自動マージ は面倒で手間のかかるデータの整理をSMPに自動で実行させる機能の1つです。
例えば、同一の人物「リードA」さんがSMPのリード一覧の中に複数存在していては、
リードAさんの行動の分析は行えません。
これでは集めたデータの分析も正しいものにならず、意思決定が誤ったものになり成果に繋がる PDCA を行うことができません。結果、見込みの高いリードを逃してしまい、効果的な成果を生み出すことができなくなります(図1)。
手動で1件ずつ重複リードを探し、データを修正する手間を想像してみてください。本ページの設定は数分で完了します。この機会に早速設定を行いましょう。
また、シャノンではこのような課題を解決し、データの精度と品質を維持できる機能として、クレンジング機能 と 自動マージ機能 の2つを提供しています。
本章では「自動マージ機能」の初期設定方法について紹介します。
クレンジング機能 の初期設定方法について知りたい方は、「クレンジング機能の初期設定をする」を参照してください。
では、「自動マージ機能」の初期設定方法について見ていきましょう。
図1.自動マージ利用時の挙動 |
01自動マージの基礎知識
1.1自動マージとは
自動マージとは、「 マージキー 」(説明は後述)をもとに、SMPに登録されている既存リードが新しいリードとして改めて登録されないように
リードデータを集約( マージ )させる機能です。
「自動マージ」が設定されていない場合、以下のような事象が発生する可能性があります。
- SMP内に姓名が同じリードがたくさん存在する
- E-mailが同じリードが複数存在するため、どのリードに対してメールを送信すればよいか分からない
- 姓名が同じリードからの申込があるたびに、リードが新規登録されてしまう
- 同じリードの情報を1つのリードに集約させたいけど、設定や管理が手間になる
データの整合性やリードを効率よく管理するためにも、「自動マージ」は有効な設定です。
自動マージが実行されるタイミングについては、以下マニュアルをご確認ください。
1.2マージキーとは
「自動マージ」を実行する際にどの「項目」が「一致」したら同一人物かを判断させ、
リード情報を集約させるかの指標となる値(キー)です。
また、「マージキー」は「自動マージ」を行う際に必ず設定する必要があります。
下記例の場合、新規申込者と「マージキー」が一致するリードが、
既にSMP内に存在(リードID:1)するため、その既存リードに情報が集約されます。
また、新規申込の際に「電話番号」が更新されたため、マージ後は新規申込の際に入力された電話番号が最新情報として既存リードに反映されています。
このような値の更新があった場合は、リードの詳細内の「リード変更履歴」から確認ができます。
例:「マージキー」を「姓」・「名」・「Emailアドレス」の3点に設定した場合
項目 | マージ前 | 新規申込 | マージ後 |
---|---|---|---|
リードID | 1 | なし | 1 |
名前:姓 | 山田 | 山田 | 山田 |
名前:名 | 太郎 | 太郎 | 太郎 |
E-mailアドレス | taro@yamada.jp | taro@yamada.jp | taro@yamada.jp |
電話番号 | 090-1234-5678 | 00-1234-5678 | 00-1234-5678 |
その他の「自動マージ」の利用例は、下記マニュアルをご参照ください。
02自動マージを有効にするための3つの工程
必要な3つの工程は以下になります。
図2.自動マージ利用のための3つの工程 |
- 自動マージ有効化
- マージキー設定
- テスト
自動マージを利用するには、まずはじめにリードの自動マージの有効化が必要です。
- 全キャンペーン(青画面)より、サイドメニューの[設定]>システム設定一覧をクリックします
- 画面上部の「編集」ボタンをクリックします
- 画面内検索(CTRL+F)で、「マージ機能の使用」と検索します
- 値が「0:使用しない」または「1:リードの手動マージ」となっている場合は、
リードの自動マージの設定値「2」を入力します
設定値 設定値の詳細 0 使用しない 1 リードの手動マージ 2 リードの自動マージ - 画面下にスクロールし、画面下部の「登録」ボタンをクリックします
- 自動マージ有効化
- マージキー設定
- テスト
リードを同一人物と判定するための指標であるマージキーを指定します。
- 全キャンペーン(青画面)より、サイドメニューの[設定]>マージ設定をクリックします
- 画面上部の「編集」ボタンをクリックします
- 「氏名」、「名前(名)」、「E-mail」の項目のチェックボックスにチェックを入れます
※項目「マージキー」にチェックがついている箇所が現在のマージキーとなります - 画面スクロールし、画面下部の「登録」ボタンをクリックします
「マージキー」の詳細は、下記マニュアルもご参照ください。
- 自動マージ有効化
- マージキー設定
- テスト
既に登録のあるリード情報を利用して、キャンペーンへテスト申込を行い
問題なくマージができるかを確認します。
自動マージの際に「既存リード」となるテストリードを先に登録します。
「マージキー」として設定した項目は必ず入力するようにしてください。
※ここでは例として「マージキー」は「姓」・「名」・「Emailアドレス」の3点とします。
- 全キャンペーン管理画面(青色の画面)>リード[一覧]をクリックします
- 右上に表示されている[新規登録]をクリックします
- リードの情報を登録します
※「マージキー」の項目は必ず設定してください - 下部の[登録]をクリックします
「自動マージ」が実行されるかを検証します。
「マージキー」が一致した場合に、SMP内へ新規リードが増えずに、既存リードに情報が集約されていれば正しい挙動となります。
- 全キャンペーン管理画面(青色の画面)>キャンペーン[一覧]をクリックします
- キャンペーンの[管理開始]をクリックします
- 左上に表示されている[来場側詳細WEBページ(代理登録利用可)]をクリックします
- 登録したテストリードと「マージキー」が一致させるようにテスト申込を行います
- 全キャンペーン管理画面(青色の画面)>リード[一覧]にて、既存リードに情報が集約されていること(リードが新規登録されていない)ことを確認します
自動マージが実行されない場合
自動マージが実行されない場合は、主に以下の理由が考えられます。
- マージキーが未入力
- マージキーに設定された項目が同一のリードが複数存在している
詳細な原因と対処方法については以下FAQをご確認ください。
03まとめ
同一人物である山田太郎さんが一覧に何件も登場するような状態では、
リードの行動履歴を分析し改善アクションを検討することはできません。
また、こうしたデータが数百件ある場合、
データの整理にはとても多くの時間が必要になりますし、将来的にも増え続けていきます。
今すぐに自動マージ機能を設定し、そうしたストレスから開放されましょう。