないユーザーです。匿名であっても、「特定のWebページを見た」「特定の検索ワードを入力した」などの行動によりパーソナライズが可能です。リードは、少なくともメールアドレスが分かっています。「属性」には性別、年代、居住地、職業などがあります。「行動履歴」は商品の購入履歴、Webページを見たり、広告をクリックしたりした履歴などです。いつ前述したように、パーソナライズ施策ではタイミングが重要です。ユーザーにとって欲しい情報、役立つ情報であっても、それを必要とするタイミングでなければ期待通りの効果は得られません。ユーザーがスマートフォンを見ていることが多い曜日や時間帯を設定します。どんな具体的にどんなコンテンツを表示させるのかを決定します。「どんな」には、Webページかポップアップかの表示形式を選ぶことと、ビジュアルや動画など、そこに表示させるコンテンツの内容とが含まれます。パーソナライズ施策のためのツールパーソナライズ施策を実施するにはデジタルツールが欠かせません。以下のようなツールがあります。MA(マーケティングオートメーション)ツール多様なマーケティング施策を自動化できるMAツールの多くはパーソナライズ機能を備えています。見込み客の管理とナーチャリング、シナリオ設定、メールマーケティングなども行うのであれば、MAがおすすめです。レコメンドエンジン多くの商品・コンテンツ・サービスを提供するBtoCビジネスでは、「あなたへのおすすめ」を表示させるためのレコメンドエンジンが有効です。Web接客ツールWeb接客とは、ポップアップ表示やチャットボットにより、今ページを閲覧しているユーザーを接客しているように双方向のやり取りをする施策です。チャットボットによるWeb接客は今後AIの進化によりさらに活用されていくと見込まれます。シャノンの「Webパーソナライズ」機能とはシャノンのMAにはWebパーソナライズ機能が実装されています。メールマーケティングやウェビナー・イベント管理機能と合わせて活用することで、顧客の興味や関心度合いを引き上げていくことが可能です。MAについての詳細は「マーケティングオートメーション(MA)とは?導入すべき理由、機能紹介から成功事例まで徹底紹介!」にて紹介しています。シャノンのWebパーソナライズ機能とはWebパーソナライズ機能では、リード情報を取得していないアノニマスユーザーに対しても「先週、製品Aのページを見たユーザー」が再度Webサイトを訪れたとき、関連性の高いコンテンツをポップアップまたはWebサイトの一部に表示させるパーソナライズ施策を実施できます。獲得済のリードに対しては、行動履歴のほか、属性やダウンロードした資料の内容に基づいたパーソナライズ表示ができます。以下は、複数の商材があるBtoB企業の場合の出し分けの例です。事前にユーザーアンケートで回答を得たデータをもとに、製品Aの認知がない人には製品Aのバナー、製品Bの認知がない人には製品Bのバナーを表示させることができます。シャノンマーケティングプラットフォームのWebパーソナライズ機能について、くわしくはこちら新規顧客と獲得済リードでポップアップを出し分け、異なるコンテンツへ誘導アノニマスユーザーと獲得済みリードで表示を出し分けるパーソナライズも可能です。検索エンジンに製品名を入力して自社のWebサイトを訪れる見込み客は購買意欲が高いと期待できます。このような見込み客向けの施策として、ポップアップの出し分けをします。新規顧客Aさんが見るページには「資料請求」を表示して誘導します。一方、すでに資料請求したBさんが再訪している場合は、製品動画へ誘導するポップアップを表示します。シャノンのMAでは動画資料履歴が確認できるので、Bさんが動画を視聴した場合は担当者がフォロー、視聴しなかった場合は翌日動画へ再誘導するメールを送信、という図のようなフローをシナリオ設定して、自動化することも可能ですシャノンのマーケティングオートメーションを見てみる まとめ本稿のポイントは以下です。1. パーソナライズとは、顧客ひとりひとりに合わせて情報を届けること、パーソナライズ施策はひとりひとりに合わせたアプローチ方法のことです。2. パーソナライズが重視されるようになった背景には、デジタルマーケティング技術の進化と、顧客の多様化・複雑化への対応という2つの側面があります。3. パーソナライズのメリット、デメリットは以下です。《メリット》・CVの向上・顧客体験(CX)の向上・潜在顧客にリーチできる・マーケティング施策の費用対効果が高くなる《デメリット》・間違っている可能性がある・個人情報の取扱いに注意が必要4. パーソナライズ施策の種類として、以下があります。・パーソナライズドメール・Webサイトのパーソナライズ・レコメンド・パーソナライズド広告・アナログなパーソナライズ施策(DM、電話など)5. パーソナライズ施策では、「いつ」「だれに」「どんな」コンテンツを表示させるのかを設定します。最後に、シャノンのマーケティングオートメーションでは、データの一元管理による効率的なリード獲得とナーチャリングが可能です。⇒製品資料と特典資料4点の無料ダウンロードはこちらまた、シャノンコンテンツアシスタントでは、主にセミナー集客メールのタイトルと内容、記事集客メールのタイトルと内容、記事本文の生成が可能です。⇒マーケティング専用生成AIクラウドのサービスサイトはこちらhttps://www.shanon.co.jp/blog/entry/personalize/
-
ChatGPTと連携したシャノンコンテンツアシスタントのご紹介テンプレートに沿って入力いただくことで、ペルソナ作成、記事作成、セミナー集客メール、商談獲得メール、ホワイトペーパー作成などが生成できます。14日間無料でお試しいただけるシャノンコンテンツアシスタントはこちらから。 目次Toggleはじめに1.ChatGPTのプロンプトとは1.1.プロンプトの基本概念1.2.プロンプトの重要性2.ChatGPTプロンプトの種類2.1.代表的なプロンプトの型2.2.シュンスケ式プロンプト(ゴールシークプロンプト)3.ChatGPTプロンプトの作成のコツ3.1.具体的かつ明確に伝える3.2.参考情報を与える3.3.条件を指定する3.4.表現方法・出力形式を指定する3.5.追加で質問を行う4.ChatGPTプロンプトの例文4.1.新規事業の企画を作成して欲しい4.2.Excelの関数を作って欲しい4.3.メールの文面を書いて欲しい4.4.文章の間違いを探し、修正して欲しい4.5.会議のメモから議事録を作って欲しい4.6.ブログの記事を書いて欲しい5.ChatGPTプロンプトの活用例5.1コンテンツの作成5.2.文章の要約5.3.文章の校正・添削5.4.バグの発見6.ChatGPTプロンプトのFAQ6.1.なぜChatGPTのプロンプトを作る必要があるのか?6.2.ChatGPT自身にプロンプトを作ってもらうことは可能か?6.3.有料版でもGPT-4に申し込んだ方が良いか?7.ChatGPTプロンプトを活用して業務効率化しよう7.1.業務での具体的な活用方法7.2.効率化のメリット8.まとめはじめにChatGPTのプロンプトとは、ChatGPTに特定のタスクや質問に答えるための指示や質問を含むテキストのことです。この記事では、ChatGPTのプロンプトの基本概念から、具体的な作成のコツ、活用例までを詳しく解説します。1.ChatGPTのプロンプトとはChatGPTのプロンプトとは、ユーザーがChatGPTに対して入力する指示や質問のことを指します。プロンプトは、ChatGPTがどのような応答を生成するかを決定する重要な要素です。プロンプトの質や具体性によって、生成される応答の質も大きく変わります。1.1.プロンプトの基本概念プロンプトは、ChatGPTに対して具体的な指示を与えるためのテキストです。これにより、ユーザーはChatGPTに対して特定のタスクを実行させたり、特定の情報を提供させたりすることができます。プロンプトは単純な質問から複雑な指示まで多岐にわたり、例えば「今日の天気は?」という簡単な質問から、「次の文章を英語に翻訳してください」といった具体的な指示まで含まれます。1.2.プロンプトの重要性プロンプトの重要性は、生成される応答の質に直結します。具体的で明確なプロンプトを使用することで、ChatGPTはより正確で有用な応答を生成することができます。逆に、曖昧なプロンプトや不明確な指示では、期待する結果が得られない可能性があります。したがって、プロンプトを作成する際には、以下のポイントに注意することが重要です。・具体的かつ明確な指示を与える・必要な情報や条件を明示する・出力形式や表現方法を指定する・必要に応じて追加の質問を行うこれらのポイントを押さえることで、ChatGPTを効果的に活用し、業務効率化や情報収集など多岐にわたる用途で最大限の効果を発揮することができます。2.ChatGPTプロンプトの種類ChatGPTプロンプトの種類は多岐にわたりますが、代表的なプロンプトの型として以下のものが挙げられます。2.1.代表的なプロンプトの型ChatGPTのプロンプトにはいくつかの代表的な型があります。これらの型を理解することで、より効果的にChatGPTを活用することができます。代表的なプロンプトの型には、指示型、質問型、対話型、シナリオ型などがあります。指示型は具体的な指示を与える形式で、質問型は特定の質問を投げかける形式です。対話型は会話の流れを重視し、シナリオ型は特定のシナリオに基づいて応答を生成します。2.2.シュンスケ式プロンプト(ゴールシークプロンプト)シュンスケ式プロンプト、(ゴールシークプロンプト)は、最終的な目標を明確に設定し、その目標に向かってChatGPTが応答を生成する手法です。このプロンプトは、目標達成のためのステップや条件を具体的に示すことが重要です。例えば、「新規事業の企画を作成するためのステップを教えてください」といった形で、目標に向かうための具体的な手順を求めることができます。3.ChatGPTプロンプトの作成のコツChatGPTプロンプトの作成にはいくつかの重要なポイントがあります。これらのポイントを押さえることで、より効果的にChatGPTを活用することができます。3.1.具体的かつ明確に伝えるプロンプトを作成する際には、具体的で明確な指示を与えることが重要です。曖昧な表現や不明確な指示は、期待する結果を得ることが難しいです。例えば、「文章を改善してほしい」ではなく、「この文章の文法と語彙を改善して、よりプロフェッショナルなトーンにしてほしい」といった具体的な指示を与えると良いでしょう。3.2.参考情報を与えるプロンプトに関連する背景情報や参考資料を提供することで、ChatGPTがより適切な回答を生成しやすくなります。例えば、特定の業界や専門分野に関する質問をする場合、その分野に関する基本的な情報や具体的な事例をプロンプトに含めると良いです。3.3.条件を指定する回答に求める条件を明確に指定することも重要です。例えば、「200文字以内で説明してほしい」や「箇条書きで回答してほしい」といった条件を指定することで、期待する形式の回答を得やすくなります。3.4.表現方法・出力形式を指定する回答の表現方法や出力形式を指定することで、より目的に合った回答を得ることができます。例えば、「フォーマルなトーンで回答してほしい」や「Markdown形式で出力してほしい」といった具体的な指示を与えると良いです。3.5.追加で質問を行う初回の回答が不十分な場合やさらに詳細な情報が必要な場合には、追加で質問を行うことが有効です。例えば、「この部分についてもう少し詳しく説明してほしい」や「他の視点からも考察してほしい」といった追加の質問を行うことで、より深い理解を得ることができます。4.ChatGPTプロンプトの例文ChatGPTプロンプトは、ユーザーがAIに対して具体的な指示を与えるための文章です。以下に、さまざまなシチュエーションで役立つプロンプトの例文を紹介します。4.1.新規事業の企画を作成して欲しい「新しいオンライン教育プラットフォームの事業企画を作成してください。対象は中学生で、主要な機能としてビデオレッスン、インタラクティブなクイズ、進捗管理システムを含めてください。市場分析、競合分析、収益モデルも含めてください。」4.2.Excelの関数を作って欲しい「Excelで、A列にある日付が土曜日または日曜日の場合に’週末’と表示し、それ以外の日付の場合に’平日’と表示する関数を作成してください。」4.3.メールの文面を書いて欲しい「新しいプロジェクトの開始を知らせるためのメール文面を作成してください。宛先は全社員で、プロジェクトの概要、目的、担当者、スケジュールを含めてください。」4.4.文章の間違いを探し、修正して欲しい「以下の文章の文法的な間違いを探し、修正してください。『昨日、私は友達と映画を見に行った。映画はとても面白かったが、劇場は少し寒かったです。』」4.5.会議のメモから議事録を作って欲しい「以下の会議メモを基に、正式な議事録を作成してください。『プロジェクトXの進捗報告:Aさんが進捗を報告。次回のミーティングは来週の火曜日。新しいタスクの割り当て:Bさんがデザイン、Cさんが開発を担当。』」4.6.ブログの記事を書いて欲しい「『リモートワークのメリットとデメリット』についてのブログ記事を書いてください。メリットとしては通勤時間の削減、柔軟な働き方、デメリットとしてはコミュニケーションの難しさ、孤独感を挙げてください。各ポイントについて具体的な例を交えて説明してください。」5.ChatGPTプロンプトの活用例ChatGPTのプロンプトは、さまざまな業務やタスクにおいて非常に有用です。以下に、具体的な活用例をいくつか紹介します。5.1コンテンツの作成ChatGPTは、新規事業の企画、メール、ブログ記事の作成において強力なツールとなります。プロンプトを使って、特定のテーマやトピックに関する情報を提供するよう指示することで、詳細な記事を生成することができます。例えば、「最新のAI技術についての記事を書いてください」といったプロンプトを入力することで、関連する情報を網羅した記事を作成することが可能です。5.2.文章の要約長文の文章を短く要約する際にも、ChatGPTは非常に役立ちます。例えば、長いレポートや論文を要約する場合、「この文章を200文字以内で要約してください」といったプロンプトを使用することで、重要なポイントを簡潔にまとめた要約文を生成することができます。5.3.文章の校正・添削文章の校正や添削もChatGPTの得意分野です。誤字脱字の修正や文法のチェック、スタイルの統一などを行うために、「この文章を校正してください」や「この文章をより自然な日本語に修正してください」といったプロンプトを使用することができます。これにより、文章の品質を向上させることができます。5.4.バグの発見プログラミングにおいて、コードのバグを発見するためにもChatGPTは利用できます。特定のコードスニペットを提供し、「このコードにバグがあるか確認してください」といったプロンプトを入力することで、潜在的なバグや改善点を指摘してもらうことができます。これにより、コードの品質と信頼性を向上させることができます。これらの活用例を通じて、ChatGPTのプロンプトは多岐にわたる業務効率化に貢献することができます。適切なプロンプトを使用することで、さまざまなタスクを迅速かつ効果的に遂行することが可能です。6.ChatGPTプロンプトのFAQChatGPTプロンプトのFAQでは、ユーザーがよく抱く疑問に対して明確な回答を提供します。特に重要な質問とその回答をご紹介いたします。6.1.なぜChatGPTのプロンプトを作る必要があるのか?ChatGPTのプロンプトを作ることは、AIがユーザーの意図を正確に理解し、期待通りの回答を生成するために不可欠です。プロンプトが具体的で明確であるほど、AIはより適切な情報を提供できます。例えば、曖昧な質問ではなく、具体的な条件や期待する出力形式を指定することで、AIの応答の質が向上します。6.2.ChatGPT自身にプロンプトを作ってもらうことは可能か?はい、ChatGPT自身にプロンプトを作成してもらうことは可能です。ユーザーが求める情報やタスクの概要を提供し、その上で「このタスクに最適なプロンプトを作成してください」と指示することで、AIは適切なプロンプトを生成します。6.3.有料版でもGPT-4に申し込んだ方が良いか?有料版のGPT-4に申し込むかどうかは、ユーザーのニーズと使用ケースによります。GPT-4はGPT-3に比べてより高度な自然言語処理能力を持ち、複雑なタスクや高度な分析が必要な場合に特に有用です。例えば、専門的な文章の生成や高度なデータ解析が必要な業務では、GPT-4の利用が推奨されます。一方、基本的なタスクや簡単な質問応答であれば、無料版のGPT-3でも十分に対応可能です。7.ChatGPTプロンプトを活用して業務効率化しようChatGPTプロンプトを活用することで、業務の効率化が大幅に向上します。以下に、具体的な活用方法とそのメリットについて詳しく説明します。7.1.業務での具体的な活用方法メールの文面作成ChatGPTにプロンプトを入力することで、ビジネスメールの文面を迅速に作成できます。例えば、「新規顧客への挨拶メールを作成して」と指示するだけで、適切な文面が生成されます。会議の議事録作成会議のメモを入力し、「このメモから議事録を作成して」とプロンプトを与えることで、詳細な議事録が自動的に生成されます。データ分析のサポートExcelの関数やデータ分析の手法について質問することで、効率的にデータを処理する方法を提案してもらえます。例えば、「売上データのトレンド分析を行うための関数を教えて」といったプロンプトが有効です。文章の校正・添削作成した文章を入力し、「この文章を校正して」と指示することで、文法や表現の誤りを修正してもらえます。新規事業の企画作成新しいビジネスアイデアを考える際に、「新規事業の企画を作成して」とプロンプトを入力することで、具体的な企画書の骨子を得ることができます。7.2.効率化のメリット時間の節約ChatGPTを活用することで、手作業で行っていた業務を自動化できるため、大幅な時間の節約が可能です。特に、繰り返し行うタスクにおいてその効果は顕著です。精度の向上ChatGPTは大量のデータを基に学習しているため、高い精度での回答が期待できます。これにより、業務の品質が向上します。コスト削減人手を介さずに多くの業務を処理できるため、人件費の削減にもつながります。特に、外部の専門家に依頼していた業務を内製化することで、コストを抑えることができます。柔軟な対応ChatGPTは多様なプロンプトに対応できるため、業務のニーズに応じた柔軟な対応が可能です。これにより、急な業務変更や新しいタスクにも迅速に対応できます。知識の共有ChatGPTを通じて得られた知識やノウハウをチーム内で共有することで、全体のスキルアップが図れます。これにより、組織全体の生産性が向上します。8.まとめChatGPTのプロンプトは、具体的な指示を与えるために重要です。適切なプロンプトを作成することで、より正確で有用な回答を得ることができます。この記事では、プロンプトの基本的な概念から、効果的なプロンプトの作成方法、具体的な活用例までを網羅的に解説しました。これにより、読者はChatGPTを最大限に活用するための知識とスキルを身につけることができます。最後に、シャノンのマーケティングオートメーションでは、データの一元管理による効率的なリード獲得とナーチャリングが可能です。また、シャノンコンテンツアシスタントでは、主にセミナー集客メールのタイトルと内容、記事集客メールのタイトルと内容、記事本文の生成が可能です。⇒マーケティング専用生成AIクラウドのサービスサイトはこちらhttps://www.shanon.co.jp/blog/entry/chatgptprompt/
-
ダイレクトマーケティングとは、顧客に対して直接アプローチをするマーケティング手法全般のことです。マーケティングのデジタル化やモバイルデバイスの普及により、ダイレクトマーケティングの可能性はさらに広がっています。今回は、ダイレクトマーケティングについて、基本の定義や手法を確認し、ダイレクトマーケティング以外の施策を組み合わせる必要性についても解説。さらに後半では、シャノンが実践しているダイレクトマーケティングの事例についてもご紹介します。これからリードナーチャリングへ挑戦するかたへ、まずは読むだけで全体の流れを整理していただける資料もご用意しております。目次Toggleダイレクトマーケティングとはダイレクトマーケティングの定義ダイレクトマーケティングの特徴ダイレクトマーケティングとマスマーケティングの違いOnetoOneマーケティング、ダイレクトレスポンスマーケティングとの違いダイレクトマーケティングに当てはまるもの、当てはまらないものダイレクトマーケティングのメリットとデメリットダイレクトマーケティングのメリットダイレクトマーケティングのデメリットダイレクトマーケティングの進め方ダイレクトマーケティングの手法ダイレクトマーケティングの手順ダイレクトマーケティングで成果を上げるポイントシャノンのダイレクトマーケティング実施例を紹介資料請求フォーム落ちの顧客を自動メールで呼び戻す展示会で名刺交換後、スピーディーにフォローまとめダイレクトマーケティングとはダイレクトマーケティングとは何か、特徴やマスマーケティングとの違いを解説します。ダイレクトマーケティングの定義ダイレクトマーケティングとは、特定の顧客やユーザーに対して直接コミュニケーションをとるマーケティング手法の総称です。具体的な手法の例としては、メールDM電話Web広告商品への同梱などがあります。ダイレクトマーケティングの考え方は1967年にレスター・ワンダーマン(LesterWunderman)が提唱し、ダイレクトメールや商品カタログによる販売を対象として広まりました。無分別にではなく、顧客や見込み客に対して直接情報を届けることにより、効率よく集客や売上アップをはかるマーケティングの方法で、当時の主な手段は電話と郵便でした。その後インターネットが普及し、電子メールやWeb広告によりダイレクトマーケティングの可能性が広がりました。現代のダイレクトマーケティングでは、蓄積した顧客情報に基づいて顧客一人一人に合わせた情報を届けるOnetoOneのマーケティングがより重視されるようになっています。ダイレクトマーケティングの特徴ダイレクトマーケティングの特徴は以下の3点です。顧客と直接コミュニケーションをとるダイレクトマーケティングはメールやDMで顧客に直接アプローチします。そのためには、相手の名前やメールアドレス、住所などが特定できている必要があります。Webターゲティング広告の場合は匿名ユーザーのIPアドレスが必要です。このような、特定の顧客に対して、顧客の属性や販売履歴をもとに、適した情報を直接届けます。双方向性があり顧客の反応を測定できるダイレクトマーケティングには双方向性があり、顧客のレスポンスを測定できます。このため、各施策の効果を数値で評価できること、蓄積された顧客データをもとにさらに効果的なコミュニケーションをとれることが大きなメリットです。顧客に合わせたアプローチをするダイレクトマーケティングでは特定の顧客に合わせて施策を行います。メッセージやキャンペーンの内容、送付するタイミングなどを、顧客ごとに最適化します。ダイレクトマーケティングとマスマーケティングの違いダイレクトマーケティングの対義語は「マスマーケティング」です。マスマーケティングとは、マス(Mass)=大衆を対象とするマーケティングのことで、具体的には、テレビCM、新聞・雑誌への広告、電車内広告・看板などの方法があります。マスマーケティングの特徴はダイレクトマーケティングとは逆で、以下のようになります。顧客と間接的なコミュニケーションをとる一方向性で効果を測定しにくい不特定多数に同じアプローチを実施ダイレクトマーケティングとマスマーケティングの違いのまとめは以下の通りです。ダイレクトマーケティングマスマーケティング対象特定不特定方向性双方向性一方向性効果測定定量的定性的施策例メール、DM,電話、Webのターゲティング広告TV・ラジオCM,新聞・雑誌広告、電車内広告、看板OnetoOneマーケティング、ダイレクトレスポンスマーケティングとの違いダイレクトマーケティングと似た用語に、OnetoOneマーケティング、ダイレクトレスポンスマーケティングがあります。用語の意味の違いを確認しておきましょう。ダイレクトマーケティングとOnetoOneマーケティングの違いダイレクトマーケティングは、「顧客に情報を直接届ける」方法の総称です。一方OnetoOneマーケティングは、「一人一人に合わせた情報を届ける」ことを重視するマーケティング手法のことです。情報を届ける相手が特定されているダイレクトマーケティングにおいてOnetoOneマーケティングを実施することが可能で、OnetoOneマーケティングはダイレクトマーケティングのなかに含まれます。たとえば、すべての顧客に対して同じ内容で一斉送信するメールマガジンはダイレクトマーケティングですが、OnetoOneマーケティングではありません。しかし、メールマガジンのクリック率が高い顧客に対して特定のウェビナーの案内を送信するメールはダイレクトマーケティングであり、かつOnetoOneマーケティングです。参考:OnetoOneマーケティングとは?MAで効率化できる具体的手法を解説ダイレクトマーケティングとダイレクトレスポンスマーケティングの違いダイレクトレスポンスマーケティングとは、「メルマガ登録」「問い合わせ」「資料請求」「キャンペーンへの応募」など、何らかのレスポンスがあった顧客に対して行うダイレクトマーケティングのことです。一方ダイレクトマーケティングには、Webのターゲティング広告や自社でターゲットリストを用意して行うDMなどが含まれます。ダイレクトマーケティングに当てはまるもの、当てはまらないものさまざまなマーケティング施策のなかで、ダイレクトマーケティングに当てはまるもの、当てはまらないものの事例を整理してみます。ダイレクトマーケティングにあてはまるダイレクトマーケティングではないECサイト、通信カタログ販売店舗Web広告マスメディア広告メール、電話車内広告、看板チラシをDMで送付チラシをポスティング、置きチラシSNSフォローキャンペーン街頭でのサンプル配布オンラインイベント、申込制のオフラインイベント不特定多数向けリアルイベント、スポーツチームのスポンサー注目点は、ダイレクトマーケティングだけではなく、認知度を高める施策も必要だということです。たとえば実店舗による販売では、ポイントカードの発行などにより顧客情報を得た後、再度店舗に足を運んでもらうためのダイレクトマーケティングが重要です。一方で、街頭サンプル配布やスポンサーシップは企業名や商品名のブランディング・認知度向上に効果的であり、これらの施策がダイレクトマーケティングの効果をさらに高めることが期待できます。つまり、企業はダイレクトマーケティングと認知度向上を図るマスマーケティングをバランスよく組み合わせていくことが重要です。ダイレクトマーケティングのメリットとデメリットダイレクトマーケティングのメリットとデメリットを確認していきます。ダイレクトマーケティングのメリットダイレクトマーケティングのメリットとして、以下が挙げられます。低コストで実施できるメール、電話、DM、Web広告などのダイレクトマーケティングの施策はマス広告よりも低コストで始めることができ、費用対効果の点でもすぐれています。ダイレクトマーケティングを活用すれば、個人が低予算でECサイトを運営することも可能です。即時性があるダイレクトマーケティングは対象が明確であるため、伝えたい情報があればすぐに届けられます。たとえば既存顧客向けの新商品先行発売、お得なキャンペーンなどの施策を素早く実行できます。顧客からのフィードバックを得やすいダイレクトマーケティングは双方向性であるため、企業から届けたメッセージに対して顧客が何らかのレスポンスを返すことが簡単です。顧客からの評価、意見、要望を商品やサービスにスピーディーに反映させることも可能です。効果を計測してデータを活用できるダイレクトマーケティングは双方向なので顧客からの反応を計測できます。データを蓄積することにより、顧客理解を深め、より精度の高いマーケティング施策を行えるようになります。LTV最大化に有効ダイレクトマーケティングでは蓄積されたデータに基づいたOnetoOneマーケティングの実施が可能で、顧客エンゲージメント向上とLTV最大化に有効です。参考:LTVとは?BtoBマーケティングにおけるLTVの重要性、施策、成功事例を解説!ダイレクトマーケティングのデメリットダイレクトマーケティングのデメリットとして、以下が挙げられます。リスト収集に手間と時間がかかるマスマーケティングはコンテンツと費用があれば実施できます。一方、ダイレクトマーケティングを行うためには自社で収集した顧客リストが必要で、成果を上げるためには一定量の顧客リストを集める必要があり、手間と時間がかかります。潜在顧客へのアプローチができない特定した顧客にアプローチするダイレクトマーケティングでは、対象外となったユーザーのなかに潜在顧客がいる可能性があっても、そこへアプローチすることができません。幅広い集客や新規顧客開拓をする場合には、ダイレクトマーケティングだけでは不十分といえます。マイナスに作用する可能性があるダイレクトマーケティングでは過去のデータに基づいて情報を届けますが、顧客にとって必ずしもニーズがある情報とは限らず、情報が間違っていたり多すぎたりする場合、敬遠される可能性があります。たとえば、車を購入したばかりで満足している顧客に多くの新車の広告が届くような場合です。個人情報の取り扱いに注意が必要サードパーティークッキー規制をはじめ、個人情報保護に関する規制は近年厳しくなる傾向です。世界で進む新しい法規制の情報を常に確認し、遵守して施策を進める必要があります。ダイレクトマーケティングの進め方具体的なダイレクトマーケティングの進め方について解説します。ダイレクトマーケティングの手法ダイレクトマーケティングの主な手法として、以下があります。メールダイレクトマーケティングの手法の中でも最も活用されているのがメールです。低コストで送信できるメールにより、見込み客や顧客に対して直接情報を届けることができます。メールアドレスを取得する方法としては、「オンライン販売」「メールマガジン登録」「会員登録」「名刺交換」などがあります。メールを活用する施策の種類は、メールマガジンステップメールセグメントメールリターゲティングメールなどがあります。これらの施策を組み合わせて集客、販売促進をはかるマーケティングを「メールマーケティング」といいます。以下は、BtoB企業におけるウェビナーお申込み者に配信するメールマーケティングの例です。ウェビナー起点での日数コンテンツ1週間前リマインド前日リマインド当日ウェビナー視聴の御礼翌日アンケート回答のお願い3日後お役立ち情報1週間後個別相談会・デモセミナーのお知らせ何のアクションもないリードとウェビナーを申し込んだリードとでは求める情報が異なります。たとえばウェビナーを申し込んだリードは課題が顕在化していることが想定されるため、「どのように解決ができるのか」が分かるコンテンツが求められるでしょう。見込み客の関心度合いに合わせたアプローチをするために、マーケティングオートメーション(MA)を活用することで、メールマーケティングをさらに効率的に行うことができます。マーケティングオートメーションについては、以下の記事でも詳しく説明しています。参考:マーケティングオートメーション(MA)とは?導入すべき理由、機能紹介から成功事例まで徹底紹介!参考:メールマーケティングとは?効果は?基礎知識から具体的な進め方・施策を解説SNSSNSを活用するダイレクトマーケティングの方法は主に2つで、ひとつは企業アカウントを運用してSNSユーザーとコミュニケーションをとったりフォロワーを増やしたりする方法、もうひとつはSNS広告です。どちらもSNSユーザーのなかから自社商品に合うターゲットに絞りこんだダイレクトマーケティングが可能です。SNSユーザーとは文字通り双方向のコミュニケーションが可能ですが、炎上リスクにも十分注意する必要があります。参考:SNSマーケティングとは?5つの施策ポイントや成功事例、BtoBで有効な事例も紹介Web広告Web広告のなかで、広告配信プラットフォームが保有するユーザー情報に基づき、各セグメントに分けて配信される「バナー広告(またはディスプレイ広告)」と、検索ワードに対応してテキストで表示される「リスティング広告」などがダイレクトマーケティングの施策として用いられます。YouTubeなどに表示される動画広告も効果が高いとされています。以下はWeb広告の具体例です。・ターゲットリストに基づく広告配信データベースやCRMシステムに登録されたターゲットリストに基づいて、特定の企業や担当者に直接広告を配信する手法です。例えば、特定の企業の購買担当者に向けてカスタマイズした広告を表示することができます。・ダイレクトレスポンス広告広告に直接アクションを促す要素を組み込む方法です。例えば、「今すぐお問い合わせください」や「こちらから無料トライアルを申し込む」など、即時の反応を引き出すための広告です。参考:Web広告の種類と役割、効果的な運用方法を紹介!DM企業から顧客へ送付する紙のダイレクトメールは、多くのデジタル情報と差別化できるとともに、デジタルマーケティングとは違った顧客層にアプローチできるため、活用されています。商品サンプルなどを同封できることもメリットです。以下はDMの具体例です。・新製品やサービスの案内DM例:新しいソフトウェアツールのリリース・ケーススタディや成功事例の共有DM例:特定の業界での導入事例・限定オファーや割引DM例:新規導入時の割引例:複数年契約での特別価格参考:ダイレクトメール(DM)とは?効果を高める方法や成功事例を紹介電話電話によるダイレクトマーケティングは、「テレマーケティング」と呼ばれています。BtoCでは担当者が商品やサービス、キャンペーン情報を紹介。BtoBでは見込み客のニーズをヒアリングしたり、興味・関心を引き上げたりします。以下は電話の具体例です。新製品の紹介電話フォローアップ電話前回のコンタクト後のフォローアップセミナーやウェビナーの招待電話リマインダー電話参考:【2024最新版】インサイドセールス完全ガイド|売上アップのポイントと導入から運用までレコメンド・クーポン購買履歴がある顧客に対して、メールの送信、Web広告、またはWebサイト訪問時に表示させる方法により、レコメンド商品やクーポンの情報を届ける方法です。適切なタイミングで顧客にとって有効な情報を提供することは、売上アップに効果的です。以下はレコメンド・クーポンの例です。顧客の購買履歴や閲覧履歴をもとに、個別にカスタマイズされたクーポンを配信初回購入後に10%オフ、会員ランクによって20%オフのディスカウントクーポンを提供ダイレクトマーケティングの手順今回はBtoBマーケティングを例にとり、ダイレクトマーケティングの一般的な手順について紹介します。1.目的に合わせて施策とターゲットを絞り込むたとえば、「大企業との新規取引を増やす」という目的のために、DM施策を実施するとします。このとき、ターゲットは大企業に所属する 管理職となります。今後のコンテンツが考えるうえで、以下の項目も決めておきましょう。業種規模所在地課題ニーズここでは実施における予算と数値目標も設定します。2.ターゲットリストを収集・整備するハウスリストの中で、「現在取引がない大企業の管理職」を絞り込みます。他に、外部の企業データベースリストからリストを入手する方法もあります。収集したリストは重複や間違いがないよう、データクレンジングを行います。3.コンテンツの作成送付するダイレクトメールの仕様を決めて制作します。リストのなかでさらに役職、業種などでセグメントして、パーソナライズしたコンテンツを用意することも可能です。企業のニーズや課題に特化したメッセージを作成し、その企業に対してどのように貴社の製品やサービスが役立つかを明確に伝えます。4.施策の実施適切なタイミングを選んでDM送付を実施します。DM施策では、効果を高めるために、送付後にインサイドセールスから電話をすることもあります。5.効果測定と検証、改善施策後は、効果を測定して当初目標の達成率を検証します。狙い通りの成果がなければ、検証して改善を図り、次の施策に活かします。ダイレクトマーケティングで成果を上げるポイントダイレクトマーケティングで成果を上げるためのポイントとして、以下があります。適切な施策を選ぶ低コストで実施できるメールやWeb広告だけでなく、DMや電話のようなコストがかかる施策も合わせて行っていくことで、全体で効果を上げることができます。費用対効果を慎重に見極めながら、多様な施策を検討して実施しましょう。ダイレクトマーケティング以外の施策も組み合わせる前述したように、マスマーケティング施策は幅広いユーザーに情報を届けることや認知度向上に効果的です。また、集客を増やすためには自社のWebサイトの品質を高めることも重要です。ダイレクトマーケティング以外の施策もバランスよく組み合わせましょう。ABテストで改善を続けるダイレクトマーケティングでは、ABテストを実施してどのようなコンテンツや施策がより効果的か、測定することができます。ABテストを継続的に実施することでマーケティング施策をブラッシュアップできます。参考:ABテストとは?実例で分かる!成果を上げるコツや進め方を解説OnetoOneマーケティングを実施するダイレクトマーケティングでは顧客の行動履歴、コミュニケーション履歴をもとに、より精度の高いOnetoOneマーケティングを実施することが可能です。顧客ごとに違うアプローチを行い、個別の結果についてもデータベースとして管理するためには、MA(マーケティングオートメーション)が有効です。参考:OnetoOneマーケティングとは?MAで効率化できる具体的手法を解説シャノンのダイレクトマーケティング実施例を紹介最後に、シャノンが実施しているダイレクトマーケティング施策例をご紹介します。資料請求フォーム落ちの顧客を自動メールで呼び戻すシャノンの資料ダウンロードページから、個別のホワイトペーパーを取得できるダウンロードフォームへと遷移します。以下はその一例です。このページまで到達しながら、右側のフォームへの入力の途中などでページを離脱してしまうのが「フォーム落ち」です。このような行動をとったリードのなかには、ネットの環境が良くなかった、たまたま時間がなかった、といった「仕方なく離脱した」だけのリードも存在します。そこで、「フォーム落ちのリード」という特定の対象に限定して、翌日にメールを送信します。この施策は、MAのシナリオ設定により自動化できます。施策の結果、フォーム落ちしたリードのクリック率が55.6%という成果を得られたこともあります。この事例は、「リードの興味が薄れないうちにアプローチする」という点でダイレクトマーケティングの即時性を活かしています。また、結果としてリードとの双方向のコミュニケーションが成立した事例でもあります。さらに、メールの開封率やクリック率、最終的なダウンロード数といった具体的なメトリックスを通じて効果を測定可能で、必要に応じて改善ができます。このようにして、ダイレクトマーケティングのメリットを効果的に活用した施策が実現します。展示会で名刺交換後、スピーディーにフォロー「展示会」はリアルな現場で不特定多数の来場者との接点がある、アナログなマーケティング施策です。しかし展示会の自社ブースに立ち寄ってくれたお客様と名刺交換をした時点で、ダイレクトマーケティングをスタートさせることができます。シャノンでは、展示会当日に名刺をスキャンしてデータ化し、翌日からリードのフォローを開始します。たとえば以下のような施策があります。サンクスメールインサイドセールスによる電話フォロー製品カタログのDMダイレクトマーケティングの手法である「メール」「電話」「DM」を活用することにより、展示会からのリードの商談化率を上げ、費用対効果を高めることが可能です。まとめ本稿のポイントは以下です。1. ダイレクトマーケティングとは、特定の顧客やユーザーに対して直接コミュニケーションをとるマーケティング手法です。その特徴は、以下の3点です。・顧客と直接コミュニケーションをとる・双方向性があり顧客の反応を測定できる・顧客に合わせたアプローチをする2. ダイレクトマーケティングとマスマーケティングをバランスよく組み合わせることで効果を高めることができます。3. ダイレクトマーケティングのメリット、デメリットは以下です。《ダイレクトマーケティングのメリット》・低コストで実施できる・即時性がある・顧客からのフィードバックを得やすい・効果を計測してデータを活用できる・ LTV最大化に有効《ダイレクトマーケティングのデメリット》・リスト収集に手間と時間がかかる・潜在顧客へのアプローチができない・マイナスに作用する可能性がある・個人情報の取扱いに注意が必要4. ダイレクトマーケティングの手法として以下があります。・メール・SNS・Web広告・DM・電話・レコメンド・クーポン・アプリ5. ダイレクトマーケティングで成果を上げるポイントは以下です。・適切な施策を選ぶ・ダイレクトマーケティング以外の施策も組み合わせる・ABテストで改善を続ける・OnetoOneマーケティングを実施する最後に、シャノンのマーケティングオートメーションでは、データの一元管理による効率的なリード獲得とナーチャリングが可能です。また、シャノンコンテンツアシスタントでは、主にセミナー集客メールのタイトルと内容、記事集客メールのタイトルと内容、記事本文の生成が可能です。⇒マーケティング専用生成AIクラウドのサービスサイトはこちらhttps://www.shanon.co.jp/blog/entry/direct_marketing/
-
BtoBのWebサイトには必ずといっていいほど、「導入事例」が掲載されています。導入事例は、なんらかサービスを検討している担当者であれば、必ずチェックしたいコンテンツ。「そのサービスは自社の課題解決に有効?」「自社の担当者に使いこなせる?」「本当に導入する価値があるのか?」そういった疑問に多くの手がかりを与えてくれるのが導入事例です。今回は、導入事例がなぜ重要なのか、どんなメリットがあるかを確認し、後半ではマーケティング担当者が導入事例インタビューを実施するときの進め方を解説します。目次ToggleBtoBのマーケティングに欠かせない「導入事例」とは「導入事例」はBtoB定番のコンテンツ導入事例をコンテンツ化するメリット導入事例のフォーマット導入事例インタビューの進め方顧客企業の選定と依頼事前準備インタビュー当日原稿作成と先方確認記事公開とコンテンツの活用全体のスケジュールまとめBtoBのマーケティングに欠かせない「導入事例」とはBtoBのWebコンテンツとしての導入事例について、基本的なことを確認します。「導入事例」はBtoB定番のコンテンツBtoB向けのサービスを紹介する公式Webサイトでは、「機能」「価格」「お知らせ」などの項目と並び、多くのサイトで「導入事例」が掲載されています。導入事例とは、サービスを実際に利用している顧客の導入までのプロセスや、導入した結果どのような成果を上げたかを紹介するレポートです。サービスの導入を考えている企業にとって、導入事例は非常に参考になる情報で、よく見られる人気コンテンツとなっています。以下は、シャノンのWebサイトの導入事例ページです。参考:シャノン導入事例企業が導入事例を掲載する目的は、自社のサービスの価値を理解してもらい、集客・商談を増やすことです。導入事例をコンテンツ化するメリット企業がWebサイトに導入事例を掲載するメリットは以下です。見込み客にサービスの価値が伝わりやすい特にBtoB向けサービスは、多機能でかつ各社ごとに特徴が異なります。企業担当者にとって、多くのサービスがあるなかで、自社の課題を解決するために適したサービスを見極めることは簡単ではありません。そんな場合に導入事例があれば、「どの程度の規模の企業が、どんな業務をどのように改善できたのか」を知ることができ、個々のサービスにおいて、自社にとっての有用性を理解しやすくなります。企業の実績を証明できる導入事例の数、業種の幅広さが、サービス提供企業の実績を示します。導入企業として有名企業や大企業の名前がいくつかあれば信用度が上がり、中小企業が紹介されていれば同じような規模・業態の企業から関心を持たれます。蓄積されたデータがサービスの改善・開発に役立つ導入事例は定性的な顧客情報のデータベースでもあります。企業担当者からは、サービスへの要望、今後の活用の方向性などについても言及されます。導入事例として蓄積されたデータは、企業自身にとってもサービスの改善や今後の商品開発、マーケティング戦略立案にも役立つ、価値ある知財です。導入事例のフォーマット導入事例のまとめ方の例として、以下があります。インタビュー記事導入事例のなかで最も多くみられる形式です。インタビュアーが質問をしながら、企業担当者に率直に語っていただき、それをまとめます。「タイトル」をつけ、担当者やオフィスの「写真」を紹介しながら記事化してまとめます。シャノンでは記事形式を採用しています。参考:シャノン導入事例インタビュー動画上記と同じようなインタビューを動画で撮影し、3分前後程度に編集して掲載します。顧客企業担当者のコメントや表情で顧客満足度が伝わります。また、商品やサービスの使い方を具体的に示せるメリットもあります。定形テンプレートすべての導入事例を、共通する10項目程度の質問への回答で構成される定形のテンプレート内に収める方法もあります。Webサイトに掲載したり導入事例集をまとめたりするときに見やすく、見る人は比較検討しやすいことがメリットですが、さまざまな導入ストーリーの最も重要な部分を十分に伝えきれない場合があります。顧客にインタビューするほか、アンケート形式でコンテンツを効率よく集めることも可能です。マンガ典型的な例は、ある顧客がサービスを検討し、導入して成果を上げるまでの経緯をマンガにするものです。マンガの制作には時間とコストがかかりますが、あまり知られていない新しいサービスや、多機能のサービスをわかりやすく伝えることができます。ユースケース企業名を出さず、特定の機能の便利な使い方や、特定の業種におけるサービスの活用例などを示します。実際の事例でありながら顧客の希望で企業名を出せない場合にも、この形式が使われます。以上のように、導入事例をどんな形でまとめるかについてはさまざまなパターンがありますが、いずれの場合もコンテンツを制作する過程において、顧客への「インタビュー」を行うことが多いです。そこで次に、効果的な「インタビュー」の方法について考えていきます。導入事例インタビューの進め方導入事例インタビューをどのように企画・実施すればいいでしょうか。ここでは、外注ではなく社内のマーケティングチームの担当者がインタビューを企画・実施して導入事例を制作する場合を例にとり、順に解説します。個々の導入事例については、ここではインタビュー記事を想定して解説していきます。顧客企業の選定と依頼はじめに、導入事例インタビューに協力してくれる顧客企業をピックアップします。以下の項目で選ぶと効果的です。業界さまざまな業界からの事例を集めることで、幅広い層にアピールできます。自社のターゲット業界や成長中の業界の顧客はもちろん、これまでに掲載されていない業種を選定軸に選ぶと良いでしょう。使用期間と満足度システムやサービスを一定期間使用しており、その効果に満足している顧客を選ぶことが重要です。導入からの時間が短い場合、まだ効果が出ていない可能性があるためです。具体的な成果数値化できる成果(例えば、売上の増加、コスト削減、業務効率の向上など)を示せる顧客を選びましょう。具体的なデータがあると、導入事例の説得力が増します。企業の規模小規模企業から大企業まで、さまざまな規模の企業の事例を集めると、多様な視点を提供できます。特に、自社のターゲットとなる企業規模の顧客事例を選ぶことが大切です。お断りされるケースも想定し、導入事例インタビューを依頼する顧客は複数社リストアップすることがおすすめです。顧客企業に取材依頼をするときには、以下の内容を含めた依頼状等を作成し、承諾を得る必要があります。企業ロゴの使用許可インタビュー掲載場所インタビュー時間の確保事前準備、事前原稿チェックなど、掲載までの流れ事前準備掲載企業が決まったら、インタビューの前に顧客企業に協力していただきたいことをお願いしたり、当日のインタビューを円滑に行うための下取材を行ったりする機会を設けます。事前打ち合わせ事前に顧客企業の担当者とオンラインまたは対面で打ち合わせを行います。写真に登場していただく担当者、撮影してもよいオフィスなどを確認導入して得られた成果のを「集客数前年比××%増」などの数値で示していただけるか確認インタビュー全体の流れを確認事前打ち合わせの時間がとれる場合には、次に紹介するヒアリングシートも合わせて提出します。ヒアリングシートインタビューで予定している質問項目を列記して簡単に回答していただく「ヒアリングシート」をやり取りする方法が効果的です。事前に知らせることで、顧客企業の担当者は当日どんな話をするか考える時間を確保でき、社内に情報共有してよいエピソードを集めてくれることもあります。ヒアリングシートには当日の具体的な質問を列挙します。質問項目の代表例は以下の通りです。導入事例インタビューの質問項目例貴社について簡単に自己紹介をお願いいたします。XXX導入以前の状況と、課題を教えてください。XXXを知ってから検討を経て導入を決めるまでの経緯を教えてください。XXX導入の決め手は何ですか?(価格、機能、サポート体制、その他)XXXを導入後、どのように課題解決できていますか?(できれば具体的な数値で教えてください)XXXの良い点、もう少し改善してほしい点は何ですか?XXXを活用して今後やっていきたいことは何ですか?その他、率直な感想などあれば自由にお話しください。ヒアリングシートを送付後、担当者から回答をいただければ理想的ですが、上記のような質問項目のそれぞれに回答することはかなりの負担となるので、「回答できる項目のみ簡潔に記載してください」と依頼するか、シート送付後に電話をして、簡単に回答していただいてメモをとることがおすすめです。質問項目を担当者に事前にお知らせすることが重要です。事前調査インタビュアーはインタビュー当日までに、以下のようなことについて、できるだけ情報を集めて下準備します。さまざまな知識を頭に入れておくことで、インタビュー時に顧客担当者から出てくる話題についてより深く理解し、共感を示し、効果的な問いかけをすることが可能になります。自社と顧客企業の取引履歴を再確認し、営業担当者にもヒアリング顧客企業のコーポレートサイトで企業情報や沿革を確認顧客企業のメディア掲載記事や広告を確認顧客企業の業界の特徴や競合他社について調査インタビューのシナリオを作成一連の事前準備で得た顧客や業界の情報をふまえて、インタビューをどのように進めていくか、大まかなシナリオを作成します。記事化したときのタイトルや大見出しにしたいポイントについてイメージしながら、最初に何を質問するか、最も深堀したい部分、疑問点などを整理します。以上、いくつかの準備の方法を紹介しましたが、実際には顧客企業の都合やスケジュールの制約のなかで臨機応変に進めることになります。ポイントをおさえて準備しましょう。インタビュー当日当日は、インタビューを開始する前に全体の進め方とタイムスケジュールを再確認しましょう。録音や録画をする場合は許可をとります。インタビューは事前に送付したヒアリングシートの質問項目と作成したシナリオに沿って進めます。ただし、当日のインタビューはシナリオの通りには進みません。顧客の担当者が熱意を持って話をしているときはその流れに合わせた質問を投げかけて、会話を盛り上げましょう。担当者は話しやすくなり、本音の部分が出てきて意外なコメントを引き出せることもあります。逆に話が一段落して小休止したときは話題を変え、別の角度からの質問をします。撮影は、インタビュー中の担当者の様子を撮影したり、できるだけインタビューと並行して行い、効率的に進めます。原稿作成と先方確認インタビュー後は速やかに原稿を作成します。インタビュー記事の構成は多岐にわたりますが、シャノンでは課題選定理由/経緯解決の流れで進めることが最も多いです。他にも原稿をまとめるポイントは以下です。タイトルにはできるだけ成果の数字を入れる「集客数が前年比180%増」「一人あたり売上が50%アップ」など、導入の成果がわかる数字があればぜひタイトルに使いましょう。数字がない場合もできるだけ具体的で成果が伝わるタイトルにします。主要な話題を3つ程度にまとめ、それぞれに小見出しをつける特に注目すべき内容を3つ前後選び、それぞれに小見出しをつけて詳しく紹介します。たくさんの興味深いエピソードがある企業であれば、もっと増やすことも可能です。第三者視点から記述するとまとめやすいインタビューを記事化するときはQ&A形式でまとめることもありますが、長くなりすぎる場合は第三者視点の書き言葉をメインにまとめるのがおすすめです。Q&A形式:法律エキスパートセミナーでのシャノン活用、効率化と品質向上のポイントとはストーリー形式:マーケティング施策起点での受注件数は前年比264%に増加。商材ごとの購買フェーズ管理を実現したMA活用方法とは重要なコメントは会話文で入れる全体を客観的に記述しながら、顧客の印象的なコメントには「 」をつけて会話文で掲載することで、記事のメリハリがつき、リアリティーが増します。以上のようなポイントをおさえつつ原稿をまとめ、写真を挿入した状態で、先方に確認をとります。例えば、ロジスティード株式会社様の導入事例は以下のような構成になっています。参考:マーケティング施策起点での受注件数は前年比264%に増加。商材ごとの購買フェーズ管理を実現したMA活用方法とは記事公開とコンテンツの活用顧客企業の担当者の確認後、自社でも誤字脱字やその他のミスがないか十分にチェックをした上で、自社のWebサイトに導入事例として掲載します。導入事例はある程度数を集めることでページの見栄えがして閲覧数が増えるので、できるだけ早く10社以上の掲載を目指しましょう。一定数が集まった導入事例は企業の価値あるコンテンツとなります。一記事ずつメルマガに掲載したり、より詳しいデータを追加した導入事例集をダウンロード資料として提供したりといった展開が可能です。全体のスケジュール取材当日を起点とした事例インタビュー全体のスケジュールの目安は以下のとおりです。目安時期タスク担当者2か月前取材依頼弊社1か月前事前打ち合わせ弊社・お客さま2週間前ヒアリングシートお送り弊社取材当日取材・撮影実施弊社・お客さま1週間後インタビュー記事初稿提出弊社2週間後インタビュー記事、プレスリリースご確認お客さま3週間後インタビュー記事、プレスリリース修正対応弊社3週間後インタビュー記事、プレスリリース最終確認、FIX弊社1か月後インタビュー記事、プレスリリース公開弊社まとめ本稿のポイントは以下です。1. 企業のサービスを実際に活用している顧客の「導入事例」はBtoB定番のWebコンテンツです。2. 導入事例を掲載するメリットは以下です。・見込み客にサービスの価値が伝わりやすい・潜在顧客のニーズを掘り起こす可能性がある・企業の実績を証明できる・見込み客を獲得できる・顧客との関係構築に役立つ・蓄積されたデータがサービスの改善・開発に役立つ3. 導入事例インタビューは、以下の流れで進めます。(1)紹介する顧客企業の選定(2)取材依頼と企業の決定(3)事前準備(4)インタビュー当日(5)原稿作成と先方確認(6)記事公開とコンテンツの活用4. 導入事例インタビュー全体のスケジュールをまとめ、把握しておきましょう。最後に、シャノンのマーケティングオートメーションでは、データの一元管理による効率的なリード獲得とナーチャリングが可能です。⇒製品資料と特典資料4点の無料ダウンロードはこちらまた、シャノンコンテンツアシスタントでは、主にセミナー集客メールのタイトルと内容、記事集客メールのタイトルと内容、記事本文の生成が可能です。⇒マーケティング専用生成AIクラウドのサービスサイトはこちらhttps://www.shanon.co.jp/blog/entry/introduction_example/
-
マーケティングオートメーションツール(以下、MAツール)を導入したけど、業務でうまく活用できていないと感じているかたは少なくありません。この記事では、これからマーケティングオートメーションの導入を検討されているかたのために、導入後に活用できない原因と導入を成功させるためのポイントをご紹介します。目次Toggleマーケティングオートメーションとは導入後に活用できなかった、よくある原因原因1:導入してしたいこと(目標)が決まっていない原因2:導入効果がでるまでに期間がかかる原因3:ツールを使いこなせる人材がいないマーケティングオートメーション導入を成功させるためのポイントポイント1:MA導入の目的、何を達成したいかを明確化するポイント2:MAの使いかたや次の施策に困った時のサポートがあるかMA導入を成功させるために必要な事前準備まとめマーケティングオートメーションとはマーケティングオートメーション(以下、MA)は、見込み客の獲得から育成、商談までのマーケティング業務を自動化し、生産性の向上ができるデジタルツールです。また、メールマーケティングやWebサイトの行動分析など業務効率化にも繋がる様々な機能を備えています。MAのより詳しい内容は、「マーケティングオートメーション(MA)とは?導入すべき理由、機能紹介から成功事例まで徹底紹介!」こちらの記事からご確認ください。導入後に活用できなかった、よくある原因MAを導入しても、「効果を実感できない」「うまく活用できない」はなぜ起きてしまうのでしょうか。ここでは、よくある3つの原因をご紹介します。原因1:導入してしたいこと(目標)が決まっていないMA導入の目的が明確でないまま進めてしまうと、「何ができるかわからない」「やりたいことをするために必要な設定がわからない」ということになるケースがあります。結果、せっかく導入したMAは使いこなすことができず、放置されてしまいます。原因2:導入効果がでるまでに期間がかかるMAは導入して1ヶ月で、商談や売上を増やすことは困難です。リード獲得や育成のためにMAを導入しますが、そこから商談や売上を増やすためには様々な施策を実行する必要があります。例えば、育成のためにメール配信機能やWebサイトの再来を通知する機能を活用します。さらに、いざメールを配信したとしても最初から効果が高い施策を打つことも困難です。導入して収集できるデータを元に、何度も改善を繰り返すことで、自社の顧客にあわせた施策がわかるようになり、商談数に繋がる施策を打てる確率があがるので、徐々に効果があらわれてきます。そのため、導入効果がでるまでには半年から1年といったある程度の期間が必要となってきます。原因3:ツールを使いこなせる人材がいないMAは、どういうことに使うのかという目的を決めることも大事ですが、いざ目的を決めた後の「どうやって操作するか」にもハードルがあります。社内にMAを以前に使ったことがある熟知した人材がいる場合は、そのかたが中心となりMAツールを使いこなすことができるでしょう。しかし、MAを使いこなせる熟知した人材がいない場合は、様々な機能を持つMAを使えるようになるための勉強期間が一定期間必要です。ただし、多くの場合はMAを販売している企業が導入して活用できるようになるまでのサポートを用意している場合が多いので、サポートを受けながら活用できる人材を育てることができますマーケティングオートメーション導入を成功させるためのポイントそれでは、MAを成功させるためには、どのようにすればよいでしょうか。こちらでは2つのポイントに絞ってご紹介します。ポイント1:MA導入の目的、何を達成したいかを明確化するMAを活用できずに放置しているという状況にならないためには、なぜMAを導入するか目的を明確にすることがオススメです。目的を明確化することで、MAでどのような施策を行えばいいのか、施策の改善を回すためにどのようなKPIを追えばよいかも考えやすくなります。実際に導入を検討されるかたは次のような目的を持っていることが多いです。よくあるMA導入の目的Webサイトから新規顧客を獲得したい営業が個人管理している名刺を営業部で管理して有効活用したいセミナーの運営を効率化したい顧客からの資料請求やお問い合わせは自動返信メールを活用したいWebサイトのポップアップなど顧客の興味にあわせて情報提供したいポイント2:MAの使いかたや次の施策に困った時のサポートがあるかMA導入後に「MAの操作方法がわからない」「新しい施策に取り組みたいがどの機能が役に立つかわからない」といった状態にならないためには何が必要でしょうか。MAを熟知した人材がいない場合は、MAを販売している会社のサポートを活用することをオススメします。使いかたがわかるサポートサイトやお問い合わせができるサポートセンターなど会社によって様々なサポート体制が用意されています。会社によっては、導入当初にMAの操作方法が学べるような研修プログラムが用意されている場合があるので、自社の状況によって必要なサポートをご検討ください。その他にも本でもMAについて学ぶことができます。詳細はこちらのブログ「マーケティングオートメーション(MA)について学べるおすすめの本を紹介」をご覧くださいMA導入を成功させるために必要な事前準備MAを導入する前には、準備をしっかりと進めることが重要です。成功に繋がるための準備として、以下の項目などがあります。導入を検討されている場合は、事前に以下の項目を確認してみてください。データの整備:MAを最大限に活用するためには、顧客データの整備が不可欠です。マーケティング部書だけでなく、社内に営業が管理している名刺があれば、そちらも集約することでデータの一元管理をすることができます。また、CRMツールのようなデジタルツールを導入している場合は、導入済みのツールと連携してデータは管理できるか、管理しやすいかなどを検討します。担当者の選定:MAの導入・運用には、専門知識が必要です。社内に熟知したかたがいない場合は、「新しく採用する」「外注で委託する」「社内の人材を教育する」という方法を選びます。どの方法を選ぶかは、欲しい人材が「MAを使ってどういった施策から行うべきかなど企画ができる」なのか、「決められた施策を運用する」なのか、どういった人材かによって選びます。ツール選定:MAツールを販売している会社は数多くあり、できることはよく似ています。しかし、各社ごとに「費用」「機能」「サポート」など細かなところは違ってきますので、自社にあうところはどこか比較検討しながら選定することが多いです。ただし、MA導入を失敗しないために「導入して達成したい目的が叶えられる機能」があるという考えかたもありますので、ご参考ください。まとめ今回は、MAの導入で失敗しないための原因と導入を成功させるポイントをご紹介しました。MAについてもっと知りたいかたは以下の記事もあわせてご一読ください。マーケティングオートメーション(MA)とは?導入すべき理由、機能紹介から成功事例まで徹底紹介!マーケティングオートメーションツールを使ってできることとは?マーケティングオートメーション(MA)について学べるおすすめの本を紹介最後に、シャノンのマーケティングオートメーションでは、データの一元管理による効率的なリード獲得とナーチャリングが可能です。また、シャノンコンテンツアシスタントでは、主にセミナー集客メールのタイトルと内容、記事集客メールのタイトルと内容、記事本文の生成が可能です。⇒マーケティング専用生成AIクラウドのサービスサイトはこちらhttps://www.shanon.co.jp/blog/entry/ma_introduce/
-
顧客データの分析をする際に、まず必要になってくるのが顧客情報の管理です。顧客データ分析は、顧客に関する企業名や役職などの属性データやWebサイトの訪問、動画視聴、イベントへの来場といった行動データを使って、顧客の行動パターンやニーズについて深く理解することができます。そのため、効果的なマーケティング活動を行うためには必要不可欠です。ここでは、顧客データ分析をするためのリード管理を行うための方法をご紹介します。目次Toggle顧客データ分析に欠かせない顧客データの管理について顧客情報を管理する際に気をつけること顧客情報が管理できるツールについてマーケティングオートメーションでのリード情報の管理方法とはまとめ顧客データ分析に欠かせない顧客データの管理について顧客データは、顧客に関するあらゆる情報のことを指しますが、大きく属性データと行動データに分けられます。それぞれ、属性データは、企業名、氏名、役職、メールアドレスなど顧客の固定された特性の情報です。行動データは、オンライン上のウェブサイト訪問履歴、資料ダウンロード、動画視聴履歴、アンケート回答履歴やオフライン上のセミナー来場履歴、DM送付履歴、店舗での購入履歴を指します。顧客データ分析をすることで、顧客の興味がある情報提供をできるようになり、分析以前よりも成果が期待できるマーケティング施策を考えて実行することができます。例えば、過去の購入履歴や特定の行動パターンから、その顧客が今どのような商品に興味を持っているかを予測し、好みに沿った商品をレコメンドするなど、パーソナライズした施策の実施が可能です。顧客情報を管理する際に気をつけること顧客情報を管理する際には、以下の点に注意する必要があります。データの正確性:顧客データは、マーケティング施策の根幹を担う重要な情報です。データの誤りや古い情報は、誤った判断を招き、マーケティング活動の失敗に繋がる可能性があります。データのセキュリティ:顧客情報は、個人情報を含むため、厳重なセキュリティ対策が不可欠です。不正アクセスや情報漏洩を防ぐために、暗号化やアクセス権限の管理など、適切なセキュリティ対策が必要になります。データの統合:顧客情報は、Webサイト、ECサイト、CRMなど、様々なシステムに分散している場合があります。システムによって入手できる情報が違うため、深い分析を行うためには分散したデータを統合しなければなりません。システムによっては、システム間のデータを自動で収集・加工して、リアルタイム連携することができます。自動連携できない場合は分析の度に手動でデータを統合します。データの更新:会社の移転や部署移動などにより、顧客情報は常に変化します。顧客に古い情報で連絡をすることを避けたり、現在の興味関心を掴むためにも、定期的なデータ更新、できればリアルタイムでデータを自動更新することが重要です。これらの顧客情報の管理作業は、データが増えるほど業務量も増えます。少ないデータなら管理可能ですが、多くの場合は、管理するデータ量が増え、人的コストが負担となる時のことや正確性といったことを考え、ツールを使ってなるべく自動で管理します。顧客情報が管理できるツールについて顧客情報の管理は、CRM、SFA、マーケティングオートメーションツールなどで行うことができ、それぞれ、次のような特徴があります。マーケティングオートメーション(マーケティング業務支援):マーケティングオートメーションは、マーケティング業務を自動化・効率化できるツールです。資料請求やセミナーなどの申込情報やWeb上の行動履歴などのデータを取得し、マーケティングに活用できるので、見込み顧客の獲得から育成し、商談を増やして、最終的に売上を増やすことができます。見込み顧客はリードとも呼ばれるので、マーケティングオートメーションでの顧客管理のことをリード管理と呼ぶことも多いです。SFA(営業支援):SFAは、商談から受注までを管理することができる営業支援ツールです。SFAの特徴として、営業活動を管理するための機能がついており、商談スケジュールや案件の進捗管理をすることができ、売上の予実管理もできます。CRM(顧客関係管理):CRMは、顧客の基本情報や取引履歴などあらゆる接点を一元管理し、顧客一人ひとりの情報を詳細に記録するシステムです。CRMが管理できる対象はすでに取引のある顧客がメインで、契約後のサポートからリピートをいただくために使われます。これらのツールは、それぞれ顧客を管理する得意な特徴が異なります。マーケティングオートメーションはマーケティング活動の自動化に特化、SFAは営業活動の管理と予実管理に特化、CRMは顧客情報の管理に特化しており、企業の規模や業務内容に合わせて、自社で活用できるツールを選択します。マーケティングオートメーションでのリード情報の管理方法とはツールの種類についてご紹介しましたが、マーケティングオートメーションでは具体的にどのようにして見込み顧客の情報を収集して管理するか説明します。弊社、シャノンはマーケティングオートメーション「SHANONMARKETINGPLATFORM」を開発・販売しているベンダーですので、弊社製品での顧客情報の管理方法をご紹介します。マーケティングオートメーションにすでに取得しているリード情報を取り込むマーケティングオートメーションはメールやアンケートの一斉発信など行うことができ、対象者をツールに登録されている情報から絞り込むことで特定のかただけに発信することも可能です。こういったマーケティング施策を行うためにもまずは、ツールに取得済みのリード情報を入れることを推奨しています。新規取得したリード情報をマーケティングオートメーションに取り込む新規にリード情報を取得するには、資料請求やメルマガ登録、セミナー申込といったWebサイト上のフォームからのお申込みや展示会などのオフラインイベントでの名刺交換等があります。Webサイト上からのお申込みの場合は、マーケティングオートメーションにフォーム作成機能があり、そこから作ったフォームに登録いただくと自動でマーケティングオートメーションへリード情報を追加可能です。名刺交換で取得した名刺は、スキャナーかアプリから取り込むことで、翌日にはマーケティングオートメーション上に情報が登録されます。リードとの全ての接点を自動で記録Webサイトの閲覧履歴・行動履歴のトラッキング情報を取得し、蓄積することができます。取得できる履歴の種類はアクセス、閲覧ページ、動画視聴履歴などがあります。その他にもリードが特定のWebページのアクセスなど予め決めておいた行動をした場合は、自動で営業やインサイドセールスへメール通知することができます。リード情報は常に最新な情報へ自動で更新既にデータが登録されているリードが再びフォーム申込などがあった場合、部署名や役職などの属性情報が登録されている情報と違った場合、新しく申込された内容に自動で上書きします。マーケティングオートメーションが無い場合は、手動でデータを併合させなければならず、リードが多いほどメンテナンスにコストが必要です。マーケティングオートメーションでは、上記のようにリードの登録~更新作業を自動化することで手作業でやると時間が大幅にかかる、ケアレスミスの発生リスクやリード数が増えるほど作業が膨れるといった問題を無くすことができます。さらに、リアルタイムで更新されるので、常に最新情報を使ってマーケティング施策に活用できます。まとめ今回紹介した顧客データ分析と顧客データ管理についてのまとめです。顧客データ分析は、顧客の行動パターンやニーズについて深く理解することで、効果的なマーケティング活動を行うためには必要不可欠です。分析に必要な属性データ、行動履歴データはMA、SFA、CRMといったツールで自動取得、管理することができるMAは見込み顧客、SFAは商談中の顧客、CRMは既存顧客の情報を管理するために使われるツールツール導入のメリットは手作業による人的コストをなくし、リアルタイムで更新されたデータをマーケティング施策に活用できるその他に、MAについてもっと知りたいかたは以下の記事もあわせてご一読ください。◆マーケティングオートメーション(MA)とは?導入すべき理由、機能紹介から成功事例まで徹底紹介!◆マーケティングオートメーションツールを使ってできることとは?◆マーケティングオートメーション(MA)について学べるおすすめの本を紹介最後に、シャノンのマーケティングオートメーションでは、データの一元管理による効率的なリード獲得とナーチャリングが可能です。また、シャノンコンテンツアシスタントでは、主にセミナー集客メールのタイトルと内容、記事集客メールのタイトルと内容、記事本文の生成が可能です。⇒マーケティング専用生成AIクラウドのサービスサイトはこちらhttps://www.shanon.co.jp/blog/entry/ma_leadmanagement/
-
UGCとは、SNSなどで一般のユーザーが自発的に生み出したコンテンツのことです。買い物や食事でお店を探すとき、「SNSや口コミでポジティブな評価を確認してから、購入を決める」という人は多いのではないでしょうか。企業広告よりも知っている人の投稿が購買の決め手になる傾向は明らかで、UGCを活用するマーケティングが重視されています。今回は、UGCの種類、その重要性、UGCを活用するマーケティング手法やその注意点を解説します。目次ToggleUGCとは何か、なぜ重視されるのかUGCとは何?UGCがマーケティングで重視される理由UGCの活用が有効な業態、商品は?UGCの種類と特徴UGCの購買行動モデル「ULSSAS」とはUGCと合わせて覚えたい用語、「IGC」「PGC」「CGM」UGCを活用するマーケティングの手法と成果を上げるポイントUGCを活用するメリットとデメリットUGCを活用する施策の種類UGCを活用するときの注意点UGCを活用する企業の事例まとめUGCとは何か、なぜ重視されるのかUGCの定義や消費行動における位置づけと重要性について確認していきます。UGCとは何?UGCとは、UserGeneratedContentsの略称で、訳すと「ユーザーによって生成されたコンテンツ」です。UGCの具体例としては、一般ユーザーが自発的に作成した「SNSの投稿」をはじめ、「商品レビュー」「口コミ」「YouTube動画」「ブログ記事」などがあります。UGCは「自発的」であることがポイントです。インフルエンサーやYouTuberが報酬を得て作成したコンテンツは、UGCには含まれません。ただし、それらのコンテンツはUGC創出のきっかけとなるため、後で述べるUGC施策においては重要な要素です。UGCがマーケティングで重視される理由今、UGCはマーケティングにおいて非常に重視されています。消費者の購買行動を決定づける大きな要因になっているからです。以下は、消費者の信頼度についての調査結果です。(アライドアーキテクツ株式会社、2022年)購買を決定するとき、2/3の人が「生活者の口コミ、レビュー」、つまりUGCの情報を信頼していることがわかります。Letro調べ また別の調査(スマートシェア株式会社、2023年)では、商品/サービスを購入するとき、SNS、広告やマスメディアのうち何を重視するかを尋ねています。出典元:スマートシェア株式会社 上記のなかでUGCである「SNS上の口コミ」「Web上の口コミ」の2つが突出しています。この傾向は、Z世代に限定するとさらに顕著です。出典元:スマートシェア株式会社 以上のように、UGCは消費者の購買行動を左右するキーファクターであり、マーケティング戦略においても大変重要なもののひとつになっています。UGCの活用が有効な業態、商品は?UGCが特に重要な業態は、ECサイトです。消費者は実店舗で商品を確かめられない代わりに、購入者の口コミやSNS内の投稿を参考にします。ECサイト以外では、以下のような商品/サービスで特にUGCが有効です。これらは、UGCの中でもSNS投稿が多いことが共通しています。また、単価があまり高くなくリピート購入が期待できること、購入に満足したときはその体験を投稿したくなる商品であることも特徴です。上記で挙げた以外の商品やサービスではUGCが購買行動に与える影響が比較的少ないですが、全くないとはいえません。たとえば、BtoBの商品はどうでしょうか。株式会社ミナオシが2023年に行った「業務支援システムの導入に関する実態調査」によると、企業の業務管理システム導入時に口コミを参考にした担当者は9割以上という結果でした。BtoBビジネスでもUGCは購買行動を決定づける要因のひとつとなっているようです。UGCの種類と特徴ここまで、SNSの投稿や口コミを例に挙げながらUGCを説明してきましたが、UGCにはさまざまな種類があります。UGCの種類を整理しておきましょう。SNS投稿X(旧Twitter)、Instagram、Facebook、TikTokなどのSNSに一般ユーザーが自発的に投稿したテキスト、写真、動画などです。前出(スマートシェア株式会社、2023年)の調査では、ユーザーの7割以上がSNS検索を毎日使用するという結果も出ています。SNS投稿はUGCの中でもボリュームが大きく、かつ、多くの人の目に留まる可能性が高いコンテンツです。口コミ・レビューECサイトの商品レビューが代表例ですが、そのほかに食べログ、Googleマップなど、多くの情報検索サイトに一般ユーザーからの口コミ・レビューが掲載されていて、ユーザーは購買行動の前にそれらを参考にします。購入意欲の高いユーザーが見ることが多く、CVに直接影響を与えるコンテンツです。YouTube商品やサービスを購入・使用してみた一般ユーザーによる投稿、ライブ配信などの動画コンテンツです。「料理」「メイクアップ」「ゲーム実況」などの動画は、購入の参考にされている人気コンテンツです。個人ブログ一般ユーザーがWeb上に作成したブログサイト全般です。近年成長しているnoteもブログサービスの一種です。「お取り寄せ」「旅行」「家の片付け」などのブログがUGCの例として挙げられます。Q&Aサイト「Yahoo!知恵袋」が最も知られていますが、そのほかにもユーザー同士のQ&Aサイト各種があります。この他、車やゲーム、教育、不動産など特定の分野のコミュニティサイトがさらに多数存在します。このようにUGCには多くの種類があります。そのなかで、マーケティングに最も活用されるのはSNS投稿ですが、それ以外のコンテンツに対して行う施策もあります。手法については、後述します。UGCの購買行動モデル「ULSSAS」とはUGCを起点として消費者が行動を起こすプロセスのフレームワークを「ULSSAS(ウルサス)」といいます。 U:UGC(認知)UはUGCのことで、あるユーザーの投稿を他のユーザーが見て、商品やサービスについて認知をする最初のステップです。L:Like(いいね!)UGCを見たユーザーが投稿にいいね!をしたり、再投稿することにより、情報がさらに多くの人の目に留まります。S:Search1(SNS検索)SNS内で話題になっている投稿が気になり、SNS内で検索します。S:Search2(Google検索)さらに情報を得るために、検索エンジンに商品名を入力して指名検索をします。A:Action(購買)商品を購入します。S:Spread(拡散)購入したこと、感想、使用感などを写真とともにSNSに投稿します。その投稿は誰かが見ることにより、次のULSSASの起点となります。UGCと合わせて覚えたい用語、「IGC」「PGC」「CGM」UGCと関連する以下の用語についても合わせて覚えましょう。PGCProfessionalGeneratedContentの略で、プロによって作成されたコンテンツの総称です。企業のWebサイト、オウンドメディア、自社アカウントからのSNS投稿などはすべてPGCです。IGCInfluencerGeneratedContentの略で、企業が報酬を支払い、インフルエンサーに依頼して作成されたコンテンツのことです。CGMConsumerGeneratedMediaの略です。CGMとはUGCが生成されるメディア全般のことです。具体的にはX、Instagram、YouTube、食べログ、クックパッド、GoogleマップなどがCGMです。 UGCを活用するマーケティングの手法と成果を上げるポイントUGCは消費者の購買行動を大きく左右するため、企業はマーケティング活動でUGCを理解し活用することが不可欠です。UGCを活用するマーケティングの手法、進めかたと注意点について述べていきます。UGCを活用するメリットとデメリットUGC活用のメリットとデメリットを確認します。《UGC活用のメリット》低コストでマーケティング施策ができるたとえば、SNSの自社アカウントで一般のユーザーが作成した動画や写真入りの投稿を再投稿しながらコメントを追加する方法は、低コストでコンテンツ作成の時間もかかりません。UGCを自社のコンテンツを補完するコンテンツと位置づけて、活用することができます。投稿を起点とする消費行動は、ULSSASの丸い形状の通り「連鎖」することが大きな特徴です。膨大なコンテンツはつながりあっていて、ユーザーに好意的に受け取られた情報はスピーディーに伝播するので、少ないコストで大きな成果を生み出すことが期待できます。消費者の目線に立った発信ができるユーザーの投稿をリポストしたり、その内容を参考にしてコンテンツを作成・発信したりすることで、企業目線ではなく、消費者目線からの情報発信ができます。たとえば、あるユーザーが新しいコンビニスイーツについて「おいしくてコスパも◎」と発信すれば、同じ内容を企業が発信するよりも、ターゲットユーザーの共感を得られやすいでしょう。購買行動に結びつきやすい前述した「ULSSAS」のメカニズムがはたらき、誰かの投稿を見て気に入ったユーザーは「私も体験してすぐ投稿しよう」と考えます。「検索する」「検討する」といったステップを経ずにすぐに行動する人もいるでしょう。ときには、1人の投稿から商品が大ヒットすることもあります。UGCは購買行動に結びつきやすい重要なコンテンツといえます。UGCから改善点や新商品のアイデアを得られるUGCには一般ユーザーの率直な声があふれています。これらを収集・分析することで自社商品への評価や要望をリサーチして、改善や新商品開発に活用することができます。リサーチ目的でUGCを解析し、マーケティングや商品開発に活用することを「ソーシャルリスニング」といいます。《UGC活用のデメリット》UGCを活用するときのデメリットとして、以下があります。信ぴょう性を確認できないSNSのユーザー投稿が事実かフィクションかは、判断がつけづらいです。最近ではフェイク動画も流れてくるようになり、正しい情報を見極めて発信することがより重要になっています。炎上のリスクがあるUGCは一般ユーザーが自発的に発信するコンテンツですから、当然ネガティブな投稿もあり、そこには炎上のリスクが存在します。企業は常に、SNSにおいて慎重になる必要があります。それでもちょっとした批判などから予測できないトラブルが発生する可能性はあり、万一のときは迅速な対応が必要です。著作権や法制度に注意が必要SNS投稿は投稿者に著作権があるので、企業が二次使用するときはユーザーに許可を得る必要があります。加えて、ユーザーが撮影した写真の背景に他者が権利を持つ映像や肖像が映り込んでいることもあるので要注意です。また、医薬品に関する投稿では薬機法に抵触していないかチェックする必要があります。UGCを活用する施策の種類UGCをマーケティングに活用する方法として、以下のような施策があります。再投稿企業アカウントがユーザーの投稿を再投稿する「リポスト」「シェア」などの方法です。手軽に実施でき、多くの人への訴求力があります。自社WebサイトやパンフレットにUGCを活用している企業もあるようです。使用する際は必ず投稿者に事前に許可を得る必要があります。自社のファンを増やせるチャンスでもあるので、顧客と直接コミュニケーションをとるときは丁寧に、誠意をもって対応することが重要です。キャンペーン企業がユーザーに投稿をはたらきかけるキャンペーン施策です。Facebook、Instagram、Xで活用されている#(ハッシュタグ)をつけた投稿を依頼する「ハッシュタグキャンペーン」が知られています。ほかに、アカウントフォローやアプリダウンロードを依頼するキャンペーンもあります。ユーザー側にとっては楽しみながら参加でき、企業にとってはUGCを増やすことができる有効な施策です。インフルエンサーへの投稿依頼多くのフォロワーを有するインフルエンサーに報酬を支払って商品の紹介を依頼する方法です。インフルエンサー自身のコメントや写真とともに商品が紹介されることで訴求力が高まります。インフルエンサーへの依頼では「PR」などの表記を入れ、ステルスマーケティングではないことを明示する必要があります。ソーシャルリスニングソーシャルリスニングとは、SNS上に投稿されているコンテンツを収集・解析して消費者ニーズを探るマーケティングリサーチの施策です。参考:マーケティングリサーチの種類と手法は?デプスインタビュー事例も紹介!このほか、以下の記事ではSNSマーケティングについて詳しく解説しています。参考:SNSマーケティングとは?5つの施策ポイントや成功事例、BtoBで有効な事例も紹介UGCを活用するときの注意点UGCを活用する施策を行う上での注意点として、以下が挙げられます。ユーザー行動の変化ユーザーが好んで見るプラットフォーム、共感されやすい投稿やあまり好まれない投稿の傾向は、常に変化します。ターゲットユーザーの意識や行動について最新の動向をリサーチしながらUGC施策を立案する必要があります。法制度やルールの変更SNSをとりまく法規制は毎年のように変化します。法令を遵守して安全に施策を行うため、最新の法制度に関する情報のアップデートが欠かせません。また、ネット上の行動への法規制が厳しい欧州など、海外事情も把握しておく必要があります。SNSのアルゴリズム変更SNSプラットフォームのアルゴリズム変更により、UGC上で表示されるコンテンツの優先順位が変わることもあります。プラットフォームのルール変更についても最新情報を取り入れましょう。UGCを活用する企業の事例企業のUGC活用事例をご紹介します。■JTB「思い出”シェア”キャンペーン」JTBは定期的にSNSでキャンペーンを実施しています。2024年5月には、InstagramのJTB公式アカウントをフォローして、写真に「#JTB思い出シェア」のハッシュタグを付けて投稿した人に抽選でクーポンをプレゼントするキャンペーンを実施しました。■キッザニアキッザニアでは過去の施設利用者のレビュー、Instagram投稿を「ご利用者様の声」として公式Webサイトに掲載してきました。さらにInstagramではキッザニアでの体験を想起できるコンテンツを掲載。予約サイトのファーストビューに体験動画を設置することで、静止画のときと比較して予約率を110%に向上させることができました。■NISSAN「NISSANラブストーリー」NISSAN車ユーザーの思い出を「NISSANラブストーリー」と称する特設サイトで紹介しています。SNSで投稿された写真、エピソードを印象的な街並の上に展開させ、読みたくなるコンテンツ提供に成功しています。■明治製菓「きのこたけのこ論争」少し前ですが、明治製菓の「きのこの山&たけのこの里論争」はSNS上で非常に盛り上がり、多くのUGCを創出しました。現在も特設サイトで動画を見ることができます。まとめ本稿のポイントは以下です。UGCとは一般ユーザーが自発的に作成したコンテンツです。企業広告よりもUGCのほうが購買の決め手となることが多いため、UGCを活用するマーケティングが重視されています。UGCの活用が最も有効な業態としてECサイトがあります。このほか、飲料、食品、ファッション、インテリア、旅行などの企業でUGCが重視され、活用されています。UGCの種類として、以下があります。・SNS投稿・口コミ、レビュー・YouTube動画・個人ブログ・Q&AサイトUGCを活用する施策として、以下があります。・再投稿・キャンペーン・インフルエンサーへの投稿依頼・ソーシャルリスニング最後に、シャノンのマーケティングオートメーションでは、データの一元管理による効率的なリード獲得とナーチャリングが可能です。⇒製品資料と特典資料4点の無料ダウンロードはこちらまた、シャノンコンテンツアシスタントでは、主にセミナー集客メールのタイトルと内容、記事集客メールのタイトルと内容、記事本文の生成が可能です。⇒マーケティング専用生成AIクラウドのサービスサイトはこちらhttps://www.shanon.co.jp/blog/entry/ugc/
-
申し込みフォームは、Webで特定のサービスの利用を受け付けるための手段です。申し込みの受付方法にはほかにも電話やメールなどがありますが、申し込みフォームを活用することで大幅な効率化を図れます。さらに、マーケティング効果も期待できるため、使い方次第では売上アップにもつながるでしょう。今回は、申し込みフォームの概要や、作成方法について紹介します。マーケティング効果を高めるためのコツも解説していますので、イベントやお役立ち資料などを活用したマーケティングに力を入れるかたはぜひ参考にしてください。目次Toggle申し込みフォームとは?申し込みフォームの用途申し込みフォームを活用するメリット申し込みフォームに欠かせない項目申し込みフォームの種類申し込みフォームの作り方申し込みフォームの作成方法効果的な申し込みフォームを作成するコツ申し込みフォームを作成できるツールGoogleフォームWEBCASformulatorSHANONMARKETINGPLATFORMシャノンのSMPを活用した申し込みフォームの作り方まとめ申し込みフォームとは?申し込みフォームとは、特定のサービスを利用するために必要な情報を入力するフォームです。申し込みフォームに入力した情報は、ユーザーへ適切なサービスを提供するために活用されます。フォームにはいくつか種類があり、申し込みフォーム以外にも以下のようなものがあります。アンケートフォームWeb上でアンケートを実施する際に用いられるフォームで、ラジオボタンやプルダウンが中心の簡易的なものや、自由記述中心のものまで、目的にあわせて形式を柔軟に変えられることが特徴問い合わせフォームコーポレートサイトやECサイトで、ユーザーが解決したい疑問や質問を入力するフォーム会員登録フォームアプリやメルマガなどの会員制サービスを利用するために必要な情報を入力するフォーム予約フォームホテルや飲食店、航空券、会議室などの予約に必要な情報を入力するフォーム購入フォームECサイトで、消費者が商品購入のために必要な情報を入れるフォームまずは、申し込みフォームの概要を理解するために、用途やメリットについて解説していきます。申し込みフォームの用途申し込みフォームの用途は、以下の2つが代表的です。イベントの参加申し込み対面セミナーやウェビナーへの参加をWeb上で募る際に、ユーザーに申し込みフォームで名前や連絡先、質問、要望などを入力してもらうフォームです。申し込みフォームに入力された情報は、当日の案内やアフターフォローに活用されます。資料請求の申し込み資料を希望するユーザーに、個人情報を入力してもらうフォームです。会社案内や商品カタログを郵送する場合もあれば、ノウハウやアンケート調査結果などのお役立ち情報をまとめた、PDFのダウンロードにも活用されるケースもあります。申し込みフォームを活用するメリット電話での申し込みではなくWebの申し込みフォームを活用することで、顧客も企業もメリットを得られます。ここでは、主なメリットを3つ紹介します。日時を問わず申し込みを募れる申し込みフォームでは、基本的に24時間イベント参加や資料請求の申し込みを受け付け可能です。電話での申し込み受付と違って、ユーザーの都合の良いタイミングで入力してもらえるため、ユーザビリティ向上につながるでしょう。顧客情報管理の効率化を図れるコールセンターで申し込みを受け付ける場合は、オペレーターが電話口で顧客の情報を聞きながら手入力することになります。しかし、申し込みフォームでは顧客に自ら情報を入力してもらい、データは自動で集約・集計されます。そのため、効率良く顧客情報を集められることが、申し込みフォームのメリットです。マーケティング効果を高められる申し込みフォームを通して、商品やサービスに興味を持つ見込み客の情報(リード)を獲得可能です。イベント参加後や資料の提供後も、メルマガやターゲティングメールなどで見込み客に有益な情報を継続して発信し、商品やサービスへの興味関心を育む効果があります。このことを、マーケティング用語で「リードナーチャリング」と呼びます。参考:リードナーチャリングとは?成果を出す7つの手法や成功事例を紹介申し込みフォームに欠かせない項目申し込みフォームは、目的にあわせたさまざまな要素・項目から構成されます。ここでは、申し込みフォームを作るにあたって、最低限必要な要素を紹介していきます。①フォームの概要申し込みを募るイベントや資料のタイトルと、内容のサマリを記載します。シャノンではサマリの有無でA/Bテストを実施した結果、サマリのあるページのほうが、ない場合と比より良い結果がでています。②個人情報の取り扱いに関する説明申し込みのために、顧客から個人情報をお預かりすることになります。個人情報保護の規定とあわせて、個人情報の取り扱いに同意するかどうかを問う欄を設置してください。③入力フォームサービス提供に必要な顧客情報を入力してもらうフォームです。入力項目は目的によって変わりますが、最低限必要なのは次の項目です。名前会社名・部署名(BtoBの場合)メールアドレス電話番号住所または会社所在地他にもよく取り入れられている項目は、年齢性別申し込み内容に関連した質問などが挙げられます。申し込みフォームの種類申し込みフォームの構成は大きく分けて、2種類あります。一体型一体型は、イベントや資料の概要と申し込みフォームが同一のページにまとまったタイプです。概要とフォーム部分がファーストビューにおさまっているため離脱を防ぎやすいのが魅力で、資料請求のように申し込むかどうかスピーディーに判断するものに関しては、一体型がより適しています。シャノンで実施したA/Bテストでも、資料請求の申し込みは一体型のフォームのほうが好反応でした。分離型分離型は、概要ページ内にフォームへのリンクを設置したもので、リンク先に遷移してから申し込み内容を入力してもらいます。ファーストビューで概要をじっくり説明できるため、申し込むかどうか吟味する必要がある内容に向いています。シャノンでA/Bテストを実施したところ、ウェビナーの参加募集時には分離型のほうが一体型よりも良い結果を残しました。申し込みフォームの作り方次に申し込みフォームの作成方法と、効果を高めるコツについて紹介します。申し込みフォームの作成方法申し込みフォームの作成方法は、3種類あります。それぞれの概要や、メリット・デメリットを紹介します。HTMLやCSSを使って自作するコードを使って、申し込みフォームを設計することも可能です。1から自由に作るためカスタマイズ性が高いことがメリットですが、運用やセキュリティ対策も自社で実施することになります。そのため、HTMLやCSSといったWeb言語の高度な知識が不可欠です。CMSのプラグインを利用するWordPressをはじめとするCMSは、手軽にWebページの編集・更新が行えて、プラグインを利用することで機能が拡張できるツールです。フォームを作成するプラグインを活用すると、コードを埋め込むだけで、簡単に申し込みフォームを設置できます。フォームのテンプレートが用意されているケースも多いことも魅力です。ただし、プラグインによっては入力内容の確認画面を設けられないケースもあります。フォーム作成ツールを活用する申し込みフォーム作成の専用ツールを使う方法もあります。ノーコードでフォームを作成できるうえ、専用ツールだからこそ機能が充実しているため、初心者にはピッタリです。入力された情報の管理や分析まで行えるツールも多いため、リードナーチャリングにも活かせます。無料で利用できるツールもありますが、高度な機能性を求めるなら有料ツールでないと叶いにくい点には注意が必要です。効果的な申し込みフォームを作成するコツ申し込みフォームの構成や仕様によって、申し込み数が左右されます。より多くの申し込み件数を確保するために、できる工夫を紹介します。概要は静止画より動画で説明する申し込むイベントや資料の概要は、テキストだけでなく視覚的に伝えることでより高い効果を期待できます。視覚的に伝える方法は画像(静止画)と動画がありますが、シャノンが製品資料のページで実際に調査したところ、動画のほうがより良い結果に結びついています。項目数をできるだけ少なくする申し込みフォームを通して得た顧客情報をマーケティングに活用することを考えると、入力項目をあれもこれも増やしたくなってしまうかもしれません。しかし、入力項目が多いと離脱率が高まるリスクがあります。項目数は極力減らすことで、手軽に申し込みやすいフォームへと仕上がるでしょう。記入例を入れて、エラーはリアルタイムで表示フォームによって、住所欄が半角に対応していない場合があったり、電話番号にハイフンが必要な場合があったりと、表記方法が変わってきます。そのため、自由記述式のフォームには入力例を添えるようにしてください。ユーザーが「どう書いたらいいか分からない」と迷ってしまう時間を減らす効果があります。また、入力エラーはリアルタイムで表示できる仕様にすることで、修正の手間も最小限に抑えられるでしょう。セミナーの集客に有効な申し込みフォーム作成のコツは下記の記事でも紹介しています。ご興味のあるかたは参考にしてください。参考:セミナーの集客を成功させるには?シャノンの経験から必勝法をご紹介申し込みフォームを作成できるツール申し込みフォームを手軽に作成できる専門ツールを3つ紹介します。GoogleフォームGoogleアカウントを作成するだけで、誰でも無料で利用できる初めてでも使いやすいツールです。申し込みフォームから入力された内容はGoogleのサーバーに保存され、強力なセキュリティ対策が行われます。Googleスプレッドシートとも連携できるため、データの分析や加工もしやすいのも魅力です。また、埋め込みタグをページに組み込むだけで、一体型のフォームを作成することも可能できます。ただし、デザインの自由度が低いため、Webサイト全体のデザインと調和させるのは難しいでしょう。WEBCASformulator月額定額制のフォーム作成ツールです。多種多様なテンプレートが用意されていて、申し込みフォームだけでなく、アンケートフォーム、問い合わせフォームなどを手軽に作成できます。イベントのように定員がある申し込みについては、定員が近づいてきたら「残りわずか」と表示したり、上限に達し次第受付を制限したりといった便利な機能がついていることも魅力です。料金はSaaS型の場合月額10万円からのため、フォームを利用する機会が多い大規模企業に向いています。SHANONMARKETINGPLATFORMシャノンのMA(マーケティングオートメーション)である「SHANONMARKETINGPLATFORM(以下、SMP)」にも、申し込みフォームを簡単に作成できる機能が備わっています。イベントや資料請求などの概要を入力すると、あらかじめ決めておいた形式で受付登録フォームや告知ページが自動で生成されます。さらに、申し込み後の顧客への案内メールも自動での配信設定が可能なため、申し込みの受付業務を自動化することが可能です。また、アフターフォローも同じプラットフォーム上で実施できるため、リードナーチャリングにも取り組みやすくなるでしょう。こうした手間を大幅に削減できるため、ウェビナーやお役立ち資料などを活用したマーケティングに力を入れている企業にはとくにおすすめです。ほかにもメルマガやDMなどさまざまなマーケティング手法に便利な機能が備わっていて、料金は月額12万円〜です。参考:マーケティングオートメーションツールを使ってできることとは?シャノンのSMPを活用した申し込みフォームの作り方セミナーやウェビナー開催時を例に、シャノンで申し込みフォームを作成した場合の一連の流れを紹介します。<step1>告知ページと申し込みフォームを作成SMPのキャンペーン作成画面に沿ってにセミナーのタイトルや概要を入力すると、あらかじめ決めて置いた形式で受付登録フォームや告知ページの生成が可能です。過去に実施したウェビナーを再び開催する場合や、同じ設定でキャンペーンを作成したい場合は「コピー」ボタンを押すだけで作成が可能です。ワンクリックで準備でき、すぐに申し込み受付を開始できます。<step2>定員を設定・管理シャノンの「定員管理」は、募集人数に達し次第自動で申し込みを締め切るという人気機能です。セミナーのように申し込み数に上限を設けたい場合は、フォーム作成時に設定しておきましょう。<step3>事前案内メールの配信フォームから申し込んだユーザーに、受付完了メールを自動で配信します。対面セミナーの場合は受講票を、ウェビナーの場合はURLを自動で発行して配信することもできるため、準備に必要な工数を大幅に減らせます。<step4>フォローメールの配信セミナー実施後には、メールで御礼メールを当日使った資料を添えて参加者に配信します。資料はSMPににアップするだけでダウンロードURLが発行されます。また、メールの予約配信にも対応していて、出席状況に応じて配信内容を変えることも可能です。資料のダウンロード数も表示されるため、需要のある資料を把握でき、今後のマーケティングにも活かせます。参考:ウェビナーで集客する8つの方法とは?集客で失敗しないための6つのポイントも解説まとめ本稿のポイントは以下の3点です。1.申し込みフォームは、各種イベントや資料請求の申し込みを募るためのWebフォームです。24時間いつでも申し込みを受け付けられるうえ、顧客管理の手間を大幅に削減できます。2.申し込みフォームには、告知ページと申し込みフォームが同じページにまとまった「一体型」と、別々のページに分かれた「分離型」があり、資料の申し込みには一体型、イベントの申し込みには分離型を選ぶことで、高い効果を期待できます。3.申し込みフォームは、入力項目を最低限にし、エラーはリアルタイムで分かりやすく表示するなどのユーザビリティの高い設計にすることで、申し込み件数向上を狙えるでしょう。 最後に、シャノンのマーケティングオートメーションでは、データの一元管理による効率的なリード獲得とナーチャリングが可能です。⇒製品資料と特典資料4点の無料ダウンロードはこちらまた、シャノンコンテンツアシスタントでは、主にセミナー集客メールのタイトルと内容、記事集客メールのタイトルと内容、記事本文の生成が可能です。⇒マーケティング専用生成AIクラウドのサービスサイトはこちらhttps://www.shanon.co.jp/blog/entry/application_form/
-
マーケティングリサーチとは、マーケティング活動を支える調査や分析のことです。「自社製品の製品・サービスの認知度はどのくらいか」「ターゲット層が何を課題に感じているのか」などの情報は、マーケティング施策を実施するうえで重要な指針となります。今回は、マーケティングリサーチの手法や進め方について解説します。後半ではシャノンが実践しているデプスインタビューの事例もご紹介します。目次Toggleマーケティングリサーチとはマーケティングリサーチとは何か。その目的は?マーケティングリサーチの手順マーケティングリサーチと市場調査の違いマーケティングリサーチの種類定量調査と定性調査パネル調査とアドホック調査マーケティングリサーチの手法アンケートインタビューHUTとCLTソーシャルリスニング行動観察デスクリサーチシャノンマーケティング部の「デプスインタビュー」施策の事例を紹介!デプスインタビュー全体の流れ対象者の選定デプスインタビューにおける質問事項の考え方施策へ繋げる方法まとめマーケティングリサーチとはマーケティングリサーチとは何か、市場調査との違いや進め方を解説します。マーケティングリサーチとは何か。その目的は?マーケティングリサーチとは、マーケティング活動を成功させるため、顧客や市場について調査・分析・予測する活動のことです。商品開発の前や商品開発の期間に行うだけでなく、商品をリリースした後に実績を調査することも含まれます。マーケティングリサーチの最終目的は、得られた情報を基に自社の商品やサービスの売上を伸ばすことです。そのために、以下のようなことを調査します。消費者の課題、ニーズ既存顧客の満足度自社商品の認知度、ブランド力自社のマーケティング施策の効果市場規模の現在と将来予測競合他社のシェア、成長予測マーケティングリサーチの手順マーケティングリサーチの目的や対象とする商品によって、調査方法や手順は違ってきます。そのなかの一例として、マーケティングリサーチの大まかな手順を紹介します。調査の対象を定めて仮説を立てるマーケティングリサーチの対象となるのは、「新商品の開発」「既存商品のリニューアル」などです。そのほか「価格設定」「流通方法」のような細かいことを決定するために行うマーケティングリサーチもあります。調査の方針を決める市場規模などの既存データの収集と分析、アンケートやインタビュー、ソーシャルリスニングなどの方法のなかで実施する調査を決めます。各種の調査方法については、のちほど解説します。調査の実施決定した計画に沿って調査を実施します。分析と評価調査で得られたデータをもとに、クラスター分析、回帰分析、コレスポンデンス分析など、各種の分析手法を用いて有意な結果を導きます。3C、PEST、SWOTといった分析手法も使います。意思決定に反映得られた結果をもとに、意思決定を行います。新商品の開発であれば、「計画通り進める」「仕様変更を加えて再調査する」「開発計画を見直す」などを決定します。マーケティングリサーチで活用する3C、PEST、SWOTなどの各種分析手法については、以下の記事でくわしく解説しています。参考:「STP」「AIDMA」など、知っておきたいマーケティング分析手法や考え方を一挙に紹介マーケティングリサーチと市場調査の違いマーケティングリサーチと市場調査(マーケットリサーチ)は似た言葉ですが、違いは何でしょうか。一般社団法人日本マーケティング・リサーチ協会の「一般社団法人日本マーケティング・リサーチ協会マーケティング・リサーチ綱領」によると、マーケティングリサーチには、すべての形態の「市場調査、世論調査、社会調査およびデータ解析を含む」と定義されています。この定義に従うと、市場調査はマーケティングリサーチのなかの一領域ということになります。一方で、「市場調査とは既存のデータなどをもとにした市場全般に関するリサーチ」「マーケティングリサーチは特定の商品やサービスに焦点をあてた調査のこと」というように、意味合いの違いによって使い分けられている場合もあるようです。また、マーケティングリサーチ(市場調査)というように、同義で使用している例もあります。「マーケティングリサーチ」「市場調査」という用語は、同義とされているときも使い分けられているときもあるので、使用されている文脈や話者によって判断する必要があります。マーケティングリサーチの種類マーケティングリサーチの調査方法は、定量調査と定性調査、パネル調査とアドホックと調査に分類されます。定量調査と定性調査定量調査とは、アンケートに「はい・いいえ」や満足度の5段階評価などの方法で回答をしてもらい、結果を数値で集計する方法です。調査・集計が簡単で、データ分析もしやすいことが大きなメリットですが、数値には表れない声を拾えないこと、市場や顧客を深く理解できない可能性があることがデメリットです。定性調査は、インタビューや座談会形式で調査対象者の本音の声を集める調査方法です。細かい顧客ニーズを知ることができますが、時間と手間がかかります。パネル調査とアドホック調査パネル調査とは、決まった対象者に対して、定期的に調査をすることです。一定の期間をあけて、同じ質問項目と形式で調査を行います。パネル調査により、購入を年に何回かリピートしたり、競合他社へスイッチするといった消費者行動の全体像を知ることができます。これに対してアドホック調査は、一回限りの実施です。一般的なアンケート調査、インタビュー調査などはこちらに該当します。マーケティングリサーチの手法マーケティングリサーチで最も一般的な手法はアンケート調査ですが、そのほかにもいくつかの手法が実施されています。前述したように、マーケティングリサーチの目的に合わせて適切な手法を選ぶことが大事です。以下のうち、複数を組み合わせることもあります。アンケートアンケートは、マーケティングリサーチで最もよく用いられる調査方法です。多くの場合、答えをカウントする定量調査ですが、自由記述の項目を追加すれば定性調査も同時に行うことができます。実施方法として、以下のような種類があります。Webアンケートインターネット上のフォームから回答するアンケートは回答も集計もしやすいため、頻繁に実施されています。SNSで実施されることもあります。Webアンケートは依頼も手軽にできますが、途中で離脱する人やきちんと回答しない場合もあることがデメリットです。街頭アンケート繁華街で街の人に声をかけて、アンケートを実施します。手間がかかる方法ですが、真剣に回答してもらえる確率が高いこと、回答以外のユーザーの声もきけることがメリットです。商品プロモーションと合わせて実施されることも多いです。郵送アンケートアンケート用紙を郵送して、回答を返送してもらう方法は、インターネットが普及する以前にはよく行われていました。現在も、企業を対象とするアンケート調査などでは郵送の方法がとられています。送付のコストと回収率が低くなりやすいことがデメリットです。訪問アンケート調査員が各家を訪問して対面でアンケートをおこなったり、回答用紙を後日回収したりする方法です。アンケートの作成方法、必要なサンプル数、集計方法などについては、以下の記事でくわしく解説しています。参考:マーケティングにおけるアンケートの効果的な作成と活用の方法は?参考:アンケート結果を活用するために欠かせない、アンケートの集計と分析の方法インタビューインタビューとは、一般ユーザーや顧客を対象として、インタビュアーが直接質問をしながら対象者に自由に話してもらう調査方法です。インタビューは定性調査の代表的な手法です。インタビューは、アンケートの集計では取得しにくい、顧客の本音や、顧客自身も気づいていない隠れたニーズである「インサイト」を知るために有効な方法です。近年、顧客を深く理解するために役立つインタビューの重要性が高まっています。以下の記事ではインサイトの解説と活用方法をくわしく解説しています。参考:インサイトとは?顧客となる消費者を知りマーケティングに活かす代表的なインタビューの形式として、以下の2つがあります。グループインタビュー調査対象者を集めて、インタビュアーが質問をするだけでなく、参加者同士も自由に話してもらう方法です。グループインタビューは4人~10人程度の人数で行います。4~5人の少人数のグループでは、参加者同士の議論が深まり、思わぬ本音が引き出せることもあります。一方、8~10人程度のグループでは、議論が活発化して多様な意見が出やすい傾向があります。日本では一人一人が発言しやすいよう、少人数のグループを設定することが多いです。グループインタビューのメリットは、参加者同士の相乗効果が期待できること、コストがおさえられることですが、他の人の意見に同調してしまう可能性があります。デプスインタビュー一人または1社の対象者に自由に話してもらうインタビュー形式です。デプスインタビューは、対象者が話すときに他の人の意見に左右されることなく、自分の考えを言いやすい環境です。ユーザーのインサイトを知るために有効な方法とされています。ただし1人または1社で話すということはインタビュアーの役割も大きくなります。インタビュアーは対象者が話しやすいきっかけを作りつつ、自分の意図する方向に誘導しないよう、注意が必要です。1人にかける時間は、リサーチのテーマによっても違いますが、30分~2時間ほど。十分な時間をとって、じっくり話をきくことが基本です。最近はオンラインでデプスインタビューが行えるので、以前より実施しやすくなりました。今後デプスインタビューはさらに活用されていきそうです。HUTとCLTアンケートやインタビューの一種とも位置付けられますが、新商品のマーケティングリサーチを行う手法としてHUTとCLTがあります。HUT(ホームユーステスト)新商品や試作品を自宅に送付して実際に使用してもらい、一定期間後、商品についてのアンケートやインタビューを行ってフィードバックを得ます。継続使用してみないとわからない商品に適しています。たとえば、日用品、食品素材、家電などです。CLT(セントラルロケーションテスト)会場に新商品や試作品を持ち込み、対象者にも会場に来てもらいます。その場で商品を試してみた後、アンケートやインタビューで評価・感想のフィードバックを受けます。「会場で試す」ことができる商品に向いています。たとえば、レストランのメニュー、店舗の内装などです。ソーシャルリスニングソーシャルリスニングは、SNSに投稿された膨大な情報をリサーチする方法です。SNSを分析することにより、新商品の企画検討、新商品リリース後の反響、企業や商品のブランド力などを計測することができます。また、自社にとってマイナスイメージの投稿を早期に発見することは、危機管理に役立ちます。プロダクトライフサイクルとは商品の寿命を開発導入期、成長期、成熟期、衰退期と4段階に分ける考え方ですが、ソーシャルリスニングによって、自社の商品が今どの段階にあるか、衰退期にさしかかっていないかを知ることができます。ソーシャルリスニングの第一歩は、SNS上で自社商品名や企業名を検索することです。どんなコメントがあるのか、好意的な意見とネガティブな意見にはどんなものがあるか、何人が見ているかなどを調べます。1か月に1回など時系列で計測していくことも有効です。さらに積極的にソーシャルリスニングを取り入れたい企業は、「ソーシャルリスニングツール」を導入するという選択肢もあります。以下の記事では、SNSマーケティング全般について解説するとともに、ソーシャルリスニングについても紹介しています。参考:SNSマーケティングとは?5つの施策ポイントや成功事例、BtoBで有効な事例も紹介行動観察行動観察とは、調査担当者が調査対象を観察するマーケティングリサーチ手法です。大きく分けて以下の2つがあります。調査対象者と行動を共にする協力いただける対象者と調査担当者がしばらく一緒に過ごして行動を観察します。対象者とは会話しても問題はないですが控えめにして、対象者の普段の生活パターン、所作などを観察します。多くの気づきが得られる方法ですが、協力者を見つけるハードルが高いというデメリットがあります。店舗や繁華街で観察する一般の人がどんな買い物をしているか、買い物以外にはどんなことをしているかについて、店舗や街中で観察します。週1回など定期的に同じ場所を観察することも有効です。自分1人ですぐに始められる方法です。デスクリサーチデスクリサーチとは、インターネット上や情報会社から入手できるデータ、他の調査レポートなどをもとに机上で実施する調査です。今回は最後に紹介していますが、実際には、マーケティングリサーチの早い段階で、集められるデータをもとにデスクリサーチをすることが一般的です。市場規模、市場動向などの現状をデスクリサーチであらかじめ把握して、その後でアンケートやインタビュー、HUT・CLTなどのリサーチ活動の計画を立てます。まとめると以下のとおりです市場分析の手法やマーケティングリサーチの全体像について、以下の記事でくわしく解説しています。参考:市場分析の手法にはどんなものがある?種類や活用法を知っておこうシャノンマーケティング部の「デプスインタビュー」施策の事例を紹介!シャノンのマーケティング部では、適切なマーケティング施策を進めるためにより深く顧客を理解する必要があるという考えのもと、見込み顧客を対象としたデプスインタビューを実施しています。BtoB企業におけるデプスインタビュー事例としてご紹介します。デプスインタビュー全体の流れシャノンで実施する際の基本的な流れは以下のとおりです。インタビューのプロセスは、まずターゲットの事前調査から始まります。目的の整理や大枠の調査結果を仮説立てした後、ターゲットの条件を設定し、そこから調査内容の詳細を考案します。その後対象者の選定を行い、インタビューのアポイントメント取得のためメールや電話で依頼し、2~3週間程度で取材先が決定します。インタビューは2~3週間を要し、その後、情報をまとめて施策に繋げます。一般に、このプロセスは複数社にわたって繰り返されるため、対象者リストの作成が必要です。対象となる会社との調整にくわえて社内調整も必要なため、全体としては2ヶ月程度を見込んでいます。対象者の選定ターゲットとなる対象者の選定はインタビューの成果を大きく左右します。しかし、一回目の接触で完璧なターゲットを選定することは難しく、実際にはN=1で完結しません。複数の対象者に同じ内容を聞き、その中から共通の傾向を見出す必要があります。さらに、役職やポジションごとに異なる視点を持つため、事前にポジションごとの仮説を立てておくことが重要です。シャノンのマーケティング部では、ロストした顧客よりも、商談に至らなかった見込み顧客を対象とする場合が多いです。アンケートで得たい情報は「ターゲットの課題」なので、過去の商談有無よりも仮説やターゲット層に沿っているかを重要視しています。また、一連の流れをマーケティング部内で完結させることが可能というメリットもあります。デプスインタビューにおける質問事項の考え方インタビューの準備段階では、回答の仮説を立て、それに基づいて質問を作成します。例えば、シャノンの製品である「イベント管理システム」でイベント代理店をデプスインタビューの対象とした場合、「新規顧客よりもリピート顧客の方が多いのでは?」と仮説が立てられます。この仮説があれば、「リピート顧客と新規顧客の比率」はもちろん、「リピートしてもらえる理由」などその先の仮説を立てることもでき、質問を深堀していくことができます。ほかにも具体的な質問をご紹介します。●質問○イベント企画~受注の後~開催後の間での課題(クライアントor代理店)○イベント代理店にクライアントが求めるものとは?(効率化や自動化など)○システム利用時の情報収集の方法は?○イベントは顧客から相談されてから案件化するのか、自社からプッシュで提案するのか?それぞれの質問に対する目的と仮説は以下の通りです。このプロセスを通じて、顧客が最終的に行動を起こすタイミングやその背景を理解することが重要と考えています。施策へ繋げる方法インタビューを通じて収集した情報を基に施策へと転換します。例えば、ホワイトペーパー(WP)を作成し、それを広告を通じて配布することで、ウェブサイトへの流入を増やすことができます。このアプローチは、顧客の関心を引き、製品やサービスへの理解を深めさせるための導線を作ることができます。まとめ本稿のポイントは以下です。 マーケティングリサーチとは、マーケティング活動を成功させるため、顧客や市場について調査・分析・予測する活動のことです。 マーケティングリサーチは以下の流れで行います。1 調査の対象を定めて仮説を立てる2 調査の方針を決める3 調査の実施4 分析と評価5 意思決定に反映させるマーケティングリサーチの種類として、定量調査と定性調査、パネル調査とアドホック調査があります。マーケティングリサーチの手法として、以下があります。これらを調査目的に合わせて適切に使っていくことが大切です。・アンケート・インタビュー・HUTとCLT・ソーシャルリスニング・行動観察・デスクリサーチ最後に、シャノンのマーケティングオートメーションでは、データの一元管理による効率的なリード獲得とナーチャリングが可能です。また、シャノンコンテンツアシスタントでは、主にセミナー集客メールのタイトルと内容、記事集客メールのタイトルと内容、記事本文の生成が可能です。⇒マーケティング専用生成AIクラウドのサービスサイトはこちらhttps://www.shanon.co.jp/blog/entry/marketing_research/
-
マーケティング担当者のルーティンワークはたくさんありますが、そのなかでも「セールスレター」「ウェビナー案内メール」など、文章を書く作業はかなりの部分を占めています。こうした文章は、事実を正確にわかりやすく表し、読み手が「購入」「参加申込」などの具体的な行動をすることを促すもので、目標とするCVRも設定されるので、しっかりと「伝わる文章」に仕上げる必要があります。そこで役に立つのが「PASONAの法則」です。PASONAの法則にしたがって文章の「型」を整えることで、安定したCVRにつながり、毎日の作業を効率化できます。今回は、PASONAの法則の意味や使用目的、上手な活用のしかたを解説します。また、シャノンが実践している、「ChatGPT×PASONAの法則」でさらに業務効率化をはかる具体例もご紹介します。目次TogglePASONAの法則とは?新旧2つの法則とはPASONAの法則とはどんな法則?PASONAの意味を解説新PASONAの法則との違い新旧のPASONAの法則、どう使い分ける?他にもある、ユーザーを動かすための法則PASONAの活用方法PASONAの法則はどんなときに使う?PASONAの法則を使うときの注意点シャノンのマーケティングチームが実践!「ChatGPT×PASONAの法則」の具体例「ChatGPT×PASONAの法則」でセールスレターを作成する動画プロンプト項目とChatGPTが作成した文章「シャノンコンテンツアシスタント」で高品質なコンテンツを生成まとめPASONAの法則とは?新旧2つの法則とはPASONAの法則には新旧の2パターンがあります。これらについて解説します。PASONAの法則とはどんな法則?PASONAの法則とは、顧客行動を促すセールスレターの文章の構成・順番を定型化した法則です。著名なマーケターである神田昌典氏が1999年に提唱したもので、ちょうどメルマガやネット通販が拡大する時代に広まりました。最初に示されたPASONAの法則は以下の通りです。PASONAの意味を解説PASONAの法則の各項目の意味を、例文とともに解説します。Problem 問題ユーザーの悩みや課題を明らかにして、問題提起をします。例:アレルギーのある子どもの食事。安心できる食材で手作りして、家族で同じメニューを食べることが理想ですが、時間に余裕がなくてお困りではありませんか?Agitation 煽り問題をさらに深堀りし、緊急性を高めます。例:アレルギーのある子のメニューがワンパターンになったり、家族と同じものが食べられなかったりすると、子どもの食育の面からも心配です。Solution 解決策問題の解決策を示します。例:そんなかたに、アレルギー対応の食材宅配サービス「XXX」がおすすめです。××医師監修のアレルギー対応食でありながら安心でおいしく、バリエーションに富んだ食事材料をお届けします。もちろん家族みんなで同じメニューを食べられます。Narrowdown絞り込み期間や数量、購入するべきターゲットなどを限定して、今行動するべき理由を示します。例:今月末までキャンペーン実施中で、お試し体験が可能です。Action 行動具体的な行動を促します。例:体験の申込は以下のボタンから進んでください。新PASONAの法則との違い次に、新PASONAの法則を紹介します。新PASONAの法則は、2016年、それまでのPASONAの法則の改良版として、神田氏により提唱されました。以下のように、2番目のAが示す内容が従来と違い、Agitationではなく、Affinityとなっています。Agitationにより不安をあおる、つまりネガティブなアプローチは、購買行動を促す反面、ユーザー離れの可能性もあると考えられます。そこで、ユーザーの悩みに寄り添う「Affinity」を採用してポジティブなアプローチとすることがより有効であるという考え方です。また、解決策のあとに「Offer(提案)」という項目を増やして、解決策をさらに具体化して伝えるパートが追加されました。新PASONAの法則の項目内容と例文は、以下のようになります。Problem 問題ユーザーの悩みや課題を明らかにして、問題提起をします。例:アレルギーのある子どもの食事。安心できる食材で手作りして、家族で同じメニューを食べることが理想ですが、時間に余裕がなくてお困りではありませんか?Affinity 親近感問題をさらに深堀りし、ユーザーの悩みに共感することで親近感を示します。例:とくに、子どもの食育を大切にしたい親御さんにとっては、家族みんなが同じメニューで、会話も食事も楽しみたい、でもそれが簡単ではないことが大きな悩みとなっているのではないでしょうか。Solution 解決策問題の解決策を示します。例:そんなかたに、アレルギー対応の食材宅配サービス「XXX」がおすすめです。××医師監修のアレルギー対応食でありながら安心でおいしく、バリエーションに富んだ食事材料をお届けします。もちろん家族みんなで同じメニューを食べられます。Offer 提案さらに情報を追加して、提案を示します。例:「XXX」は週2回から始めることができ、お客様の都合によるスキップも可能。食材の新鮮さや安全性、そしておいしさを確かめられるよう、まずお試し利用することをおすすめします。Narrowdown絞り込み期間や数量などを限定して、今行動するべき理由を示します。例:今月末までキャンペーン実施中で、お試し体験が可能です。Action 行動具体的な行動を促します。例:体験の申込は以下のボタンから進んでください。新旧のPASONAの法則、どう使い分ける?新・旧のPASONAの法則を比較表にしたものが以下です。現在では新PASONAの法則のほうがよく使われています。とくに、BtoCのユーザー向けには「共感」や「親近感」が重要です。しかし一方で、旧PASONAの法則のほうが適している場面もあります。たとえばBtoBでは、相手は企業の担当者です。コストをかけて何らかのサービスを導入するきっかけとなるのは、「現状には課題がある、対策しなくてはいけない」という問題意識です。このような場合には旧PASONAの型が向いています。もちろん、BtoBでも「親近感」「共感」を表現したほうがいい場合もあるので、シーンに合わせて使い分けましょう。他にもある、ユーザーを動かすための法則PASONAの法則以外にも、ユーザーの行動を促すために有効な文章作成のための法則がいろいろあります。そのなかから、2つを紹介します。QUESTの法則QUESTの法則は、以下の5つで構成されています。Qualify(絞り込み)Understand(共感)Educate(啓発)Stimulate(刺激)Transition(行動)形は違いますが、内容はPASONAと少し似ています。違う点は、PASONAではSolutionにあたる部分がEducateとなっていることで、商品の情報が「お悩み解決に役立つ情報の提供」と位置付けられています。AIDAの法則以下の4つの項目で構成されています。Attention(注目)Interest(興味)Desire(欲求)Action(行動する)まずユーザーの注目を集めて、次に関心を引き上げ、欲しいと思わせて最後には行動を促す、という手順です。このような「型」をいくつか覚えておけばさらに便利です。しかし、まずは最も一般化している「PASONAの法則」を使ってみることがおすすめです。PASONAの活用方法PASONAの法則の活用方法や注意点について確認していきます。PASONAの法則はどんなときに使う?PASONAの法則は、以下のようなシーンで活用できます。LP(ランディングページ)商品やサービスを紹介するためのランディングページは、ページ内に購入ボタン(CTA、CalltoAction)を設置して行動を促すためのページなので、PASONAが適しています。わかりやすく短時間で読み手に伝えることができます。参考:ランディングページ(LP)の最適化はリード獲得のために不可欠。改善をどう進める?セールスレター商品やサービスを紹介して購買を促すのがセールスレターで、メルマガの形で配信することが一般的です。紙のダイレクトメールで発信することもあります。PASONAの法則を活用することで、無理なく読み進められて、LPやオンラインショップへの訪問を促すいレターが書けます。イベントの案内セミナー、ウェビナー、その他各種のイベントの集客をするときにも活用できます。イベントの参加申込について、ユーザーは多少興味があっても「申込はあとで」となりがちですが、案内を読んだ直後の申込行動を喚起するために、PASONAのO、Nなどを重視することがポイントです。PASONAの法則は、上記のような行動を促す文章を作成するときだけでなく、以下のような場面でも活用できます。セールストーク顧客の行動を促すための型を、セールストークにも活用できます。フィールドセールスはもちろん、インサイドセールスでもトークスクリプト作成の参考になるでしょう。TVショッピングやライブ販売でもPASONAの法則が活用されています。プレゼンテーション、提案書社内外へ向けたプレゼンテーションを行う際のファイル作成でもPASONAの構成を使うことができます。BtoBでは個別のお客様向けの提案書を作成するときにも有効です。PASONAの法則を使うときの注意点PASONAの法則は、提唱者の神田昌典氏自身がマーケティングの施策を積み重ねていくうちに、効果が高い文章には共通点があることに気づき、それを法則化したものといわれています。また、考案されて以降20年以上活用されている実績もあります。つまり、多くのマーケティング施策に活用できる汎用性があることは間違いないですが、以下のような注意点もあります。レイアウトやビジュアルも重要LPやメルマガではテキストだけでなく写真やイラスト、動画も使うので、これらの吟味も重要です。PASONAの法則を使って文章を効率よく仕上げる一方で、効果があるビジュアルコンテンツの開発にも力を入れましょう。CV計測やABテストで効果を検証する個別の商品やターゲットにより、効果を最大化できるマーケティング施策は違うので、それを見つけ出すためには定期的なCV、CVRの計測や、ABテストによる検証が必要です。数値で得られた成果をもとに、より効果的なコンテンツへと改善をはかります。PASONAの法則は、起点に「問題」があることが前提PASONAの法則はProblem(問題)から始まっていて、ユーザーが日頃感じている問題点を起点としたストーリーです。必需品、嗜好品などにはなじまない場合もあります。競合商品が多い場合には差別化が必要PASONAの法則がよくあてはまる商品の例として、化粧品、ダイエット器具などが挙げられます。これらはユーザーのお悩みを解決する商品なのですが、競合が非常に多い商品でもあり、このため、類似の情報がユーザーに数多く届けられています。成果を上げるためには、PASONAの型でメッセージを届けるだけでなく、差別化戦略が重要です。シャノンのマーケティングチームが実践!「ChatGPT×PASONAの法則」の具体例シャノンのマーケティングチームでも、多くの文章を作成するマーケティング担当者がPASONAの法則を活用しています。現在は、PASONAの法則に沿った文章をChatGPTで生成することも行っています。その事例をご紹介します。「ChatGPT×PASONAの法則」でセールスレターを作成する動画以下は、実際にChatGPTにPASONAの法則といくつかの条件を指定して、文章を作成する方法の動画です。業務の合間の短い時間で効率よくセールスレターを作成することができます。上記動画の事例では、「旧PASONAの法則」を使用しています。プロンプト項目とChatGPTが作成した文章今回の事例でChatGPTに入力するプロンプトは以下の通りです。また、生成された文章は以下の通りです。「シャノンコンテンツアシスタント」で高品質なコンテンツを生成シャノンでは2024年2月、ChatGPTを活用してマーケティング業務のコンテンツ制作を効率化する「シャノンコンテンツアシスタント」の提供を開始しました。マーケティングシーンに特化したテンプレートを使うことで、生成AIを使うマーケ担当者が抱える「プロンプトが難しい」という課題を解決。高品質なコンテンツを迅速に複数案作成することができます。現在、無料トライアルを受付中です。詳しくはこちらをご覧ください。まとめ本稿のポイントは以下です。1.PASONAの法則には新旧の2つがあります。旧PASONAの法則は、以下です。P:Problem(問題)A:Agitation(煽り)So:Solution(解決策)N:NarrowingDown(絞り込み)A:Action(行動)新PASONAの法則は、以下の通りです。P:Problem(問題)A:Affinity(親近感)S:Solution(解決策)O:Offer(提案)N:NarrowingDown(絞り込み)A:Action(行動)2.PASONAの法則により、LP、セールスレター、イベントの案内などの文章を効率よく作成できます。新旧のPASONAの法則は、ターゲットや施策によって使い分けましょう。3.「ChatGPT×PASONAの法則」でさらにスピーディーに文章を作成できます。最後に、シャノンのマーケティングオートメーションでは、データの一元管理による効率的なリード獲得とナーチャリングが可能です。⇒製品資料と特典資料4点の無料ダウンロードはこちらまた、シャノンコンテンツアシスタントでは、主にセミナー集客メールのタイトルと内容、記事集客メールのタイトルと内容、記事本文の生成が可能です。⇒マーケティング専用生成AIクラウドのサービスサイトはこちらhttps://www.shanon.co.jp/blog/entry/pasona_rule/
-
ミレニアル世代とは、主に企業のマーケティング戦略で使われる言葉です。近頃よく耳にする「Z世代」の1つ前の世代で、ちょうど結婚や出産など人生の転機に差し掛かる人が多いことから、ファミリー層向けの商品・サービスのマーケティング戦略で注目を浴びています。また、ミレニアル世代は企業でも主任や係長など現場のマネジメントをする立場であるかたも多く、BtoB企業でもマーケティングのターゲットとして据えられることが増えています。今回は、注目を集めるミレニアル世代について紹介します。定義や他の世代との違い、ミレニアル世代に見られる特徴、そして効果的なマーケティング施策について解説します。また、シャノンが実施したアンケートをもとに、2024年にミレニアル世代が注目するマーケティング施策事例についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。目次Toggleミレニアル世代とは?ミレニアル世代の定義X世代・Y世代・Z世代との違いミレニアル世代の特徴IT革命とともに成長した「デジタルパイオニア」ワーク・ライフ・バランスを重視環境・社会問題への関心が高い所有よりシェアを好むミレニアル世代に効果的なマーケティング戦略写真・動画を活用付加価値として共感性の高い体験をアピールミレニアル世代に効果的なマーケティング施策事例SNSウェビナー動画セミナー(対面イベント)まとめミレニアル世代とは?マーケティング用語の「ミレニアル世代」は、現在30代前後の世代を指しています。結婚・子育てや、企業内での重要なポジョンへの昇格など、プライベートでも仕事でも大きな変化を迎えている世代です。まずはミレニアル世代の定義や、X世代・Y世代・Z世代との違いについて解説します。ミレニアル世代の定義ミレニアル世代の定義は、アメリカと日本で少々異なります。アメリカでの「ミレニアル世代」は、主に1981年〜1990年代半ば頃に生まれた世代を指す言葉です。ミレニアルという名称は、この世代のほとんどが新世紀(ミレニアム)を迎えた2000年代に社会進出していることから来ていて、世界人口の約3割を占めているとされています。一方で日本での「ミレニアル世代」は、1989年〜1995年ごろに生まれた世代を指す言葉です。バブル崩壊直後の平成初期に生まれていて、ミレニアル世代の親世代は高度経済成長期とともに育った「新人類世代」です。また、日本のミレニアル世代は2002年〜2011年に義務教育を受けた「ゆとり世代」とも重なっています。今回は、日本でのミレニアル世代について取り扱います。X世代・Y世代・Z世代との違いミレニアル世代と近い世代として、「X世代」「Y世代」「Z世代」などの言葉もあります。この3つの世代はアメリカのコンサルティング会社「マッキンゼー・アンド・カンパニー」が用いている定義で、それぞれ次の年代を指しています。X世代:1965年〜1979年生まれY世代:1980年〜1995年生まれ Z世代:1996年〜2012年生まれミレニアル世代は1989年〜1995年ごろに生まれた世代のため、Y世代はミレニアル世代とも重なります。ミレニアル世代はもともとアメリカで自然発生的に生まれた世代呼称で、心理学者のJeanTwengeが定義づけました。Z世代を指して「ポストミレニアル世代」と呼ぶこともあります。一方でY世代はマッキンゼー社が消費者トレンドを分析するためにつけた呼称で、世代ごとにアルファベット順で呼ばれています。そのため、X世代、Y世代、Z世代と続いていて、Z世代の次世代は「α(アルファ)世代」と名付けられました。※関連記事:Z世代とは?何歳からを指すのか、なぜZなのかを簡単に解説α(アルファ)世代とは?特徴や年齢層、価値観についてわかりやすく解説ミレニアル世代の特徴ここからは、X世代とZ世代と比較しながら、ミレニアル世代(Y世代)の特徴を深掘りしていきましょう。ミレニアル世代の特徴は、次の4つです。IT革命とともに成長した「デジタルパイオニア」ワーク・ライフ・バランスを重視環境・社会問題への関心が高い所有よりシェアを好むそれぞれ解説していきます。IT革命とともに成長した「デジタルパイオニア」IT革命とは、1990年代末〜2000年代初頭にインターネットの発達によって世界中の情報を手軽に手に入れられるようになり、社会に大きな影響を与えたことを指す言葉です。それにともない、学習指導要領にも「情報」の授業が採り入れられました。小・中学校では2002年度から、高校では2003年度からスタートしています。その後のWebのあり方の変化を身近に感じてきたことも、ミレニアル世代の特徴です。IT革命が起こった直後である2000年代初期までは、インターネットではユーザーが一方的に情報を受け取るだけでした。2000年代半ば頃からは、掲示板やmixi、YouTubeなどユーザー自身が情報発信できるサービスが多数誕生しました。こうした利用方法は「Web2.0」と呼ばれていて、インターネットがさらに身近になったことで、デジタルデバイスの普及率が爆発的に伸びました。総務省の調査によると、2000年〜2020年にかけてのインターネット利用率や、パソコン・スマートフォンの所持率の推移は次のようになっています。インターネット利用率パソコンスマートフォン2000年34.0%50.5%–2005年66.8%80.5%–2010年78.2%83.4%9.7%2015年83.0%76.8%72.0%2020年83.4%69.1%86.8%※参考:総務省|令和2年版情報通信白書|情報通信機器の保有状況インターネットやデジタルデバイスの普及とともに成長してきたことから、ミレニアル世代は「デジタルパイオニア」とも称されていて、高度なITリテラシーを有しています。一方で、生まれたときからインターネットが発達している「デジタルネイティブ」のZ世代と比べると、SNSの使用時間が平均1時間少なく、適度な距離感で活用する傾向にあるようです。※参考:アジア太平洋地域のZ世代は他の世代とどう違うか|マッキンゼー・アンド・カンパニーマーケティング&セールス研究グループワーク・ライフ・バランスを重視「失われた10年」とも呼ばれる1990年代以降、働き方の価値観が変化していきました。1998年以降は共働き世帯の数が専業主婦世帯の数を上回っている一方で、リーマンショック以降は国内の平均給与が低迷しつづけています。※参考:図表1-8-2 平均給与(実質)の推移(1年を通じて勤務した給与所得者)|令和2年版厚生労働白書-令和時代の社会保障と働き方を考える-|厚生労働省また、健康寿命の延長により、定年後のセカンドキャリアも珍しくはなくなってきました。そうした影響によって、がむしゃらに働くよりも、経済的に自立しつつ、長いあいだ健康に無理なく働けるワークスタイルが好まれるようになりました。この変化を受けて、内閣府は2007年に「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」を発表しています。ミレニアル世代はこうした価値観の変化を受け入れながら社会進出してきたため、自分で自由に使える「可処分時間」や、家庭で過ごす時間をしっかり持てる働き方を好む傾向にあります。環境・社会問題への関心が高いインターネットとともに成長してきたミレニアル世代は、マスメディアが提供する情報だけでなく、自分自身で世界中の情報にアクセスすることが可能です。政治や、人種・性別に関する差別問題など、1人ひとりの声に耳を傾けることが特徴です。当たり前とされている価値観をそのまま受け入れるのではなく、個性を理解して尊重する「多様性」という考え方が広まりました。そのうえ、地球温暖化やオゾン層の破壊、酸性雨などの気候変動問題や、東日本大震災をはじめとする災害なども経験しているため、社会や地球環境を取り巻くさまざまな問題への関心が高い傾向にあります。「#MeToo」のようなSNSを通じた社会運動や、災害復興ボランティア活動などへも積極的に参加することで、より良い状況になるよう働きかける人も多い世代です。所有よりシェアを好むミレニアル世代はバブル崩壊後に生まれたため、景気が低迷している時代しか知りません。しかし、親世代である「新人類世代」が高度経済成長とともに大人になったため、ミレニアル世代は生まれた時からモノが豊富な中で育った傾向にあります。必要なものはすでに揃っている環境で育ったものの、社会人になったあとは景気により所得がシビアである人も少なくありません。そのため、消費をためらう傾向があり、「物欲が少ない世代」と言われることがあります。ミレニアル世代はモノを所有するのではなく、低コストで利用できるシェアを好みます。たとえば、マイカーを購入せず必要な際にレンタカーを利用する、CDやDVDは買うよりもレンタルやサブスクリプションサービスで視聴するといった行動が見られます。ミレニアル世代に効果的なマーケティング戦略ミレニアル世代へのマーケティング戦略では、次の2つを押さえることで高い効果を期待できます。●写真・動画を活用●付加価値として共感性の高い体験をアピールそれぞれ解説していきます。写真・動画を活用読み込んで内容を理解する必要があるテキストよりも、写真や動画のように直感的に詳細を理解できる手段が有効です。デジタルパイオニアであるミレニアル世代は、SNSで毎日多くの情報を目にしており、流れてくる情報すべてをじっくり見ることはできません。流し見を防ぐためにも、ビジュアルで訴えかけられる写真や動画は有効です。また、ミレニアル世代はインターネット上の誤情報や悪質なデマを見分けられる力が養われています。実際に撮影した写真や動画を載せることで説得力が増し、ミレニアル世代への訴求力を高められるでしょう。付加価値として共感性の高い体験をアピール消費においてモノを得ることそのものではなく、それによって得られる体験を重視する傾向にあるミレニアル世代には、「やってみたい!」「同じ体験をしてみたい」と思わせる付加価値を訴求するのがポイントです。たとえば美容液の訴求であれば、同世代のインフルエンサーを起用して商品を使用した感想を投稿してもらうことで、「私も同じ効果を得られるかも」という期待から購買につながります。BtoB製品の場合も、ケース別の費用対効果を事例とともに紹介することで、導入に意欲的になってもらえるでしょう。ミレニアル世代に効果的なマーケティング施策事例シャノンでは、情報収集や選定に関わる20歳以上の男女かつウェビナ―を主催する企業を対象に「今後情報収集で参考にしたいチャネル」のアンケートを実施しました。ミレニアル世代に分類される30代の回答のうち、とくに得票数が高かった選択肢は次の通りです。企業のWebサイト46.3%各種Webメディア36.6%SNS36.6%ウェビナー34.1%動画33.3%展示会32.5%セミナー30.1%この結果を参考に、2024年に力を入れたいミレニアル世代向けマーケティング施策として、「SNS」「ウェビナー」「動画」「セミナー」の4つを紹介します。SNSデジタルパイオニアであるミレニアル世代は、情報収集にSNSを積極的に活用しています。フラー株式会社の調査によると、ミレニアル世代が1日にスマートフォンのアプリを利用する時間は平均6時間21分、そのうち55分をSNSが占めています。※参考:日本人のスマホアプリ利用時間は1日あたり4.8時間と過去最多に|フラー株式会社のプレスリリースそのため、LINEやX(旧Twitter)、Instagramなどでビジネス用アカウントを開設して、定期的に情報発信しながらフォロワーを獲得していくことで、毎日SNSをチェックするミレニアル世代の目に自然と入っていくでしょう。ただし、発信する時間帯には注意が必要です。家族との時間や自分の時間を大事にするミレニアル世代へ、家で過ごしている時に仕事に関連する情報を届けても、見られない可能性が高いです。そのため、BtoBの商材を扱う場合、SNSの更新は日中に行うのがおすすめです。※関連記事:LINEマーケティングとは?特徴やメリット、無料から使える機能を解説ウェビナーウェビナーはZoomのウェビナー機能などを活用したオンラインセミナーです。商品のデモンストレーションや専門ノウハウに関する講義だけでなく、BtoCでの商品紹介のインスタライブ配信なども広義でのウェビナーに含まれます。ウェビナーは職場や自宅のPCから簡単に参加でき、後日アーカイブ動画を公開すると当日スケジュールが合わなかった人も内容を確認できることがメリットです。ただし、主催者や参加者の通信環境によっては音声や画面が乱れるケースがある点には注意が必要です。また、チャット機能を活用した質疑応答タイムを設けることで参加者とコミュニケーションを取ることもできますが、「対面と比較すると具体的な相談がしづらい」という意見も多く上がっています。そうしたデメリットがありつつも、参加するハードルが低いことを活かして、潜在層を比較検討フェーズに引き上げる手段としてウェビナーを活用するのがおすすめです。※関連記事:ウェビナーとは?配信のはじめ方、メリットやデメリットから集客のコツまでをかんたん解説動画NTTドコモモバイル社会研究所が行った2023年の調査によると、30代で「YouTubeを利用している」と答えた人の割合は78.4%に上ります。20代が81.1%、10代が80.0%ですので、Z世代とほとんど変わらず動画に親しんでいる世代だと言えるでしょう。※参考:【サービス】YouTube認知率96.5% 利用率約7割:投稿は10~20代で1割程度(2023年5月15日)|レポート|NTTドコモモバイル社会研究所そのため、YouTubeを活用した動画でのアプローチも、ミレニアル世代にとって効果的です。また、動画プラットフォームではTikTokも有力ではありますが、30代以上の利用率は低いのが現状なので、ミレニアル世代にアプローチするのであれば、まずはYouTubeを利用すると良いでしょう。※関連記事:動画マーケティングとは?会社で活用するための手法を紹介セミナー(対面イベント)コロナ禍をきっかけにセミナーや展示会のオンライン化が進んでいるからこそ、対面イベントの効果も注目したいポイントです。シャノンが実施したアンケートでは、「今後、ウェビナ―とセミナーのどちらに参加したいですか」という質問には、30代の40.7%、20代の46.3%が「セミナー」と回答しています。前年度と比較してもミレニアル世代はセミナーの需要が増えていて、反対にX世代以上はウェビナーにニーズが集まっていることが分かります。体験を重視するミレニアル世代だからこそ、対面でのセミナーに力を入れるのもおすすめです。まとめ本稿のポイントは以下の4点です。1.日本での「ミレニアル世代」は平成初期(1989年〜1995年ごろ)に生まれた世代で、Y世代(1980年〜1995年生まれ)とも重なっています。2.IT革命とともに育った「デジタルフロンティア」として高度なネットリテラシーを持つ人が多い一方で、生まれてからずっと景気が低迷しているため、消費をためらう傾向にあります。仕事ではワーク・ライフ・バランスを重視していて、性別・人種などの多様な価値観への理解が深く、社会問題・環境問題への関心も強いことも特徴です。3.ミレニアル世代向けのマーケティング戦略では、写真・動画を活用して直感的に訴求しつつ、購入することによって得られる付加価値を、共感性を重視しながらアピールすることがポイントです。4.シャノンのアンケートでは、ミレニアル世代が今後参考にしたい情報法チャネルとして上位に「ウェビナー」「SNS」「動画」「セミナー」が挙がっています。それぞれの特性を活かしつつ、ミレニアル世代向けのマーケティング施策として活用してみてください。最後に、シャノンのマーケティングオートメーションでは、データの一元管理による効率的なリード獲得とナーチャリングが可能です。また、シャノンコンテンツアシスタントでは、主にセミナー集客メールのタイトルと内容、記事集客メールのタイトルと内容、記事本文の生成が可能です。⇒マーケティング専用生成AIクラウドのサービスサイトはこちらhttps://www.shanon.co.jp/blog/entry/millennial_generation/
-
こんにちは、株式会社シャノンの村尾です。ChatGPTはメールのタイトルや本文を作成する際の強力なサポートツールです。しかし、ChatGPTから出力されたコンテンツがどうもしっくりこない。そんな経験はありませんか?この記事では、このような問題を解決する「自己批判・改善プロンプト」という方法をご紹介します。このプロンプトを利用すると、コンテンツの微妙な違和感を解消し、より効果的にChatGPTを活用することができます。シャノンコンテンツアシスタントのご紹介シャノンコンテンツアシスタントでは、主にセミナー集客メールのタイトルと内容、記事集客メールのタイトルと内容、記事本文の生成が可能です。⇒マーケティング専用生成AIクラウドのサービスサイトはこちら目次Toggle自己批判・改善プロンプトの実例プロンプトこのプロンプトに対する、ChatGPTからの返答自己批判・改善プロンプト「自己批判・改善プロンプト」に対するChatGPTの出力自己批判・改善プロンプトの実例今回は、ウェビナーの集客メールのタイトルをChatGPTに考えてもらった実例をご紹介します。まずは普通にメールタイトルをChatGPTに考えてもらいます。プロンプト以下のウェビナーを企画しています。ターゲットにとって魅力的なメールタイトルを考えてください。#ウェビナーのタイトル検討期間がなが~い商材のみなさま向け、リードナーチャリング実践方法#ウェビナーの内容・リードナーチャリングに必要な環境のポイント・具体的なリードナーチャリング施策・事例・おすすめの取り組む順番#ターゲット・BtoB企業のマーケティング責任者・商材の検討期間は1年以上#制約事項・まずは、ウェビナーが解決できる潜在課題を深く考えてください。ここは出力する必要はありません。・次にターゲットがセミナーに参加すべき理由を深く考えてください。ここは出力する必要はありません。・最後に、ターゲットにとって魅力的な訴求ポイントを3つ考えて、訴求ポイント毎にメールタイトルを3つ考えてください。#メールタイトル:-訴求ポイント:—タイトル(訴求ポイントにつき3つ)このプロンプトでは、まずウェビナーのタイトル、内容、ターゲットをChatGPTに伝えています。次に、ウェビナーで解決する潜在的な課題と参加する理由を考慮し、ターゲットに響く魅力的な訴求ポイントを基に、メールタイトルの生成を指示しています。このプロンプトに対する、ChatGPTからの返答訴求ポイント1:効果的なリードナーチャリング戦略の提供:タイトル:「1年以上の検討期間を戦略的に短縮!効果的なリードナーチャリング手法」タイトル:「貴社のリードを育てる秘訣:長期商材向けナーチャリング戦略」タイトル:「マーケティング責任者必見!長期リードの成功への道筋」訴求ポイント2:実践的な事例と具体的な施策の紹介:タイトル:「実践から学ぶ!長期リード向けナーチャリング成功事例集」タイトル:「ナーチャリングの具体策:1年以上の商材販売での成果を上げる方法」タイトル:「効果的なリード育成の事例と施策:長期商材の成功への道」訴求ポイント3:効率的なリードナーチャリングの取り組み順序の提案:タイトル:「リードナーチャリングのステップバイステップ:長期検討商材のための効率的プランニング」タイトル:「マーケティング責任者向け:効率的なリードナーチャリング戦略の順序」タイトル:「時間を味方につけるリードナーチャリング:優先順位と効率的なアプローチ」いかがでしょうか? 具体的に何が違うのかを指摘するのは難しいですが、「なんか違う」と感じませんか? こうした状況で「自己批判・改善プロンプト」が役立ちます。自己批判・改善プロンプトまず、ターゲットの課題・痛みについてもう一度深く分析してください。その次に、提出してくれた訴求ポイントがタイトルの痛みを解決しない理由を客観的に考えて批判してください。最後に批判を踏まえて再度訴求ポイントを考えてタイトルを提案してください。自己批判・改善プロンプトのポイントは3つです。ターゲットの課題再理解:ターゲットの具体的な課題や痛みをもう一度深く分析させます。ポイントの客観的な批判:提出されたポイントがターゲットの課題を解決しない理由を客観的に分析し、問題点を特定させます。批判を踏まえた改善案の提案:批判を踏まえ、より適切な訴求ポイントを再検討し、新しいタイトルやアプローチを提案させます。「自己批判・改善プロンプト」に対するChatGPTの出力ターゲットの課題・痛みの分析ターゲットであるBtoB企業のマーケティング責任者が直面している主な課題は、長期にわたる商材の検討期間において、リードを継続的に関与させ、育成することです。このような状況では、以下の課題が生じる可能性があります:リードの関心の維持の難しさ:長い検討期間を通じてリードの関心を持続させるのは困難です。適切なコミュニケーション戦略の不足:長期にわたるリードナーチャリングにおいて、どのようにコミュニケーションを取るべきかについての戦略が不足している場合があります。リードの質と進捗の評価方法の不明瞭:長期間にわたるリードの質と進捗をどのように評価し、フォローアップすべきかの方法が不明確である可能性があります。訴求ポイントの批判提案された訴求ポイントは、以下の点でターゲットの痛みを解決しない可能性があります:一般的すぎる戦略の提供:効果的なリードナーチャリング戦略の提供は重要ですが、長期にわたる商材の特有の課題に特化していない可能性があります。具体的な施策と事例の不足:実践的な事例と具体的な施策は有用ですが、長期間にわたるリードの維持と進展に特化した内容でなければ、ターゲットのニーズに合致しない恐れがあります。取り組み順序の効率性に関する不明瞭さ:効率的なリードナーチャリングの取り組み順序は重要ですが、具体的に長期間の検討期間を持つ商材の独特なニーズにどのように対応するかが不明確である可能性があります。改善された訴求ポイントとタイトル提案これらの批判を踏まえ、以下のように訴求ポイントを再構築し、それに基づく新たなメールタイトルを提案します。改善された訴求ポイント1:長期リードの関心維持に特化した戦略タイトル:「年単位のリードも逃さない!長期関心維持のためのナーチャリング秘策」タイトル:「継続は力なり:長期リードを魅了するコミュニケーション戦略」タイトル:「長期リードの心を掴む:継続的関与のための戦略セミナー」改善された訴求ポイント2:長期リードに対応する具体的施策と事例の提供タイトル:「実践から学ぶ:長期リード向け特化ナーチャリング事例集」タイトル:「長期リードを転換へと導く:具体的施策と成功事例」タイトル:「1年以上の検討期間を克服:効果的リード育成の事例紹介」改善された訴求ポイント3:長期リード評価と進捗管理の方法タイトル:「長期リードの質と進捗を正確に評価:効果的な管理戦略セミナー」タイトル:「マーケティング責任者のためのガイド:長期リード評価のノウハウ」タイトル:「リードの進捗を見極める:長期商材のための評価とフォローアップ戦略」これらのタイトルは、ターゲットの痛みをより深く理解し、特定の課題に対する具体的な解決策を提供するように設計されています。いかがでしょうか?ChatGPTによる自己批判と改善のアプローチで、実際に使えそうな内容に改善されました。特に下の2つはちょっと修正すると実際に使えそうです。タイトル:「継続は力なり:長期リードを魅了するコミュニケーション戦略」タイトル:「長期リードの質と進捗を正確に評価:効果的な管理戦略セミナー」ChatGPTはコンテンツ作成において心強い味方ですが、「なんか違う」というコンテンツを出力してくることもあります。そんな時は、結局自分で修正案を考える、いわゆる「自分がやったほうが早い」と思うかもしれません。そんな気持ちをぐっと堪えて「自己批判・改善プロンプト」を試してください。ChatGPT自身が問題点を特定し、改善案を提示してくれるようになります。この記事がみなさまのChatGPT活用に役立てば幸いです。シャノンではメールタイトル作成などに役立つChatGPTのプロンプトテンプレートも提供していますので、ぜひダウンロードしてください。最後に、シャノンのマーケティングオートメーションでは、データの一元管理による効率的なリード獲得とナーチャリングが可能です。⇒製品資料と特典資料4点の無料ダウンロードはこちらまた、シャノンコンテンツアシスタントでは、主にセミナー集客メールのタイトルと内容、記事集客メールのタイトルと内容、記事本文の生成が可能です。⇒マーケティング専用生成AIクラウドのサービスサイトはこちらhttps://www.shanon.co.jp/blog/entry/chatgpt_self/
-
みなさま、こんにちは。株式会社シャノン マーケティング部のuzukiです。シャノンは2023年10月25日〜27日、幕張メッセで開かれた日本最大のIT展示会「JapanITWeek【秋】」に出展しました。新型コロナウイルスの影響でなかなかリアルイベントに参加できずの2022年でしたが、2023年はリアルイベントが活況で弊社でもほぼ毎月何かしらに参加していました。今回は「JapanITWeek【秋】」でのシャノンブース企画の裏側をリアルにお伝えします!この記事を書いた人株式会社シャノン マーケティング部 イベント担当これまでBtoB企業のマーケティング職を複数社経験。2022年株式会社シャノンのマーケティング部へ入社。イベント施策をメインで担当し、ほぼ毎月展示会に出展するなかで他社さんがやっていないような新しいことに取り組もうと試行錯誤中。2022年は4回、2023年は11回リアルイベントに出展。目次Toggle展示会、前年踏襲の壁迷走?快走?異色のドンキコーナーなぜこんな異色のブースを作ろうと思ったのか?「新しいことをやる」と決断した日企画を作りこみ、作成物を洗い出す会期1.5週間前はとにかく作る!作る!作る!驚異の手書きPOP時間がない展示会担当の強い味方「キンコーズ」飾りつけにもセンスが問われる搬入日さいごに(展示会担当者の所感)展示会、前年踏襲の壁1年の中でも特に大きな展示会のため絶対に負けられない戦いです。BtoB企業にとって新規のお客様と出会う機会として展示会出展は外せない施策です。私もこれまでの職歴のなかで中小企業のマーケ部をいくつか経験していますが、頻度の差こそあれど展示会に出展しない企業はありませんでした。そのぐらいメジャーな施策ではありながら、展示会には悩ましいポイントがいくつかあり、これは中小企業のマーケ部あるあるだと思っています。使う予算が大きい割にブースの装飾や企画が前年踏襲になりがち事務局に書類提出、カタログ用意、パネル作成、営業部に接客依頼・・・・・・などなど。展示会以外の施策も進めつつ準備しなければいけないため会期までかなり多忙どこに工夫の余地があるかわからず、代理店さんから提案されたブースデザインをそのまま採用してしまっている要は「展示会は時間・お金がかかる!……けど色々試す余裕なんてない!」その結果「去年通りでいくしかない」そんな状況に陥りがちなのです。代理店さんから提案されたブースデザインを見て、「なんかいつもと変わらないな……もっと何か新しいことができないのかな……」と思って再提案をお願いするも、出てきたものはあまり変わらず。悩んでいるうちにも会期は迫り、ブース上部にある看板のデザインを変えるくらいで結局いつもとあまり変わらないブースに。私もこんなもやもやを抱えながらも時間がないことを免罪符に、いわゆる『置きにいった』出展の経験が多数あります。同じようなお悩みを抱えるBtoB企業のイベント担当のかたが少なからずいるのではと思い、今回ITWeekでシャノンが実施したちょっとおかしなブース作りについて記事にしてみました。何か少しでも参考になったら嬉しいです。迷走?快走?異色のドンキコーナー一歩間違えれば大事故のブースが出来上がるリスクもありました。まず何をやったのか実績をご紹介します。IT企業の展示ブースといえば、通常『スマート』で『スタイリッシュ』で『クール』を追及するところかと思いますが、私たちが進んだのはその真逆の道でした。イメージしたのはあの驚安の殿堂です。来場者のメイン通路に向けて横幅3mの巨大ひな壇を置き、ドンキコーナーを設置しました。上部から吊り下げた3面バナー言葉数の多いパネル多数の手書きPOPと賑やかなノベルティ一見するとIT製品を扱っているとは思えません。良くいえば賑やかで悪くいえばゴチャゴチャなブースを作ってしまいました。「で、新しいことやったのはいいけど結果は?」というのが本ブログを読まれているマーケターのみなさまの気になるところかと思います。結果としては、昨年の同展示会の名刺獲得数を倍増することができました。※※ITWeek2022秋と2023秋での弊社名刺獲得数結果の比較より算出(もちろんこの結果はブース装飾だけでなくオペレーションの改善などいくつかの成功要因の組み合わせだと思っております。)なぜこんな異色のブースを作ろうと思ったのか?POPの内容や飾りかたは本屋さんのディスプレイを参考にしました。接客台があって、パソコンがあって、製品資料が用意できればとりあえず出展はできます。省労力、経費削減の観点で考えるならそちらのほうが効率的かもしれません(それも1つの手だと思います)。ただ、私自身がBtoBの展示会に情報収集に行く来場者として「似たようなブースが多いな」と感じていました。また冒頭で述べた通り出展社側として「時間がないので前年踏襲」というジレンマを抱えていました。あのスマートでスタイリッシュなブースが並ぶなかで良い意味で違和感を生み出したい。『マーケティングの再現性を提供する』をミッションにしている企業のマーケ部として進んで新しい取り組みを実施し、そのなかで得た知見をお客様にも提供したい。良い意味での違和感が企業の独自性につながるのではないかと思ったのです。また、こうした情緒的な面だけでなく、マーケティング部として数字を獲得するためのロジックの面でもドンキ企画はいけるのではないかと静かに感触を得ていました。ここ最近私たちが注力しているマーケティング戦略の1つに”カテゴリーエントリーポイント(CEP)訴求”があります。カテゴリーエントリーポイントとは、何かを購入しようと思ったときにブランドを想起するきっかけやヒントのことで、時間・場所、ターゲットやシチュエーションなど、ブランドと紐付いたイメージがCEPです。シャノンは会社としても、マーケティングオートメーションという製品としてもまだまだお客様の認知を獲得できていないと思っています。お客様の課題や痛みやシーンを訴求することで弊社製品を想起してもらえるようにする、というCEP訴求戦略を各施策で注力している最中でした。CEP訴求を行ううえで言葉数が多くなることともドンキ企画は相性がいいと思っていたのです。「新しいことをやる」と決断した日ドンキを店舗視察したときに学んだことを活かすため、正面だけでなくひな壇のサイドも飾りつけしました。「新しいことにチャレンジしたいです」といえば何でも許されるかといえば、世の役職者たちもそこまで甘くありません。このチャレンジによっていかに数字を生むのかそのロジックを提示し、承認してもらえなければ企画の実現には至らないのです。私と同僚はドンキ企画っていけるのでは?と意思疎通したその日の業務後に、疲れ切った身体にムチを打って新宿のドンキを視察に行きました。今振り返るとこうして実際に足を運んで、ドンキ店内のPOPの威力を体感できたことで「いける!」という確信が持てましたし、企画に熱量が入ったような気がします。店内を細かく観察させていただき、その後同僚と何がポイントなのかについて話し合いました。企画段階では盛り上がったものの、展示会の方向性を決定する会議ではマーケ部部長とマーケティング部メンバー3人の計4人で、張り詰めた空気のなか真剣に話し合いました。今考えると少し笑えるのですが「ドンキを構成する要素って?」「何があればドンキっぽいっていえるの」「どういうロジックで数字になるの」とドンキを主語に私たちは部長からなかなかの追及を受けました。私たちメンバーはこの企画は面白いしいけると思っていたものの、追及されるとうまく答えられなくて全員が黙ってしまう瞬間もありました。前年踏襲の企画でいけば楽だしリスクもないし費用もかかりません。ただ弊社のようなまだ認知も十分に獲得できていない状況で「ただ置きにいった」ブースを作っても大きなリターンは得られないだろうと私は考えていました。「シャノンって面白いことやってる会社だな」と何かしら印象に残るものを実現したい、という気持ちが前年踏襲でラクしたい気持ちを上回りました。これまでは上部の大きな看板と壁で製品カテゴリと大まかな特徴を打ち出していましたが、ドンキコーナーを作ることでより詳細なCEP(カテゴリーエントリーポイント)訴求ができるはず。「訴求ポイントが増えより詳細になることでMA(マーケティングオートメーション)で刺さらなかった人も刺すことができると思います!」半ば意地のような説得でした。最終的には私たちの熱量に押されたのか、「じゃあ、失敗してもいいからやってみよう」と部長の承認がおりました。企画を作りこみ、作成物を洗い出すイラレが使えるメンバーがいたため、企画について話しているうちにどんどん図面が出来上がっていきました。畏怖の念を抱きました。ドンキ企画で行こうと決めてからはその後何度も店舗に足を運び、さらに細部まで観察させていただきました。どんな大きさでどんなPOPをいくつ作れば「っぽい」のか、イラレで原寸サイズを確認しながら企画を進めていきました。展示会のご担当のかたにおすすめしたいのはこの「原寸で考える」というポイントです。IKEAなどの大型家具がショールームで見るのと1K6畳の自分の部屋に置いたときに圧迫感が全然違うのと同じように、展示会場は思ったよりも広いです。頭の中ではいい感じでも実際に会場に設置したときに意外と「こぢんまり」見えてしまうことが多いのです。また、作成するパネルやPOPも実際に原寸で置いてみることで「枚数がもっとあったほうがいい」とか「訴求ポイントの全体バランス」なども調整が可能です。もしチームにイラレを使えるメンバーがいない時はパワポでもいいので、パネル単品ではなくブース全体で、できる限り原寸の縮尺で考えることをおすすめさせていただきます。こういったいわゆる立面図の作成は通常外注でお願いすることが多いと思いますが、今回は自分たちで考えたイメージを具現化していくのも自分たちしかいないため、自分たちで考えながら詳細を固めていきました。通常は外注してしまう作業も自分たちで手を動かし頭を使って考えながら進めることで企画が詰まり、よりオリジナルな企画が出来上がってきました。何度も店舗を視察にいったことで私と同僚の頭の中に共通の『実現したいイメージ』が生まれていました。会期1.5週間前はとにかく作る!作る!作る!POP作成は真剣勝負(5分で1枚作成するという時間制限があるからです)。メンバー内で必要なPOPの種類と数量を洗い出していったらとんでもない量になってしまいました。作成物の数量管理シートを見ているだけでも酔ってしまいそうです。その時すでに会期まで2週間を切っていました。企画やオペレーションを詰めつつ、ブースのレイアウトも決めつつ、営業の方向けに説明会を行いつつ、会期の8日前はとにかくパネルやPOPを作りまくりました。実にその数約100点。まあとんでもない量です。あまりにすごい量なので洗い出した時点で私と同僚は気が遠くなり、一度は感情が無になってしまいました。<作成物と数量>手書きPOP:45枚(自社で作成)パネル関連:42枚(オフィス近くのキンコーズに入稿)A1パネル:10枚(外部のデザイン会社さんに発注)会期の8日前に今から約100点の販促物作成を行うことを想像できますでしょうか。私はできなかったです。スケジュールは組んだもののまだ何も完成してはいないのです。何かトラブルがあって作成が滞れば、中途半端なしょぼいブースの出来上がりです。展示会担当である私は怖くて震えました。しかしもうひな壇は発注済み、このメイン企画を中心にレイアウトは決定済み。もう引き返すことはできません。震えながらも決死の覚悟で約100点を完成させるためのラフ案を作成していきました。驚異の手書きPOP手書きPOPは社内で作成することにしたため、4月に入社したばかりの1年目メンバーにも入ってもらって計7名で作成しました。画用紙やペン、ボンド、ハサミなどを大量に用意し、社員が昼食を取る用のラウンジで一斉に作成を行いました。(※余談ですが出社割合が増えた弊害で会議室が埋まっており長時間作業できる場所がラウンジしかなかったのです)大人7名が画用紙をチョキチョキ切り抜いて、ポスカで文字をフチどって、CEPに沿った手書きPOPを作りまくりました。その光景は端からみたら異様だったと思います。しかし時間もないし、予算はものすごい額だし、もう私たちは必死です。あまりに真剣に取り組むあまりシーンとしたなかでポスカをシャカシャカ振る音と画用紙にマッキーを引くキュッキュという音が響いていました。どのくらい直前まで作っていたのだろうとGoogleカレンダーを見返しましたが、会期の3日前(土日除く)でまだ手書きPOPを作成していました。時間がない展示会担当の強い味方「キンコーズ」普段の業務でチラシやカタログを発注するときは速くて安いラクスルを使わせていただいていますが、ラクスルさんは納品日を指定することができないため、展示会前にはオフィス近くのキンコーズをよく使わせていただいています。(キンコーズさん、いつもありがとうございます!)今回もいつもの調子で前日にキンコーズに入稿すれば翌日に受取れる想定でスケジュールを組んでいました。しかしここで予定外のトラブルが。私たちの入稿したパネルの量があまりにも多すぎたため(なんせ大きさ様々で計42枚のパネル……!)、店舗のかたから私に電話がかかってきて「翌日受取なんてとてもムリ」だと言うではありませんか。「この量はムリムリムリ!店舗で印刷できない量だから工場に出さないとムリかも!もっと前もって入稿してくれないと!」と印刷リーダーっぽいおじさまに軽く怒られてしまいました。いや、しかしごもっとも。キンコーズで1日で印刷してもらう量ではないのです。展示間近で搬入に間に合わせる必要があるのでなんとかがんばっていただけないか交渉し、謝り倒して納期をなんとか少し縮めていただき、完成したパネルを一括搬入荷物に載せることができました。ファミリーの引っ越しか!という量の荷物飾りつけにもセンスが問われる搬入日ひな壇の飾りつけはセンスのあるメンバーに隊長になってもらいました。無事に手書きPOPやパネルが間に合ったものの、搬入日のひな壇の飾りつけがまた大変でした。ブース内の準備自体は毎月展示会に出展していた恩恵で2時間もあれば終わるのですが、ひな壇はただPOPやホワイトペーパーを設置すればOKではなく、『テーマに沿って』『見やすく』『映えるように飾る』ことがキモです。いったん設置してみては「なんか違う……」を繰り返しました。13時から搬入を始めて飾りつけが終わったのは19時前。約6時間の格闘の末、やっとドンキコーナーのひな壇が完成しました。外はもう完全に暗くなっていました。残っている出展社さん自体が少なくなっていて、見渡せば周りにあるのはスタイリッシュでスマートなブースばかり。改めてブースを遠くから眺めてみたときに「この方向性でいいんだよね・・・いいんだよね・・・!?」と不安にかられそうになりました。「いや、絶対大丈夫。すごくいい!」メンバー同士で励まし合いながら明日からの会期に闘志を燃やしました。さいごに(展示会担当者の所感)ひな壇だけでなくショッピングカートもレンタルして飾りつけしました。本記事の冒頭でも書いた通り、獲得した名刺は昨年から倍増しました。ただそれだけでなく嬉しかったのが他の出展社さんの反応です。「これどうやって作ったんですか?」「うちも新しいことをやりたいんだけどなかなか時間が取れなくて・・・すごいですね」「写真撮ってもいいですか?」「ホワイトペーパーもらってもいいですか?」搬入日の帰りがけや会期中も足を止めて話しかけてもらえたことがとても嬉しかったです。弊社はマーケティングオートメーションというシステムを扱っており、マーケターのかたにお使いいただくことが多い製品のため、出展社さんは大事な未来のお客様です。そんなマーケターのみなさんにありがたいお言葉をかけていただいたことは光栄でした。会話をするなかでやはりみなさん展示会の出展について「前年踏襲になりがち」というお悩みを抱えているようでした。新しいことをやったからといって受注ひいては売上につながらなければ本末転倒です。名刺が獲得できればOKなわけではなく、今回のITWeekでお会いできたお客様と今後も継続的に関係性を築いていくことが重要であることは痛いほど認識しています。今回感じたのは、「展示会とはこういうもの」となんとなく自分の中で作っていた枠を壊す怖さと楽しさです。新しいチャレンジにはリスクもあるし、何よりもまず怖いです。失敗したら、かけた費用分の責任を取れるのか考えると本当に怖かったです。でもこの怖いという感情も大事で、怖いと思うくらいの挑戦をしていかなければ何も変えられないと感じました。これは展示会以外の仕事全般にもいえるかもしれません。すでにわかっていることだけではなく、自分の中に仮説を持ってわからないこともやってみる。新しいことをやってみるからこそ新しい知見が得られ経験値が貯まるのです。新しいことに挑戦する過程で周囲から色々言われることもあると思いますが、企画した本人が「選んだ選択肢を正解にする」という強い気持ちで貫き通すことが大事だと思います。やっている側が本気で取り組んでいるとその気合いが意外と伝播するものです。今回怖いと思いながらやってみましたが結果的に社内外ともにポジティブな反応を得ることができました。マーケティング部としてさまざまな施策を行っていくうえで前年踏襲ばかりでは広がっていきません。時にはリスクがあっても思い切った施策を行ってみたことで学びがたくさんありました。商談になったお客様の分析結果から自分たちが仮説として立てたCEP訴求が間違ってないこともわかりました。展示会の出展にかかる費用は高額ですがそこを縮小しようとするのではなく、むしろ費用を使って結果を倍増させる道を模索していくことが結果的に会社の成長につながっていくのではないか、といちマーケティング部員である自分は思った次第です。これまで『人力舎の芸人さんによるマーケティング漫才企画』、『IKEAの本棚をブースの中に6台立てた本屋企画』などおよそBtoB展示会のブースに似つかわしくないチャレンジングな企画に挑戦してきました。今後もシャノンならではの個性を立てたブース作りを目指していきたいと思いますので展示会にご来場の際はぜひシャノンのブースを探してみていただけるとうれしいです。————————————————————————————————–以上です。今回の記事はいかがでしたでしょうか?感想やみなさまの会社で行っている展示会の工夫などあれば教えていただけますと幸いです。X(旧Twitter)で投稿いただく際はハッシュタグ#シャノンのブログも添えてポストいただけるとうれしいです。シャノン公式アカウントから「いいね」させていただくかもしれません。▼「展示会からの商談をもっと増やしたい!」とお考えのみなさまシャノンのマーケティングオートメーションをお使いいただくことで効果的に商談を増やし、展示会の費用対効果が向上します。⇒資料ダウンロードはこちら最後に、シャノンのマーケティングオートメーションでは、データの一元管理による効率的なリード獲得とナーチャリングが可能です。また、シャノンコンテンツアシスタントでは、主にセミナー集客メールのタイトルと内容、記事集客メールのタイトルと内容、記事本文の生成が可能です。⇒マーケティング専用生成AIクラウドのサービスサイトはこちらhttps://www.shanon.co.jp/blog/entry/event_shanonbooth_donki/
-
イベントを活用するマーケティングが注目されています。企業が商品やサービスを売るとき、顧客の購買の動機づけとなるような“体験”を提供できることがその理由です。イベントマーケティングは、BtoCだけでなくBtoBビジネスでも活用されています。しかし、イベントを開催するにはコストも手間もかかります。イベントを成功させ、マーケティング施策としても成果を上げていくためには、いくつかのポイントを押さえて進めていく必要があります。今回は、イベントマーケティングとは何か、注目される理由などを確認した後、BtoBビジネスにおけるイベントマーケティングの進め方、成果を上げるポイントを解説。最後にシャノンが実践してきた各種イベントの事例やデータもご紹介します。「出展社や来場者を集める効果的なイベントの形式がわからない」といったお悩みはございませんか?シャノンが多くの実績と経験をもとに最適なイベントをご提案いたします。イベントに関する資料はこちら目次Toggleイベントマーケティングとは?イベントマーケティングとは? なぜ注目されるのかイベントの種類イベントマーケティングのメリット・デメリットBtoC、BtoBのイベントマーケティングBtoBのイベントマーケティングとは? 進め方と成果を上げるポイントBtoBのイベントマーケティングの進め方イベントマーケティングで成果を上げるポイントイベントマーケティングの事例紹介:展示会、カンファレンス、ウェビナー展示会ではホットリードを見つけることと事後フォローが重要シャノンのビジネスカンファレンスでは1,000名超を集客シャノンでは2019年からウェビナーを開催まとめイベントマーケティングとは?イベントマーケティングとは何か、メリットやデメリットについてなどの基本的なことをまず確認します。イベントマーケティングとは? なぜ注目されるのかイベントマーケティングとは、イベントを活用して自社の商品やサービスの売上拡大をめざすマーケティング活動のことです。イベントマーケティングが注目される理由として、以下の点が挙げられます。消費者が顧客体験を重視する傾向イベントは「体験」をする機会です。商品やサービスの選択肢が豊富で情報量も多い現代、消費者が購買を決定する決め手として体験を重視する傾向があります。ソーシャルメディアとの親和性イベントの体験は投稿で拡散されることが多く、ソーシャルメディアと親和性があります。消費行動のパターンであるAISAS(Attention、Interest、Search、Action、Share)で知られているように、SNSで共有された情報から他の人が購買に至る傾向もあります。企業が顧客理解を深める機会になる企業側の観点からみると、イベントは顧客とリアルな接点を持ち、率直な意見を聞けるマーケットリサーチの機会でもあります。複雑化しているといわれる顧客の消費行動を理解するためにもイベントマーケティングが有効です。イベントの種類イベントマーケティングに活用される主なイベントの種類として、以下があります。博覧会・展示会企業が自社製品やサービスを展示・紹介する場です。広い会場に多くの出展者が集結するため、出展企業にとっては多くの人にPRできる機会です。カンファレンス・シンポジウム・講演会商品やサービスのターゲット層にとって興味・関心がありそうなテーマで行うビジネスカンファレンスや、知名度の高い講演者が登壇する講演会などです。セミナー・ウェビナー特定のテーマに興味や関心を抱く人を募って開催されるイベントを指します。セミナーはオフラインに対し、ウェビナーはオンライン上で実施されることがベターです。スポーツ・音楽・演劇・ゲームなどのイベント試合観戦、音楽やゲームに特化した祭典などがあり、集客力が高いという特徴があります。地域イベント祭り、商店街や自治体の催し、花火大会などがあります。飲食イベントさまざまなフードが集まる大規模なイベントから、お店の新メニュー発売イベントなど多岐にわたります。飲食イベントは年代・属性などを問わず幅広く集客がしやすいイベントです。コンテスト、顕彰個人や団体が競うコンテスト、コンクール、表彰式などがあります。式典、セレモニー周年記念行事、施設のオープニングセレモニーなどがあります。学校のイベント大学・専門学校・学生団体などが実施するイベントです。プロモーションイベント商品やサービスを直接PRするイベントです。ポップアップストア企業がプロモーションのために期間限定で出店する店舗です。商品を販売せずにサンプルの展示、体験やプレゼントの提供などを行うこともあります。上記の中には地域イベントや学校イベントのように企業が主催しないものもあります。このようなイベントには、企業は協賛という形で参画することがあり、これも広義のイベントマーケティングに含まれます。イベントマーケティングのメリット・デメリットイベントマーケティングのメリットとデメリットは以下の通りです。《イベントマーケティングのメリット》他のマーケティング施策でリーチしにくい集客ができる日常的なマーケティング活動として、広告、Webマーケティングなどがありますが、イベントの開催によってそれだけではリーチできないターゲット層を集客できる可能性があります。まだ購買ニーズが顕在化していない潜在顧客にいち早くアプローチするためにも有効です。参考:潜在顧客とは?顕在顧客、見込み顧客との違いやアプローチ方法、企業事例を解説体験により購買意欲を高められる価値のある体験や特別な体験をすることにより、顧客の購買意欲が高められます。商品を認知しつつも行動に踏み切ることがなかった見込み客に購買を促すきっかけになります。既存顧客のエンゲージメントを向上させるイベントは新規顧客開拓の機会となりますが、既存顧客に対してはエンゲージメント向上の効果があります。ブランドのイメージアップに有効イベントを開催または協賛することで、多くの人に企業名や商品名を知ってもらうことができ、ブランドイメージの向上に役立ちます。情報の拡散を期待できる話題性のあるイベントはSNSで共有され拡散されます。また、イベントの内容が注目されればニュース記事として各種メディアに掲載され、費用を投じて行う広告宣伝以上に認知度を高められる可能性もあります。《イベントマーケティングのデメリット》コストがかかる特にオフラインのイベントは多額の会場費や人件費がかかります。すぐに売上に結びつかず、費用対効果が見えにくいイベントの開催が売上にすぐ結びつかないこともあります。特にBtoBではその傾向が強いです。イベントが成功かどうかは中長期の視野でとらえる必要があり、費用対効果が測定しにくい傾向があります。準備に手間と時間がかかり、集客には特に苦労するイベントではコンテンツの準備や計画に多くの手間と時間がかかります。また、大きなイベントでは集客の目標達成のために労力がかかります。参考:イベント集客のコツと方法を徹底解説。メール戦略で集客に成功した事例も紹介!失敗するリスクがあるイベントは成功するとは限らず、リスクもあります。・人が集まらない、あるいは集まりすぎた・何らかの事故が起きた・イベントの内容に評価が得られなかったなどが考えられます。評判を落としてしまう事態にならないよう、綿密に準備することが大切です。BtoC、BtoBのイベントマーケティングイベントマーケティングの方法は、BtoCとBtoBで違いがあります。BtoCのイベントマーケティングで主に活用されているイベントは、飲食やエンターテインメントのイベント、地域イベントのような幅広い客層が集まるイベントです。イベント会場で商品を有料または無料で提供したり、特別な体験ができる機会を提供したりすることで、ターゲット層に対して認知度を高められます。近年は、「ゲームショウ」「文具博」のような展示会形式のBtoCイベントも増えています。BtoBのイベントマーケティングで主に活用されているイベントは、・展示会・ビジネスカンファレンス・セミナー/ウェビナーの3つです。BtoBのイベントマーケティングでは、上記のようなイベントにより見込み客を集客します。すぐに売上に結びつかないこともありますが、継続的にフォローすることで購買意欲を高められます。そのために、BtoBのイベントマーケティングでは、イベント開催後の見込み客のフォローが重要です。この後は、BtoBのイベントマーケティングについて解説していきます。BtoBのイベントマーケティングとは? 進め方と成果を上げるポイントBtoBにおけるイベントマーケティングの進め方、成果を上げるために押さえたいポイントについて解説します。BtoBのイベントマーケティングの進め方イベントマーケティングの基本的な進め方について、BtoB企業がリアルイベントを実施する場合の例で解説します。1.イベントの企画まずイベントの目標を設定し、いつどんなイベントを開催するかの企画を立てます。企画書にはイベントのタイトル、開催概要、集客プラン、予算、スケジュールなどを明記します。イベントの企画書でお困りのかたは、以下の記事をご参考ください。参考:イベントの企画書の書き方は?テンプレートとポイントのまとめで解説!2.イベントの準備会場や知名度の高い講演者のスケジュールなど、優先度の高いものから決定しましょう。その後、詳細なプログラムの作成、スポンサー募集、ランディングページやその他のクリエイティブ制作などを進めていきます。3.告知と集客イベントの概要が決定したらできるだけ早く告知と集客に着手します。集客のための施策として・ハウスリストへのメール案内・SNSからの発信・イベント告知サイト、プレスリリースサイトへの掲載・Web広告・DM・社員の口コミなどがあります。イベント集客における具体的な施策についてお困りのかたは、以下の記事をご参考ください。参考:カンファレンスとは?ミーティングとの違いや意味、開催するメリットを事例を用いて解説4.イベントの実施イベントの当日は進行表に基づき、会場準備、受付、接客などの業務を分担して進めます。5.イベントの振り返りと参加者のフォロー終了後には来場者アンケート集計などをもとにイベントの振り返り・分析を行います。また、参加者には速やかにお礼メールを送信し、その後は見込み客として継続的にフォローをしていきます。イベントマーケティングで成果を上げるポイントイベントでの集客は売上に直結するわけではありません。しかし、イベントマーケティングで中長期的な商談の増加といった成果を上げていくために、以下のような点がポイントとなります。個々のイベントの目標を明確にするイベントを実施するときにはどのようなターゲット層に対して何を伝えるのか、目標を明確にすることが重要です。大規模イベントではできるだけ多くの人を集客することに専念することもあります。また、シャノンでは定期的にウェビナーを開催していますが、「興味・関心層向けに業界のノウハウを紹介する引き上げウェビナー」と「具体的に製品の検討をしている比較検討層向けの製品ウェビナー」の2つのパターンで実施しています。製品ウェビナーについては集客数が少ないですが、商談へ進むアポイント率は高くなっています。イベントの振り返りと改善を重ねる1回限りのイベントで成果を出すことが難しくても、回を重ねて改善していくことが可能です。イベント後には効果測定や振り返りを行い、改善ポイントを見つけ出して次のイベント開催に活かします。自社の経験を蓄積することでより効果的なイベントマーケティングが行えるようになります。リードナーチャリングを継続するイベントの参加者には購買意欲が高くない人も多くいますが、貴重な見込み客です。イベント後は購買意欲の引き上げを目指して、継続的なリードナーチャリングを行っていきます。リードナーチャリングにおける具体的な施策は以下の記事で紹介しています。参考:リードナーチャリングとは?MAツールを武器に、BtoB顧客を引き上げる手法を事例つきで解説デジタルツールを活用するイベント施策とその他のマーケティング施策の集客は一元的に管理して、購買意欲が高い見込み客(ホットリード)には早めにアプローチすること、それ以外の見込み客(ウォームリード、コールドリード)にはリードナーチャリングを継続していくことが重要です。これらの業務を効率よく進めるために、デジタルツールが有効です。イベントの経験が少ない企業は協力会社の活用を検討するイベントを開催した経験が少ない企業は、当初は外部のイベント会社のサポートを受けることがおすすめです。自社に不足しているリソースを提供でき、信頼できる協力会社を選ぶことが大事です。シャノンではリードナーチャリングを自動化・効率化できるマーケティングオートメーション(MA)、イベントの準備から事後フォローまでを効率化できるイベント管理システムを提供しています。また、豊富なイベント開催実績をもとに、イベントの企画・事務局運営・人材などのサポートも行っています。⇒シャノンのイベント管理システムを見てみる⇒シャノンのマーケティング支援ツールを見てみるイベントマーケティングの事例紹介:展示会、カンファレンス、ウェビナーシャノンでは展示会参加、カンファレンスやウェビナーなどのイベント施策を行っています。各施策の事例と押さえたいポイントについて紹介します。展示会ではホットリードを見つけることと事後フォローが重要展示会出展の最大のメリットは、多くのリードを獲得できることです。そして、来場者の中にはその場で商談が可能、あるいはすぐアポイントがとれるホットリードが一定数存在するため、そのような顧客をできるだけ多く、競合他社よりも早く見つけ出すことが重要です。ホットリードには担当者がしっかり接客する展示会では、集客・対話をしながらホットリードとウォーム・コールドリードの判断をし、ホットリードに対しては担当者が接客をしてアポイント獲得をめざします。展示会中に名刺をスキャンするすべてのリードに対して展示会後の翌営業日からフォローをスタートできるよう、展示会のバックヤードで名刺スキャンを進めます。⇒シャノンの名刺管理サービスを見てみるウォーム・コールドリードを再判定するウォーム・コールドと判断したリードに対しては展示会後にメールでフォローを実施します。このグループにも「ホットリード」が存在する可能性があるので、ホットリード向けの情報を届けることによって再判定をします。どのように再判定を実施するかは、以下の動画で解説しています。参考:サンクスメールでフェーズ再判定、展示会フォローで外せないポイントとは再判定をできるだけスピーディーに行うことで、商談の可能性が高くなります。シャノンではこれらのポイントを実践することにより、展示会の費用対効果を高めることに成功しました。シャノンのビジネスカンファレンスでは1,000名超を集客シャノンは自社イベントとして2023年7月「シャノンデジアナカンファレンス2023」を開催し、1,000名を超えるお申込をいただきました。「市場の創造」というテーマで、パネルディスカッション、著名な専門家による特別講演、最新の機能紹介など、さまざまなセッションを実施しました。カンファレンスにご来場いただいたことを皮切りに商談化までつながったケ―スもあり、商談が停滞していたリードに対して改めてアプローチをするきっかけとしても有効に活用することができました。カンファレンスの集客のために実施した施策については、以下の記事でくわしく解説しています。参考:カンファレンスとは?ミーティングとの違いや意味、開催するメリットを事例を用いて解説シャノンでは2019年からウェビナーを開催シャノンは2019年8月からウェビナーを開催し、今では年間約75回のウェビナーを実施しています。現在はターゲットごとに、2種類のウェビナーを実施しています。購買意欲が高い「比較検討層」向けの製品ウェビナーと、購買意欲はまだ低いが一定の関心を抱いている「興味・関心層」向けの関心ウェビナーです。また、ウェビナーを定期開催してきた結果より、以下のようなデータが得られています。・ウェビナーの集客数は、対面セミナーの約5倍・ウェビナーの見逃し配信は、申込者の1/4の方が視聴する・40分と60分のウェビナーでは、40分のほうが視聴者満足度が高いウェビナーは対面セミナーと比較してコストがかからず、確実に成果を上げることもできているので、費用対効果が高いイベント施策であるといえます。ウェビナーについては、以下の記事でくわしく解説しています。参考:ウェビナーとは?配信のはじめ方、メリットやデメリットから集客のコツまでをかんたん解説まとめ本稿のポイントは以下の4点です。1.イベントマーケティングが注目される理由として、以下があります。・消費者が顧客体験を重視する傾向・ソーシャルメディアとの親和性・企業が顧客理解を深める機会になる2.イベントマーケティングのメリット・デメリットは以下です。《メリット》・他のマーケティング施策でリーチしにくい集客ができる・体験により購買意欲を高められる・既存顧客のエンゲージメントを向上させる・ブランドイメージアップに有効・拡散を期待できる《デメリット》・コストがかかる・すぐに売上に結びつかず、費用対効果が見えにくい・準備に手間と時間がかかり、集客には特に苦労する・失敗するリスクがある3.イベントマーケティングで成果を上げるポイントは以下です。・個々のイベントの目標を明確にする・イベントの振り返りと改善を重ねる・リードナーチャリングを継続する・デジタルツールを活用する・イベントの経験が少ない企業は支援会社の活用を検討する4.BtoBのイベント施策事例を紹介します。・展示会・カンファレンス・ウェビナー最後に、シャノンのマーケティングオートメーションでは、データの一元管理による効率的なリード獲得とナーチャリングが可能です。⇒製品資料と特典資料4点の無料ダウンロードはこちらまた、シャノンコンテンツアシスタントでは、主にセミナー集客メールのタイトルと内容、記事集客メールのタイトルと内容、記事本文の生成が可能です。⇒マーケティング専用生成AIクラウドのサービスサイトはこちらhttps://www.shanon.co.jp/blog/entry/event_marketing/
-
企業が開催するイベントとして、展示会、セミナーやウェビナー、ビジネスカンファレンスなどがあります。このようなビジネスイベントでは受付業務を円滑に行うことが重要です。写真は、シャノンが7月に開催して1000名超を集客した「シャノンデジアナカンファレンス2023」での無人受付カウンターの様子です。参加者は端末にQRコードを読み込ませるだけで受付完了。リアルタイムの来場者管理やイベント後のフォローなども合わせて行いましたが、これらを可能にしているのがイベント管理システムです。本記事では、受付の業務内容や役割をまず確認し、受付業務を効率化できるイベント管理ツールについても解説します。シャノンの自社イベントでの受付業務の事例については、後半で改めてご紹介します。イベント管理システムのご案内リアルイベントの受付業務を効率化するために必要な機能を揃えました。イベントに関する資料はこちら目次Toggleイベントの受付業務とは? その重要性を確認イベント受付の主な業務内容受付業務の重要な役割とは?受付業務で失敗しないためのポイントは?イベント受付業務を効率化するツールとはイベント受付に活用できる「イベント管理ツール」の機能と選び方受付にイベント管理ツールを導入するメリット・デメリットシャノンのイベント管理システムとは「シャノンデジアナカンファレンス2023」での受付業務の事例を紹介!QRコード受付をiPadで行うメリットは?来場通知メールでホスピタリティー向上まとめイベントの受付業務とは? その重要性を確認イベントの受付業務の内容、重要性などの基本を確認します。イベント受付の主な業務内容イベントの当日に受付が担当する主な業務として、以下があります。事前セッティングイベント会場の当日準備として、受付カウンターや端末のセッティング、配布資料の準備、案内表示や導線整備などを行います。一人一人の受付に要する時間が短く、全体がスムーズに流れるように配慮します。イベントの参加人数に対して必要十分な受付人員や端末数を配置することも重要です。来場者の受付来場するゲストを迎え、受付を行います。ビジネスイベントでは事前申込に基づいて当日の来場を確認する形式が多いので、冒頭で紹介したような無人受付システムでない場合は受付担当者が速やかに確認作業をすることがポイントです。また、VIP、介助などの特別な対応、事前登録がないゲストの当日受付なども必要となります。各種問い合わせ対応イベントの内容や会場内の設備、入退場についてなどの各種問い合わせへの対応をします。想定される質問とその解答例を用意しておきましょう。非常時などの対応急病や災害のような非常時、その他の不測の事態への対応が必要になることもあります。万一に備えて事前に対応の方法を決めておきましょう。受付業務の重要な役割とは?受付業務の役割として、以下2つが挙げられます。参加者の満足度を高めるすべての来場者が最初に接する受付スタッフの接客や運営の印象は、イベントそのものの満足度に影響をあたえます。企業のイメージアップや参加者のリピート増加のためにも重要です。参加者を見込み客として、将来の商談へつなげる展示会や商品発表会のような集客イベントはもちろん、それ以外のビジネスイベントもマーケティング活動の一環として実施されます。参加者のなかで購買意欲の高い見込み客を見つけたり、将来の顧客となるよう興味を引き上げたりするためにも、受付という最初の接点を活用することが重要です。つまり受付業務は、イベントを円滑に進めるためだけでなく、マーケティング活動の一環として積極的に活用すべき機会とも言えます。顧客との接点を最大限に活用するために役立つイベント管理システムについては、後ほど解説します。受付業務で失敗しないためのポイントは?受付業務の重要な役割を理解して、失敗なく実施するためのポイントとして、以下が挙げられます。スピーディーかつ確実なオペレーション一人一人の受付に要する時間を最短にすることで、行列や待ち時間ができるだけ発生しないようにします。スピーディーであると同時に、名刺をいただき来場者について確実に記録することも大事です。「想定外」が起きないよう、マニュアルなどを準備さまざまな問い合わせに対してあわてることなく対応すること、何か事故が起きても最善の対応がとれることが大事です。そのためにはあらゆる事態を想定して準備をしておきます。スタッフ共有のマニュアルを作成しておくことも有効です。必要に応じてツールや協力会社を活用するイベントの準備全体を効率化して、その中で受付業務についても最適なオペレーションを用意するためには、イベント管理ツールの導入が効果的です。また、イベント開催経験が少ない企業は、専門会社の協力を得ることも有効です。イベント受付業務を効率化するツールとは受付業務に役立つイベント管理ツールの選び方、導入のメリット・デメリットなどについて解説します。イベント受付に活用できる「イベント管理ツール」の機能と選び方イベント受付業務をデジタル化できるツールとして、受付業務に特化したツールとイベント全体を管理するシステムとがあります。無料から利用できるシンプルなツールもあります。自社にとって必要な機能を見極めてツールを選ぶことがポイントです。イベント受付に関連する主な機能としては、以下があります。当日受付冒頭で紹介したようなQRコードによる無人受付のほか、入場パスを発行、入退場管理、当日決済などの業務を管理する機能です。来場通知特定の申込者が来場したときに担当者に通知する機能です。アンケート退場までにイベント参加者のアンケートを回収・集計する機能です。※参考記事:ビジネスイベントにアンケートは不可欠!テンプレートや成果を上げるポイントを紹介イベント全般を管理するツールの場合、上記に加えて、事前申込の受付、申込者へのメール送信、オンラインイベントの視聴者ログ管理、イベント後の参加者フォロー、各種分析、MA連携などの機能があります。イベントの申込や参加の情報を活用してマーケティング活動を行っていく場合は、イベント管理システムが適しています。受付にイベント管理ツールを導入するメリット・デメリット受付業務にイベント管理ツールを導入するメリットとして以下が挙げられます。イベント管理ツール導入のメリット受付業務を効率化でき、来場者の満足度も上げられるQRコードによる受付はスピーディーで待ち時間の発生が少なく、感染症対策としても有効で参加者に好評です。最新技術の活用でイメージアップにもつながります。限られたスタッフを有効活用できる受付業務に人員を割かないため、スタッフは来場者の問い合わせ対応、全体の運営管理などに専念できます。結果としてイベント運営全体の品質向上に役立ちます。マーケティング活動に役立つイベント管理ツールの各種機能がイベントの来場者に対するマーケティング活動に有効です。たとえば、自社の顧客がイベントに来場した際、リアルタイムで担当者にメール送信する「通知機能」により、顧客に対して十分なアテンドをすることができます。来場者に対してイベント終了後できるだけ早くお礼メールを送信することも効果的です。また、デメリットとしては以下があります。イベント管理ツール導入のデメリットコストがかかるシステムの導入にはコストがかかります。イベントの規模が大きくない場合は費用対効果が得られないこともあります。リソースや経験の不足を解決できない自社イベントを開催した経験が乏しい場合、リソースが不足している場合には、ツール導入だけでは不十分です。特に未経験から大規模イベントを開催する場合には、企画・運営の経験が豊富で人材などのサポートも可能なイベント支援会社の協力を得ることがおすすめです。シャノンのイベント管理システムとはシャノンのイベント管理システムは、小規模なセミナーから大型の展示会まで、リアルとオンラインのさまざまなイベントを一元管理できるツールです。以下のような特徴があります。安心の実績と経験日本を代表する多くのリアル/オンラインイベントでシャノンが選ばれています。セキュリティ基準に厳しい金融・保険業界でも高い評価をいただいています。機材や人材の支援も可能人的リソースの不足はイベントを開催したい企業の多くが抱える課題です。シャノンはシステムだけでなく、事務局運営、イベント当日の人材支援、機材の提供についてもサポートしています。リアル/オンラインの履歴を一元管理リアル、オンライン、ハイブリッドの開催方法を問わず、すべてのイベントの来場や行動の履歴を一元管理できます。柔軟なカスタマイズと自由度の高いデザインイベントに関わる全てのページをオリジナルデザインにすることができます。柔軟なカスタマイズも可能。システム開発会社ならではの強みです。シャノンのイベント管理システムについて、詳しい資料はこちらからダウンロードできます。「シャノンデジアナカンファレンス2023」での受付業務の事例を紹介!シャノンが2023年7月に開催したイベントで実施した受付業務について紹介します。QRコード受付をiPadで行うメリットは?イベントの受付には以下のようにiPadを設置しました。これまでシャノンを活用したイベントでは、受付スタッフがいることが前提でしたが、今回はiPadを使用することにより、無人・非接触の受付対応が可能に。お客様ご自身でQRコード認証をして受講票フォルダを取っていただく方法により、来場者をお待たせすることなく、スムーズな受付進行が可能となりました。来場通知メールでホスピタリティー向上「来場通知メール」により、大切なお客様に対してタイミングを逃さずフォローができます。今回は、お客様が入場した際に、担当者へメールで通知しました。担当者はお客様の来場に備えて受付近くで待機する必要はなく、必要な接客をすることができます。多くのお客様を迎える今回のようなイベントでは、エントランスや受付エリアには誘導スタッフのみが立ち、お客様のスムーズな導線を確保することも大事です。まとめ本稿のポイントは以下の4点です。1.受付業務の重要な役割は2つです。受付業務もマーケティング活動の一環として活用します。・参加者の満足度を高める・参加者を将来の商談へつなげる2.受付業務で失敗しないためのポイントは以下です。・スピーディーかつ確実なオペレーション・「想定外」が起きないよう、マニュアルなどを準備・必要に応じてツールや協力会社を活用する3.受付にイベント管理ツールを導入するメリット・デメリットは以下です。《メリット》・受付業務を効率化でき、来場者の満足度も上げられる・限られたスタッフを有効活用できる・マーケティング活動に役立つ《デメリット》・コストがかかる・リソースや経験の不足を解決できない4.シャノンが開催したビジネスカンファレンスでは、QRコードをiPadの画面で読み取る無人受付を採用。スムーズな受付進行ができました。最後に、シャノンのマーケティングオートメーションでは、データの一元管理による効率的なリード獲得とナーチャリングが可能です。⇒製品資料と特典資料4点の無料ダウンロードはこちらまた、シャノンコンテンツアシスタントでは、主にセミナー集客メールのタイトルと内容、記事集客メールのタイトルと内容、記事本文の生成が可能です。⇒マーケティング専用生成AIクラウドのサービスサイトはこちらhttps://www.shanon.co.jp/blog/entry/event_reception/
-
みなさま、こんにちは。株式会社シャノン マーケティング部の村野です。ChatGPTを使って、SNSの投稿文を作成できたら便利だと思いませんか?この記事では、SNSへの投稿文を「いいかんじ」にしてくれるプロンプトはなにか?を検証した過程と結果をご紹介いたします。企業のSNSご担当者さまはもちろん、ChatGPTのプロンプトにお悩みを持つみなさまのお役に立てたらと思い記事にしてみましたので、最後までご覧いただけますと幸いです。なお、本記事ではGPT3.5を使用しています。▼3分で分かる!動画でのご紹介はこちら。 目次ToggleSNS投稿にChatGPTを活用しようと思った背景前提パターン1:役割・目的を与えてみるシンプルな指示役割を与える目的を与えるここまでのまとめパターン2:特徴・キャラを与える特徴・キャラクターを与える特徴・キャラを「制約事項」にまとめて与えるここまでのまとめパターン3:参考文体を与える特徴を出して真似させるフォーマットに沿った特徴を出して真似させるここまでのまとめまとめSNS投稿にChatGPTを活用しようと思った背景私は現在マーケティング部でSNSを担当しておりますが、投稿内容の作成に時間がかかり投稿頻度をあげられないという悩みを抱えています。改善にあたって自身の業務を効率化する方法を考えたときに、ChatGPTを活用して作業時間を短縮することはできないかと思い、業務に組み込む方法を模索しはじめました。活用できるポイントを探るにあたり、改めてSNSの投稿文作成のフローを考えてみます。・スケジュールを立てる・内容のテーマを決める・文章を作成する・文章の表現を決める・投稿する本来はもっと複雑なフローですが、大枠ですとこの流れで進めていることが多いです。今回は、一番チャレンジしやすそうな要素「文章の表現を決める」に絞ってプロンプトを考えてみました。試行錯誤の末にわかった、投稿文を「いいかんじ」にしてくれるプロンプトは何か?検証結果はブログの最後でご紹介いたします。前提検証内容:・プロンプトのパターンを考えてどう変化するかを検証する・そのなかから業務で活用できそうなプロンプトを選定する条件:・検証にあたってChatGPTにインプットするSNSの投稿文章は統一するインプットするSNSの投稿文章:「コンテンツナーチャリング」についてご紹介します。リードナーチャリングにおいて、お客様の購買プロセスを青い三角形の「認知」「興味」「関心」「比較」「検討」「商談」の順に上昇させることが重要です。このプロセスをコンテンツを通じて推進していくことを「コンテンツナーチャリング」と呼びます。パターン1:役割・目的を与えてみるシンプルな指示まずは、この先プロンプトによる変化を分かりやすくするためにシンプルな指示を出してみます。気づいたこと:・元の文章に近い形ででてくる・かなりフォーマル・言い回しが変わった具体的な要求をせず「表現を変えてください」とだけ伝えると変化は最小限で、変わったのは文体のみでした。(「~と呼びます」が「~と称します」になるなど。)役割を与える次に、プロンプトといえばこちら。ChatGPTに役割を与えるロールプレイ型のプロンプトを試してみます。先ほどの文章に、「あなたはBtoB企業のSNS担当者です」という一文を加え生成してもらいました。気づいたこと:・元の文章に近い形ででてくる・かなりフォーマル・言い回しが変わったこちらは最初の指示と同様、大きな変化は見られませんでした。目的を与える次は、ChatGPTに目的を伝えてみます。今回はInstagramへの投稿を目的として生成してもらいました。気づいたこと:・絵文字とハッシュタグがついた・文体がカジュアルになったChatGPTでSNSを指定することでそれっぽくはなりましたが、元の文章と大きな差異は見られません。また、生成された文章を見ると、SNSにしては堅い印象を受けませんか?人力で投稿文を考える際は、ブランドのイメージにもよりますが親しみやすさをだすために、絵文字をつけたり、言い回しを柔らかくしたり、表現の工夫をするはずです。ここまでのプロンプトでは、そういった要素を指定することができないため、次はそれらの要素をカスタマイズできるようなプロンプトを生成していきます。ここまでのまとめ・役割と目的を伝えるだけでは文章に大きな変化は見られない。パターン2:特徴・キャラを与えるパターン①を参考に、投稿文作成において必要な要素をまとめたのが以下です。客観的に判断できる要素を「特徴」、主観的な要素を「キャラクター」として定義しました。特徴・見出しの有無・絵文字の有無・ハッシュタグの有無キャラクター・トーン:カジュアル↔フォーマル・言い回し:ポジティブ↔ネガティブ・語尾:○○これらの要素を指定して作成できたら便利ですよね。たとえば、トーンを「カジュアル」または「フォーマル」にカスタマイズするなどです。例1)カジュアルなトーン例2)フォーマルなトーン特徴・キャラクターを与えるそれではChatGPTに、特徴とキャラクターの要素を伝えて元の文章に反映するよう指示を出してみます。気づいたこと:・特徴の見出し、語尾が反映されない。このあと、何回かおなじように試してみたのですが、特徴が反映されなかったり、キャラクターが不安定になる(「どすえ~」の語尾が反映されない)といった問題が発生しました。ChatGPTに反映されない理由と正しい指示方法を聞いてみたところ、要約すると「指示が抽象的なため文章で指示してほしい」と回答があったのでそのように指示してみます。それがこちらです。気づいたこと:・元の文章と比べ、大きく変化を出せるようになった・元の文章にはない文言が追加されているが、要素として指定した内容は備わっている・指示を出すときは要点のみではなく具体的に指示をするとよい特徴・キャラを「制約事項」にまとめて与えるここまでで必要な要素を反映することはできましたが、文章が勝手に追加されてしまう点、また、指示が所どころ不安定な点があるため、最後に「元の文章の意味や要点を変えずに」という指示を加えてみます。また、特徴とキャラクターを分けずに「制約事項」として指示した結果、こうなりました。同じ文章で制約事項を変えても同様に回答が得られるのでしょうか?語尾をお嬢様口調(「ですわ」「ですのよ」)で指定して生成したものがこちらです。気づいたこと:・元の文章と比べ、大きく変化がみられる・「意味や要点を変えずに」といった一文を加えることで文章の破綻が大幅に軽減される・特徴・キャラクターは分けず制約事項として指示しても反映される要素を変えても指示通りに回答を生成してもらえました。パターン①と比較すると、表現が元の文章から大きく変化し、生成された文章自体は使える形になってきたのではないでしょうか。一方で特徴やキャラクターを指示する方法ですと、それらの中身を考える必要があるのでやや手間がかかりますよね。もっと楽に変化を持たせたい場合や、理想とする具体的な文体がある場合を想定したプロンプトも検証してみようと思います。ここまでのまとめ・文章ごとで意図的に変化を付けられるようになった・課題として、フォーマット(条件)を考える必要があるパターン3:参考文体を与える参考文体があれば、文章を真似させれば良いだけなので、より簡単に文章を作成することができるのではないでしょうか。ChatGPTを使ったステップとしては、・特徴を出させる・文体を真似させるの2つがあるので、ひとまとめにしてChatGPTに指示してみます。特徴を出して真似させる参考文体(以下文章①)は、過去シャノンがXに投稿したポストを入力しました。気づいたこと:・文章表現と訴求内容の特徴が混ざっている・ハッシュタグ、見出しがないなど、欲しい要素が入っていない参考文体の特徴を出して反映させるだけでは、元の内容の訴求内容も反映されてしまいました。本来したかったことは、絵文字や見出しをつけて文章のテイストを揃えることで、イベントの出展情報といった訴求内容は反映してほしくない要素でした。フォーマットに沿った特徴を出して真似させる次は、予めフォーマットを指定して、それに倣った特徴を生成してもらいます。気づいたこと:・指定した特徴はすべて反映されている余計な文言はありますが、使える形になってきたのではないでしょうか。別パターンでも回答が生成されるか検証するために、元の文章①に他の要素を加えてみましょう。語尾「ござる」を追加してみます。※指示の文章に「すべて」という文言を追加しています。危うい箇所はありますが、反映はされています。参考文章を真似て生成する際は、予めフォーマットを指定することである程度は理想の形に落とし込むことができそうですね。ここまでのまとめ・文体を真似て抽出することで理想の文体に近づけることが可能。まとめどのプロンプトが活用できそうか?について、シャノンではパターン③の使い勝手が良さそうだと感じましたが、SNSの運用方針によっても使用したいパターンが異なるのではないでしょうか。みなさんにとって、どのプロンプトが魅力的でしたか?・パターン1:役割・目的を与えてみる・パターン2:特徴・キャラを与えてみる・パターン3:参考文体を与えてみるぜひX(旧Twitter)で感想を教えていただけますと幸いです。その際は、ハッシュタグ#シャノンのブログも添えてポストいただくとシャノン公式アカウントから「いいね」させていただくかもしれません。シャノンでは今後、ChatGPTを活用したSNS運営を予定しております。ぜひフォローして続報をお待ちください!シャノンのSNSを見に行く▼「ChatGPTでコンテンツをどう作れば良いか分からない」といったお悩みを持つみなさまへシャノンが実際に活用しているChatGPTのプロンプトテンプレートを無料でプレゼントしております。ぜひご活用くださいませ。“テンプレートの使いかた”資料が付いてくるChatGPTプロンプトテンプレート最後に、シャノンのマーケティングオートメーションでは、データの一元管理による効率的なリード獲得とナーチャリングが可能です。⇒製品資料と特典資料4点の無料ダウンロードはこちらまた、シャノンコンテンツアシスタントでは、主にセミナー集客メールのタイトルと内容、記事集客メールのタイトルと内容、記事本文の生成が可能です。⇒マーケティング専用生成AIクラウドのサービスサイトはこちらhttps://www.shanon.co.jp/blog/entry/sns_chatgpt/
-
2023年は、多くのイベントがオフラインで開催されています。シャノンでは7月25日、「シャノンデジアナカンファレンス2023」を開催。4年ぶりとなる大規模な自社イベントを盛況のうちに無事終えることができました。参考:プライベートカンファレンスに1,000名超の申込と大盛況!「シャノンデジアナカンファレンス2023」を開催しましたこのような大きなイベントは、日頃のマーケティング活動ではリーチできない顧客と出会えることはもちろん、今後のビジネスチャンスを模索する機会としても貴重な場です。今回は、カンファレンスとは何かという基本から始まり、マーケティング施策としてのメリット、準備や集客の進め方を解説します。後半では、シャノンがカンファレンスを開催するにあたりどんな施策を実施したか、何が効果的だったかについて、実例でご紹介します。目次Toggleカンファレンスとは何かカンファレンスとは?ミーティング、シンポジウム、フォーラムとの違いビジネスカンファレンスの目的ビジネスカンファレンスのメリット・デメリットカンファレンス開催の手順目的の設定カンファレンスの準備カンファレンス当日の対応終了後の対応オンライン開催、ハイブリッド開催の場合カンファレンスの集客・申込者管理にMAが有効プライベートカンファレンスで1,000人を集客した施策を紹介!「シャノンデジアナカンファレンス2023」の概要広告、DMで新たな顧客層にアプローチハウスリストへのメルマガは、1コンテンツでの案内が効果的まとめカンファレンスとは何かカンファレンスとは何か、開催するメリットや目的などの基本を確認します。カンファレンスとは?カンファレンス(Conference)は、「会議」「協議会」などと訳されます。「カンファランス」「コンファレンス」などと表記されることもあります。カンファレンスの内容はさまざまです。学術、政治、社会活動などの現場で行われる会議をカンファレンスと呼ぶことがあります。医療・福祉分野では、関係者が集まって治療やケアの方針を決定するクローズドな会議のことを、小規模であってもカンファレンスと呼びます。ビジネス関連のテーマで開催されるのが「ビジネスカンファレンス」です。本記事ではこのあと、ビジネスカンファレンスについて解説していきます。ビジネスカンファレンスは、ビジネスシーンにおいてやや規模が大きい会議イベントを指し、100名以上の大人数で行われることが多いです。テーマに関心がある人が有料または無料で参加します。専門知識を持つ人の基調講演、パネルディスカッション、講演者と参加者、あるいは参加者同士の情報交換などを行うことが一般的です。業界団体やイベント会社によって開催されることもありますが、一企業で主催するカンファレンスのことを、「プライベートカンファレンス」といいます。また、オンラインのみで実施されるものは「オンラインカンファレンス」といいます。自社の顧客にとって関心のあるテーマを設定してビジネスカンファレンスを開催することは、特にBtoB企業のマーケティング施策として有効です。集客だけでなく企業ブランディングにも役立つので、近年ビジネスカンファレンスを実施する企業が増えています。ミーティング、シンポジウム、フォーラムとの違い会議を表す言葉として、カンファレンス以外にも以下のような用語があります。ミーティング(meeting)カンファレンスとミーティングを比較すると、カンファレンスは大人数、ミーティングは比較的少人数で行われます。また、ミーティングはあらかじめ決まった人で行われるのに対して、カンファレンスは幅広く参加者を集める場合が多いです。ただし、「ファンミーティング」のようにミーティングの名称で参加者を募集するイベントもあるので、厳密な定義ではありません。シンポジウム(symposium)シンポジウムは、一般参加者が視聴する場で何らかのテーマを掲げて行われる講演会、パネルディスカッションなどを実施するイベントのことです。カンファレンスと比べると学術的・専門的で、少人数で実施されることもあります。大規模なイベントを「カンファレンス」と呼び、そのなかの1セッションとしてシンポジウムが実施されることもあります。フォーラム(forum)forumは「公開で行われる会議」という意味です。フォーラムもシンポジウムと同じように何らかのテーマに対して参加者が集まって議論や討論、情報交換を行うイベントです。シンポジウムがどちらかというと学術的・専門的であるのと比べて、フォーラムのテーマは幅広いです。シンポジウムは専門家が主体、フォーラムは一般参加者による討論が主体という傾向がありますが、それにあてはまらないイベントもあり一概にはいえません。コンベンション(convention)コンベンションはカンファレンスと大体同じ形式で、カンファレンスよりもさらに規模が大きいものをいいます。カンファレンスミーティングシンポジウムフォーラムコンベンション規模比較的中規模比較的小規模比較的中規模比較的中規模比較的大規模参加者関係者のみが出席する場合が多い。関係者のみが出席する場合が多い。一般聴衆者が参加する場合が多い。一般聴衆者が参加する場合が多い。一般聴衆者が参加する場合が多い。内容特定のテーマに沿って発表や議論を行う。ビジネス関連の内容が主。特定のテーマに沿って発表や議論を行う。複数の視点から意見を出し合う。研究発表など学術的な内容が主。特定のテーマに沿って発表や議論を行う。結論を出すことを目的にする。特定のテーマに沿って発表や議論を行う。「カンファレンス」「シンポジウム」「フォーラム」は用語のニュアンスが少しずつ違いますが、違いをまとめたものが上記の表です。しかし、それぞれの内容は似ていて、厳密な定義もありません。大体の意味をふまえたうえで、どんな名称を選ぶかは主催者が自由に決定しています。ビジネスカンファレンスの目的企業がビジネスカンファレンスを開催する目的として、以下のようなものがあります。集客自社の商品やサービスを販売するための集客を最終目的とする場合が多いです。既存顧客のロイヤリティ向上既存顧客を対象として、顧客サービスを主な目的とするカンファレンスもあります。既存顧客にとって価値ある体験を提供することで、顧客ロイヤリティの向上を図ります。ブランディングカンファレンス開催はブランディング効果があります。企業名や商品名の認知度を上げるとともに、価値のあるテーマを掲げることや多くの参加者を集める実績により、社会的信用度も増します。CSR(企業の社会的責任)企業が積極的に社会的責任を果たすことが求められている近年、CSR活動の実践は集客や人材確保にも有効です。環境保全や教育支援などのCSR活動をカンファレンスのテーマとする場合もあります。知見の獲得と蓄積業界の課題などをテーマに幅広く議論するカンファレンスは、自社にとってだけでなく業界全体にとって意義があり、今後のビジネスに役立つ知見を獲得・蓄積することができます。実際のカンファレンスは、上記のうち複数の目的を兼ねていることが多いです。例えば、既存顧客向けのビジネスカンファレンスを開催して、同時に新規の集客も行い、幅広く告知することで企業のブランディングにも寄与するといった形です。その場合も、主たる目的を明確にすることが重要です。ビジネスカンファレンスのメリット・デメリットビジネスカンファレンスを開催することで得られるメリットの例として、以下があります。《ビジネスカンファレンスのメリット》潜在顧客を獲得でき、将来の売上が期待できる通常のマーケティング活動ではリーチしづらい潜在顧客の獲得に有効です。カンファレンス参加者がすぐに購買に結びつくことは決して多くはないですが、中長期的な売上拡大が期待できます。既存顧客のロイヤリティを高められる既存顧客に役立つコンテンツを届けたり、既存顧客同士の交流を促したりするカンファレンスは、顧客ロイヤリティ向上に役立ちます。社員のモチベーションアップビジネスカンファレンスを開催するときは多くの社員を巻き込みます。部門を超えて社員同士が協力することでモチベーションがアップし、従業員エンゲージメント向上につながります。コンテンツを蓄積・活用できる講演やセッションの内容は自社のノウハウとして蓄積できるほか、コンテンツマーケティングに活用できます。一方、デメリットとしては以下があります。《ビジネスカンファレンスのデメリット》売上に直結しないビジネスカンファレンスの参加者は情報収集をしている段階のかたも多いので、売上に結びつくまで時間を要する場合があります。コストがかかる会場費のほか、広告費、講師謝礼などの経費がかかります。リアル開催では会場費が最も大きなコストです。しかし、テレビCMなどと比較すれば、低予算でできるマーケティング施策です。リソースが必要通常業務以外の仕事が増えるので、社員に負担がかかります。十分なリソースと時間的な余裕を確保して準備を進める必要があります。カンファレンス開催の手順ビジネスカンファレンスを開催するための手順を解説します。目的の設定計画を立てる段階で、カンファレンスの目的を明確にします。業界の知見を集めることで何らかの課題解決をすることが目的の場合もあれば、「人材」や「DX」など多くの人が関心を持つテーマで話し合うようなカンファレンスもあります。また、購入意欲が高い見込み客の集客を主目的とする場合もあるでしょう。目的は一つではなく複数である場合が多いですが、優先順位を明確にすることが大切です。カンファレンスの準備カンファレンスの準備として、以下があります。開催概要の決定まず開催方法がリアルかオンラインかを決め、次にカンファレンスの規模(参加者人数)と予算を決定します。リアルイベントの場合は、参加者人数の設定と会場選びが大きなポイントになります。集客しやすい場所、人が集まりやすい日程を考慮して、希望条件に合う会場をおさえることが重要です。予算内で立地がよく人気の高い会場を確保するためには、半年前までに会場と日時を確定させるようにしましょう。開催期間については、プライベートカンファレンスの場合半日~1日以内で開催することが多いですが、共同開催など規模が大きなカンファレンスは数日間で実施されることもあります。プログラムの決定テーマに沿った内容で講師やパネラーを決定していきます。カンファレンスの内容は集客に直結します。人気があり集客力がある講師のスケジュールは早めに確保する必要があり、会場や日程と同時に検討します。外部講師を招く基調講演などをメインにしながら、自社のセミナーやウェビナーで人気があったコンテンツを参考にした内製のプログラムを追加して、内容のバリエーションを広げることもあります。収支計画・スケジュール会場費・広告宣伝費などの経費計画、参加人数その他の目標を設定し、スケジュールを決定します。内容を早めに確定させることで告知を早めて、集客に注力できます。クリエイティブの制作概要が決定したらキービジュアルを決めてランディングページを作成します。同時にWeb広告や印刷物のデザインも進めていきます。集客カンファレンスに限らず、各種イベントを開催するときには集客が最大のポイントとなります。今まで自社がリーチできなかったターゲット層との接点を増やすには広告配信が有効です。そのほかにハウスリストへのメール送信、SNSからの発信、プレスリリース配信などが主な施策です。DMなどオフラインの手段を合わせて実施することもあるでしょう。また、リマインドメールや来場者特典などにより、事前申込者の来場率を上げることも重要です。集客については、以下の記事でくわしく解説しているのでこちらも参照してください。参考:イベント集客のコツと方法を徹底解説。メール戦略で集客に成功した事例も紹介!カンファレンス当日の対応カンファレンス当日のオペレーションで気を付けたいポイントのひとつが受付です。事前に受けた申込情報と来場者の照合を素早くすること、代理参加など事前登録がない来場者もスピーディーに受け付けすることで、参加者全員がストレスなく入場できます。また、参加者の満足度やどのコンテンツが人気が高かったかを計測できるよう、アンケートを実施することも忘れないようにしましょう。参考:マーケティングにおけるアンケートの効果的な作成と活用の方法は?終了後の対応カンファレンス終了後の対応として、以下があります。スピーディーにお礼メールを送信するカンファレンスに参加した記憶が鮮明なうちにお礼のメールを送信します。開催日当日または翌日にはお礼メールを送信しましょう。当日不参加者にアーカイブなどの情報を案内する参加申込者のなかで当日不参加だった人にはアーカイブ視聴などの案内を送ります。開催報告リリースを配信するプレスリリースなどでカンファレンスの報告リリースを作成、配信します。参加者の人数、参加者の声など、カンファレンスが成功だったことを示すデータをできるだけ入れましょう。コンテンツを活用するカンファレンスで実施した講演やプレゼンテーションの動画、資料などを加工して、コンテンツマーケティングに活用します。以下の記事ではウェビナーの動画を二次利用する事例を紹介しています。参考:コンテンツマーケティングとは?進め方、事例、コンテンツを増やすコツまでをご紹介オンライン開催、ハイブリッド開催の場合ビジネスカンファレンスをオンラインのみで開催することもあります。オンラインイベントの場合、会場のキャパシティにとらわれず多くの参加者を集められること、遠方からも集客できること、会場費削減などのメリットがあります。オンライン開催では、参加者の体験価値を上げるためにメタバースを活用する方法もあります。参考:メタバースの展示会、すでに成果は出ている!?BtoBマーケティングで注目の新手法を解説一方リアル開催は、オンライン開催よりも経費も手間もかかりますが、スタッフと参加者のコミュニケーションが十分にとれること、参加者同士の交流などにより体験の満足度が高いことなど、主催者と参加者の双方に多くのメリットがあり、今後も実施されていくでしょう。リアルイベントではオンライン参加も可能とするハイブリッド開催が可能です。リアル・オンライン・ハイブリッドという開催方法の選択肢はいずれも、目的に合わせて活用されていく見込みです。カンファレンスの集客・申込者管理にMAが有効ここまで紹介してきたように、ビジネスカンファレンスの準備は多岐にわたり、多くのタスクがあります。このようなカンファレンスの準備にはイベント管理システムが有効です。たとえば、集客の施策では何度も案内メールを送信して、その反応をチェックしてさらに新たなメールを作成するといった作業がありますが、配信設定やCVRなどを管理できるMAにより作業を効率化できます。1通目のメールが開封されなかったユーザーと開封されたユーザーに対して内容が異なるメールを送信する場合は、シナリオ設定をおこなうことでに自動化できます。また、カンファレンス当日の受付では来場者の情報をもとに、お礼メールを当日中に自動で配信することも可能です。参考:MAのシナリオ機能とは?シナリオを作成するメリット、手順、シャノンが実践しているシナリオ事例も多数紹介!シャノンのイベント管理システムには、このほかにも以下のような各種機能があり、作業の効率化と制度の高い施策の実施に有効です。プライベートカンファレンスで1,000人を集客した施策を紹介!冒頭で紹介した「シャノンデジアナカンファレンス2023」では1,000名超のお申込をいただきました。今回シャノンが実際に取り組んだ広告やメールなどの施策についてご紹介します。「シャノンデジアナカンファレンス2023」の概要「シャノンデジアナカンファレンス2023」は、シャノンが主催するプライベートカンファレンスです。従来、主に新規顧客向けに年1回開催してきたリアルイベントですが、コロナ禍を経て4年ぶりのリアル開催となりました。タイトル通り、「デジタルとアナログの両方を活用して企業のマーケティング課題を解決する」ために有用な情報を届ける機会を提供しました。詳しくはカンファレンス詳細をご覧ください。広告、DMで新たな顧客層にアプローチ今まで自社と接点がない新たな顧客層へ届くよう、広告やDMでアプローチをしました。以下はバナー広告の一例です。以下のように特典を強調した広告を作成したところ、一定のコンバージョンがありました。また、自社の「ChatGPT」を題材とした講演の広告はCTRが平均よりも高く、ChatGPTに対する注目度の高さがうかがえます。また、「同僚お誘いキャンペーン」と題して、同僚(同じ会社のかた)の同伴を促進するキャンペーンを実施しました。お誘いしたかた、されたかた双方に特典をプレゼントするという内容で、こちらも一定の成果を得られています。以下は7月初旬に発送したDMです。A4サイズで表裏にカンファレンスの情報を詳しく掲載しています。ハウスリストへのメルマガは、1コンテンツでの案内が効果的シャノンでは開催月の7月に入ってから、週に5~7回のメールを送信しました。各メールのCTR、クリック数、CVRなどをチェックしながらメール施策を継続していますが、全体を集計した結果、カンファレンスの情報のみを配信する単独メール(画像:newsletter)の集客効果が特に高いことがわかりました。まとめ本記事のポイントは以下です。カンファレンスとは会議のことで、さまざまな会議をカンファレンスと呼びます。ビジネスカンファレンスは、企業のマーケティング施策として活用されています。ビジネスカンファレンスのメリットとデメリットは以下です。《ビジネスカンファレンスのメリット》・潜在顧客を獲得でき、将来の売上が期待できる・既存顧客のロイヤリティを高められる・社員のモチベーションアップ・コンテンツを蓄積・活用できる《ビジネスカンファレンスのデメリット》・売上に直結しない・コストがかかる・リソースが必要ビジネスカンファレンスを開催するための手順は以下です。1.目的の設定2.カンファレンスの準備3.当日の対応4.終了後の対応ビジネスカンファレンスの準備作業を効率化するために、MAが有効です。最後に、シャノンのマーケティングオートメーションでは、データの一元管理による効率的なリード獲得とナーチャリングが可能です。⇒製品資料と特典資料4点の無料ダウンロードはこちらまた、シャノンコンテンツアシスタントでは、主にセミナー集客メールのタイトルと内容、記事集客メールのタイトルと内容、記事本文の生成が可能です。⇒マーケティング専用生成AIクラウドのサービスサイトはこちらhttps://www.shanon.co.jp/blog/entry/conference/
-
シンポジウムというと、少し前は大学や新聞社が主催するイメージでした。しかし最近は、企業がマーケティング活動の一環として開催する例が増えています。今回は、シンポジウムとはどのような形式のイベントか、企業がシンポジウムを開催するメリット・デメリットなどを解説し、事例もご紹介していきます。目次Toggleシンポジウムとは何かシンポジウムとは?カンファレンス、フォーラムとの違いと共通点シンポジウムのメリット・デメリット企業が開催するシンポジウムの事例シンポジウム開催の手順開催と目的の決定開催概要の決定開催当日までの準備シンポジウム当日と終了後シンポジウムの効率的な運営・管理にMAが有効シャノンがサポートしたシンポジウム事例を紹介イベントの概要シンポジウムをメタバースで実施するメリットまとめシンポジウムとは何かシンポジウムとは会議形式のイベントです。まずはじめにシンポジウムとは何か、企業がシンポジウムを開催するメリットやデメリットを確認します。シンポジウムとは?英語のsymposiumの和訳は「公開討論会」です。シンポジウムは日本語としても定着していますが、意味は英語とほぼ同じで、多くの人が視聴する場で行われる討論会のことです。討論会にもいくつかのパターンがありますが、形式としては、あるテーマについて一人が話す講演会、セミナー数名がパネラーとしてステージ上で討論を行うパネルディスカッションゲストがインタビューを受ける対話形式講演者やパネラーと一般参加者との質疑応答などがあり、ひとつのシンポジウムのなかでこれらを組み合わせたプログラムが組まれます。シンポジウムでは特定のテーマや課題を設定して、それについてよく知る専門家と興味・関心を持つ人が集まります。各種のセッションにより課題の解決策を出し合ったり、最新の知識を共有したりします。シンポジウムでは専門的・学術的なテーマを取り扱うことが多く、大学や自治体などが主催者となって開催されることが多いですが、近年は企業が実施することも増えています。以上がシンポジウムの一般的な姿ですが、明確な定義があるわけではありません。実際の内容はシンポジウム主催者が決めるもので、グループに分かれての座談会や飲食を伴う交流会などが含まれるものもありますし、設定されるテーマが必ずしも専門的・学術的ではない場合もあります。カンファレンス、フォーラムとの違いと共通点シンポジウム以外に会議イベントを表す言葉として、以下があり、少しずつ違いがあります。カンファレンス(conference)カンファレンスとは、やや規模が大きな会議・討論会のことです。「医療カンファレンス」のように特定の会議を指す場合もありますが、企業が主催するビジネスカンファレンスは一般の参加者を集めて行われ、シンポジウムに近い形式です。シンポジウムが専門的・学術的なテーマを扱うことが多いのと比較して、カンファレンスのテーマはビジネス関連が多いですが、明確な区別はありません。フォーラム(forum)英語のforumは「公開で行われる会議」という意味なので、これもシンポジウムと近いです。フォーラムは1つのテーマについて討論する場であるのに対して、シンポジウムは複数の視点から意見を出し合う、という違いが定義されている場合もありますが、開催されている事例を比較すると両者の差異が明確にあるわけではないようです。シンポジウム、カンファレンス、フォーラムという言葉を各種の会議イベントで見かけますが、そこに明確な区別はありません。いずれも、「特定のテーマについて専門家と一般参加者が集まり、討論や情報共有をする場」ということでは共通しているといえます。そして、企業がマーケティング施策のひとつとして実施するイベントの名称として、テーマやターゲットに合うものを主催者が選んで使用しています。シンポジウムのメリット・デメリット企業がシンポジウムを開催するメリットとして、以下があります。《シンポジウムを開催するメリット》潜在顧客を獲得できる自社の商品やサービスのターゲット層が関心を持ちそうなテーマ、コンテンツを提供することで、通常のマーケティング活動ではリーチしづらい潜在顧客を獲得できます。将来的に商品・サービスを購入する可能性がある見込み客を広く集客できます。ブランディング効果がある業界の課題解決に積極的な企業であると印象づけることができ、企業ブランディングに効果があります。また、企業名や商品・サービス名の認知度アップにも役立ちます。シンポジウムが興味深いテーマであればSNSやメディアで取り上げられる可能性もあり、企業名を広める手段としてはTVCMなどより低コストといえます。社員のモチベーションアップイベントを開催するためには社員の協力が必要不可欠です。日常とは違うイベントの準備で多くの社員が協同することで、モチベーションアップ、従業員エンゲージメント向上に有効です。ノウハウやネットワークの蓄積企業自身や業界が抱える課題について、専門家を交えて解決策を話し合い、知識を深めることができます。専門家とのネットワークを拡大する効果もあります。コンテンツの活用シンポジウムの講演録や議事録は、企業のオウンドメディア、メールマガジンなどのコンテンツとして活用できます。一方、デメリットとしては以下があります。《シンポジウムのデメリット》売上に直結しないシンポジウムで多くの参加者を集客しても、情報収集をしている段階のかたも多いので、企業の売上に結びつくまでに時間を要する場合があります。コストがかかる会場費のほか、広告費、講師謝礼などの経費がかかります。リソースが必要通常業務以外の仕事が増えるので、開催当日だけではなく企画の段階から社員に負担がかかります。シンポジウムを開催するときは上記のようなメリットとデメリットがあることをふまえ、目的を明確にすること、無理のない予算やスケジュールの計画を立てることが大事です。企業が開催するシンポジウムの事例企業がシンポジウムを開催する事例のいくつかを紹介します。ぴあ総研シンポジウム「文化芸術・集客エンタメは、人々と社会をどう豊かにできるのか」(2023年5月)基調講演とパネスディスカッションという基本的な構成で、一般参加者300名ほどで開催されました。クエストグループISシンポジウム(2023年2月)基調講演、社長講演、グループ社員による発表の3部構成。こちらは社内向けイベントです。日立ITユーザ会 2023北海道シンポジウム(2023年10月)日間開催。1日目は講演、論文発表、交流会。2日目は親睦を深める開催地観光という構成で、ユーザ同士の交流の機会になっているようです。シンポジウム開催の手順シンポジウムを開催するための手順を解説します。開催と目的の決定前述したように、シンポジウム形式とは特定のテーマを設定して、討論や講演会などで知見を深める機会です。BtoBのイベントとして企画する場合は、・自社の顧客にとって興味・関心があるテーマは何か・テーマを取り扱う形式としてシンポジウムが適当かを検討して、開催の目的を明確に設定します。開催概要の決定どのようなシンポジウムにするか、概要を決定します。最初に決定することは以下です。日時開催の形式(リアル・オンライン)会場メインとなる講演者開催規模(定員)予算リアル開催の場合、参加者人数・予算・希望の開催日時といった複数の条件を満たす会場を確保することが重要です。同時に、シンポジウムの基調講演などで招く講演者のスケジュール確認も必要となります。余裕をもって準備を進めるためには、半年前までに開催概要を決めましょう。開催当日までの準備シンポジウムの概要を決定してから開催当日までには、以下のような準備が必要です。プログラムの確定基調講演以外のプログラムを決めます。外部のゲストに依頼するほか、自社代表者の講演、自社スタッフによるセミナーなどを実施することもあります。内容が決まれば、各セッションのタイムスケジュールを確定させます。告知プログラムが確定したらランディングページを作成して公開し、必要に応じてDMや配布用チラシなども作成します。その後は集客のための各種告知や宣伝に力を入れます。以下のような施策があります。Web広告SNSメールDM経営陣や営業担当者による声掛け詳細な集客の方法については、以下の記事で詳しく解説しているので、こちらも参照してください。参考:イベント集客のコツと方法を徹底解説。メール戦略で集客に成功した事例も紹介!参加申込者に対しては、お礼メールや途中経過の告知、リマインドメールなどでシンポジウムの当日まで定期的にコミュニケーションをとります。開催当日のための準備当日必要となる機材、資料、備品などの手配、当日のスタッフのシフト、受付やアテンドのフローなどを作成します。会場での配信テスト、リハーサルも必要です。シンポジウム当日と終了後シンポジウムの当日は、開始時刻の直前に多くの人が訪れてもスムーズに案内できるよう、マニュアルを整備しておきます。トラブル発生などにも対応できるよう、十分な人員で体制を整えます。シンポジウムの終了後には、参加者にお礼のメールを送り、その後もコミュニケーションを継続します。参加申込者で当日不参加だった人にはアーカイブ視聴などを案内します。事後フォローは素早く行うことがポイントです。シンポジウムの効率的な運営・管理にMAが有効企業がシンポジウムのようなイベントを開催するとき、通常業務に加えて多くのタスクが発生して、社員にとって負担になってしまうデメリットがあることはすでに述べました。負担が大きすぎると、シンポジウムのスムーズな運営が難しくなってしまいます。シンポジウムを含む企業イベントの運営・管理を効率よく進めるには、イベント管理システムが有効です。シャノンのMAはイベント管理に強みがあります。リアル・オンラインの参加者を一元管理して、各種の案内メールを自動化。当日の受付業務では、受付をスピーディーにするとともに、終了後のお礼メール送信までを自動化できます。イベント運営・管理業務の全般を効率化することができます。シャノンがサポートしたシンポジウム事例を紹介シンポジウムは、オンラインでの開催も可能です。最近では、メタバース空間でのイベントを開催する企業も増えてきています。最後に、シャノンの子会社であるZIKUのメタバースを活用してオンライン開催されたシンポジウムの事例をご紹介します。イベントの概要名称メタバースを活用した企業DXシンポジウム開催概要日時:2022年12月15日 13:00~17:00主催者:大阪府参加費:無料内容中小企業のDX化をテーマに、マイクロソフト、サイボウズなどIT企業4社がセミナー登壇企業ブースでは出展企業がDX人材の採用に向けた個別相談を受付背景大阪府はDX人材の育成やマッチングなどを支援する「オオサカDXメソッド」を展開しています。就職を目指す若者を対象としたDXトレーニング(にであうトレーニング)で育成した人材をはじめとするDX人材の採用促進を目的として、本シンポジウムが実施されました。シンポジウムをメタバースで実施するメリットリアル開催に制限がかかる場合、オンライン開催となりますが、メタバースを活用することにより、リアルイベントのような体験を一部提供することができ、参加者の満足度が上がります。来場者はアバターで会場を自由に動き回り、興味・関心があるブースに立ち寄ってコミュニケーションをとり、欲しい情報を入手できます。開催期間中はいつでも入退場ができるので、参加者は自分の都合に合わせてシンポジウムに参加することが可能ということもメリットです。まとめ本稿のポイントは以下です。1. シンポジウムは、一般参加者を交えて基調講演やパネルディスカッションなどを行う会議イベントです。企業がシンポジウムを開催する例が増えています。2. シンポジウムを開催するメリットとデメリットは以下です。《開催のメリット》・潜在顧客を獲得できる・プランディング効果がある・社員のモチベーションアップ・ノウハウやネットワークの蓄積・コンテンツの活用《開催のデメリット》・売上に直結しない・コストがかかる・リソースが必要3. シンポジウムのような通常業務外の作業を効率化するために、MAのイベント管理システムが有効です。最後に、シャノンのマーケティングオートメーションでは、データの一元管理による効率的なリード獲得とナーチャリングが可能です。⇒製品資料と特典資料4点の無料ダウンロードはこちらまた、シャノンコンテンツアシスタントでは、主にセミナー集客メールのタイトルと内容、記事集客メールのタイトルと内容、記事本文の生成が可能です。⇒マーケティング専用生成AIクラウドのサービスサイトはこちらhttps://www.shanon.co.jp/blog/entry/symposium/
-
メルマガ、Web広告、SNS運用など、現代はデジタルマーケティング施策が浸透しています。しかし顧客一人がうけとる情報量は増すばかりで、差別化できる施策が必要だと考えるマーケティング担当者もいるでしょう。そこで注目を集めているのが、ダイレクトメール(DM)です。アナログなマーケティング手法であるダイレクトメールを、デジタル施策と組み合わせることにより、さまざまな成果を上げることができます。今回は、DMの定義やメリット・デメリット、DM施策の種類と費用、手順や成果を上げるポイントなどを解説。シャノンで成果を上げたDM施策についても紹介します。目次Toggleダイレクトメール(DM)とは?なぜ今注目されているのかダイレクトメールの定義と、ダイレクトメッセージやメルマガとの違いダイレクトメールが注目される理由ダイレクトメールのメリット・デメリットダイレクトメールのメリットダイレクトメールのデメリットダイレクトメール施策の具体的な進め方ダイレクトメールの種類ダイレクトメールの費用ダイレクトメール施策を実施する方法ダイレクトメール施策の手順ダイレクトメールの効果を高めるポイントを、シャノンの事例をもとに解説顧客の興味関心を引くコンテンツを提供するインサイドセールスが電話フォローするMAを活用して効率化し、デジタル施策と一元管理【Q&A】ダイレクトメールでよくある悩みまとめダイレクトメール(DM)とは?なぜ今注目されているのか以下は、シャノンが過去に送付した「導入事例」DMです。このダイレクトメール施策により、見込み客からのアポイントを一定数獲得しています。デジタルツールを活用したマーケティングが主流となっている中で、ダイレクトメール(DM)が注目を集めています。なぜ今重視されているのかを理解しましょう。ダイレクトメールの定義と、ダイレクトメッセージやメルマガとの違いダイレクトメール(DM)とは、企業や店が特定の相手に送付する広告のことです。具体的には、ハガキ、封書のほか、カタログなどを送る大型郵便物もあります。DMとは、一般的には郵送される広告物のことをいいますが、広義では郵便のほかに電子メール(メルマガ)やFAXを含めてダイレクトメールと呼ぶこともあるようです。アナログなダイレクトメールと対照的なデジタル施策が、メールマガジンです。メルマガはコストが低く即時性もありますが、大量のメールのなかに埋没して読まれない可能性があることがデメリットです。これに対して、ダイレクトメールは企業や個人に直接届けられるため、読まれる可能性が高いとされています。また、ダイレクトメールと似た用語にダイレクトメッセージがあります。略語では同じDMで表されますが、ダイレクトメッセージはデジタル領域の言葉で、SNSで直接メッセージを送る手段のことをいいます。ダイレクトメールが注目される理由DXが推進される中で、アナログな手法のダイレクトメールが再び脚光を浴びています。その理由は、デジタルマーケティングが陥りやすい罠にあります。デジタルマーケティングはPVや開封率といった顧客の行動がデータ化されるため、施策の効果を測りやすいことがメリットです。一方で、マーケティングのゴールである「資料請求」「問い合わせ」といった目先の数値のみに着目してしまい、マーケティングの成果が会社の売上につながらないことがあります。シャノンでも2015年ごろから、アナログ施策を切り捨ててデジタル広告やSEOを強化していました。それにより、資料請求の件数が1年で248%、2年後には324%まで増加しました。しかし、会社の業績は資料請求の件数と連動せず、思うように伸びなかったのです。その原因は、資料請求した顧客を興味関心フェーズから引き上げるためのアプローチが、デジタル施策だけでは不十分だったことです。この反省を活かして、現在はデジタル施策にダイレクトメールなどのアナログの施策を組み合わせた「デジアナマーケティング」を実施しています。関連記事:刈り取り広告を2年間続けて気づいた、デジタルマーケティングの落とし穴ダイレクトメールのメリット・デメリットDMのメリットとデメリットを整理します。ダイレクトメールのメリットダイレクトメールの主なメリットとして、以下があります。サイズやデザインの自由度が高く、差別化しやすい定形ハガキサイズから大型郵便までさまざまなサイズから選ぶことができ、デザインの自由度も高いです。「高級感のある封書」「香り」など、五感に訴えられるのもデジタルにはない魅力です。商品のサンプルやプレゼントを同封することも可能。これらの特徴により、他の広告と差別化しやすいことがメリットです。BtoBのDMは数が少なく、特別感がある企業の担当者に送られるダイレクトメールは数が少なく、そのため希少性があります。特に若年層は、本人宛のダイレクトメールを受け取ると「ビジネスパーソンとして認められた」という特別感を感じることもあるようで、開封され、読まれる確率が高いです。メルマガより開封率が高い一般社団法人日本ダイレクトメール協会の調査によると、自分宛のDMの開封率は79.5%という高い数値です。一般的に開封率10〜20%とされているBtoBのメルマガより高い開封率が、DM施策の魅力です。ダイレクトメールのデメリットダイレクトメールのデメリットとして、以下が挙げられます。コストが高いダイレクトメールには郵送料金がかかり、メルマガよりはるかに高コストです。ダイレクトメール施策は、リストの名前や住所を最新情報に更新したうえで、コストをかけても成果を上げられる見込みがある顧客に絞り込んで実施することが大事です。タイムラグがある相手に情報が届くまでに一定の時間がかかります。また、企業宛のダイレクトメールの場合は担当者が出社していない場合、さらに手もとに届くタイミングが遅れてしまう可能性があります。すぐに届けたい内容の場合は、電話やメールなどの手段と組み合わせる必要があります。効果測定に工夫が必要ダイレクトメールは、デジタルマーケティングのように開封率やクリック数などのデータを正確に集計することができません。効果測定のために、郵送物にQRコードを掲載したり、メールや電話でフォローしたりといった工夫が必要です。ダイレクトメール施策の具体的な進め方ダイレクトメールの種類、費用や外注の選択肢について解説します。ダイレクトメールの種類ダイレクトメールにはさまざまなサイズ、形式があります。以下はその一例です。ハガキ(ポストカード)定形のハガキサイズのダイレクトメールは、他サイズのDMと比較し低コストで実施できます。掲載できる情報量は少ないですが、相手にとってはサイズが小さく他のはがきと一緒に保管しやすいというメリットがあるので、重要な情報に絞って届けるときに便利です。圧着ハガキ二つ折り、三つ折りなどのハガキです。通常のハガキと同じ送料で、多くの情報量を届けることが可能です。商品の紹介、イベントの案内など幅広い用途に利用できます。A4サイズハガキ大型のA4サイズハガキです。表と裏を合わせると多くの情報を掲載でき、A4サイズなので写真などを使った見栄えのするビジュアルデザインも可能。他の郵便物より目立つというメリットもあります。OPP封筒透明な封筒に宛名ラベルを貼った封書です。中身がよく見えるので、受け取った相手には内容がすぐに伝わります。ハガキ、A4、A5など各種のサイズがあります。定形外郵便ハート形、動物の形、食べ物の形など、「長方形」以外の郵便が定形外郵便です。工夫次第で顧客の印象に残るダイレクトメールを送ることが可能です。メール便カタログやその他の販促物などを送付できます。ダイレクトメールの費用ダイレクトメールを送る場合、送料と郵送物の制作費がかかります。ダイレクトメールの送料郵便料金については、2024年10月1日から値上げされます。はがきや定形郵便物のほか、レターパックやスマートレターなども価格改定があります。現行(2024/9/30まで)2024/10/1以降はがき63円85円定形郵便物84円(25gまで)94円(50gまで)110円郵送するダイレクトメールについても、上記の料金が適用されます。ただし通数が多い「広告郵便物」については、割引の規定があります。最新情報は郵便局の公式Webサイトで確認してください。メール便については郵便局以外の民間業者も利用ができます。利用する際は、「ヤマト運輸」「佐川急便」などの公式サイトで最新情報を確認してください。ダイレクトメールの制作費デザインを外部の会社に依頼する場合、片面1万円~数万円程度です。印刷費は部数が多いほど1部あたりの金額が安くなります。依頼する会社によって差がありますが、1000部で5000円程度~です。つまりダイレクトメール施策のコストは、その大部分を送料が占めています。ダイレクトメール施策を実施する方法ダイレクトメール施策を行う選択肢として、以下があります。自社ですべて行うデザイン、印刷、封入作業、送付手配などをすべて自社で行う場合、最もコストを抑えられますが、一定の手間と時間がかかります。一部を制作会社に依頼DM制作の一部を制作会社に依頼することもあります。DMだけでなく、チラシや製品カタログなど他の印刷物もまとめて制作を依頼するような場合があります。DM発送代行サービスDMの制作・発送を専門に行う会社に依頼する方法もあります。印刷データを送信するオンデマンドサービスでは低コストでダイレクトメール施策を実現できます。デザインについてテンプレートを用意している業者もあります。ダイレクトメール施策の手順ダイレクトメール施策を実施する手順は、以下の通りです。1.ダイレクトメール施策の目的とターゲットを決めるダイレクトメール施策の目的を決めます。BtoBでは「展示会の集客」「顧客の興味関心の引き上げ」「休眠顧客の掘り起こし」などがあります。2.目的に合う送付先を選び、リストを整備する自社のリストの中で、施策の目的に合う送付先を選びます。確実に届くよう、送付先リストは名前、役職、送付先に間違いはないか、最新情報かをチェックします。このほかに、外部からリストを入手することもあります。MAを使えば、自社に登録されているリードを条件で検索し抽出することが可能です。3.ダイレクトメールのコンテンツを作成する施策に適したコンテンツを作成します。Webサイトや広告と統一感のあるデザイン、文言で作成しましょう。例えば、目的が「休眠顧客の掘り起こし」、ターゲットが「製造業」なのであれば、「製造業の活用事例をDMで配信する」といったコンテンツが考えられます。4.送付先、内容をチェックして送付する送付前には再度、ダイレクトメールの内容や送付先に間違いがないかチェックした上で、適切なタイミングで送付します。5.電話やメールによりフォローするダイレクトメールが届いたころに相手先に架電して、受取確認や顧客ヒアリングを行います。ダイレクトメール送付後の架電は通常よりよい反応が得られます。この点を実証する数値については、後述する事例で紹介します。6.成果を検証し、改善するダイレクトメール施策の成果を検証し、その後の施策ではさらに改善を加えていきます。ダイレクトメールの効果を高めるポイントを、シャノンの事例をもとに解説ダイレクトメールの効果を高めるポイントを、シャノンの事例と実績の数字を示しながら紹介します。顧客の興味関心を引くコンテンツを提供するダイレクトメールには、顧客が次のアクションを起こしやすい内容を盛り込むと効果的です。おすすめしたいコンテンツのひとつが、セミナーやイベントの案内です。以下はシャノンのイベントを案内するダイレクトメールです。日時が決まっているイベントの情報をタイムリーに知らせると同時に「ぜひ、行くべき」と思わせるのに、特別感のあるダイレクトメールが効果的です。インサイドセールスが電話フォローする「ダイレクトメールを送付するだけ」で反応を待つのではなく、電話やメールなどによるフォローを組み合わせることで、効果を高められます。以下は、ダイレクトメールを送付した後に、インサイドセールスが架電したときのアポイント率です。一般的に電話のみで案内したときのアポイント率は1~3%といわれていますが、ダイレクトメール施策と組み合わせることでアポイント率12%を達成。高水準の成果を得られたといえます。さらに、ダイレクトメールの送付後に電話に出た人の中で、ネガティブな反応を示した人はたった4%でした。多くの人が電話でのフォローを肯定的に受け取ってもらえるため、より良い顧客体験を作り出すことができています。以上のように、ダイレクトメールの施策段階から、マーケティング部門とインサイドセールス部門が連携して取り組むことがポイントです。このような施策を実施する場合、目標設定もダイレクトメール単体ではなく、メールや電話でのフォローと組み合わせた数値にするといいでしょう。MAを活用して効率化し、デジタル施策と一元管理ダイレクトメール施策は、作成業務を含めて、MA(マーケティング・オートメーション)によって効率化できます。MAにより、デジタルとアナログの一元管理が可能です。シャノンのMAは、デジアナの一元管理機能に加えて「DM配信機能」を搭載しています。くわしくは、「シャノンのDM配信機能とは?」をご覧ください。ダイレクトメールは開封率が高いマーケティング手法ですが、高い効果を発揮できるのはこれまで自社と関わりのある顧客を掘り起こすケースです。たとえば、これまでに商品・サービスの購入経験がある顧客や、セミナーへの参加、お役立ち資料の請求をするために会員登録した顧客などが当てはまります。そのため送付リストには、MAに登録されているリードや顧客情報を活用可能です。また、ダイレクトメールの内容を考えるにあたって、MAが分析した顧客の属性が参考になります。それにより顧客のニーズに合ったダイレクトメールを送ることができるため、十分な効果を期待できるでしょう。さらに、インサイドセールスとの情報共有もMAでスムーズに行えます。シャノンでは、見込み客を業種で絞り込み、それぞれに同業種の「シャノン活用事例DM」を送付する施策を実施しました。インサイドセールスと連携して電話やメールでのフォローを行った結果、一定数のアポイントを獲得できました。デザイン費や印刷・郵送費といったコストを踏まえても、高い費用対効果が得られています。【Q&A】ダイレクトメールでよくある悩み最後に、ダイレクトメールに関するよくある悩みにお答えします。Q.ダイレクトメールを試してみたいけれど、制作方法が分からないA.ダイレクトメールの基本を学びたい方には、一般社団法人日本ダイレクトメール協会の書籍「新DMの教科書」がおすすめです。ダイレクトメールに関する認定資格である「DMマーケティングエキスパート」の公式テキストで、ダイレクトメールの分析・制作・改善方法を学べます。また、郵便局「全日本DM大賞」のサイトでは、過去の受賞作、およびデジタルとアナログを組み合わせで成果を上げたさまざまな施策例を知ることができます。Q.効果的なデザインにしたいが、社内にノウハウがないA.デザイン会社にアウトソーシングするのがおすすめです。ダイレクトメールのデザインの相場はハガキの場合1件3~5万円程度です。数件の成果を得られれば十分に費用対効果を満たせるでしょう。A.印刷物の内容、設定している目標が、ダイレクトメール施策と適していない可能性があります。今一度ダイレクトメールのコンテンツや発送先を見直して、効果を高められるよう改善を図りましょう。コンテンツの改善には、ABテストが有効です。参考:ABテストとは?実例で分かる!成果を上げるコツや進め方を解説まとめ本稿のポイントは以下です。1. デジタルマーケティングが浸透するなか、アナログなダイレクトメール施策が注目されています。DM施策はデジタル施策と組み合わせることでより効果が高くなります。2. ダイレクトメールのメリットとデメリットは以下です。《ダイレクトメールのメリット》・サイズやデザインの自由度が高く、差別化しやすい・BtoBのDMは数が少なく、特別感がある・メルマガより開封率が高い《ダイレクトメールのデメリット》・コストが高い・タイムラグがある・効果測定に工夫が必要3. ダイレクトメール施策の手順は以下の通りです。1)ダイレクトメール施策の目的とターゲットを決める2)目的に合う送付先を選び、リストを整備する3)ダイレクトメールメールのコンテンツを作成する4)送付先、内容をチェックして送付する5)電話やメールによりフォローする6)成果を検証し、改善する最後に、シャノンのマーケティングオートメーションでは、データの一元管理による効率的なリード獲得とナーチャリングが可能です。⇒製品資料と特典資料4点の無料ダウンロードはこちらまた、シャノンコンテンツアシスタントでは、主にセミナー集客メールのタイトルと内容、記事集客メールのタイトルと内容、記事本文の生成が可能です。⇒マーケティング専用生成AIクラウドのサービスサイトはこちらhttps://www.shanon.co.jp/blog/entry/dm/
-
商談や展示会などで大量の名刺を交換する営業は、名刺管理の方法に頭を悩ませることも多いのではないでしょうか。名刺管理を適切な方法で実施すると、管理作業が効率化できるうえ、休眠顧客の掘り起こしも可能なため、営業個人や会社の売上アップも狙えます。今回は、名刺管理の必要性を紹介したうえで、アナログな名刺管理とアプリを活用した名刺管理の特徴を比較します。さらに、名刺管理アプリを活用して売上アップを狙うポイントやおすすめのアプリも紹介しますので、ぜひお役立てください。目次Toggle名刺管理とは名刺管理の必要性アナログな名刺管理方法のメリット・デメリット名刺管理アプリのメリット・デメリット名刺管理アプリを活用して売上アップを狙うポイント名刺と商談情報を紐付ける名刺とマーケティング履歴を紐付ける名刺管理アプリは『シャノン名刺』がおすすめ!『シャノン名刺』の特徴『シャノン名刺』を活用した名刺管理の成功事例まとめ名刺管理とは名刺管理とは、商談や展示会などで受け取った顧客の名刺を、営業活動やマーケティングに活かせるよう管理することを言います。まずは名刺管理に取り組む重要性と、アナログな名刺管理とデジタルの名刺管理のメリット・デメリットについて解説します。名刺管理の必要性シャノンが独自に行った調査では、1人の営業職が年間で交換する名刺の枚数はおよそ200枚に上ります。そのうち70%は、まだ商談化に至らない「マーケティングリード」だという結果が出ました。(出典:「データから見えてきた、SHANONMARKETINGPLATFORM徹底活用術」|シャノンのブログ)また、コロナ禍をきっかけにリモートを前提とした営業プロセスへとシフトしました。そのことにより、顧客と直接商談する「アウトサイドセールス」だけでなく、電話やメールを活用したアポイント獲得やアップセルなどの非接触なアプローチに専念する「インサイドセールス部門」の重要性が増しています。営業(アウトサイドセールス)がインサイドセールス部門やマーケティング部門と連携するためには、名刺を受け取った営業本人の手元に留めておくのでは不十分です。会社の財産として共有することで、インサイドセールス部門やマーケティング部門がリードとして活用することができます。名刺管理の方法は、大きく分けて2つあります。1つはバインダーやノートにファイリングするアナログな方法、もう1つがExcelや専用アプリなどを活用して管理するデジタルな方法です。どちらにもメリットとデメリットがあるため、特性を知った上で自分に合った方法を選びましょう。アナログな名刺管理方法のメリット・デメリット名刺を名刺ホルダーやボックス、ノートなどを使って管理するアナログな手法は、名刺の量が少ない場合に向いています。限られた数の既存顧客をルート営業する業種であれば、お得意様の名刺をポケットサイズの名刺ファイルに入れて携帯していると、必要なときにすぐに取り出せて便利です。そうしたアナログな名刺管理方法は、以下のようなメリットとデメリットが挙げられます。《アナログな名刺管理方法のメリット》低コストで気軽にはじめられる名刺ファイルや名刺ボックスは数百円〜千円前後で販売されていますし、社内に余っているノートや箱などを活用して名刺を管理することも可能です。低コストだからこそ、思い立ったときに気軽に試せることも魅力でしょう。情報を書き込める名刺に書き込んだメモを、そのままの形で保管できることもメリットです。担当者の印象や購買見込みをはじめ、重要な情報を備忘録として書き込むことで、引き継ぎ時やマーケティング部門との連携時も顧客情報として紐付けられます。《アナログな名刺管理方法のデメリット》顧客が属人化してしまうアナログベースで管理すると、営業が「苦労してアポを取ったお客様だから」と名刺を手放したがらないことがあります。個人同士で営業成績を競いあうような文化の強い企業で発生しやすい問題です。そうなると営業が各自で名刺を管理することになり、マーケティング部門との連携は進みづらくなります。情報漏洩のリスクがある電源がなくてもいつでもどこでも確認できるのはアナログ名刺のメリットですが、持ち運ぶ際に紛失してしまう恐れがあります。紛失した場所によっては、外部の人に拾われて情報が悪用される可能性も捨てきれません。管理に時間と手間がかかる少数の名刺であればアナログでも簡単に管理できますが、数百枚〜数千枚の名刺をアナログで保管するのは大変です。十分に整理されていないことで目的の名刺を探しづらくなり、やり取りの少ない顧客の名刺は埋もれていってしまうでしょう。名刺管理アプリのメリット・デメリットデジタルでの名刺管理にはExcelやGoogleスプレッドシートなどの方法もありますが、社内での情報共有が目的であれば名刺管理アプリがおすすめです。名刺管理アプリには、以下のようなメリットとデメリットが挙げられます。《名刺管理アプリのメリット》スムーズに情報共有できる名刺を登録する方法はアプリによって異なりますが、スマートフォンで撮影したり、スキャナで読み込んだりなど手軽な方法が採用されています。また、名刺に直接書き込んでいたようなメモもアプリにサッと登録できるので、名刺交換後スピーディーに情報を共有できます。管理作業を効率化できるアプリであれば一度名刺を登録すると、時系列順や名前順など任意の順番に簡単に並び替えることができます。また、検索機能を使って目的の名刺をすぐに探し出すことも可能です。休眠顧客を発掘できる架電リストが尽きたときや、新事業をはじめるときなどに、名刺管理アプリであれば過去の名刺をリスト化して活用できます。歴史ある会社ほど、過去の名刺の数も膨大になってくるので、潤沢な顧客リストを作成できるでしょう。名刺アプリからワンタッチで電話やメールを発信できるアプリもあるので、送信ミスを防ぐこともでき非常に便利です。《名刺管理アプリのデメリット》初期費用がかかる名刺管理アプリには無料のものもありますが、登録できる枚数に制限があったり、セキュリティ面に不安があったりするため、ビジネスで活用するのであれば有料ツールをおすすめします。有料ツールは初期費用や月額のライセンス費用がかかるため、アナログな方法と比較するとコストがかさむでしょう。名刺管理アプリを活用して売上アップを狙うポイント名刺管理アプリを導入することで管理作業は効率化できますが、売上アップへ繋げるためにはさらなる工夫が必要です。ここでは、名刺管理アプリの導入後に売上アップを狙うためのポイントを紹介します。名刺と商談情報を紐付ける営業部門が保持する営業プロセスに関する情報を名刺と紐づけて、部門内はもちろん、マーケティング部門やインサイドセールス部門などと共有しましょう。営業が持つ情報は、プロセスごとに以下のようなものがあります。商談アポイント獲得:コール数・応答率・アポイント数など訪問/リモート商談:訪問回数・提案商材数・見積書提出数など受注:受注率・失注率こうした過去の商談情報をもとに、マーケティング部門やインサイドセールス部門がアプローチ方法を改善し、より確度の高いリードを育成できるようになります。関連記事:リモート移行が進む「営業プロセス」を、マーケティング部門との連携で強化する|シャノンのブログ名刺とマーケティング履歴を紐付ける営業が持つ情報だけではなく、マーケティング部門やインサイドセールス部門のアプローチ履歴も名刺と紐づけましょう。マーケティング手法にはさまざまな種類がありますが、顧客の属性や行動履歴に基づいて行う「ダイレクト・マーケティング」の履歴を紐付けましょう。ダイレクト・マーケティングの代表的な手法は以下の3つです。メールマガジンDM(ダイレクト・メール)テレマーケティング(架電)セミナー/ウェビナーマーケティング部門やインサイドセールス部門がこれまでどんなアプローチをしてきたのかを一括で把握できるため、営業が商談での提案内容を考えるために活かせます。名刺管理アプリは『シャノン名刺』がおすすめ!『シャノン名刺』の関連記事はこちらをご覧ください。シャノンがこの1年間に実施した4つのアップデートと、SMPのこれから|シャノンのブログ名刺管理機能|マーケティングオートメーションのシャノン『シャノン名刺』の特徴『シャノン名刺』は、MAツール『SHANONMARKETINGPLATFORM』と連携できる名刺アプリです。スマホアプリを使ってスキャンするだけで名刺を簡単に登録できます。シャノン名刺と一緒に使える『SHANONMARKETINGPLATFORM』には、営業部門とマーケティング部門・インサイドセールス部門の連携を後押しする機能が豊富です。ここでは、シャノン名刺と『SHANONMARKETINGPLATFORM』を併せて使ってできることを3つ紹介します。商談情報を管理できるSFAとしても使える『SHANONMARKETINGPLATFORM』は、『シャノン名刺』に名刺を登録すると商談前だけではなく、商談に入ってからの情報も管理できます。商談に対するタスク管理も同じプラットフォーム上で行えるので、見逃しを防ぎやすいところも魅力です。営業がフォローできていない顧客をマーケティングフォローできる『SHANONMARKETINGPLATFORM』では顧客のデジタル・アナログでの行動履歴を蓄積し、顧客ごとにパーソナライズしたマーケティングを行うことができます。そのため、営業が名刺を登録したものの追いきれていないお客様があった場合、マーケティング部門やインサイドセールス部門がフォローすることが可能です。失注した顧客のWeb来訪が分かる自社から顧客へのアプローチだけでなく、お客様の行動履歴が集積されるところも『SHANONMARKETINGPLATFORM』の魅力です。お客様が自社のサービスページを見たタイミングで担当営業に通知を送ることができるので、休眠状態からの再検討もベストなタイミングでフォローすることができます。『シャノン名刺』を活用した名刺管理の成功事例実際に『シャノン名刺』を活用して、売上アップに成功した企業の事例を紹介します。その企業では従来名刺をアナログ管理していて、マーケティングオートメーションではリードを営業が訪問したかどうかのみで分類していました。そこで『シャノン名刺』を導入してデジタル化し、Web訪問履歴と紐付けることで、リードを課題の顕在・潜在で分類できるようになりました。リードの分類が細分化できたことで、マーケティング部門はより顧客に適したメールを送れるようになりました。それにより、従来の営業成績と比較して温度感の高いリードへ転化数は3.3倍増、具体的な案件数は3.6倍増という成果が出ました。関連記事:刈り取り広告を2年間続けて気づいた、デジタルマーケティングの落とし穴|シャノンのブログまとめ本稿のポイントは以下の3点です。1.名刺管理はアプリを活用して実施することで、管理作業を効率化できるうえ、膨大な情報を含んだ顧客リストとして会社の財産になります。2.名刺管理アプリで顧客情報と商談情報、マーケティング履歴、担当顧客のWeb来訪などを紐付けることで、顧客に適切なタイミングでアプローチでき、売上アップを狙えます。3.名刺管理アプリ『シャノン名刺』を導入すると、営業部門とマーケティング部門でスムーズに分担して顧客をフォロー可能です。最後に、シャノンのマーケティングオートメーションでは、データの一元管理による効率的なリード獲得とナーチャリングが可能です。また、シャノンコンテンツアシスタントでは、主にセミナー集客メールのタイトルと内容、記事集客メールのタイトルと内容、記事本文の生成が可能です。⇒マーケティング専用生成AIクラウドのサービスサイトはこちらhttps://www.shanon.co.jp/blog/entry/business_card_management/
-
新しいサービスの名称や機能を企業に認知させたいBtoB企業にとって、試してみたい広告メディアのひとつが「タクシー広告」です。注目を集めているのは、乗車するとすぐ目に入るデジタルサイネージから配信される動画広告。集客効果が高いとされるのは、なぜでしょうか。今回は、タクシー動画広告のメリット、成長した背景、出稿の費用や方法について紹介します。目次Toggleタクシー広告とは? 注目されている背景タクシー広告とはタクシー広告が注目される背景タクシー広告のメリット・デメリットタクシー広告の種類と配信方法、費用は?タクシー広告の種類と活用例タクシー動画広告の配信会社タクシー広告の費用、出稿方法、事例タクシー広告で成果を上げるポイント訴求力のある動画コンテンツの制作効果測定の方法を決めておくマーケティング戦略のなかでの位置づけまとめタクシー広告とは? 注目されている背景タクシー広告のなかでも今注目されている動画広告とはどんなものか、それ以外の広告メディアも合わせて紹介します。タクシー広告とはタクシー広告とは、タクシーの車内外に表示される広告全般のことです。ステッカーや紙媒体も含まれます。しかし今、タクシー広告のなかで最も注目されているのは、車内に設置されたデジタルサイネージから配信される動画広告です。そのため、タクシー広告イコール動画広告のことを指していることもあります。ユーザーがタクシーに乗車する時間の平均は18分といわれます。18分という時間は、パソコンやタブレットを出して仕事をするにはやや短く、何もせずに目的地まで乗っていれば長く感じられる時間です。かつてはタクシー車内に、乗客の目に止まる位置にリーフレットを置いていました。しかしリーフレットは乗客が手に取らなければ見てもらえません。それが近年、ディスプレイに置き換わり、動画広告を配信するようになると、18分というスキマ時間に効率よく情報を届けて広告効果を上げられるようになりました。以下は、タクシー広告市場の成長予測の図です。出典:株式会社CARTAHOLDINGS,CARTAHOLDINGS、デジタルサイネージ広告市場調査を実施~2021年のデジタルサイネージ広告市場規模は594億円の見通し、2025年には1083億円と予測~タクシー広告はコロナ禍で急速に成長したこと、今後も市場は拡大の見込みであることがわかります。タクシー広告が注目される背景タクシー広告が注目を集めるようになった背景に、タクシーのサービス全般にわたるデジタル化があります。近年タクシーのサービスは大きく変化しています。タクシーに設置されたタブレットは、広告を配信するサイネージであると同時に決済端末でもあります。乗客はタクシー会社のアプリから非接触、キャッシュレスで簡単に支払いをすることができます。タクシーアプリは支払い手段のほか配車サービス、定額運賃や事前確定運賃などを提供していて、ユーザーにとっての利便性が増しています。アプリの会員登録により、いつどんな乗客がどのエリアに乗車するかというデータが取得でき、それをもとに費用対効果の高い広告配信が可能になります。このように、タクシーのサービスがデジタル化されたことで、タクシー広告が広告施策として効果を上げられるようになってきています。2020年以降のコロナ禍で、不特定多数の人との接触を避けることができるタクシー需要が増えたことも、タクシー広告の拡大を後押ししました。さらに、タクシーはビジネス利用が多く、しかも管理職の割合が多いことからBtoB企業がタクシー広告を利用するようになりました。そこで一定の実績が認識され、現在はBtoBの有力なマーケティング施策のひとつとされています。タクシー広告のメリット・デメリットタクシー広告のメリットは以下です。経営者や管理職、富裕層にリーチできる管理職以上のビジネスマンや富裕層は定期的にタクシーを利用する割合が多いことが知られています。これらの層はテレビやネット動画を見る機会が少ないですが、タクシー車内であれば動画を見る可能性があります。企業で決裁権のある経営者や管理職に直接情報を届けられるので、BtoBの広告の配信先として有効です。BtoCであれば投資商品や不動産などの高額商品の広告に向いています。時間と空間が限定され、広告が目に止まりやすい平均のタクシー乗車時間とされる18分という時間、タクシー車内の閉鎖的な空間という条件のもと、乗客はディスプレイから配信される動画にあまり抵抗感を感じずに目を向けます。広告を見てもらえる条件が揃っているといえます。一方、タクシー広告のデメリットは以下です。広告費・コンテンツ制作費が高額であるタクシー広告に動画配信する費用はエリアを限定しても数10万円からと高額です。そのためWeb広告のように低額から始めて効果を見ながら改善していくことができません。初回から成果を上げるためにコンテンツ制作費も十分な額を用意する必要があります。効果測定がしづらいタクシー広告の効果測定はWeb広告に比べると困難です。直接測定することが難しいですが、指名検索数やCVの推移によってある程度把握することができます。ほかに、タクシー会社が提供する配車アプリへのクーポン配信によって効果を測定する方法もあります。タクシー広告の種類と配信方法、費用は?タクシー広告を検討するときに参考になる、タクシー広告の種類、費用、配信方法などを解説します。タクシー広告の種類と活用例タクシー広告には動画広告以外にも種類があります。アナログな媒体による広告、車外に表示させて一般の人に見せる広告などがあります。デジタルサイネージ動画を配信できるデジタルサイネージは主に助手席の後部に設置されています。最新のディスプレイはサイズが大きく画面もクリアになり、届けられる情報量が増えています。車窓サイネージ後部のガラス窓をデジタルサイネージにして動画を配信する最新技術です。アドケース運転席・助手席の背面に設置されたラックにリーフレットを入れる方法です。乗客の目に止まりやすい位置に設置されます。リーフレットの残数で効果測定ができます。ステッカーステッカーは車内向けと車外向けがあります。車内の乗客が見るのはドア内側、運転席後部など。車外向けではドア、サイドウィンドウ、リアウィンドウなどに貼ります。両面印刷で車内外向けのステッカーもあります。サンプリングドライバーが乗客に各種のノベルティを直接配布します。ラッピング車体全体に表示させるラッピング広告は他の車からも歩行者からもよく目につきます。ステッカーやラッピングなど、従来からの広告手法についても、動画広告と組み合わせることによって新たな相乗効果を生むことが期待できます。2022年新春、というタクシーをメディアとして活用した大規模な広告『進撃のタクシー』が展開されました。ディスプレイにキャラクターが登場する『進撃のタクシー』をアプリで配車車窓サイネージで動画広告を配信車内ではアニメを放映正月期間に車内で「進撃のおみくじ」を配布SNSでプレゼントが当たるキャンペーンを実施タクシー広告にはデジタルとアナログの両方がありますが、どちらも最大限活用したタクシー広告の好例といえそうです。タクシー動画広告の配信会社タクシーの動画広告を出稿できるのは主に以下の2社です。■TokyoPrime東京だけでなく大阪、札幌、福岡などの大都市を中心に、全国30都道府県に展開していることが特徴で、サイネージ導入車両66,000台、月間リーチ数は3,300万人です。■GROWTH東京23区内、特に繁華街を走行するタクシーを対象としてサイネージ導入車両11,500台を展開し、月間リーチ数は770万人です。タクシー広告の費用、出稿方法、事例タクシー動画広告の費用は上記2社の場合各種のプランがあり選択肢は豊富です。費用例としては首都圏で1週間動画を配信する場合で300~800万円程度です。これに加えて動画製作費も必要となるため、1000万円以上はかかるでしょう。しかしそれでも、費用対効果に満足してリピートする企業がかなり多いようです。TokyoPrime、GROWTHとも、くわしい媒体資料をWebサイトで提供していて、プランごとの費用と出稿方法が明記されています。また、タクシー広告の事例も公式Webサイトで多数紹介されています。TokyoPrimeの事例紹介GROWTHの事例紹介タクシー広告で成果を上げるポイント費用をかけてタクシー広告にトライするなら、成果を上げられるよう十分な準備をして臨みたいところです。成果を上げるポイントについて解説します。訴求力のある動画コンテンツの制作タクシーのデジタルサイネージでは視聴者向けの情報番組を配信していて、その合間に広告が流れます。動画広告は30秒が基本です。30秒あれば充実したコンテンツを届けることができます。動画制作のポイントは以下です。音声なしでも伝わる構成にするタクシー車内のサイネージからは音声も流れますが聴こえづらい場合もあります。音声なしでも内容がわかりやすく伝わる動画にすることが重要です。ターゲットに合うコンテンツターゲットは企業の管理職なのか富裕層なのか、自社の商品を届けたいペルソナを明確にして動画を製作します。自社メディアへの誘導配信画面にQRコードを表示させてオウンドメディアなどに誘導すればさらに追加の情報を届けられて、アクセス数を測定することもできます。効果測定の方法を決めておくタクシー広告の効果を測定する方法として、以下のようなものがあります。指名検索数Webアクセス数獲得リード数商談獲得数リードからの商談獲得率受注件数電話問い合わせ数指名検索とは商品やサービス名をユーザーが入力する検索のことです。広告配信期間に上記の数値がどの程度増えるかを測定します。上記のなかのどの数値で測定するのか、測定の方法と目標値を決めます。目標に達成したら再度広告出稿するのか、達成しなかったらいつ停止するのかなどのシナリオについても、事前に決めておく必要があります。マーケティング戦略のなかでの位置づけタクシー動画広告によってどの程度の集客アップ効果があるかの測定は重要ですが、その成果はタクシー動画広告だけによるものではありません。同じ動画コンテンツをYouTubeやSNSにも配信することで、リードは複数回同じ情報を見る可能性が高くなり、認知度が高まります。また、動画コンテンツから誘導するランディングページのわかりやすさやアクションのしやすさ、自然検索したときに自社のページに誘導できるSEO対策も不可欠です。年間の時系列や同時期に行う施策など、マーケティング戦略全体のなかでタクシー動画広告を効果的に位置づけることが、最終的な集客と売上アップのために重要です。まとめ本稿のポイントは以下の4点です。タクシー広告のなかで、デジタルサイネージから配信する動画広告が注目されています。タクシーの乗客には経営者や管理職など企業の決裁権者が多く、BtoBビジネスの集客に効果が認められています。富裕層の乗車も多いので、BtoCビジネスでも広告需要があります。タクシーの平均乗車時間は18分と短いですが広告を配信するには十分な時間の長さで、デジタルサイネージから流れる動画を見る可能性が高いです。タクシー動画広告のデメリットは費用が高額ということです。それでも一定の効果が認められ、BtoB企業に人気です。最後に、シャノンのマーケティングオートメーションでは、データの一元管理による効率的なリード獲得とナーチャリングが可能です。また、シャノンコンテンツアシスタントでは、主にセミナー集客メールのタイトルと内容、記事集客メールのタイトルと内容、記事本文の生成が可能です。⇒マーケティング専用生成AIクラウドのサービスサイトはこちらhttps://www.shanon.co.jp/blog/entry/taxi_ads/